openSUSE Weekly News/175
openSUSE Weekly News 日本語版 第175号 今週の見出し
- SUSE による openSUSE 11.2 のサポート終了 – 11.2 Evergreen が後を引き継ぎます!
- openSUSE な人々: Jos Poortvliet
- Nelson Marques: イカした戦略ゲーム Unknown Horizons、openSUSE でも遊べるようになりました
- Hubfolio/Matthew Casperson: GNOME Shell 拡張を openSUSE 11.4 にインストールする
- Jos Poortvliet: 行動規範もしくはアンチ・ハラスメント・ポリシーについて
編集/翻訳: openSUSE Weekly News 日本語版チーム (OWN-ja チーム)
お知らせ
SUSE による openSUSE 11.2 のサポート終了 – 11.2 Evergreen が後を引き継ぎます!
"5月12日木曜日付けの kdelibs4 のセキュリティフィックスをもちまして、openSUSE 11.2 向けのアップデートのリリースを終了いたしました。
これをもって SUSE による公式な openSUSE 11.2 のサポートは終了いたしました。
しかしながら、openSUSE Evergreen により 11.1 同様 openSUSE 11.2 もコミュニティによるサポートを継続していこうと考えています。
このプロジェクトの概要、どうすれば使えるようになるのか、その他の詳細については以下をご参照ください:
http://en.opensuse.org/openSUSE:Evergreen
Evergreen プロジェクトは openSUSE コミュニティのメンバー、Wolfgang Rosenauer が主導しているプロジェクトです。 (...)"
更新状況
ディストリビューション
チームレポート
Build Service チーム
Build Service 統計情報
- Build Service 関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
KDE チーム
Sebastian Kügler: Plasma Active の新機能は?
- オランダ、ナイメーヘンでのスプリントを契機にグンと開発が前進した Plasma Active ですが、その最新状況のレポートとなります。このリンクから原文に行っていただければ動画やスクリーンショットも公開されていますので、是非雰囲気をご覧ください。また、open-slx のサイトからは USB メモリから起動可能なイメージも入手可能 (plasma-active.current.iso が最新版) となっていますので、実際にお試しいただくこともできます。
"広がりつつある Plasma Active チーム内で私たちはここしばらく働き蜂のようにせっせと作業を進めてきましたので、そろそろ進捗具合を報告する頃合いとなりました。お忘れになってしまっているあなたのためにもう一度簡単に説明しますと、Plasma Active とは、様々なデバイスに対応する魅力的なユーザーエクスペリエンス (使い勝手、使い心地) を作っていこうという KDE のプロジェクトで、まずはタブレットコンピュータ向けのシステム作成に焦点を当てて開発が進められているものです。Plasma Active について私が最初に書いたブログでは、10インチの Viewsonic Viewtab 上で基本的なシェルが動いている様子をご覧いただけるようになっています。今回は、Plasma Active の現状をデモするのに WeTab を使ってみました。WeTab も私たちがテストに用いているデバイスの一つです。Intel の Atom ベースゆえ Plasma Active 環境構築が楽で、開発-テスト-採用というサイクルにかかる時間も短縮できるため、対象デバイスとしてはなかなか優れ物です。WeTab は現在ドイツの Ebey 経由で219ユーロ + 送料という手頃な値段で購入できるようになっています。 (...)" (注:1)
Aaron Seigo: Qt5 .. KDE5?
- このところデスクトップの話題が GNOME 3 や Unity にばかり傾いているとので…というわけではないでしょうが、Qt/KDE 界隈からはバージョン 5 の話題も出てきました。早ければ来年にはお目見得するかもしれない KDE5、どんな感じになりそうか興味ありますよね?
"私のブログをご愛読いただいている方のほとんどは既にお聞き及びでしょうが、現在 Qt5 の開発が進んでいます。2012年内のリリースを目標としていて、ディスプレイとデータが高度に分離されている QtQuick に焦点が置かれ、画面はハードウェアアクセラレーションによるシーングラフ (OpenGL を参照) を用いてレンダリングされるようになります。これは Plasma で目指していることともピッタリと方向性が一致しています。ワクワクしますね!
