openSUSE Weekly News/45
openSUSE ウィークリー・ニュース 第 45 号へようこそ!
今週の見出し:
- Lukas Ocilka: YaST マスコット・コンテスト - あなたのアイデアの登録方法
- openSUSE ニュース: openSUSE 11.1 Beta 4 用 OpenOffice.org の修正
- openSUSE 評議会(Board)
- Jan Weber: Easy-KIWI-GUI のお知らせ
- Stephan Binner: openSUSE 11.1 の Plasma デスクトップ・ツールボックス
目次
- 1 お知らせ
- 2 コミュニティ内での出来事
- 3 更新状況
- 4 Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
- 5 新規/更新アプリケーション @openSUSE
- 6 Planet SUSE
- 7 イベント/ミーティング報告
- 8 近日開催のイベント/ミーティング
- 9 セキュリティアップデート
- 10 Web 上の記事から
- 10.1 Linux.com: openSUSE のコミュニティ選出評議会(Board) メンバーは語る
- 10.2 Ars Technica: OpenSUSE コミュニティが初の選挙により選出された評議会(Board)を発表
- 10.3 Earthweb: OpenSUSE が自ら舵取りを始める
- 10.4 openSUSE が初めてコミュニティにより選出された評議会(Board)メンバーを紹介
- 10.5 Linux Pro Magazine: openSUSE プロジェクトが初のコミュニティによる投票で選ばれた評議会(Board)メンバーを歓迎
- 10.6 Heise: OpenSuse の新しい評議会(Board)メンバー
- 11 統計資料
- 12 フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
- 13 クレジット
お知らせ
Lukas Ocilka: YaST マスコット・コンテスト - あなたのアイデアの登録方法
- "YaST マスコット・コンテストに対して、これまでのところ 24 ものアイデアを登録していただいております。とはいえ、登録に当たっては Wiki ページの編集が必要となるため、アイデアを登録する方法が分かりにくいというフィードバックもいただきました。そこで、私たちは別の登録方法を追加することにしました..."
Kerry Adorno: "ペンギンを解放せよ(Free the Penguin)"を合言葉に学校が集結
- "お知らせから2ヶ月が経過し、"ペンギンを解放せよ(Free the Penguin)"プロモーションが動き始めています。これまで、29 の州と 10ヶ国にわたる大学、K-12 スクール(日本の幼稚園年長から高校3年生までに相当する学校)が、SUSE Linux Enterprise Desktop マルチ・ステーションでデスクトップ・コンピュータにかかる経費を削減することにより限られた IT 予算枠を有効活用する目的で、このプログラムに登録しています。"
openSUSE 11.1 カウントダウン・ボタンはこちらからどうぞ
- "そうです、この投稿で紹介されているのと同じ、綺麗なカウントダウン・ボタンをあなたも使うことができます。"
openSUSE ニュース: openSUSE 11.1 Beta 4 用 OpenOffice.org の修正
- "みなさん、嬉しいお知らせです! openSUSE 11.1 beta 4 の最も厄介なバグの一つが修正されました。OpenOffice.org が起動できないという問題が発見されたのがギリギリだったため、ベータ版作成までには間に合いませんでしたが、ここに修正が完了しました - システムをアップデートしてちゃんと使える OpenOffice.org をインストールしてください!"
