openSUSE Weekly News/187
openSUSE Weekly News 日本語版 第187号 今週の見出し
- カンファレンスでのボランティア募集
- Michal Marek: initrd で /usr をマウントする
- Andreas Jaeger: 2011年8月5日付け Factory 進捗状況
- Jos Poortvliet: 皆さん精力的に活動しています…
- openSUSE フォーラム: openSUSE 11.4 を 32-bit 版から 64-bit 版にアップグレードしたら – KDE デスクトップがどこかに消えてしまった
編集/翻訳: openSUSE Weekly News 日本語版チーム (OWN-ja チーム)
お知らせ
カンファレンスでのボランティア募集
"ご存知の通り、数週間後に第三回国際 openSUSE カンファレンスが開催されます。もうご登録はお済みですよね! 運営チームにとっては支度を急がなければならない時期に来たということで、目の回るような思いをし始めています。そうなってしまっている理由の一つは、お手伝いしてくださる方がまだ足りていないということにあります。特に「地上軍」がまだまだ不足していますので、ご協力よろしくお願いします!
「地上軍」というのは、9月のカンファレンスでお手伝いしてくださる方々のことです。場所やその他細かいことについて詳しく知っていなくても大丈夫です。是非お手伝いしていただきたいと切望しているのは、今のところ会場設営、受付、セッション進行係、軽食コーナー担当など、以下の5種類のお仕事です。以下、どんな仕事内容になるかお読みいただき、カンファレンス成功に向けてご協力よろしくお願いします。 (...)"
RWX³ への準備は済んでますか?
"第3回 openSUSE カンファレンスが始まるまであと50日を切りました。 今回もいい集まりとなるよう、多くの人々が精力的に準備を進めています。もうご登録はお済ですか? まだ決めかねていて、行った方がいい理由は何かないか探しているようでしたら、私がその「来た方がいい理由」を挙げていってみましょう: (...)"
Google Summer of Code 2011
- いわゆる夏休みも半分が過ぎ、いよいよ佳境に入ってきた各プロジェクト。皆さん、夏バテに負けず頑張ってます!
Ratan Sebastian: GSoC 2011: ssc 第10週
Justine Leng: リクエストの並べ替え機能の実装
Justine Leng: リクエストに新機能を追加
David Williams: Entomologist の UI の変更 – 週次レポート #11
更新状況
ディストリビューション
Michal Marek: initrd で /usr をマウントする
"/usr が別パーティションになっている場合 initrd で /usr ファイルシステムをマウントするように openSUSE の mkinitrd を書き換えてみました。これで systemd や udev などについての加熱してしまっている議論が沈静化してくれるといいんですが。まだ 100% 完成しているとは言えず、/ や /usr が nfs あるいは md 上にあるときなどいくつかの設定については期待通りにはなってくれないと思いますが、一般的な使用状況にはだいたい対応できるようになっていると思います。Base:System プロジェクトにある mkinitrd にアップデートしてみて、お使いの環境でうまく動くかお知らせください。なお、テストする前に以下のコマンドで initrd をバックアップしておくことをお忘れなきように:
# cp /boot/initrd-`uname -r`{,.orig}
更に、/boot/grub/menu.lst に /boot/initrd-*.orig を指定するエントリを作っておいてください。"
Andreas Jaeger: 2011年8月5日付け Factory 進捗状況
"ここ数週間で山ほどパッケージのアップデートがありましたので、レビュー/チェックチームは大忙しでした。今週沢山のパッケージを一人でレビューしてくれたのは Sascha Peilicke でした。ご参考までに、ここでは二つだけ数字を示しておきましょう: 7月一杯でチェックインした数が 1001 だったのに対して、8月1日から4日までの4日間でチェックインしたものは既に 276 になっているのです。
法務チームも長大なリストとなった新規パッケージと更新パッケージに対する法務レビューを行って、未チェック分は今週 100 から 12 パッケージに減りました。法務レビューをしてくれた Ciaran と Christoper、どうもありがとう! (...)"
Bugzilla
Bugzilla 関連参照リンク:
チームレポート
Build Service チーム
Build Service 統計情報
- Build Service 関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
openFATE チーム
支持を集めているフィーチャーリクエスト
- 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。
ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 361)
"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"
起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 188)
"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"
1-クリック・アンインストール (得票数: 162)
"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!