これが KDE に及ぼす影響は? KDE5 も2012年に出るのでしょうか? KDE5 の見た目はどんな風になる? こういったことが知りたいと思われる方はいらっしゃるでしょうし、もしかしたら既に私や他の人に聞いたことがあるという方もいるでしょう。 ;)
一言で答えると、まだ未定だけれど作業は進めています、ということになります。でもそんな答えじゃ満足できませんよね? こんな短い答えじゃつまらないと思いますので、ちょっと長いバージョンを用意してみました。 (...)" (注:1)
Medical チーム
Thanasis Rous: Medical についてのご報告
"FOSSCOMM カンファレンス (ギリシャ、パトラス) のご報告
ディストリビューションテスターの一人として、また openSUSE Ambassador の一人として、参加したカンファレンスでの出来事をご報告できるのを嬉しく思っています (Ambassador として、また openSUSE Medical チームの意一員として初めて参加したカンファレンスでした)。
カンファレンスは二日間にわたって開催されました。
初日: ブースとプレゼン
openSUSE コミュニティとしてブースを展開しました。(openSUSE 及び Medical に) 関連するものはすべてブース回りに揃えました。そして私と Stathis Iosifidis で openSUSE Medical プロジェクト及び openSUSE Medical のメディアに入っているアプリケーションについてのプレゼンを行いました。
ご紹介したアプリケーションは以下のようなもの:
- openEMR
- GNUMed
- FreeMedForms
- FreeDiams
- TEMPO
そして最後に、糖尿病患者のための新しいアプリケーション "plasmoid-glucose" (medical リポジトリより入手可) についてご紹介しました。
プレゼン資料は以下に置いてあります:
http://dl.dropbox.com/u/28782593/opensuse_medical_FOSSCOMM2011_001.odp
プレゼンはとても面白くなり、集まった人たち (お医者さんたち) からはディストリビューションやプロジェクトについて、アプリケーション全般の設定/使用方法についてたくさん質問が寄せられました。 (...)"
openFATE チーム
支持を集めているフィーチャーリクエスト
- 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。
ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 348)
"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"
起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 183)
"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"
SaX2 の代替ツールを (得票数: 129)
"自動設定で適切なモニタ/キーボード/マウスが見つけられなかったときの安全策として、11.3 には SaX2 の代替ツールが必要です。 (...)"
GRUB v2 へアップデート (得票数: 120)
"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"
Popularity contest (人気投票) (得票数: 98)
"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。
- popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
- パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
- YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
- opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"
先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト
- 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。
YaST の GTK GUI をもっと完全なものに
"YaST2 の Qt インターフェースには (少なくとも) 一つ、GTK インターフェースにはないとても便利な機能があります: 何かをインストールしようとした時に問題が発生したら、既にインストール済みのパッケージを全て強制再インストールできる、というもので、とても便利です。
Qt では、右クリックから「選択したものを全て更新」するだけで済みます。
GTK 版の方でも同じようにできると嬉しいです (というのも、KDE4 のインストルがうまくいかず、今使えるのが GNOME だけだから)。"
Gutenprint で SUSE の印刷問題を解決しましょう
"Ubuntu だと、Gutenprint パッケージを採用しているためディストリビューションにデフォルトでとっても沢山のプリンタードライバーが同梱されています。リポジトリを当たれば SUSE にもこのパッケージはありますが、デフォルトでは入りません。自分が持っているプリンターを設定しようと思ったら汎用ドライバーしか見当たらなかったのですが、Google で三時間検索して手動で Gutenprint を入れてみたらその中にドライバーが入っていたのです。Gutenprint はデフォルトで入るべきです。"
Postfix はもうデフォルトでインストールされなくてもいいのでは
"Postfix が入っていると起動も遅くなりますし、通常のデスクトップ用途で使うなら実際に必要となることはないはずなのにデフォルトでインストールされて立ち上がってしまいます。今だと、ローカルに MTA がなくても mutt を使えばメールを送信することもできますよね。なので、もうデフォルトで Postfix がインストールされている必要もないはずです。
cron のジョブの結果通知用にはちょっと cron をいじる必要があると思いますが、そういったものは syslog として吐き出すというようにすることもできるのではないでしょうか。"
cups-pdf プリンターがデフォルトでインストールされるように戻しましょう
"openSUSE で、以前のようにデフォルトで PDF プリンターがインストールされるようになった方がいいと思います。"
オフラインのローカルプリンターを設定できるようにしましょう
"現在は、検出されていないとローカルプリンターの設定ができないようになっていますが、これはどうしてですか?"
gccgo パッケージを提供しましょう
"openSUSE 12.1 では Google Go をサポートする gcc 4.6 を採用できるといいですね。
Debian は既に sid で gccgo を提供しています: http://packages.debian.org/sid/gccgo "
公式配布元からのビデオカードドライバーをインストールする
"多々ある Linux や openSUSE 関連の情報ページを検索していると、製造元配布のグラフィックカードドライバーのインストールについての苦情が目に止まることがあります。リポジトリにあるものを使うとしばしばエラーとなってしまい、システムがおかしくなってしまうこともあるようです。
オプションをインストールする際には、用意されているものをインストールするかクローズトな公式のものをコンパイルするか尋ねられて然るべきだと思うのです。でもって、公式ドライバーを選択したらスクリプトが走ってそのドライバーをダウンロードしてきて適切なモジュールをコンパイルしてカーネルに組み込む、と。また、Xorg の設定もよしなにしてくれる、と。これは、Ubuntu を使ってきたユーザがよく挙げている要望です。 (...)"
