openSUSE Weekly News/48
openSUSE ウィークリー・ニュース 第 48 号へようこそ!
今週の見出し:
- 開発リリース: openSUSE 11.1 RC 1 公開
- Joe Brockmeier: YaST マスコット当選者発表! ようこそ、Yastie!
- Ben Martin: bashdb を使ったシェル・スクリプトのデバッグ
- Lluis Sanchez: MonoDevelop 2.0 alpha 2 が出ました
- Susegeek.com: クラッシュからのリカバリー時に openSUSE で使える Linux カーネル Magic SysRq キー
目次
編集部より
openSUSE ウィークリー・ニュースレター・チームは、皆さんの参加をお待ちしています。 特に、以下のような方々は大歓迎です。
- メインとなる英語版ウィークリー・ニュースレターの各パートの編集を担当してくださる方
- 翻訳者
- 現在、英語からドイツ語へ翻訳してくださる方も募集中
- openSUSE プロジェクトのいろいろなセクションに所属していて、それぞれのサブプロジェクトからのニュースを投稿してくださる方々
チームへの参加に興味をお持ちの方は、Wiki の "OpenSUSE Weekly News/Team(英語)"("日本語")をご覧いただくか、dl9pf/at/opensuse.org (英語)もしくは helios_reds/at/gmx.net (日本語)までご一報ください。
お知らせ
開発リリース: openSUSE 11.1 RC 1 公開
- "openSUSE プロジェクトは、openSUSE 11.1 RC 1 の公開をここに報告できることを喜ばしく思っています。もしすべてがうまくいくようでしたらこれが、12月18日に予定されている 11.1 の最終パブリック・リリース前の最後のテスト・リリースとなります。このリリースには 11.1 beta 5 からの多数のバグフィックスと変更に加え、新たなライセンスが含まれています。"
コミュニティ内での出来事
Joe Brockmeier: YaST マスコット当選者発表! ようこそ、Yastie!
- "openSUSE プロジェクトと YaST チームは、YaST マスコット・コンテストの当選者をここに報告できることを喜ばしく思っています。厳正なる審査の結果、審査員が選出したのは Klára Cihlářová により投稿された Aardvark のコンセプトでした。審査員は同時にこのマスコットの名前を Yastie と決定しました。 ..."
openSUSE 評議会(Board)メンバー Bryen Yunashko へのインタビュー
- "もし数分あなたの時間をちょうだいできるようでしたら、openSUSE 評議会(Board)メンバー Bryen Yunashko への、こちらのインタビューをご覧になってみてください。Bryen は彼の Linux での仕事である A11y、そして聴覚障害を持つ、あるいは難聴の学生達にとっての職業選択について語ってくれました。 ..."
更新状況
評議会(Board)
- 2008年11月19日 openSUSE 評議会(Board)ミーティングよりの議事録
ディストリビューション
- openSUSE は自信を持って新しいライセンスを提示します (ピンポーン。EULA はその役目を終了しました…) openSUSE 11.1 RC1 のリリースに合わせて、私たちは openSUSE 11.1 用の新たな、改善されたライセンスを完成させました。EULA(End User License Agreement)への同意が必要となる日々は過ぎ去りました!
ビルド・サービス
- 2008年11月25日 ビルド・チーム・ミーティング: ビルド・サービス・プロジェクト・ミーティングよりの議事録
Wiki / 交流 / イベント
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
Novell テクニカル・ヘルプ: 便利な KDE ショートカット
- 全文記事はこちらのリンクからご覧いただけます。
Susegeek.com: クラッシュからのリカバリー時に openSUSE で使える Linux カーネル Magic SysRq キー
- "Linux カーネルは、クラッシュ時にシステムを回復するために、あるいは少なくとも適切にシステムをシャットダウンするための、Magic SysRq キーを使う手段を提供してくれています。Magic SysRq キーとは、システムの状態に関わらずいくつかのローレベルなコマンドを実行できるようにしてくれる、Linux カーネルにおける SysRq キーを使ったキー・コンビネーションのことです。これはしばしば、フリーズからの回復、あるいはファイルシステムを破損せずにコンピュータを再起動させたいときなどに使われます。Magic SysRq キーの基本的なキー・コンビネーションは、<ALT> + <SysRq もしくは Prnt Scrn> + <Command キー>となっています。 ..."
