openSUSE:Systemd の管理
このページでは systemd の使い方とトラブルの回避方法、そして日々の使用方法を説明しています。
systemd は openSUSE (およびほとんどの大規模 Linux ディストリビューション) における新しい起動システムです。利用可能なメモリを効率的に使用し、起動をできる限り並列で処理するほか、システムの起動時に読み込むドライバやデーモンの関連性についても、できるかぎり管理する仕組みが備わっています。
systemd の使い方
systemd が必須となっていないバージョン (たとえば 11.4, 12.1 などをお使いになられている方) で、 systemd をお使いになりたい方は、まず systemd をインストールしてください (YaST または "zypper in systemd
") 。あとはカーネルのコマンドラインで、下記を追加します:
init=/bin/systemd
はじめてテストする場合は、まず起動メニューで上記のオプションを追加してみて、問題なく起動することを確認してください。
system V init の使用
既に systemd を既定で使用していて、何らかの理由で system V init に戻したい場合 (もちろん必須となっていないバージョンでなければなりません) は、いくつかの方法でそれを行なうことができます。
- systemd をアンインストールします。ただし、システムが起動しなくなってしまう危険性が高いので、最大限に注意して実施してください;
- 少なくとも systemd-sysvinit パッケージが削除されていることをご確認ください。削除されていないと、 /sbin/init が systemd にリンクされてしまいます [下記参照] 。
- 起動時の画面で "
F5
" を押し、 "System V" を選択してください。 - カーネルのコマンドラインに init=/sbin/init を追加してください。手作業で起動時に追加することもできますし、エディタや YaST を使用して /boot/grub/menu.lst に追記することもできます。
[後者の "init=/sbin/init" を指定しなくても問題なく動作するはずですが、 init が systemd にリンクされてしまっている場合もあります。この場合に対応するため、 grub のカーネルのコマンドライン指定で "init=/sbin/sysvinit" を追加します]