openFATE 登録フィーチャー統計情報
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
Jos Poortvliet: イベント – LinuxTag と HCC Linux Themadag
- プロの手でしっかりと運営される大規模なイベントにも、参加者が手弁当でまわしていくこじんまりしたイベントにもそれぞれの楽しさがあるものです。Jos は今月、そういう意味で対照的なイベントに立て続けに参加することになったとのことです。
"今月はとても趣きの異なる二つのイベントに出席することになります: 一つは来場者も数千人規模で openSUSE の大チームも参加する LinuxTag で、もう一つは若干小規模な - たぶん十分の一程度 - オランダ HCC Linux Themadag です。
どんな感じのイベントが好きかは一概には言えません。LinuxTag ではおそらく多くの知り合いとフリーソフトウェアについて話し合ったり、色々インタビューを受けたり、一対一もしくは小さなミーティングで他の FOSS 関係者と語り合ったりなどなどで、より忙しい思いをすることになるでしょう。HCC では知り合いも少なく、訪れる人の多くは Linux 初心者だと思います。オランダの openSUSE 仲間 (そのほとんどとはまだお目にかかったことがありません) と会うのが今からとても楽しみです。そして、初心者の方と話するのはいつも楽しいものです。しかし Linuxtag で openSUSE 及びその他のプロジェクトの多くの友人と会えるのもまた素晴らしいことです。
きっと、どちらも同じくらい愉しいときとなるでしょうね。
そして、開催地の近くにお住まいでしたら是非ご来場いただき、一声かけてください!
人混みに紛れて私がどこにいるか見つけられないという人にヒントを: 私の髪の毛とあごヒゲは、(訳注: 原文記事に掲載されている) 写真を撮ったときよりももっと長くなっています!" (注:3)
openSUSE な人々 (People of openSUSE)
Jos Poortvliet
"今回の「openSUSE な人々」でご紹介するのは、我らが親愛なる openSUSE コミュニティマネージャー、Jos Poortvliet です。SUSE での彼の仕事や openSUSE ではどんなことをやっているのか、フリーソフトウェアや openSUSE についてなどの彼の考えを読んでみてください!
(...)
自己紹介をどうぞ!
みなさん、こんにちわ!
私は Novell の openSUSE コミュニティマネージャーで、オランダ人、仕事中毒で、フリーソフトウェアの伝道師にして料理マニアです!
openSUSE ではマーケティングを中心に活動していて、Novell の一員として openSUSE のために仕事をしています。 (...)"
イベント & ミーティング
終了分:
- 2011年5月9日: Testing コアチーム IRC ミーティング
- 2011年5月11-14日: V Ensol (ブラジル、ジョアン・ペソア) - リンク先はポルトガル語ページ
- 2011年5月11-15日: LinuxTag (ドイツ、ベルリン) - リンク先はドイツ語ページ
- 2011年5月18日: openSUSE プロジェクト・ミーティング
近日開催:
- その他のイベント情報については以下をご覧ください:
コミュニケーションチャンネル
貢献者
ソーシャルネットワーク
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
Holger Hetterich: SMB Traffic Analyzer 1.2.4 では複数のデータベースがサポートされ、webSMBTA が提供されることになります
"ここに書いてあるのが何についてのことなのかよく分からないという方向けに説明しておきますと、この記事は SMB Traffic Analyzer についてのものです。詳しくはホームページをご覧ください。
開発チームはここに、SMB Traffic Analyzer バージョン 1.2.4 のリリースをお知らせいたします。普段より開発サイクルに要した時間は長くなりましたが、これは SMBTA の下地作りにじっくり時間をかけたためで、データベース処理についても一からやり直してあります。この結果、SMBTA は汎用データベースレイヤーの libDBI 経由でデータベースとアクセスするようになりました。libDBI 経由にしたことで、SMBTA はデータベースバックエンドとして SQLite、MySQL、PostgreSQL を使えるようになったはずです。libDBI レイヤーを使うように smbtad と smbtatools を両方とも書き改めたことで smbquery が libDBI を使って直接データベースとアクセスするようになったので (bso#8065)、smbtad と完全に切り離して走らせることができるようになりました。libDBI に切り替えることを決めた後、テストスイート内で Samba 共有を使って数十テラバイトのデータをやりとりして smbtad が落ちないか試してみたのですが、smbtad が落ちることはありませんでした (現在はデータベースとして PostgreSQL を利用)。smbtad はもはやクライアントのためにデータベースへのネットワークゲートウェイとしての機能を果たす必要がないので、libDBI に移行したことで SMB Traffic Analyzer はより安定したと確信しています。SMB Traffic Analyzer 1.2.4 では、SMBTA のバージョン 1.2.3 以前で作成した SQLite のデータベースを使いたいというユーザ向けのアップグレードパスも提供しています。 (...)" (注:4)
Michal Čihař: openSUSE 用の StarDict 辞書
