openSUSE Weekly News/199
openSUSE Weekly News 日本語版 第199号 今週の見出し
- openSUSE のテストにご協力を
- 第4回を迎える openSUSE Board 選挙 2011
- Lee Sing Jie: SUSE Studio でスクリプトを編集するための ACE エディター
- Jim Fehlig: openSUSE12.1 RC1 向けに libvirt をアップデートしました
- ReadWriteCloud/Joe Brockmeier: Red Vs. Green: SUSE は OpenStack に戻り、Red Hat は我が道を行く
編集/翻訳: openSUSE Weekly News 日本語版チーム (OWN-ja チーム)
お知らせ
openSUSE 12.1 RC1 が出ました
"Vincent Untz が既にブログで書いていますように、最後のマイルストーンが Beta 1 としてリリースされて数週間、openSUSE 12.1 の最初のリリース候補版がネット上で公開されています! (...)"
openSUSE のテストにご協力を
"ソフトウェア開発の中で、テストすることは重要な作業の一つとなります。FOSS のコミュニティでは、ソフトウェアはしばしば開発者自身、他の開発者、ボランティアによりテストされます。openSUSE 12.1 開発プロセスにおいては、Factory がちゃんと動いてくれるようにすることが重要です。しかしこれをテストするのはどちらかというと退屈な繰り返し作業なんです: テスターは Factory の ISO を可能な限り何度も立ち上げ、基本的なアプリケーションがちゃんと起動し、動くかテストしなければなりません。こんな退屈な作業はまっぴらですから、このテストを毎日実行できるように openSUSE プロジェクトはここ最近自動テストフレームワークの openQA を使うようになっています! (...)"
Board 選挙 2011
第4回を迎える openSUSE Board 選挙 2011
"本年度の openSUSE 選挙管理委員会より、2011年 Board 選挙についてお知らせいたします。
openSUSE Board の一員となってプロジェクトの将来の方向性の決定に参画してみたいと思われる方は立ち上がって立候補を表明してください。投票に参加したいと思われる方は、まず Member として承認される必要があります。openSUSE に対する貢献はしているけれどまだ Member にはなっていないという方、いますぐ Members ページの説明に従って申請し、この変革に一枚かんでみてください。 (...)"
更新状況
ディストリビューション
SUSE Studio
Lee Sing Jie: SUSE Studio でスクリプトを編集するための ACE エディター
- SUSE Studio にはアプライアンスのカスタマイズに必要となるスクリプトを用意したり編集したりする機能が備わっているのですが、そのためのエディターとしてこの度 ACE エディターが採用されました。従来と違い、シンタックスハイライト機能などが備わっていますので、見た目にも編集がしやすくなりますね。
"Ajax.org Cloud9 Editor (ACE) は、Javascript で書かれているスタンドアロンのコードエディターです。そもそもは Cloud9 IDE 用に書かれたものなんですが、GitHub など、他のいくつかのプロジェクトでも採用されています。
そしてここ、SUSE Studio でも ACE エディターをスクリプト編集セクションに統合しましたので、これを使って、起動スクリプト、ビルド用スクリプト、AutoYaST の設定 XML を編集することができるようになりました。 (...)" (注:1)
チームレポート
Build Service チーム
Build Service 統計情報
- Build Service 関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
openFATE チーム
支持を集めているフィーチャーリクエスト
- 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。
ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 374)
"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"
起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 201)
"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"
1-クリック・アンインストール (得票数: 171)
"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!
例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"
GRUB v2 へアップデート (得票数: 161)
"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"
Popularity contest (人気投票) (得票数: 114)
"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。
- popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
- パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
- YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
- opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"
先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト
- 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。
non-OSS で Desura のパッケージを提供する
"Desura は Steam の対抗馬となるビデオゲームストアで、Linux、Windows 用のインディーズゲームを多数提供しています。参照: Desura
最近 Linux 用のクライアント (32bit、64bit の両方) がリリースされましたので、non-OSS リポジトリに追加してはどうでしょうか。"
設定中にリストをカスタマイズしそこから追加パッケージをインストールできるようにする
"新しいバージョンが出たら一から入れ直す方が好きなので、ディストリビューションのアップグレードはやっていません。/home パーティションは別に切ってあるので、システムだけをインストールして、home については流用してマウントするようにしています。
設定後、いつも決まってやらなければいけなくなることがあります: 日常作業で使うのだけれど、通常の設定ではインストールされないソフトウェアを全部入れ直さなければいけないのです。私はそのために一覧のテキストファイルを準備していて、一つ一つ手作業で入れているのです。これはとっても無駄な作業で、入れ忘れて後で気がつくということもしばしばあります。なんと厄介なことでしょう。
設定後に使えるパッケージの一覧を持てるようになるととても助かります。デフォルトでインストールされるか否かに関わらず、このリストに記載されているパッケージで足りないものがあったら追加でインストールされるような仕組みにしておくのです。 (...)"