例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"
GRUB v2 へアップデート (得票数: 143)
"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"
Popularity contest (人気投票) (得票数: 107)
"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。
- popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
- パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
- YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
- opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"
先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト
- 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。
組み込みデバイス向けの SUSE ディストリビューションを
"(テキストベースのインストール専用で) 128MB 以下のサイズ、(例えばルーティング機能に絞り込んだら) 256MB 以下の RAM で動作するような組み込みデバイス向けの SUSE ディストリビューションを。
例えばルータとして使う場合、m0n0wall、fli4l、styx あるいは pfsense といった必要な機能が一括でインストールされるようなパターンが用意されるといいでしょう。"
YaST ソフトウェア管理 — キャッシュからのインストール
"ソフトウェア管理ではダウンロードしたパッケージを保存しておくこともできますので、保存しておいた RPM からインストールできるようになるといいのではないかと思います。"
dbus-c++ パッケージ
"http://sourceforge.net/apps/mediawiki/dbus-cplusplus/
これは、dbus 用の C++ バインディングを提供してくれるものです。
gnote の追加依存となるものです。"
特に KDE におけるフォントレンダリング
"openSUSE の特に KDE で、フォントレンダリングを改善しましょう。せめて、Ubuntu 標準くらいの出来にはしたいものです。"
openSUSE Linux 12.1: 新しいファイアウオールを作りましょう
penSUSE Linux 12.1: 新しい AppArmor を作りましょう
openSUSE Linux 12.1: 新しい YaST を作りましょう
openFATE 登録フィーチャー統計情報
Testing チーム
Larry Finger: 週刊ニュース8月6日号
"2011年8月21日 0:00-23:59 UTC に開催予定の次回オープン・バグ・デーについてお知らせした先週のニュースでは、イベントページの URL を間違って記載してしまいました。正しくは http://en.opensuse.org/openSUSE:Open-Bugs-Day となります。
次回の IRC ミーティングは、8月15日 17:00 UTC より、Freenode IRC ネットワークの #opensuse-testing チャンネル ( irc://irc.freenode.net/opensuse-testing ) で行われます。MS4 を使ってみての感触について話し合い、また、オープン・バグ・デーの計画を固める予定です。"
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
Jos Poortvliet: 皆さん精力的に活動しています…
"この数ヶ月間、openSUSE Ambassador の皆さんは世界中でさまざまなカンファレンスに参加してきました。前回5月頭に報告して以降大きなイベントもいくつかありましたので、そのへんの報告もしてみたいと思います。 (...)"
Jos Poortvliet: ラジオ・アントワープで KDE のリリースをご紹介
- 我らがコミュニティマネージャー、地元オランダのラジオに出演して KDE のリリースを告知してきたとのこと。日本ではマスコミで FLOSS のことが取り上げられるのってかなり珍しいことではないかと思うんですが、向こうでは当たり前のことだったりするんでしょうかね?
"いつものようにいろいろなことが進行中です。まだどこでもこの件については書いていませんでしたので、ここで書いておきます: KDE のみなさん、SC 4.7 のリリースご苦労様でした ;-)
このリリースについては数日前にアントワープ中央ラジオ (Radio Antwerp Centraal) でお話してきました。リリース報告についてはちょっとお手伝いしていたのですが中身をじっくり試している時間が取れていなかったので、ラジオでお話しする前にとり急いで主要なハイライトをチェックしなければいけなくなりました。なかなかいい出来になってますね。放送の中では Tumbleweed や GNOME にも話が及びました。元々はどんな話が期待されていたのか分からないんですが、最終的にはあれもこれも話すことになってしまったという...想定外だったかな? (...)" (注:3)
イベント & ミーティング
終了分:
- 2011年8月6-12日: Desktop Summit (ドイツ、ベルリン)
- 2011年8月8日: openSUSE カンファレンス 2011 運営ミーティング
- 2011年8月9日: openSUSE プロジェクトの誕生日
近日開催:
- その他のイベント情報については以下をご覧ください:
Ambassador 通信
Koudaras Konstantinos: 第1回ギリシャ openSUSE コラボレーション・サマー週末キャンプ: レポート
"7月15日の金曜日から17日の日曜日まで、リザード仲間たち & その他 FOSS 愛好者たちがカテリーニに集い、第1回ギリシャ openSUSE コラボレーション・サマー週末キャンプを開催しました。
実際のイベントプログラム開始に先立って、まずはみんなでホテルのプールに集結。参加予定者が全員揃ったところでセッションが始まりました。 (...)"