- PC がオフラインでも使えるクロスプラットフォームの辞書ツール、StarDict。さすがに日本語関連の辞書まではパッケージ化してくれてはいないようですが、SPEC ファイルを参照してパッケージ化に挑んでくれるような勇者が出現してくれると嬉しいですね。
"今日、StarDict 用の辞書をいじってみて、openSUSE でも使えるようにしてみることにしました。
最初のステップは、アクセスするのに使うお気に入りのツール、sdcv を修正することでした。修正済パッケージは私の home プロジェクトに置いてあります。近いうちに Education プロジェクトで採用されてもっと存在をアピールできるといいんですけど (どんな状況になっているかは リクエスト 69901 をご確認ください)。
ツールが使えるようになったら、次は辞書のパッケージ化です。これはとても簡単な作業で済み、RPM は私の home プロジェクトから入手できるようになっています。 (...)" (注:1)
ゲーム情報
- このコーナーでは、Linux で遊べる様々なゲーム & games リポジトリ更新情報等をご紹介します。
Nelson Marques: イカした戦略ゲーム Unknown Horizons、openSUSE でも遊べるようになりました
"数日前、openSUSE フォーラムを覗いていたら、ゲームのセクションでとあるユーザが Unknown Horizons について質問しているのを見かけました。ちょっと検索してみたところ OBS (openSUSE Build Service) には Fedora 用のパッケージと openSUSE 用のパッケージの2つが存在しているようでした。
FreeNode の #unknown-horizons チャンネルに入ってみたら、Unknown Horizons がとても活況を呈していて、集まっている人たちもいい奴らだということが分かりました。私はそこでいくつか質問をぶつけ、このナイスなゲームを openSUSE でもパッケージ化してみると名乗りあげてみました (home:ketheriel:UnknownHorizons)。依存するパッケージは games リポジトリから入手できるようになっています。そこに置いたものは次期リリースに取り込んでもらおうと思っていて、できたら Fedora (及びその派生ディストリビューション) 用にもビルドできるようにしてみたいと思っています。 (...)"
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
SUSE セキュリティ報告: postfix (SUSE-SA:2011:023)
"パッケージ: postfix
報告 ID: SUSE-SA:2011:023
日付: 2011年5月11日(水) 10:00:00 +0000
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.2、openSUSE 11.3、openSUSE 11.4、SUSE SLES 9、Open Enterprise Server、Novell Linux POS 9、SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Teradata 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Software Development Kit 11 SP1、SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP1、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1、SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP4、SUSE Linux Enterprise Server 10 SP4
脆弱性タイプ: リモートからのコード実行
CVSS v2 基本値: 7.6 (AV:N/AC:H/Au:N/C:C/I:C/A:C)
SUSE デフォルトのパッケージか否か: Yes
クロス・レファレンス: CVE-2011-1720
(...)"
SUSE セキュリティ報告: IBM Java 1.4.2 (SUSE-SA:2011:024)
"パッケージ: java-1_4_2-ibm
報告 ID: SUSE-SA:2011:024
日付: 2011年5月13日(金) 11:00:00 +0000
影響を受けるプロダクト: SUSE SLES 9、Open Enterprise Server、Novell Linux POS 9、SLE SDK 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Java 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Teradata 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Java 10 SP4、SUSE Linux Enterprise Software Development Kit 11 SP1、SUSE Linux Enterprise Java 11 SP1、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1、SUSE Linux Enterprise Server 10 SP4
脆弱性タイプ: リモートからのコード実行
CVSS v2 基本値: 10.0 (AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C)
SUSE デフォルトのパッケージか否か: Yes
クロス・レファレンス: CVE-2010-4447、CVE-2010-4448、CVE-2010-4454、CVE-2010-4462、CVE-2010-4465、CVE-2010-4466、CVE-2010-4473、CVE-2010-4475、CVE-2010-4476、CVE-2011-0311
(...)"