openFATE 登録フィーチャー統計情報
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
Andreas Jaeger: 『科学の長い夜 (Lange Nacht der Wissenschaften)』 に参加した openSUSE
- ニュルンベルクでは秋の恒例行事となっている『科学の長い夜 (Lange Nacht der Wissenschaften)』が今年も開催され、openSUSE もまた参加してきました。FLOSS のイベントだけにとどまらずにこういうより広いくくりでの活動に参画していくのも必要なことですよね。
"先週の土曜日、ニュルンベルクと地域の他のいくつかの市で『科学の長い夜 (Lange Nacht der Wissenschaften)』という催しがありました。この一晩 - 18:00 から午前 1:00 まで - で、企業や研究所の動向について、1000以上のイベントがあるのです。同イベントへの参加者は28000名を越えます。
Georg-Simon-Ohm 大学 のご好意で openSUSE も同大学のゲストとしてこのイベントに招待され、SUSE の社員の有志がボランティアとして openSUSE の紹介をしてきました。 (...)" (注:1)
イベント & ミーティング
終了分:
- 2011年10月22日: openSUSE、"科学の長い夜 (Lange Nacht der Wissenschaften)" に参加 (ドイツ/ニュルンベルク)
- 2011年10月25日: Testing Core チーム・ミーティング
- 2011年10月26日: ドイツ語 Wiki チーム・ミーティング
- 2011年10月27日: openSUSE 12.1 のマーケティングについてのミーティング
近日開催:
- その他のイベント情報については以下をご覧ください:
コミュニケーションチャンネル
ソーシャルネットワーク
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
openSUSE-SU-2011:1169-1: 重要: krb5: kdc リモート DoS (CVE-2011-1528、CVE-2011-1529) 及び無許可でのファイルアクセス (CVE-2011-1526) 問題の修正
"openSUSE セキュリティアップデート: krb5: kdc リモート DoS (CVE-2011-1528、CVE-2011-1529) 及び無許可でのファイルアクセス (CVE-2011-1526) 問題の修正
報告 ID: openSUSE-SU-2011:1169-1
深刻度: 重要
レファレンス: #719393
クロスレファレンス: CVE-2011-1526 CVE-2011-1528 CVE-2011-1529
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.4、openSUSE 11.3
(...)"
openSUSE-SU-2011:1172-1: 重要: opera: SVG コンテンツ経由でのメモリ破損問題を修正すべく 11.52 をリリース
"openSUSE セキュリティアップデート: opera: SVG コンテンツ経由でのメモリ破損問題を修正すべく 11.52 をリリース
報告 ID: openSUSE-SU-2011:1172-1
深刻度: 重要
レファレンス: #724754
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.4、openSUSE 11.3
(...)"