コミュニティ内での出来事
Will Stephenson: Akonadi デベロッパー・スプリント
- "この写真はドイツ、ヘッセンの Linuxhotel の階段で撮ったものです。左から右へ:Igor Trindade Oliveira、Bertjan Broeksema、Stephen Kelly、Ingo Klöcker、Kevin Krammer、Thomas McGuire、Volker Krause、Will Stephenson、そして Tom Albers。私たちはこの数日、多くのプレゼン、知識の共有、そしてもちろん日が暮れるまでハッキング漬けとなり、真剣かつ生産的な時間を過ごしました。Volker はいつも通り、Akonadi(訳注)についてのビジョンを持つリーダーとして私たち他の者からの質問攻めにあい、受けた質問ひとつひとつに対して彼のトレードマークである無限の根気強さと分かり易い説明で答えてくれました。"
openSUSE 評議会(Board)
openSUSE 評議会(Board)は、プロジェクト全体をリードしていくために結成されています。評議会(Board)メンバーの主なタスクには、以下のようなものがあります。
- 連絡の中心点として活動する
- 混乱解決に向けての助力
- コミュニティの興味を Novell へ伝える
- コミュニティの全ての領域でのコミュニケーションを促進する
- 必要に応じて意志決定プロセスを促進する
現在選出されているメンバーは以下の通りです。
Pascal Bleser はベルギーに在住し、ドイツにあるヨーロッパ系の大きな ISV でソフトウェア・アーキテクト、開発者として働いています。 | |
Michael Loeffler (議長)はもう5年以上 Novell/SUSE に携わり、現在は openSUSE のプロダクト・マネージャーを務めています。この役務により、彼には既に Novell の重役、openSUSE コミュニティとの付き合いがありますし、技術的、マーケティング的およびその他の面でも openSUSE プロジェクトと関わってきています。Michael は、基本方針(Guiding Principles)の制定にも深く関わっています。 | |
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Federico Mena-Quintero は、GNOME プロジェクトの創始者のひとりです。それ以前は、GIMPのメンテナとして働いていました。GNOME が動き出して間もないころ、彼はいくつかの GNOME ライブラリ、ゲーム及びアプリケーションのオリジナルコードとドキュメントについての責任者となりました。彼はまた、Evolution、GTK+ ツールキット、GNOME プラットフォームのライブラリ、及びNautilus ファイル・マネージャーの仕事もしています。 |
Henne Vogelsang は長いこと Novell において SUSE の基本的なシステムの面倒を見てくれています。Henne は Packman のシニア・メンバーの一人で、#opensuse/#suse の IRC チャンネルを切り盛りし、全ての opensuse メーリングリスト及びそのサーバをメンテナンスしています。彼は仕事を通じて数々のフリーなオープンソース・プロジェクトに関わっています。 | |
Bryen Yunashko は、米国に在住する Novell 製品専門のコンサルタントです。openSUSE コミュニティに参加後は、openSUSE Helping Hands プロジェクトを立ち上げたり、openSUSE-Tutorials Web サイトの副編集長に就任するなど、積極的な貢献者となっています。Linux 関連の重要な機関のメンバーとしては初めてとなる視聴覚障害を抱える者として、彼はコンピュータのユーザ補助機能(Accessibility)拡大についての強力な提唱者でもあり、GNOME A11y (Accessibility) チームの活発なメンバーにして Planet A11y まとめサイトのメンテナでもあります。 |
更新状況
ディストリビューション
- 11.1 beta 4 の更新状況: 今週発見された残存する重大なバグへの対処を経て、大きな問題については解決を見ましたが、リリース方針に従って金曜日までに必要となる全てのメディアを作成し、ミラーに行き渡らせることは不可能でした。
ビルド・サービス
- ビルド・チーム ミーティング議事録: "新しい OBS のロードマップについての討論が行われ、今週その発表を行う予定です。次期リリースに向けて最後に残っている未実装の機能は、kiwi イメージのローカルでのビルドのサポートです。"
Wiki / 交流 / イベント
- openSUSE 11.1 のスクリーンショットを撮ろう! http://en.opensuse.org/Screenshots を見てください - 11.0 のほとんどの開発サイクルにおいて(まぁ、始めたのは Alpha 2 からでしたが :-) 、私たちはスクリーンショットを撮りためてきました。
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