コミュニケーションチャンネル
貢献者
ソーシャルネットワーク
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
Bruno Friedmann: openSUSE 11.3、11.4、12.1 (Factory) 向けの ATI/AMD fglrx 8.872 Catalyst 11.7 を公開しました
"AMD/ATI Catalyst 11.7 / fglrx の新バージョン 8.872 を公開
新しい RPM を再構築、公開したのは先週水曜日のことだったんですが、ここでお知らせする時間が取れないでいました。
以前書いた記事で一連のインストール手順を解説してありますのでご参照ください。 (...)"
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
カーネルレビュー
- コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。
Greg Kroah-Hartmann: Linux 3.0.1
- Greg K-H がメンテナンスする安定版カーネル、Linux 3.0 の最初のメンテナンスリリースが出ました。安定版カーネルの維持というのは重要かつ大変な仕事ですよね。頭が下がります。
"3.0.1 カーネルのリリースをお知らせします。
3.0 カーネル系をお使いのすべての方はアップデートしてください。
更新された 3.0.y git ツリーは:
git://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/stable/linux-3.0.y.git
で参照できますし、通常の kernel.org の git web ブラウザーで見ることができます:
http://git.kernel.org/?p=linux/kernel/git/stable/linux-3.0.y.git;a=summary (...)" (注:1)
Rares Aioanei: カーネル週刊ニュース – 2011年8月6日号
- 毎度おなじみ、Rares による LKML 周りのニュース集。今週も話題は盛り沢山です。
"やあ皆さん! 8月の最初の号にようこそ!
- - Mauro Carvalho Chehab は 3.1 向けのメディアのアップデートを、James Bottomley は 3.0 のマージウィンドウ向けの scsi モジュールの更新をもう一回りし、Dominik Brodowski は pcmcia の更新と、それから cpupowerutils、 Anton Vorontsov は battery の更新、Geert Uytterhoeven は m68k を 3.1 向けに更新し、Paul Mundt は 3.1-rc1 向けに sh を更新したよ。(...)" (注:1)
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
Dominik Zajac: SSH を使って公衆ネットワークでより安全なブラウジング
- 最近、シティホテルの類は大抵がネットワーク完備で、ファーストフード店や喫茶店、空港のラウンジなどで使える公衆無線 LAN も増えてきました。そういう環境のネットワークが安全だという保証は誰がしてくれるのでしょう。あなたのネットワークパケットが同じ公共ネットワークにいる誰かにキャプチャされていないと言い切れるでしょうか? そんなときに役に立つのが SSH。誰ですか「え、SSH って安全な telnet ってだけじゃないの?」とか仰っている方は? 今すぐこの記事を読みましょう。SSH と Firefox で安全 Web アクセスをする方法を知るだけなら、細かい説明は後回しでもいいはずです。その後じっくりと解説を読んでみましょう。
Wazi/Dmitry Kaglik: OpenOffice.org で電子ブックを作る方法
- iOS や Android を用いたタブレット端末、Amazon の Kindle など、電子ブックは沢山の本を詰め込んで持ち歩けるステキな手段です。もっと重要なことは出版というものの敷居が非常に下がったことです。DIY 感覚でものすごく限られた読者を相手にした本を、商業ルートに載せることができるんです。「でも特別な道具が必要なんでしょう?」それが今お使いの OpenOffice.org / LibreOffice でできるとしたらウレシイですよね。文中で紹介している Writer2ePub という機能拡張は、今 OpenOffice.org の機能拡張配布サイトが不安定なので LibreOffice から使えるか確認できないのですが、PDF を生成して Calibre を使っても良いですし、日本語の書籍についても参考になることはあると思います。
Linux.com/Jack Wallen: Linux と GIMP による上級レイヤーテクニック
- GNU Image Manipulation Program (GIMP) は非常に機能豊富なソフトウェアですが、正直機能が多すぎて上手く使えない、という人も多いのではないでしょうか? そんな GIMP 使いこなし術のなかから、この記事ではレイヤー機能の使い方をご紹介。箇条書きを多用していて読みやすいので、ぜひご一読を。
コマンド/スクリプト初心者向け
BashShell.net/Mike: sed で行指定
- sed はとても便利なツールです。「行指定 (Line Addressing)」の機能を使えばさらに便利に! それ何? という方、この記事は短い上にとっても分かりやすい例を使って説明しているので英語ニガテでも安心ですよ。ついでに vi でもこの機能使えますので読んで損なし、ですよ!