Ben Martin: bashdb を使ったシェル・スクリプトのデバッグ
- "Bash デバッガー・プロジェクト(bashdb)を使うことにより、bash スクリプトでブレイク・ポイントを設定したり、変数を点検したり、バックトレースしたり、1行ごとに実行させたりすることが可能となります。言い換えるならば、をプログラムする者へ C/C++ のデバッガーに備わっているような機能を提供してくれる、ということになります。お使いの標準 bash 実行ファイルが bashdb をサポートしているかどうか確認するには、以下のコマンドを実行してみてください; もし bashdb のプロンプトが表示されないようでしたら、bashdb を自前でインストールする必要があります。"
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
- "Firewall Builder 3.0.2: Firewall Builder 3.0 には iptables 用の IPv6、PF ファイヤーウォール及び Cisco IOS の拡張アクセスリストへのサポートが取り込まれています。これによってファイヤーウォール用の IPv4 と IPv6 のいずれのポリシーも作成できますし、同じ GUI とネットワーク・アドレス及びサービスを表すオブジェクトのデータベースを用いてルータ用のアクセス・リストを作成することもできます。このバージョンでは、ファイヤーウォール・オブジェクトはいくつでもポリシーと、ルールの分岐として使えたり、外部のスクリプトから使用可能なユーザ定義のチェイン(iptbles)、アンカー(pf)を作成するための NAT ルールのセットを持つことができるようになりました。更に加えて、ポリシー内でルールをグループ化する機能、アイコンとフォントのサイズを調整する機能が追加され、GUI も改善されています。 ... 全文記事はこちらのリンクから読むことができます"
- "GIMP バージョン 2.6.3 変更点については全文記事をお読みください。"
- "fslint を使ったファイルシステムのクリーンナップ 第 44 号でお知らせしたように、fslint が入手可能となりました。現在、1-Click-Install での導入が可能となっています。この記事では、その使用法が紹介されます..."
Planet SUSE
SUSE に対するすべての貢献者が集うブログ、Planet SUSEに投稿された記事の中からいくつかさわりをご紹介:
Lluis Sanchez: MonoDevelop 2.0 alpha 2 が出ました
- "先週の金曜日、我々は MonoDevelop 2.0 alpha 2 をリリースしました。このバージョンは、デバッガー統合を初めて組み込んだという、刺激的なリリースとなっています。この統合はまだ完全なものではなく、デバッガーも100%安定はしていませんし、すべての機能が使えるようになったというわけではありませんが、ついにいくつかのデバッグのためのサポートを手に入れることができたのです。これは、長いこと機能リクエストの筆頭に挙げられていたことでした。デバッガーについての私の過去の投稿を見てもらえれば、どんな感じなのかというイメージを掴んでもらうことができると思います。 ..."
Hamish Rodda: KDevelop4 - 新しい Class ウィザード
- "いくつかの理由により、私自身はこのところあまり積極的に開発に関わることができないでいました(タイヤのパンクによるロード・バイクからの忌々しい転落事故のために手がいっぱいだった)が、David Nolden が開発を続けていた kdevelop の素晴らしい成果、特に、プログラムを使用に耐えられるものにする舞台裏での改良点には感銘を受けました。また一方で、ご存知のようにこれは最も'ブログで紹介しやすい'新機能と言えます。..."
Novell Open PR: SCO への判決はグッド・ニュース以上のもの
- "11月20日(木)、米国地裁判事 Dale Kimball は、長きにわたって繰り広げられた SCO との間の裁判に対して、最終判決を下しました。判決は順に、SCO による著作権侵害の訴え、中傷的かつ契約違反となる申し立てを退ける内容となっているにとどまらず、SCO によるこれ以上の申し立てを棄却し、SCO が上訴する機会も奪うものとなりました。 ..."
