openSUSE Weekly News/186
openSUSE Weekly News 日本語版 第186号 今週の見出し
- openSUSE カンファレンス: ボランティア募集!
- Bryen M. Yunashko 特別なお知らせ – Ambassador 向けの旅費補助基金
- Michael Meeks: プロジェクト Harmony についての私見をいくつか
- Stuart Tanner: openSUSE - 最高のデスクトップ環境
- h-online/Dj Walker-Morgan: SUSE および Microsoft、Novell との取り決めを更新
編集/翻訳: openSUSE Weekly News 日本語版チーム (OWN-ja チーム)
お知らせ
ボランティア募集!
"ご存知の通り、数週間後に第三回国際 openSUSE カンファレンスが開催されます。もうご登録はお済みですよね。運営チームにとっては支度を急がなければならない時期に来たということで、目の回るような思いをし始めています。
Google Summer of Code 2011
- 8月に入り、そろそろ各プロジェクトの作業も佳境に入ってきました。今週も続々とレポートが挙がってきています!
Ratan Sebastian: GSoC 2011: ssc 第9週
N.B.Prashanth: GSoC 進行状況 (libYUI)
Christos Bountalis: 設定 / sysconfig ファイルをマージするためのユーティリティ - 第10週レポート
Alex Eftimie: Software Center 用 PackageKit バックエンド: 第9週短信
更新状況
ディストリビューション
チームレポート
Build Service チーム
Build Service 統計情報
- Build Service 関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
openFATE チーム
支持を集めているフィーチャーリクエスト
- 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。
ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 361)
"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"
起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 187)
"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"
1-クリック・アンインストール (得票数: 160)
"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!
例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"
GRUB v2 へアップデート (得票数: 141)
"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"
Popularity contest (人気投票) (得票数: 108)
"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。
- popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
- パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
- YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
- opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"
先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト
- 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。
Sub-Pixel-Hinting を有効化する
"フォントの見栄えを良くするため、Sub-Pixel-Hinting を有効化しましょう。
freetype2 ライブラリーで既定ではサブピクセルフォントの hinting を切っておかなければいけなかった原因となっていた特許が最近失効したのです!
なので、12.1 ではこの機能を有効化しましょう。
Ubuntu では (10.4 以降?) この機能は有効化されています。"
openSUSE Linux 12.1/LXDE: スクリーンショットプログラムを作る
"openSUSE Linux 12.1/LXDE: LXDE 用の xfce4-screenshooter のような スクリーンショットプログラムを作りましょう。"
無料のプロ仕様 CAD CAM ソリューション – Linux 用 DraftSight
"SUSE のリポジトリから入手できる CAD CAM ソリューションはすべて試してみたんですが、どれもイマイチだったんですよね。なので、どこかにいいソリューションはないかと探してみたら、「DWG ファイルを扱える無料の CAD ソフトウェア: DraftSight」なるものを見つけました。
これは Dasault Systems 社の製品なんですが、シングルユーザなら無料で使えます。このソフトウェアの Linux 版はかなりプロ仕様となっているみたいで、ちゃんと動いてくれることを確認済みです。
なので、同社に連絡して、無料 Linux バージョンを YaST から提供できるようにさせてもらえないか聞いてもらえないでしょうか。このソフトウェアは、SUSE にとっての無料で Linux ネイティブな、とても便利なフル機能 CAD CAM ソリューションとなってくれることでしょう。"
AutoYaST で必要とされる外部スクリプトのパラメーター用 XML タグ
"AutoYaST では、URI としてのロケーションタグで pre、chroot、post、init スクリプトを指定することができるようになっています。しかし今のところ、ロケーションタグで特定されたスクリプトにパラメーターを 渡すことはできません。
顧客がいろいろ幅広い用途でスクリプトを書きたいと思ったような場合、こういった機能が必要となるケースもあります。
これを可能とするための新しいタグが必要です。"
openFATE 登録フィーチャー統計情報
Testing チーム
Larry Finger: 週刊ニュース7月30日号
"Testing コア・チームは7月25日 17:00 UTC より Freenode IRC Network の #opensuse-testing チャンネル (irc://irc.freenode.net/opensuse-testing) で IRC ミーティングを開催しました。
最初の話題は 12.1 MS3 を使ってみての感触についてでした。少なくとも部分的にはバグ #702461 で挙げられていた問題を解決するパッチの当てられた Plasmoid アップレットのテスト結果についての報告があり、新しいバージョンではネットワークデバイスを認識できるものの、無線接続ができなかったとのこと。有線でのネットワーキングには問題はなさそうです。GNOME デスクトップでは無線でも問題ありません。別の Testing コア・チームのメンバーからは、MS3 をノートパソコンに入れてみたところ、特に問題はなかったという報告がありました。 予定外の 3.0 rc6 のおかげで MS3 が出るのが遅れてしまったということ以外は、12.1 でカーネル 3.0 シリーズを採用することによる新たな弊害は特になさそうです。私の行ったメインラインカーネルのテスト結果も同じでした。 (...)"