Linuxaria: Linux であなたのプロセスをナイスに
- Unix 系 OS ではときにニヤリとするようなネーミングがされているのですが、プロセスの優先度 (ナイス値) を決める「nice コマンド」もその一つですよね。CPU パワーが大きくなった現在はあまり意識しなくなったかもしれませんが、使い方によってはやっぱり便利。シンプルで分かりやすくビデオまで付いているこの記事を参考にされては如何? 日本語だとちょっと古いですがIT Pro の逆引き記事も併読しましょう。
Ankur Aggarwal: Bash シェルはどうやってコマンドを解釈してるの??
- エイリアスにパイプにシェル関数にパスにあーだこーだ。よくよく考えてみると結構入り組んでいる Bash のコマンドライン。あなたの入力がどんなふうに解釈され実行されるのか、基本を振り返ったよい記事です。
システム管理者向け
ServerWatch/Joe Brockmeier: システムの監視に collectl をお試しあれ
- 管理者の仕事は多岐にわたりますが、その一つに「自分の管理しているシステムが正常か、異常を予見できないか監視する」ことがあります。世の中にはいろんな監視ツールがありますが、もし collectl をご存じないなら、あなたのデスクの引き出しにしまっておく価値はあると思いますよ。この Perl で書かれたステキなツール、やっていることは /proc 以下を読んで端末に垂れ流すだけなのですが、とても有用です。おなじみ Zonker の簡にして要を得た解説をご覧あれ。
Planet SUSE
Jos Poortvliet: Harmony の恐怖
- 先週号でご紹介したMichael Meaks のブログでも触れられている話ですが、貢献者から寄贈されたコードの取り扱いについての提案である Harmony については賛否両論が渦巻いています。折も折、先週開催された Desktop サミットでは Harmony 推進派として Ubuntu の創始者でもある Mark Shuttleworth、懐疑派として当の Michael Meaks が顔を揃えたパネルディスカッションもありました。どんな議論が展開されたのか、非常に気になるところではあります。
"ポジティブな面もあるんですが、一方でいくつか懸念材料もあるということもお話しておこうと思います。
ウェブの別の所で Allison (Canonical) との間で Harmony について議論を交わしていたのですが、ある質問をした後、パタッと返事をもらえなくなってしまいました。
「貢献者に対してはより明確に、法的な状況を見る際の『チェックポイント』を示し、ユーザの法的状態を再保証できるようになりました」というような議論、あるいは既に誤っていると指摘されている「しかしそれは著作権保護及び去っていってしまった貢献者の扱いを何とかしてくれるものとなる」という話をを持ち出してはいるものの、「最初にコードを書いて寄進した相手先の会社から訴えられる」リスクに晒されるかもしれないとはいえ、貢献者がコードを手放すべきだということには納得できていません。真面目な話、それは一つのリスクとなります。そのへんについては Michael の書いた記事を読んでみてください。 (...)" (注:3)
openSUSE フォーラム
openSUSE 12.1 マイルストーン 3 がダウンロードできるようになりました
openSUSE Weekly News の中ではこのイベントについて何も触れていませんでしたね。ということで、こちらがその話題のスレッドとなります。これまでのマイルストーンの時と同様、新たなマイルストーンが出ることによりフォーラムも活気づきます。みんながテストし、試し、使い、バグを報告することで、openSUSE 12.1がこれまでの openSUSE よりも良いものとなっていくのです。スレッドを読んで、どんな問題や機能が報告されているか追いかけ、2011年11月リリースの openSUSE 12.1 への道を辿っていってみてください。
KDE 4.7 が出ました
KDE 4.7 を準備してくれた KDE 開発者の皆さんに大きな拍手を。単なる小さなメンテナンスアップデートにとどまらず、このバージョンでは新たな機能、デスクトップアプリの更なる統合、アプリケーション間の連携改善などが山のようにもたらされています。いつものように、大勢の KDE ユーザが今度はどんな感じになっているか、どこがアップデートしているのか知りたがっています。このスレッドでは新たな KDE:Release:47 リポジトリへのリンクが紹介されています。現時点では Tunbleweed ではまだ KDE 4.7 は使えるようになっておりませんので、Tunbelweed ユーザの方は今しばらくお待ちを。
openSUSE 11.4 を 32-bit 版から 64-bit 版にアップグレードしたら – KDE デスクトップがどこかに消えてしまった
一見したところで言えるのは、この方のようなことをすれば問題が起こるのも無理からぬことであろうと。何をしたかというと、最初に DVD から 32bit 版を入れた後、同じ / パーティションに 64bit 版をアップデートインストールしてしまったというのです。私が理解している限り、それでは 32bit 版の方は消されず、上書きされてしまうはず。とはいえ、紆余曲折はあったもののこのお話はハッピーエンドとなりました。いつものように、一つだけ心しておくこと: 何かいじってみる前には必ず、残しておきたいもののバックアップを取っておきましょう。
