openSUSE:Factory 削除ポリシー
目次
パッケージが削除される一般的な理由
パッケージを削除する際には、いくつかの理由があります。一般的には下記のような理由が考えられます:
- パッケージのメンテナが興味を失った、もしくはメンテナの空き時間が不足していて手が回らない
- 削除予定の古い技術に依存した仕組みであり、誰も新しい技術に移植を行なっていない
- アップストリーム (ソフトウエアの提供元) への連絡が取れず、かつ誰もアップストリームになろうとしていない
- セキュリティポリシー上の理由で、公開済み製品をメンテナンスすることができない
- 十分に安定したソフトウエアではない
パッケージを削除すること以外にも、解決策があるのかもしれないことを心に留めておく必要がある: 他の人々が支援やコードの移植を実施してくれたりする場合があるほか、新しいアップストリームになる場合もあります。パッケージを削除する前に、これらの可能性がないかどうか、確認しておくとよいでしょう。
他の開発者がパッケージのメンテナンスを希望していないことの確認
特にあなた自身がパッケージに興味を持たなくなったような場合は、他に興味のある方がいないかどうかを確認し、パッケージのメンテナを交代できないかどうかを確認してください。このような場合は、 opensuse-packaging メーリングリストで尋ねるとよいでしょう。
利用者がパッケージを必要としていないことの確認
パッケージの削除は、現在のメンテナであるあなた自身の見解で行なうものですが、構築や利用に際して、他のパッケージがあなたのパッケージを必要としているかどうかを調べる作業は、より複雑なものになります。また、 openSUSE:Factory 内のパッケージに対して、 BuildRequires/Requires を調べておくことも重要です。
Factory からのパッケージの削除
openSUSE:Factory 内のパッケージに対して、削除要求を作成するだけです。
なお、 openSUSE のリリース済みの版では、パッケージは削除されず維持されることに注意してください。それらのバージョンに対するメンテナンスは、パッケージの削除とは無関係に行なうべきものです。
削除済みパッケージのバックアップ
openSUSE:Factory からパッケージが削除されると、最新のバージョンのコピーが openSUSE:Dropped プロジェクト内に作成されます。これにより、必要であれば将来の復元に備えることができるようになっています。
削除済みパッケージの復元
openSUSE:Dropped に移動されたパッケージを復元する作業になります。 削除済みパッケージを復元する方法 に書かれた手順を実施してください。