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
Bryen M. Yunashko 特別なお知らせ – Ambassador 向けの旅費補助基金
"Ambassador の皆さん、マーケティング担当の皆さん、
Ambassador の皆さんが地域での重要なイベントに出かけて openSUSE をプロモートできるようにという新しいプログラムをお知らせできることとなりました。この数ヶ月間、Jos と二人で根回しをし、先日ついに Attachmate よりこのプログラム創設の承認を得ることができました。4半期ごとに、Ambassador チームは旅費/宿泊代として5,000米ドルまでの予算を使えることになったのです。 (...)"
イベント & ミーティング
終了分:
近日開催:
- 2011年8月6日: openSUSE ユーザ会勉強会 2011年8月
- 2011年8月6-12日: Desktop Summit (ドイツ、ベルリン)
- 2011年8月9日: Cumpleaños openSUSE (エル・サルバドル)
- その他のイベント情報については以下をご覧ください:
コミュニケーションチャンネル
貢献者
ソーシャルネットワーク
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
Martin Vidner: ruby-dbus 0.7.0 が 1.9.2 でまた動くようになりました
- Ruby から D-Bus を制御するバインディング ruby-dbus の更新です。1.9.2 の仕様変更に追随したということのようですね。
"D-Bus IPC システムの Ruby バインディング、ruby-dbus の新版をリリースしました。
(...)
gem を RubyGems.org からか、 rpm を openSUSE Build Service から取ってきてください。" (注:1)
ゲーム情報
- このコーナーでは、Linux で遊べる様々なゲーム & games リポジトリ更新情報等をご紹介します。
cahilig.net: 無料でハイクオリティーな Linux ゲーム100選
- 10年ほど前だと、Linux で遊べるゲームといえばはっきり言ってショボいゲームばかりでした。しかし、今や最新の有料ゲームと比較しても遜色のないゲームが Linux でも多数遊べるようになってきています。この記事に進んでもらうと、そういったお勧めゲームがスクリーンショットつきでなんと100も紹介されていて、圧倒されること間違いなし。中にはどこかで見かけたようなキャラクターがいたりして、一通り眺めてみるだけでもなかなか楽しめます。
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
openSUSE-SU-2011:0845-1: 重要: compat-openssl097g
"openSUSE セキュリティアップデート:
報告 ID: openSUSE-SU-2011:0845-1
深刻度: 重要
レファレンス: #707069
クロスレファレンス: CVE-2008-5077 CVE-2009-0590 CVE-2009-0789 CVE-2009-3555 CVE-2010-4180
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.4、openSUSE 11.3
(...)"
openSUSE-SU-2011:0852-1: 重要: freetype: Off-by-one / 長さチェックができていなかったなどの問題を修正
"openSUSE セキュリティアップデート:
報告 ID: openSUSE-SU-2011:0852-1
深刻度: 重要
レファレンス: #704612
クロスレファレンス: CVE-2011-0226
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.4、openSUSE 11.3
(...)"
カーネルレビュー
- コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。
TechRepublic/Jack Wallen: Linux 3.0: 考えているより重要
- Linus 自身が「単に .39 で一区切りだったし、大きな変更があるから 3.0 というわけじゃない」という意味のことをいっていたので、3.0 は「普通の」メジャーリリースだと思っている方も多いかもしれません。しかし、この世ならぬ存在が 3.0 というバージョンへのジャンプにふさわしい内容を用意してくれたのかも。少なくともこの記事の筆者にとっては、とても重要な変更を含んだリリースとなっているようです。どんな変更に注目しているのかは、記事をご覧あれ。
Phoronix/Michael Larabel: Linux 3.0 リアルタイムカーネル、リリース
- 先号で H Online の 3.0-rc7-rt0 の記事を紹介しましたが、その記事でも予告されていたとおり、3.0 の正式リリースからほどなくして、リアルタイムカーネルの 3.0 もリリースされました。組み込み以外でも音楽制作などレイテンシが気になる人には朗報かも? openSUSE で使えるようにはなるんでしょうか? 希望がある人は今すぐ openFATE!