Stephan Binner: openSUSE 11.1 - PackageKit と PolicyKit 経由のアップデート
- "openSUSE 11.1 用の KDE Updater Applet は、既定で zypp バックエンドから PackageKit バックエンドへと変更されることになります。権限付与は PolicyKit-kde 経由で行われます。もし PackagKit それ自身が zypp を使っているのであれば(もしそうであるなら)、ヒントをください..."
openSUSE における GNOME バックポート
- "GNOME 2.24 をビルドして使えるようにして欲しいとのリクエストに応えて、GNOME チーム(おそらく Magnus Boman だと思う)がその試みへの挑戦を引き受けてくれました。遺憾ながら、私たちは 11.1 のリリースにばかり気を取られており、実際のところバックポートすることについては考えていませんでした。これはいわば、痛いところをつかれた、というところで、私たちが KDE チームのバックポートするパワーを見習って、一石を投じなければいけないことです。 :-) ..."
イベント/ミーティング報告
2008年11月18日: openSUSE-Education チーム・ミーティング
2008年11月19日: openSUSE プロジェクト・ミーティング
2008年11月26日: KDE チーム・ミーティング
近日開催のイベント/ミーティング
2008年11月30日: 11.1 Beta2 用 openSUSE-Education
2008年12月3日: openSUSE プロジェクト・ミーティング
2008年12月4日: openSUSE 11.1 ゴールド・マスター(GM)
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
SUSE セキュリティ報告: yast2-backup (SUSE-SA:2008:054)
- パッケージ: yast2-backup
- 報告 ID: SUSE-SA:2008:054
- 日付: Tue, 25 Nov 2008 11:00:00 +0000
- 影響のある製品: openSUSE 10.2
- openSUSE 10.3
- openSUSE 11.0
- SuSE Linux Enterprise Server 8
- SUSE SLES 9
SUSE セキュリティ報告: Mozilla (SUSE-SA:2008:055)
- パッケージ: MozillaFirefox,MozillaThunderbird,seamonkey
- 報告 ID: SUSE-SA:2008:055
- 日付: Wed, 26 Nov 2008 16:00:00 +0000
- 影響のある製品: openSUSE 10.2
- openSUSE 10.3
- openSUSE 11.0
- SUSE SLES 9
- Novell Linux Desktop 9
SUSE セキュリティ要約レポート: SUSE-SR:2008:026
- 報告 ID: SUSE-SR:2008:026
- 日付: Mon, 24 Nov 2008 16:00:00 +0000
- クロス・レファレンス: CVE-2008-1149, CVE-2008-1567, CVE-2008-1924
- CVE-2008-2237, CVE-2008-2238, CVE-2008-2549
- CVE-2008-2992, CVE-2008-3456, CVE-2008-3457
- CVE-2008-4182, CVE-2008-4226, CVE-2008-4298
- CVE-2008-4359, CVE-2008-4360, CVE-2008-4812
- CVE-2008-4813, CVE-2008-4814, CVE-2008-4815
Web 上の記事から
Groklaw: SCO v. Novell 裁判最終判決 - SCO 再び敗訴
- "ユタ州でついに最終判決[PDF]が下されました。判決内容は2007年8月10日及び2008年7月16日の判決を踏襲したものであるにとどまらず、いくつかの申し立てを自発的に断念したうえで上訴後に再度法廷で争おうとした SCO の目論見がどうなるかという最近の話題に決着を付けるものとなっています。ここに、SCO による自発的申し立て棄却の申請書、及び Novel の答弁書がありますので、この判決が確かに SCO にとって改めての敗訴を表しているということを確認することが可能です。判決の中で見ることのできる SCO の自発的申し立て棄却についての表現を提案したのは Novell であり、それが"改めて上訴する可能性のない"棄却であることを見ることができるでしょう。 ...""