Masim Sugianto: openSUSE 11.0 上での Counter Strike - Half Life と Condition Zero
- "家内のノート PC の Windows を使わせてもらうことになる大きな理由の一つは、ゲーム、特にオンライン・ゲームがやりたいからなんです。実のところ、私はそれほど熱心なオンライン・ゲーマーという訳ではありません。オンライン・ゲームをするのは深夜の暇つぶしのためで、床に就く前の息抜きです。Counter Strike (CS)(訳注)は、少々古いゲームですが、まだまだ他のオンライン・ゲーマーと楽しめる、私の最も好きなゲームです。"
新規/更新アプリケーション @openSUSE
- digiKam: digiKam は KDE 用の先進的デジタル・フォト管理アプリケーションで、デジタル・フォトを "snap" としてインポートしたり整理したりできます。最新バージョンは 0.9.4-51.1 です。
- VirtualBox-ose: VirtualBox が openSUSE 11.1、11.0、10.3 及びそれ以前のバージョン用に、vboxvideo/vboxmouse の適切なドライバのバージョンが使えるようにアップデートされました。バージョン 2.0.4 のパッケージはこちらから入手できます。
- gwibber: gwibber は、Python、GTK 及び WebKit で開発された GNOME 用のオープンソースのマイクロ・ブロギング・クライアントで、Twitter、identi.ca、Jaiku、Facebook、Pownce、Flickr 及び Digg をサポートしています。最新バージョンはこちらから入手できます。
Planet SUSE
SUSE に対するすべての貢献者が集うブログ、Planet SUSEに投稿された記事の中からいくつかさわりをご紹介:
Jan Weber: Easy-KIWI-GUI のお知らせ
- "Cyberorg が KIWI イメージを作成するためのコマンドライン・ツールである easy-kiwi-build を紹介してくれました。彼はまた、私が作ったそれ用のちょっとした GUI についても知らせてくれましたが、これがその最終版となります ;)"
Bernhard Walle: システムのインストール中に KDB を使う方法
- "システムのインストール中に起こるカーネルの問題をデバッグするのは、起動しているシステム内でカーネルを置き換えることが容易ではないため、難しい作業となります。どうにかして情報を取得する方法はないか考えているうちに、KDB を使う方法が思い付きました。何も情報が得られないよりはマシです。 :-)"
Miguel de Icaza: 対話的シェルの GUI
- "今週開催された Microsoft の PDC(Professional Developers Conference - 訳注)で、私は gsharp を紹介してきました。これは、C# 3.0 言語の代替となる GUI シェルで、前から私が話していたツールです。PDC の前に、Owen の偉大なリインタラクト・シェルのアイデアを拝借し、我々の「代替」はオブジェクトを Gtk ウィジェットに変換して挿入する機能を提供しました。"
Stephan Binner: openSUSE 11.1 の Plasma デスクトップ・ツールボックス
- "Plasma デスクトップ・ツールボックスの有用性についての議論が定期的に巻き起こっています。通常その議論は"ズーム・アウト"/アクティビティ機能に焦点が集まっています。それについては Plasma 開発者も認めるところでもあり、KDE 4.1 に組み込まれ、統合されているものは、みんなが望むものとはかけはなれたものとなっています。もし(それが不可逆的であるにせよ) "ズーム・アウト"ボタンを削除してしまうとデスクトップ・ツールボックスには何も残らず、パネル/デスクトップのコンテキストメニューからも操作できなくなってしまいます。だったら、完全に選択できるようにしてしまいませんか? openSUSE 11.0 用に、私たちは隠しオプションとしてその機能を追加するように提案しました。"
イベント/ミーティング報告
2008年11月5日: openSUSE プロジェクト・ミーティング
近日開催のイベント/ミーティング
2008年11月12日: KDE チーム・ミーティング
2008年11月13日: openSUSE 11.1 RC 1
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
SUSE セキュリティ要約レポート: SUSE-SR:2008:023
- セキュリティ上の脆弱性対処:
- graphviz
- libexiv2, exiv2
- tomcat5, apache-jakarta-tomcat-connectors
- libgadu
- opera
Web 上の記事から
Linux.com: openSUSE のコミュニティ選出評議会(Board) メンバーは語る
- "openSUSE プロジェクトは新たな評議会(Board)を抱き、新たな評議会(Board)はビッグな計画を抱く。"
Ars Technica: OpenSUSE コミュニティが初の選挙により選出された評議会(Board)を発表