Rares Aioanei: カーネル週刊ニュース – 2011年7月30日号
- おなじみ週刊カーネルニュース。LKML からピックアップしたホットなニュースを気軽な感じでピックアップしてご紹介。
"やあみんな! 今週のニュースを始めよう!
- - Steven Whitehouse は gfs2 の pull リクエストを (マージウィンドウ向け)、Ingo Molnar は core/iommu の 3.1 向けの変更を (pull リクエスト)、それから core/printk、perf/core、sched/core 、rcu の変更もね、それから Stefan Richter は firewire の更新、Tejun Heo は workqueue と percpu の 3.1 向け変更を、再度登場 Ingo Molnar は timers/{cleanups, core, rtc}、 x86/{apic,asm,cleanups, efi,mce,microcode,mtrr,numa,signal,uv,vdso} も 3.1 向けに変更をアナウンスして、David Miller は networking を以下のように修正したよ: (...)" (注:1)
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
コマンド/スクリプト初心者向け
Scribbles and Snaps: ちょっとしたコツ: digiKam を起動するシンプルな Python スクリプト
- デジカメで撮った沢山の写真を、あるときは手許のネットブックで、あるときは居間のホームシアター PC で、……というときにはサーバに放りこんでおき共有して使えば便利です。しかし、なんかの理由でサーバのリモートディレクトリへのマウントが切れていると、digiKam が立ち上がってから「フォルダが読めない」といわれてしまう。なら digiKam を起動する前にマウント状態を確認すればいいんですが人間というのはそういうことを忘れるものです。ので機械にやらせちゃおう! というスクリプト。これは他にも応用が効きそうですね!
RollingProgrammer();: Finch: シェルやコマンドラインからインスタントメッセージを
- Pidgin というメジャーな IM クライアントの姉妹プロジェクトに Finch というのがあるのをご存知ですか? CUI/CLI の IM クライアントで、CUI で設定を済ませてしまえば、CLI やシェルスクリプトから IM を使えるんです。まだ開発中のようですがいろんな応用が考えられてワクワクしますね。この記事では CUI の設定について詳しく説明しています。
Linuxaria: chage: Linux ユーザーの「年齢」を管理する
- Linux に「年齢制限」の機能があるなんて、ご存知でした? いや冗談です。要はアカウントやパスワードの「寿命」を規定するという機能を称しているんですね。パスワードを定期的に変更させたかったり (クラックに対する防御という意味ではあまり効果はないとされていますが、会社・組織のポリシーでそう決まっていたりすることもありますよね)、ある時期だけ臨時で作業する人のアカウントに期限を切ったりすることができるんです。そういうニーズをお持ちの方、この記事を読んで、今すぐ man chage を!
システム管理者向け
ServerWatch/Joe Brockmeier: Pipe Viewer で作業の進捗を見る
- 大量のデータ、例えばサーバのログなどをパイプで繋いで処理を長ーーーーい間待つようなことってありますよね。何時終わるのかとイライラしながら別の作業してちょいちょい覗いたり。そういうときに使えるのが Pipe Viewer、通称 pv。openSUSE なら Contrib リポジトリ から入手可能です。名前の通りパイプを通っているデータ処理の進捗状況を表示してくれます。これは便利!