openSUSE 特定言語向けのサブフォーラム
現在 openSUSE フォーラム傘下にある特定言語向けのサブフォーラムは以下の通りです:
メインフォーラム (英語)
中文 (中国語)
Nederlands (オランダ語)
Français (フランス語)
Deutsch (ドイツ語)
Ελληνικό (ギリシャ語)
Magyar (ハンガリー語)
日本語
Portuguese (ポルトガル語)
Pусский (ロシア語)
Web 上の記事から
- openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:
レポート
h-online.com/Dj Walker-Morgan: Netatalk がオープンソースとして戻ってきました
"Netatalk の開発者団体である NetAFP から、Netatalk のオープン開発再開と、プロジェクトの Git リポジトリを最新ソースに更新したとのお知らせが発せられました。7月の初めに、Netatalk の開発者団体である NetAFP は Netatalk 2.2.0 のソースコードを有償顧客にのみ提供していくと発表していました。AFP (Apple Filing Protocol) 3.3 を採用している Mac OS X 最新版 Lion を Apple がリリースして一週間も経たないうちにこの方針変更が下されたのです。AFP の最新バージョンはリプレイキャッシュ (Replay Cache) 機能をサポートするには必須のものとなっており、Lion の Time Machine にも必要となるものなのです。 (...)" (注:2)
Peter Penz: Dolphin 2.0 のご紹介
- KDE が 3.x から 4.x になった時、大きな変更点だったのはデフォルトのファイルブラウザーが Konqueror から Dolphin に変わったこと。その Dolphin が、KDE 4.8 に合わせてメジャーバージョンアップし、2.0 となるとのこと。従来の「アイコンモード」「詳細モード」「カラムモード」をあわせたような感じでディレクトリを表示できる新たな「ビューエンジン」を初めとして、目玉機能は盛りだくさん。どんな感じになるのかこの記事を読んで期待して待ちましょう。
Linux.com/Nathan Willis: Filesystem Hierarchy Standard 3.0 を良く見てみる
- Linux がバージョン 3.0 に移行した影に隠れてしまった感はありますが、各ディストリビューションにとってもう一つ重要な規格もほぼ時を同じくして 3.0 にバージョンアップされました。そう、Filesystem Hierarchy Standard (FHS) のことです。一番目に付く変更点は、従来の /var/run に代わるものとしてトップレベルの /run というディレクトリが創設されるということ。他にもシステム運用/開発上押さえておきたいポイントがいくつかありますので、各ディストリビューションに採用される前にチェックをお忘れなく。
Network World/Joe Brockmeier: なんだって? GNU Emacs が GPL 違反だって?
- GNU プロジェクトにとって GPL というライセンスはまさに命綱。このライセンスこそがソフトウェアの「自由」を担保する唯一無二の武器であることは皆の良く知るところだと思います。ところが、こともあろうに GNU Emacs がそのライセンスに反してしまっていたことが発覚してしまいました。Ricard Stallman 自身も直ちにその過ちを認めたこの件、いったい何が起こったのでしょうか?
Linux Journal/Susan Linton: LibreOffice の開発者統計から見て取れるのはバランス感覚
- Oracle の (というか、今や Apache に寄贈されてしまっていますが…) OpenOffice.org と LibreOffice はもはや完全に袂をわかってしまっているかのように見えていますが、最近の統計によるとこれまでの LibreOffice への貢献で人数ベースでの第一位はなんと Oracle だったとのこと。その多くは OpenOffice.org に入れ込んだコードの寄進で、ここ数ヶ月を見てみると数そのものは減少傾向にあるとのことですが、意外と言えば意外な統計数字です。以前 Oracle の社員だった開発者がボランティアベースで LibreOffice に協力しているケースもあるのだそうです。
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クレジット
- Sascha Manns (英語版編集長)
- Gertjan Lettink (『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (『イベント & ミーティング』情報担当)
- Thomas Schraitle (英語版 DocBook 指導)
- Satoru Matsumoto (英語版編集室/日本語版チーム)
- Naruhiko Ogasawara (日本語版チーム)
- Ko Kazaana (日本語版チーム)
- Yuta Hanayama (日本語版チーム)
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