カーネルレビュー
- コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。
h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: 2.6.39 の新機能 (パート 4) – ドライバー
"このカーネルはついに USB 3.0 ハブ、最新の Radeon グラフィックスカード、そして Intel の問題児 GMA500 グラフィックスをサポートするようになりました。それから ASUS および Samsung のノートパソコン用ドライバーと、その他多くのベンダーのオーディオやマルチメディアのドライバーも追加されました。
Linus Torvalds は Linux 2.6.39 の 7 回目のプレリリースをこの月曜日の夜に リリースしました。曰く「今回は静かなリリースになった。何か大きな問題がない限り、これが最後の -rc になるだろう」。Torvalds のいつもの作業のパターンだとすると、2.6.39 は来週早くにはリリースされるでしょう。
Linux 2.6.39 が終わりに近づいているので、Kernel Log も、ドライバー – オーディオ、グラフィック、マルチメディアハードウェアの – に関する進歩について議論することで、この「2.6.39 の新機能」ミニシリーズを終わりにしたいと思います。このミニシリーズのパート 1 ではネットワークドライバとインフラストラクチャについて述べました。パート 2 はファイルシステムのコードとストレージドライバ、そのインフラストラクチャについて。パート 3 はアーキテクチャと一般的なインフラストラクチャについて述べました。 (...)" (注:2)
Rares Aioanei: カーネル週刊ニュース – 2011年5月14日号
- おなじみニュースですが、2.6.39 の終わりが見えてきたので、2.6.40 関係の情報も出てきましたね。それと相変わらず安定版カーネル担当の Greg K-H からのたくさんのリリース。頭が下がりますね。
"やあみんな!
- まずはじめには Ingo Molnar の perf への修正、Paul E. McKenney の rcu への 2.6.40 向け修正、 Dave Airlie がアナウンスした、主には mm、radeon、nouveau の drm の修正、それから Greg Kroah Hartman による安定版リリース、2.6.38.6 (http://git.kernel.org/?p=linux/kernel/git/stable/linux-2.6.38.y.git;a=summary) と 2.6.32.40 と 2.6.33.13 と … と…. (...)" (注:1)
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
Hubfolio/Matthew Casperson: GNOME Shell 拡張を openSUSE 11.4 にインストールする
- 皆さん、GNOME 3 はもうバリバリ使いこなしていますか? 目玉機能の一つ、GNOME Shell は拡張を組み込んで機能強化していけるのですが、openSUSE 吊るしのパッケージを使ってみてもうまく導入できないことがあるとか。そんな場合、以下にご紹介する手順をお試しください。
"GNOME Shell 拡張を入れると GNOME 3 デスクトップに公式な強化機能を追加することができます。 openSUSE のリポジトリからも gnome-shell-extenions という RPM が入手できるのですが、私の手元環境ではうまく動いてくれませんでした。そんなときは、自分でこの拡張をダウンロードして、以下のコマンドで使えるようにすることもできます。
- 1. sudo zypper install git-core gnome-common
- 2. mkdir ~/temp
- 3. cd ~/temp
- 4. git clone http://git.gnome.org/browse/gnome-shell-extensions
- 5. cd gnome-shell-extensions
- 6. git checkout 3.0.0
- 7. ./autogen.sh --prefix $HOME/.local
- 8. make && make install
- 9. Alt-F2 を押下して "r" (引用符は不要) コマンドを実行し、GNOME Shell をリスタートする
(...)" (注:1)
Andrew Wafaa: Intel 945GME における画面解像度制限
- Intel の 945GME チップセットはモバイル・組み込み用途に開発され、ネットブックなどに採用されています。この記事の筆者は eeePC 1000HE というネットブックをメインで使っており、画面がちょっと狭いので外部ディスプレイにつないでデュアルディスプレイで使いたい、そう思ったらとんでもないトラブルに! オチはお楽しみということで、ネットブックでデュアルディスプレイを使ったり、プロジェクターを利用したりといった向きは必読ですよ!
Jun Auza: LibreOffice Writer の実力を引き出す七つのイカしたコツ
- openSUSE をお使いの皆さんなら、11.4 から OpenOffice.org が LibreOffice に移行したことは承知しているでしょうが、実のところ今まで皆さんが使っていた OpenOffice.org というのは Sun のビルドではなく、Go-oo という通称「Novell パッチ」が当たったもので、LibreOffice にはそれらのパッチが取り込まれているので、大きな使い勝手の変化はないかと思います。ですが、LibreOffice ならではのうれしさとかカン・コツというのはあるわけでして、それを紹介しているのがこの記事。英文ワープロとしての機能や Ubuntu の Unity 統合など、日本語を主に使っている openSUSE ユーザには関係ないものもありますが、査読機能拡張やキーボードショートカット、PDFへのエクスポートなど、改めて振り返ると便利なものが紹介されています。ぜひご一読を!