- "Novell による SUSE 買収から1年経った2005年、同社はこの評価の高い Linux ディストリビューションを、開発モデルも含めコミュニティ主導のプロジェクトにしていくという計画を発表しました。この試みは比較的に成功を納め、新たな貢献者を惹きつけることにも一役買いました。OpenSUSE コミュニティは先週、その初となる評議会(Board)選挙の結果を公表し、新たなる大きな一歩を踏み出しました。"
Earthweb: OpenSUSE が自ら舵取りを始める
- "Linux をビジネスにしている企業にとって、その Linux ディストリビューションのコミュニティを思うようにコントロールすることは簡単なことではない。Red Hat に聞いてみるとよい、彼らは Fedora プロジェクトを分離し、そのコミュニティを管理し続けることに決めた (そして Red Hat は Fedora の手綱を今も握っている)。しかし、Novell はそのコミュニティ版 Linux である openSUSE の操り人形の糸を緩め始めた。"
openSUSE が初めてコミュニティにより選出された評議会(Board)メンバーを紹介
- "この9月に、openSUSE プロジェクトはその貢献者 (コントリビュータ) やメンバーに、新しい評議会(Board)メンバーを選ぶよう強力に要請した。評議会(Board)メンバーはコミュニティから選出された二人の Novell 社員と二人の Novell 外のメンバーからなり、Novell が指名した五人目のメンバーが議長を務める。"
Linux Pro Magazine: openSUSE プロジェクトが初のコミュニティによる投票で選ばれた評議会(Board)メンバーを歓迎
- "投票はきっかり先週の土曜日、UTC (世界標準時) の 12 時に締めきられ、openSUSE プロジェクトは初のコミュニティからの選出という方式で評議会(Board)メンバーを選びました。"
Heise: OpenSuse の新しい評議会(Board)メンバー
- "OpenSuse プロジェクトに新たな評議会(Board)メンバーが加わりました。コミュニティの投票による初の委員会 (comittee) 選挙によって、OpenSuse コミュニティメンバーは誰が評議会(Board)メンバーの座に座るべきかを投票することができたのです。新しい評議会(Board)メンバーには二人のコミュニティの代表、Pascal Bleser と Bryen Yunashko と、親会社である Novell の二人の社員、Henne Vogelsang と Federico Mena-Quintero が仲間入りしました。"
統計資料
括弧内の数字は先週と比較しての増減を表しています。
交流
lists.opensuse.orgには、全メーリングリスト合計でのべ 36050 (+70)名の購読者が登録されています。openSUSE フォーラム には、14781 (+436)名のユーザが登録されており、ゲストを含めた最大同時オンライン数は 1642名で、2008年10月7日、21:24 のことでした。
貢献者
ユーザ名簿には、3061 (+43)名の貢献者が登録されており、このうち 1749 (+26)名が基本方針(Guiding Principles)の支持を表明しています。評議会(board)は、212 名のメンバー(Member)を承認しています。
ビルド・サービス
ビルド・サービスは現在、10078 (+121)名の承認されたユーザによる 4335 (+45)プロジェクト、51287 (-586)個のパッケージ、8530 (+87)のリポジトリをホストしています。
Bugzilla
すべての openSUSE プロジェクト製品に関する今週の登録数は以下の通り:
- オープンな報告の総数: 4426 (+98)
- Blocker(最重要課題): 20 (+6)
- Critical(緊急): 255 (+17)
- Major(重要): 717 (+14)
- Normal(普通): 2378 (+29)
- Minor(影響度の小さい問題) 439 (+9)
- Enhancements(機能強化の要望): 617 (+23)
Bugzilla レポートの詳細 – バグ・レポートの登録 – バグ・レポートについての FAQ
翻訳
日次の翻訳アップデート状況はopenSUSE ローカライゼーション・ポータルで確認することができます。
フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
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もし openSUSE ウィークリー・ニュースに関わりお手伝いいただける気持ちをお持ちでしたら opensuse-project@opensuse.org宛てにメールを送ってください(事前にメーリングリストへの 登録 が必要となります)。
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クレジット
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