カーネルレビュー
- コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。
Rares Aioanei: カーネル週刊ニュース – 2011年10月29日号
- LKML からホットな話題をとりあげるカーネル週刊ニュース。今号はなんといっても Linux 3.1 リリースでしょう。このリリースの中で Linus は「-rc は普通になりすぎたから、linux-next を格上げすることにした」旨について注意を促しています。ぜひ本文をご覧あれ。
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
コマンド/スクリプト初心者向け
Ankur Aggarwal: Linux の CLI (シェル) で Wikipedia を引く
- なにか馴染みがない概念について調べるときに Wikipedia は強い味方になります。そんな Wikipedia をコマンドで検索できたら……実は簡単にできるんです! しかも、特別なコマンドなしで。よくよく考えると仕掛けは簡単なんですが、面白いですね。
開発者/プログラマ向け
Wazi/Juliet Kemp: Git チュートリアル: ブランチとマージ
- バージョンコントロールシステムの強みの一つは、「ブランチ」、つまり枝を作って、新旧のバージョンを並列してメンテナンスしたり、ちょっとしたお試しを行うことができることです。多人数開発の場合、ある機能をお試しで実装するためにブランチを切って、うまく行きそうなので主流の開発枝に戻そうと考えると、そちらでは別の変更が行われている、ということがごく普通に起こります。そのために重要な概念が「マージ」です。本記事では Git によるブランチ/マージについて、分散リポジトリ管理特有の push / pull や cherry-pick なども含め、丁寧に説明しています。
システム管理者向け
Pascal Bleser: 一般ユーザのままで iso ファイルをループマウントする
- CD/DVD の ISO イメージを、あたかもそのメディアを物理的なドライブに接続したかのように見ることができるループバックマウント。ノートパソコンなどを主で使っていたり、手持ちのDVDをリッピングしてサーバに置いて視聴したりといったさまざまな応用が考えられます。しかし mount コマンドを利用するよく知られた方法では root 権限が必要です。では、一般ユーザのままでやる方法は? そこで fuseiso の登場。ユーザランドでファイルシステムを実現する FUSE を使って ISO イメージをマウントするものです。OBS からインストール可能なので、ぜひお試しを。
LinuxCareer/Jonathan Cox: Bash を使って基本的な侵入検知システムを作る方法
- 公衆無線 LAN を使っていたりする場合 (もちろんみなさん WEP はもうお使いではないですよね)、パスワードをクラックされて侵入される危険を常に意識しなければなりません。そんなときに侵入検知システム (IDS: Intrusion Detection System) が必要になるわけですが、そんなの Bash があれば十分だ、という記事です。結果だけもらっていって使ってもよいですし、スクリプトの解説を読めば Bash スクリプトの応用例としても楽しめます。
IBM developerWorks/Roderick W. Smith: Linux を学ぶ, 302 (Mixed environments; 混在環境): CIFS 統合
- CIFS は SMB プロトコルを整理してオープンにしたファイル共有プロトコルです。IBM developerWorks の長く続く LPIC 302 対策記事は今回、この CIFS を使ったシステムを取り上げています。SMB と CIFS の関係、CIFS の特徴とその利点、実際に Linux で CIFS 経由でファイルを共有する方法について述べています。毎度のことながら、LPIC は抜きにしても管理者であれば読む価値ありです!
Planet SUSE
Koudaras Konstantinos: Michael Miller と茶飲み話
"9月16日の金曜日、マーケティング・ハック大会で openSUSE 12.1 のマーケティングをどうするか話し合っている最中、私たち二人の頭に、Michael Miller (SUSE のグローバルアライアンス & マーケティング担当統括責任者) にインタビューして openSUSE コミュニティについていくつか質問してみたら面白いのではないかというアイデアが浮かびました。しかし、FAQ 的なことを探したり「厳選した質問」をまとめるには時間が足りませんでした。ということで、「お茶でも飲みながらざっくばらんにおしゃべりしてみませんか?」と申し込んでみたところ、Michael Miller は我々の申出を二つ返事で快諾してくれたのです。 (...)"
Andreas Jaeger: openSUSE カンファレンス 2011 でのインターネット
"openSUSE カンファレンス 2011 の会場には、過去の回でいろいろ問題があったものの、今年はうまくいったようで苦情がなかった一つの特設区画がありました: 無線 LAN アクセスエリアです。
今年は何が功を奏したのでしょうか? 会場では我々自身で有線 LAN を敷設し、Aeroaccess 社提供の WiFi コントローラーを設定したのです。
幸運だったのは、SUSE も使っているインターネットプロバイダーの M-Net の光ケーブルが既に建物まで引いてあり、100M 回線をカンファレンスの間だけ短期間で契約するという交渉に同社が応じてくれたことでした。 (...)"