コマンド/スクリプト初心者向け
BashShell.net/mike: Linux の stat コマンド
- Linux をデスクトップ用途として使い、GUI から入った人にはとっつきにくいものなのかもしれませんが、Linux (PC-UNIX) には使い方次第でとても重宝するコマンドラインユーティリティがいくつも存在しています。stat コマンドもそういったツールの一つ。出力結果がどんなことを意味しているのか分からなかったらそれを調べてみる…そういうことを繰り返していくうちに Linux についての知識は格段に深まっていくものです。
"stat
stat ユーティリティを使うと、ファイルやディレクトリについての全情報を見ることができます。また、一度に複数のファイル/ディレクトリの情報を見たい場合はワイルドカードを使うこともできます。
- stat process.sh
- # 訳注: 上記コマンドの引数 process.sh の部分は適当なファイル/ディレクトリ名に置き換えて実行してください
- File: `process.sh'
- Size: 158 Blocks: 16 IO Block: 4096 regular file
- Device: 305h/773d Inode: 98134 Links: 1
- Access: (0644/-rw-r--r--) Uid: ( 0/ root) Gid: ( 0/ root)
- Access: 2010-08-18 11:16:37.000000000 -0600
- Modify: 2010-08-16 09:44:57.000000000 -0600
- Change: 2010-08-16 09:44:57.000000000 -0600
(...)" (注:1)
Linuxaria: Linux におけるシグナル
- シグナルってどういうものかご存知でしょうか? 一言で言ってしまうと「起動中のプログラムに対してカーネルから発せられるイベント」ということになり、全部で64種類用意されています (kill -l コマンドで一覧表示できます)。この記事はその中から管理者なら押さえておきたい6つをチョイスし、解説しています。
開発者/プログラマ向け
Python4Kids/Brendan Scott: 新たなチュートリアル – テキストエディタを使ったささやかな一歩
- さて「8歳からの Python 入門」 Python4Kids、今までは Python のインタプリタモードでやってきましたが、今度はファイルに吐き出した Python ファイルをテキストエディタで編集する、ということにチャレンジです。大抵のテキストエディタ (Kate でも gedit でも、もちろん vim でも Emacs でも) は構文ハイライトもありますし編集もインタプリタモードの編集よりずっと簡単ですから、エディタで快適プログラミングライフの一歩を踏み出しましょう。みなさんには簡単すぎるかもしれないですが、基礎から振り返ることも大事ですよ?
Database Journal/Robert Gravelle: MySQL で不一致レコードを見つける三つの方法
- 複数のテーブルを join して一つのクエリーにかけることができるのが RDB の強みです。しかし、join を伴うクエリにマッチ「しない」レコードを見つけるには一捻り必要です。この記事で例に取り上げられているのは、営業成績によってボーナス支給額が変わる (場合によって支給されない) 企業において、従業員のテーブルと、従業員に支給するボーナスのテーブルがあったとき、ボーナスを支給「されない」従業員を探したい、というケースです。このようなものは、差分クエリとか差集合クエリと呼ばれますが、MySQL にはこれらの機能は存在しません。この記事では、そのかわりに使えるテクニックとして、(1) LEFT JOIN と IS NULL を使う方法、(2) NOT IN を使う方法、(3) NOT EXISTS を使う方法、の三つを紹介しています。
DevX.com/Jason Gilmore: Mono 開発入門講座: .NET で Linux デスクトップアプリを作る
- Novell から別れたとは言え、クロスプラットフォームで .NET フレームワーク・言語を提供しようというプロジェクトである Mono の素晴らしさは変わりありません。この記事の筆者は ASP.NET の Web アプリを長らく仕事でやってきましたが、Linux でとあるアプリ (ストリーミングラジオのアプリ) が気に入らなかったので作ってみようと思い立ったそうです。が、.NET の経験を Linux デスクトップアプリ開発に役立てられるか? そこで Mono です! Mono の素敵なところは言語とフレームワークだけでなく、MonoDevelop という開発環境まで提供していること。この記事では Mono および MonoDevelop のインストールから GTK# を使った簡単な GUI アプリの作成までをさささっと紹介しています。簡単さにはビックリしてしまうかも?
システム管理者向け
Novell Cool Solutions/jrecord: Linux 用の supportconfig
- (open)SUSE のシステムを管理しているようでしたら、ぜひとも導入しておきたいパッケージの一つに supportutils というものがあります。このパッケージに入っている supportconfig というツールを使うと、自動的にシステムの詳細情報を収集してくれますので、問題が発生した時の原因究明などに大変役立ちます。現在 OBS には openSUSE 11.4 用のパッケージは置かれていないようですが、src.rpm を落としてリビルドすれば openSUSE 11.4 にもインストール可能ですから、入れてみてください。このツールを使って集まる情報を眺めてみるだけでも Linux や (open)SUSE についての理解が深まること請け合いです!