BeginLinux: iSCSI の設定と iSNS サーバーの追加
- 保存するデータ総量がある程度の規模になったり、仮想化を進めライブマイグレーションを視野に入れたりするようになると、ストレージサーバを外部に切り出すという運用も多くなります。そんなときの選択肢として有力な候補となるのが iSCSI。この記事では iSCSI ターゲットへの接続をコマンドラインで行う方法について述べています。なぜ YaST ではなくコマンドラインかって? それは本文をご覧あれ。なお、オマケとして iSCSI の名前解決を行う ISNS (Internet Storage Name Service) の設定についても解説しているので、多数の iSCSI ターゲットがある環境でも安心ですね。
Planet SUSE
Michael Meeks: プロジェクト Harmony についての私見をいくつか
"Mark (Shuttleworth) が週末に発した、企業に所有権を集約させようと呼びかけるブログを読んで頭に浮かんだのは、プロジェクト Harmony に対する過剰な反応でした。Mark はいつものように見事な筆さばきで読者を惹き付けていますが、私はまだ、ちゃんとした対策なしで営利企業が寛大さという道徳的な美徳を示してくれるかどうかについては少々懐疑的です。それはさておき、プロジェクト Harmony について:
私は最初の段階からこのプロジェクトに関わってきているのですが、その結果に満足しているとは言えません。Harmony が適用されたケースを見てみると、法務面、実務面、倫理面、そしてソフトウェアの自由という視点で、問題あるケースが数多く存在します。以前企業への著作権譲渡の実務について書いたことがあるんですが、この話はある種のライセンス、つまり Harmony で生成されるライセンスにも当てはめて考えてみるといいのではないでしょうか。そういったライセンスのいくつかは、非協力的な企業に所有権を集約させてしまうような著作権譲渡にも等しいものとなってしまっているのです。この件については、他にも Bradley Kuhn、Richard Fontana、Dave Neary、Simon Phipps などが詳しく書いています。 (...)" (注:3)
Stuart Tanner: openSUSE - 最高のデスクトップ環境
- パソコンを買うとほぼもれなく付いてくるがために Windows がないとパソコンって使えないんだ、と思っているユーザは今でも少なからず存在しているのではないでしょうか。しかし、面倒なのは当たり前だと思っていたことが実は決して「当たり前」ではないということについては、他の OS をいじってみなければ気がつかないもの。こういう切り口でのお勧めのし方も「あり」なのかな…?
"自分で事業を立ち上げたいと狙ってたりします? だいたいは Windows が最初から入っているコンピュータを購入することはできますけど、プリインストールされているソフトウエアのほとんどには使用期限が設定されていることってご存知でしたか?
もし「Starter Edition」と書いてあるようでしたら、それはつまり、60日後にはスーパーマーケットなりパソコンショップなりでキーカードを購入してソフトウェアをフルバージョンにアップグレードしなければいけなくなるということでもあります。
更に付け加えて言うなら、新しく購入するプリンター、ブロードバンドルータ、スキャナーなどの機器ごとにそれぞれ専用のソフトウェアを、更に実際には使う必要のないドライバーまで一緒くたにインストールしなければいけなくなるのです!! (...)" (注:1)
openSUSE フォーラム
二次的な GRUB の起動
このスレッドをとりあげたのは、デフォルトのブートローダーであり、複数のオペレーティングシステムを立ち上げることができるようにしてくれるソフトウェアであり、Windows 系の OS とのデュアルブート環境を作るのに最も利用されている GRUB についての情報が満載に待っているからです。メンバーの @nrickert がある特別な設定を施したところ、予期せぬ、こまった結果になってしまったとのこと。そこに、マイルストーン 3 が絡んできました。
どうして openSUSE を?
おしゃべり (Chit-Chat) サブフォーラムで繰り返し持ち上がる「なぜみんな openSUSE を使っているのか」というお題。何度目のやり取りであっても、みんながどうして openSUSE を使っているのか読んでみるのは面白いものです。ちょっと読んでみて、あなたはどうして openSUSE に行き着いたのか、良かったら書き込んでみてください。
カーネル 3.0
まずはネタばらし: そうです、openSUSE でカーネル 3.0 をお試しいただけるようになりました。Kernel: リポジトリから手に入るようになっていて、本日からは openSUSE Tumbleweed のカーネルとなりました。このスレッドが立ち上がったのは Linus Torvalds が公式に新カーネルの発表を行う前のことだったんですが、リリース候補版を試してみたという人もいるのです。
openSUSE 特定言語向けのサブフォーラム
現在 openSUSE フォーラム傘下にある特定言語向けのサブフォーラムは以下の通りです:
メインフォーラム (英語)
中文 (中国語)
Nederlands (オランダ語)
Français (フランス語)
Deutsch (ドイツ語)
Ελληνικό (ギリシャ語)
Magyar (ハンガリー語)
日本語
Portuguese (ポルトガル語)
Pусский (ロシア語)
Web 上の記事から
- openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:
お知らせ
KDE アプリケーション・ワークスペース・開発プラットフォームのリリース:多くの機能追加と安定性向上
- KDE SC 4.7 がリリースされました。色々と新機能はありますが、眼を引くのは Instant Messaging のデスクトップ統合機能ではないでしょうか。今までもソーシャルネットワークの統合はありましたが、やはり KDE は色々面白いことをやってきてくれますね。
"DE プロジェクトよりお知らせいたします。KDE Plasma ワークスペース、KDE アプリケーション、それら KDE ソフトウェアの基盤を提供する KDE プラットフォームのメジャーアップデートとなる最新版をリリースいたしました。4.7 とバージョン付けされたこれらのリリースでは多くの新機能が提供され、安定性・パフォーマンスの向上がなされています。 (...)" (注:1)
GNOME Shell 3.1.4 リリース
- こちらは GNOME Shell のリリース。どちらかというとバグ修正が主な地味なリリースのようですが、次世代デスクトップの旗手の一つとして、完成度が高まることは喜ばしいことです。
"GNOME Shell は GNOME 3 デスクトップの中心となるユーザーインタフェース機能を提供します。例えばウィンドウを切り替えたり、アプリケーションを起動したりというものです。GNOME Shell は最新のグラフィックスハードウェアの性能を引き出し、視覚的に華やかで使いやすいエクスペリエンスを提供する革新的なユーザインタフェースのコンセプトをお届けします。 (...)" (注:1)
募集
Desktop Summit での交流イベント
- もちろんオフラインのイベントは技術セッションを聞いたり、興味あるテーマについて議論したり、そういうことも楽しいですが、ML や IRC やフォーラムでハンドルしか知らなかった相手と交流を深めるチャンスがあるという要素もとても大きいですよね! そんなわけで Desktop Summit も多彩なイベント (多くはスポンサーによる無料イベント) が手ぐすね引いて待ってますよ。今年はちょっと間に合いませんが、これを読むと来年こそはぜひ行きたい、となるかも?
レポート
h-online/Dj Walker-Morgan: SUSE および Microsoft、Novell との取り決めを更新
"Microsoft と SUSE は、この5年間 Microsoft と Novell の間で結ばれていた相互運用協定を 更新しました。以前の合意は二つの企業が Windows と Linux の相互運用およびサポートについて協力しあうというものでした。新たな合意ではこの関係を 2016年1月1日まで、4年間延長することになります。この合意の更新により、 Attachmate 内で新たに独立部門となった SUSE が、この物議を醸してきた Microsoft との提携を打ち切ることはないということが確認されました。物議の中心となってきたのは、Microsoft から SUSE の顧客に提供される知的財産の保護が GPL 非互換ではないかと一部の人が信じているということです。" (注:2)
レビュー/エッセイ
LinuxForYou/Anil Seth: ソフトウェア探検—openSUSE Tumbleweed ローリングディストリビューションが主流に
- この間 LinuxCon Japan で Greg K-H に会ったときに「あなたが始めた Tumbleweed はいいよね、一つのディストリビューションがバージョニングリリースとローリングリリースの両方をサポートするというのは素晴らしいと思う」と言ったら「ぼくもあれは好きだよ」と言っていましたが、そんな Tumbleweed を試してみましたよ、という話。この筆者はバージョニングリリースはプロプライエタリな OS には向いているけれど、オープンソース向きではないと考えていて、長らく ArchLinux を愛用していたそうですが、そんな筆者にとって Tumbleweed はどうだったんでしょうか?
techradar.com: Neil Bothwick: オープンソースにちょっと何かをする 19 の方法
- オープンソースに「貢献 (contribute)」する、というと身構えてしまうかもしれません。でも待ってくださいよ、身構えてなにもしないより、ただ「ありがとう」っていったり、「このソフトいいよ、使ってみなよ」っていったり、そういうホンの小さなことから何か始めてみたほうがきっと楽しいし、あなたのお使いのソフトを良くすることにも繋がるんじゃないでしょうか。そんな19個の「ちょっとしたこと」を集めたこの記事。特に #19 は噛み締めておいてほしいです!
フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
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クレジット
- Sascha Manns (英語版編集長)
- Gertjan Lettink (『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (『イベント & ミーティング』情報担当)
- Thomas Schraitle (英語版 DocBook 指導)
- Satoru Matsumoto (英語版編集室/日本語版チーム)
- Naruhiko Ogasawara (日本語版チーム)
- Ko Kazaana (日本語版チーム)
- Yuta Hanayama (日本語版チーム)
日本語以外の言語版について
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