Jun Auza: 7つの致命的な Linux コマンド
- "もしあなたが Linux の初心者なら、おそらくフォーラムやチャット・ルームで、ファイルや、オペレーティングシステム全体までをも損傷させるようなコマンドを打つようにあなたをそそのかす不埒な輩と出くわす可能性があるでしょう。このようなことに端を発する危険なシナリオを回避するため、実行すべきではない致命的な Linux コマンドのリストをここに用意しました。 ..."
Linux Foundation: Linux Foundation のワークグループは次世代インターネット・プロトコルのための連邦委任に取り組みます
- "サン・フランシスコ - 2008年11月24日 - Linux の成長促進のために設立された非営利機関である Linux Foundation は、同機関の IPv6 (インターネット・プロトコル・バージョン 6)ワークグループが、主要な Linux "ディストリビューション" を 米国連邦政府の国防総省(DOD)に引き合わせ、この次世代インターネット・プロトコルのための委任と認証要件についての会合を持つことができた、と本日発表しました。IPv6 とは、20年近くも使われ続けてきている現行バージョンの IPv4 に置き換えるべきものとしてデザインされている次世代インターネット・プロトコルのことです。インターネットの爆発的な成長により、IPv4 のアドレスはここ数年のうちに枯渇するであろうと考えられており、それに対処するには IPv6 準拠への速やかな切り替えが必要と目されています。"
Joe Brockmeier: GPLv3 とコミュニティ・マネジメントについて Likewise 社に話を聞く
- "私は Palamida の昨年来の GPLv3 (及び LGPLv3)採用の追跡を興味を持って眺め続けてきています。このライセンスへの移行は、迅速ではないにせよ、妥当なペースで進んでいるように見えます。とはいえ、すべての者がバージョン 2 からバージョン 3 へ移行しようとしている訳ではありません。実際、Likewise 社は GPLv3 から GPLv2 及び LGPLv2 に戻すことを決定しました。 ..."
Lenovo の IdeaPad がヨーロッパでデビュー
- "モデル・ナンバーに "e" が含まれているかどうか見てみることで、その IdeaPad ネットブックが中央ヨーロッパ・バージョンかどうかを見分けることができます。10.2 インチの S10e と 8.9 インチの S9e が - 先月米国内で発表されたように - 160 GB のハードドライブか 4 GB の SSD かを選択して購入できるようになっています。購入に当たっては、Windows - XP あるいは、興味深いことに、Pro - もしくは Novell の SUSE Linux の選択もできるようになっています。"
統計資料
括弧内の数字は先週と比較しての増減を表しています。
交流
lists.opensuse.orgには、全メーリングリスト合計でのべ 36180 (+20)名の購読者が登録されています。openSUSE フォーラム には、16049 (+362)名のユーザが登録されており、ゲストを含めた最大同時オンライン数は 1642名で、2008年10月7日、21:24 のことでした。
貢献者
ユーザ名簿には、3206 (+54)名の貢献者が登録されており、このうち 1838 (+31)名が基本方針(Guiding Principles)の支持を表明しています。評議会(Board)は、249 (+37)名のメンバー(Member)を承認しています。
ビルド・サービス
ビルド・サービスは現在、10485 (+106)名の承認されたユーザによる 4536 (+53)プロジェクト、56401 (+609)個のパッケージ、9083 (+183)のリポジトリをホストしています。
Bugzilla
すべての openSUSE プロジェクト製品に関する今週の登録数は以下の通り:
- オープンな報告の総数: 4374 (-13)
- Blocker(最重要課題): 11 (-2)
- Critical(緊急): 224 (-14)
- Major(重要): 713 (-2)
- Normal(普通): 2318 (-19)
- Minor(影響度の小さい問題) 472 (+4)
- Enhancements(機能強化の要望): 636 (+20)
Bugzilla レポートの詳細 – バグ・レポートの登録 – バグ・レポートについての FAQ
翻訳
日次の翻訳アップデート状況はopenSUSE ローカライゼーション・ポータルで確認することができます。
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もし openSUSE Weekly News に関わりお手伝いいただける気持ちをお持ちでしたら opensuse-project@opensuse.org宛てにメールを送ってください(事前にメーリングリストへの 登録 が必要となります)。
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