"updateSupportutils コマンドを使うと、supportutils 及びそのプラグインの最新バージョンとサーバにインストール済みのものとを比較することができます。そして古くなったものや欠けているものがあったら自動的にダウンロード/インストールしてくれます。その際、お使いのサーバに適用できるものだけがインストールされるようになっています。このコマンドは自動的に supportutils パッケージ及びそのプラグインがアップデートされていないか確認し、更新してくれる週次あるいは月次の cron エントリーの作成もサポートしています。現行の supportutils 及びそのプラグインのバージョンについてはこちら以下をご参照ください。updateSupportutils コマンドでは、以下のようなオプションが使えます: (...)" (注:1)
Planet SUSE
Jos Poortvliet: 行動規範もしくはアンチ・ハラスメント・ポリシーについて
- 発した本人からすれば何気ない一言でも、他の人を傷つけたり不快感を与えることもあるものです。他人に嫌な思いをさせないことと、表現の自由をどう両立させていくか ── この記事に関連して Jos が opensuse-project メーリングリストに投げた投稿にはあっと言う間にものすごい量のリプライが寄せられました。この記事と合わせて是非このスレッドも追いかけてみてください。
"1月、LCA 2011 に行ってきました。そこでは Mark Pesce による基調講演についての「おだやかな論争」(というか「核戦争」) が勃発し、それをカンファレンス運営チームがどう収拾したかを目の当たりにしました。個人的には Mark の基調講演にはあまり問題は感じてはいません。確かに彼の口調はとげとげしく、露骨な画像も用いられていましたが、私はさほど不快感を覚えませんでした。なので閉会セレモニーの席で謝罪があったことには驚いたのですが、後日他の人と反「検閲」について話し合う機会がありました。 (...)" (注:3)
Michael Meeks: LibreOffice こそがフリーソフトウェアのオフィススイートの未来だ
- OOo/LibreOffice の開発者として長きにわたり活躍している筆者 Michael Meeks による、LibreOffice のどこが素晴らしいのかを訴えるブログです。彼自身は Novell の社員でありながら、LibreOffice がベンダー・ニュートラルであることをまず最初の「いいところ」として挙げているのが面白いですね。
"これはもちろん私の個人的な見方ですが、お読みの方からも賛同いただけることを願っています。しかしもちろん、少なくとも論理的根拠をいくつか挙げ、どうしてこの結論に至ったのか語ってみる価値はあると思います。残念ながら、どうして TDF や LibreOffice のやってきたことが正しいのかという理由はあまりにも多すぎて一度に全部並べ立てることは不可能です。とはいえ、根っからの戦士によって最近挙げられた主要な理由をいくつかご紹介してみたいと思います。 (...)" (注:1)
openSUSE フォーラム
Linux での SD カード「ドライブ」の使用について情報共有しましょう
ほとんどの Linux ディストリビューションで、開発者はシステム及びアプリケーションの起動時間短縮に多大な時間と労力を注ぎ込んでいます。カーネルにも色々手が加えられて systemd もできましたし、デスクトップ環境開発者も同様に様々な工夫を施してきました。そしてここ数年目につくようになってきているのが、回転プラッターではなくメモリーカードで構成される「ディスク」の SSD (Solid State Disk) です。この SSD が持つ利点の一つとして挙げられるのは、従来の HDD よりもずっと読み書きスピードが早いことで、これによりシステム/アプリケーションの起動時間短縮が見込めるわけです。そう。確かに早くなっています。欠点は、GB あたりの単価がまだまだ高いということ。最近はお財布に優しめな SSD が市場に投入されつつありますので、管理者の一人 oldcpu が皆さんに、実際に使ってみての印象等を寄せて欲しいと呼びかけています。
Microsoft が Skype を買収
Skype と言えば Linux でも使えるインターネット通話用の無料 VoIP クライアントとして有名ですから、Microsoft による買収というニュースに注目が集まったのも無理からぬ話です。このスレッドでは元のニュースの引用に続いてユーザからの反応が紹介されています。こういったニュースに対するコミュニティの反応を見てみるのはいつも興味深いものです。
openSUSE 11.4 である特定のソフトウェアをアップデートしたりダウンロードしたりしたときに起こる問題
「他のオペレーティングシステム」からやって来た人たちというものは、自分が使いたいソフトウェアをダウンロードし、インストールしようとするものです。Linux ディストリビューションというものはそれぞれの流儀というものを持ち、それぞれ独自の「パッケージ管理」方法を採用しています。このスレッドは、そういったパッケージ管理システムを使う方法についての詳細な情報コレクションとしても読むことができるでしょう。openSUSE 初心者の方にとっては、openSUSE でのソフトウェアダウンロード/インストール法についての基礎知識を得るためのいい読み物になっていると思います。
openSUSE で何かアンチウイルスソフトを使ってますか? 使っているなら何を?