Jim Fehlig: openSUSE12.1 RC1 向けに libvirt をアップデートしました
- 仮想マシン用の API、libvirt がアップデートされました。ただし、適用されるのは openSUSE 12.1 以降となりますので、最新機能を試してみたい方は開発版 (openSUSE 12.1 RC1 以降もしくは Factory 版) をご利用ください。
"先週、openSUSE 12.1 RC1 / Factory 向けに libvirt をバージョン 0.9.6 にアップデートしました。同パッケージは SLE 11 SP2 Beta 8 にも登録されています。前回の更新以降の変更点には、QEMU ドライバー用 AHCI コントローラーパッチのバックポートが含まれます。このパッチを適用することで、QEMU のインスタンスで SATA のドライブが使えるようになります。AHCI コントローラを指定するには、以下のようにコントローラーデバイス XML に記述します。 (...)" (注:1)
Cornelius Schumacher: Qt のライブラリー集、Inqlude のご紹介
- 何かアプリケーションを開発している時、必要に応じてささっとライブラリーなどが参照できるようになっていると便利ですよね。Qt アプリを開発している方でしたら、是非この Inqlude を試してみてください。
"本日は皆さんに、Qt のライブラリー集、Inqlude をご紹介してみたいと思います。このプロジェクトが目指しているのは、Qt アプリケーション開発者向けに既存のライブラリーを網羅した包括的なリストを提供していくことです。Qt ツールキットを使ってアプリケーションを作成していて、使えるライブラリーやコンポーネント、モジュールをお探しでしたら、Inqlude はあらゆる情報や始めるにあたってのポインターを見つけるのに絶好の場となってくれるはずです。 (...)" (注:1)
openSUSE フォーラム
フォーラム: プレリリース – ベータ
このタイトルのリンク先は単一のスレッドではなく、「プレリリース/ベータ」サブフォーラムへのものとなっています。そうしてある理由は、openSUSE 12.1 のリリースが迫ってきている中、スレッドが続々と立ち上がってきているからです。RC1 をテストし、問題を報告したりうまくいったとの報告を上げてくれる人がどんどん増えてきているのです。公式にリリースされるまでの間は、このサブフォーラムがみんなの使用感や問題報告などの集まってくる場所となります。
openSUSE 11.4 のダウンロードエラー
みんながみんな高速で安定したインターネット接続環境にあるわけではありません。このスレッドには、ISO ファイルが壊れたり、インストールメディアがメディアチェックをパスしないなどの原因となっているダウンロードエラーについての報告が寄せられています。問題なくダウンロードを完了させることは不可能で、それはしばしば予想もできない困った結果をもたらします。この部分でトラブルに見舞われているユーザの役に立ちそうな情報がこのスレッドにはいくつか寄せられています。
お薦めグラフィックカード
openSUSE フォーラムは、openSUSE を使っている中で出くわした問題に対するサポートが見つけられる場です。ここでは、「サポート」とはどういうことなのかという一つの例を見ることができるでしょう。あるユーザーが、新しいビデオカード購入に当たってのアドバイスを求めました。Linux のハードウェア互換性についてまとめてあるサイトは沢山ありますが、他の人たちのお薦めを聞いてみるのも悪い方法じゃありません。
openSUSE 特定言語向けのサブフォーラム
現在 openSUSE フォーラム傘下にある特定言語向けのサブフォーラムは以下の通りです:
メインフォーラム (英語)
中文 (中国語)
Nederlands (オランダ語)
Français (フランス語)
Deutsch (ドイツ語)
Ελληνικό (ギリシャ語)
Magyar (ハンガリー語)
日本語
Portuguese (ポルトガル語)
Pусский (ロシア語)
Web 上の記事から
- openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:
お知らせ
Qt プロジェクトは生きています!