フォーラムでは何度も取り沙汰されてきた話題です。もちろん Linux も無敵だというわけではありませんが、これまでのところ Linux を対象とした重篤なウイルスが出現したという話を聞くことはありませんでした。Linux 用にも、アンチウイルスソフトは存在しています。メンバーの Daax が質問を投げかけたところいろいろ反応が返ってきて、ホットな話題となっています。openSUSE ユーザが表題のような質問を受けたらどう答えるか、興味をお持ちでしたら読んでみてください。
Web 上の記事から
- openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:
レポート
ZDNet/Steven J. Vaughan-Nichols: Novell、LibreOffice への支援を継続
- Attachmate 体制化になり SUSE と Novell の位置づけが少しずつ変わりつつあります。先号ご紹介した Mono についての記事についてはついに Miguel de Izaca が正式に新会社の設立をアナウンス。さて、Novell が力を注いできた OSS プロダクトの一つに LibreOffice があり、この動向についても気になっていました。しかしここに来て正式に Novell は LibreOffice の支援を継続する旨を発表しました。Novell と Attachmate グループの OSS 戦略に興味がある方はぜひ。
レビュー/エッセイ
ZDNet/Steven J. Vaughan-Nichols: Linux クイズの帰還
- さて肩の力を抜いて、ちょっとしたクイズは如何? 「RHCEって何の略?」「Linux の ”公式な" 誕生日は?」「Debian の名前の由来は?」などなど、役には立たないかもしれないけれど Linux 仲間との会話の潤滑油になる……かも? お楽しみあれ!
Datamation/Bruce Byfield: ユーザビリティの研究はフリーなデスクトップには有害?
- 今でこそ受け入れられてきたと思いますが、KDE 4.0 が登場したときの反発を覚えていますでしょうか? そして今、Ubuntu の Unity と GNOME Shell もまた、批判の声にさらされています。なぜ、デスクトップ環境の新しいインタフェースは喝采をもって受け入れられないのでしょうか? 多くの人がよりよいものを提供しようと多大な努力を払っているのに? 本記事は、行き過ぎたユーザビリティ研究への依存によって、フリーデスクトップはユーザー不在の「使い勝手」を追求しているのではないか、開発者はユーザーに常に選択肢を提示しつづけるべきではないか、という論考です。賛否はあるでしょうし非常に長い文章ですが、とても示唆的です。ぜひご一読いただきたいですね。
QT Labs/Lars Knoll: Qt 5 に関する構想
- Qt 5 について Lars Knoll が書いた記事を翻訳し Qt Labs Japan で公開されている記事です。Qt は強力な開発フレームワークと、組み込みやモバイルからデスクトップなど幅広い応用範囲を魅力としています。そして Qt 5 はこの特徴をさらに推し進めるために非常に野心的な目標を掲げています。オープンガバナンスの元で開発される次世代の Qt、楽しみですね!
Christoph Feck: kded4 のバグをトラブルシューティング
- kded4 は KDE 4 の核となるデーモンなのですが、「クラッシュした」「メモリリークした」「CPUを 100% 占有した」「ゾンビになった」などなどといった現象を目にしたことはないでしょうか? そんな方にはこの記事オススメです。なぜそういう面倒な事態になるかという原理から、バグの調査から回避手段の探し方まで解説してあります。
注意!
JP Rosevear: WebGL とセキュキュリティ
- WebGL は HTML5 の Canvas タグのなかで OpenGL 2.0 を使った 3D 描画を行うための新しい標準ですが、これに深刻な脆弱性があるとの報道がありました。詳細は ITmedia の記事などを参照していただくのがよいと思いますが、新しい機能を安全に(セキュアに)設計するというのはなかなか難しいものですね。
"先日 Context Information Security Limited が公開した WebGL のセキュリティの現状についてのブログ記事は数多くの注目を集めました。Mozilla については、WebGL は Firefox 4 で最初に実装され、Chrome、Safari、Opera でも同様に実装されています。先のブログ記事では、WebGL はハードウェアの直接アクセスを行うために、DoS 攻撃とクロスドメイン脆弱性をついた画像の奪取という二つの攻撃を受けることになり、本質的に安全でない、という概略を述べています。 (...)" (注:1)
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クレジット
- Sascha Manns (英語版編集長)
- Gertjan Lettink (『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (『イベント & ミーティング』情報担当)
- Thomas Schraitle (英語版 DocBook 指導)
- Satoru Matsumoto (英語版編集室/日本語版チーム)
- Naruhiko Ogasawara (日本語版チーム)
- Ko Kazaana (日本語版チーム)
- Yuta Hanayama (日本語版チーム)
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