- Nokia が Windows Phone に舵を切ったことでやや不安定な立場になっていた Qt プロジェクト。KDE には欠かせない存在ですし、マルチプラットフォームなフレームワークとしてのポテンシャルも高いプロジェクトだっただけにヤキモキしていた方もいらっしゃるかと思いますが、嬉しいニュースです。
"Qt プロジェクトが公式に続いているということをお伝えできて嬉しく思います。本日より、Qt の開発は真の意味でのオープンソースプロジェクトとして運営されることになります。
qt-project.org - Qt に関するすべての開発を集約し、Qt に貢献したいすべての人に等しいインフラとプロセスを提供するウェブサイト - が立ち上げられました。 (...)" (注:1)
レポート
InternetNews.com/Sean Michael Kerner: SUSE、OpenStack Diablo アプライアンスを構築
- クラウド構築フレームワークにはいくつかありますが、そのなかでも開発が活発なのが OpenStack。例えば Ubuntu が Eucalyptus から OpenStack に乗り換えたのはよく知られていますが、この度 SUSE も仲間入りしましたというニュースです。これは単に OpenStack を SLE の上で動作することを保証するというだけではなく、OpenStack を予め組み込んだアプライアンスを提供するということです。次の記事も併せてご覧ください。
ReadWriteCloud/Joe Brockmeier: Red Vs. Green: SUSE は OpenStack に戻り、Red Hat は我が道を行く
- 上の記事でも紹介しましたが、SUSE が OpenStack 陣営に加わる (訳注:11/3 現在、このページはリンク切れになっています) との表明がありました。Canonical の決定と併せ、これで OpenStack はオープンソースのクラウドソリューションの業界標準になったといえるのでしょうか? ちょっとまった、Red Hat はどうなんだ? という記事です。Red Hat がオープンソース界の標準にどういう立場をとってきたか、そしてこの手の競争が必ずしもゼロサムではないという分析まで、Zonker らしい考察にあふれた記事です。クラウドソリューションそのものにも興味がない方にもオススメ。
- 関連: h-online.com/Chris von Eitzen: SUSE、OpenStack をベースにしたクラウドソリューションを発表
ZDNet/Steven J. Vaughan-Nichols: Consumer Electronics Linux Initiative 活動開始
- 10月にヨーロッパ初の Kernel Summit および LinuxCon は成功裏に終わったようですが、一緒に組み込み Linux のカンファレンス Embedded Linux Conference Europe (ELCE) が行われたことをご存知でしょうか。かように組み込み、とくに家電 (consumer electronics: CE) の分野での Linux は成長が期待されている分野なのですが、そこで上記のイベントを企画した Linux Foundation のワーキンググループである CE Linux Forum (CELF) が、Long Term Support Initiative (LTSI) という、組み込み向けの長期サポート版のカーネルツリーを作り、それをメンテしようというプロジェクトを発表しました。組み込みでは各社が似たようなバックポートを行っていることが多いのですが、この試みでそういう努力が一本化されるとよいですね。
Phoronix/Michael Larabel: Skype、動画をサポートした新たな Linux API 群を公開
- Skype が Microsoft の管理下に入ってから、Linux についてはもう期待できないという観測がありましたが、嬉しい驚きです。Skype の機能をアプリケーションに組み込める開発キット SkypeKit の開発者プレビューで、Linux も対応する旨発表があったのです。これで Skype 自体がクライアントを作らなかったとしても、Linux 版のクライアントが簡単に作成できる道が開けました。詳しくは今すぐ本記事をご覧あれ!
レビュー/エッセイ
Network World/Rikki Endsley: オープンソース: ところで、子供たちのために!
- 子どもたちと触れ合う機会というのはしばしば驚きや気づきを与えてくれるものです。そして、自分たちが楽しんでいるものを子どもたちに伝えることができたら、とても素晴らしいですよね。オープンソースについても、子どもたちと対話し、呼びかけ、楽しさを共有するメリットはたくさんありますよ、という記事です。少し長いですが、とても面白いですよ!
LinuxCareer/Reres Aioanei: Linux コミュニティを助ける方法
- 「コミュニティへの貢献」というと、ちょっと構えてしまう人も多いかもしれません。けれど、ほんのちょっと踏み出すだけで、誰かを、ひいてはコミュニティを助けることができるのです。そして、誰かを、コミュニティを助けた経験は、自身のキャリアを育てることにつながるのです。この記事では貢献の種類と、それをどうキャリアアップとして活かすかについて述べています。長い記事ではありますが見出しだけでも読んでいただきたい記事です。
注意!
Digital Trends/Mike Flacy: リンクを隠すためにURL短縮サービスを作り提供するスパマーたち
- マイクロブロギングサービスなどで文字数を節約したり、あるいは長い URL を覚えやすくしたりするために利用される URL 短縮サービスですが、このサービスのプラットフォームが FLOSS で公開されているために誰もが簡単にサービスを提供できるようになっています。そこまではよいのですが、スパマーが URL 短縮サービスを作り、そこを利用した場合に自分たちのサイトに誘導するという手口が使われているそうです。自身が信頼できるサービスを使うことはもちろん、短縮された URL をクリックするときには慎重になりたいですね。
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クレジット
- Sascha Manns (英語版編集長)
- Gertjan Lettink (『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (『イベント & ミーティング』情報担当)
- Thomas Schraitle (英語版 DocBook 指導)
- Satoru Matsumoto (英語版編集室/日本語版チーム)
- Naruhiko Ogasawara (日本語版チーム)
- Ko Kazaana (日本語版チーム)
- Yuta Hanayama (日本語版チーム)
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