openSUSE Weekly News/197
openSUSE Weekly News 日本語版 第197号 今週の見出し
- openSUSE より openQA 公開開始をお知らせいたします
- Nelson Marques: Unknown Horizons 2011.3 RC3 が openSUSE でテストできるようになりました!
- h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: Linux 3.1 もうじき登場
- Michal Hrušecký: openSUSE Build Service へのコントリビュート方法
- Desktop Summit 調査リポート
編集/翻訳: openSUSE Weekly News 日本語版チーム (OWN-ja チーム)
お知らせ
openSUSE より openQA 公開開始をお知らせいたします
"openSUSE プロジェクトより、複数ディストリビューションに対応可能なこれまでにない全自動テスト用フレームワーク openQA 1.0 のリリースをお知らせいたします。openQA は唯一の包括的なテスト用ツールで、ブートローダーやカーネルの起動といったコアとなる機能から Firefox だとか LibreOffice だとかのアプリケーションのテストに至るまで、あらゆるレベルで OS のテストを実施することができるものなのです。結果は便利なウェブインターフェイスに表示され、テスターは問題が見つかった部分のスクリーンショットやビデオまで見ることができます。openQA は次期 openSUSE 12.1 リリース 用の開発リポジトリ「Factory」の Nightly テスト実施に使われているのです。openQA は GPL バージョン 2 以降のライセンスで配布もされています。 (...)"
openQA についてのインタビュー
"先週、openQA 1.0 がリリースされました。そこで、openQA のメイン開発者である Bernhard Wiedeman に話をうかがってみました。
まず最初に、openQA プロジェクトでのあなたの役回りを教えてください。
プロジェクトにおける私の役割は、openQA と OS-autoinst (openQA サービスのキモとなるテストエンジン) の大部分について、こんなことができたらいいなということなどをまとめ、デザインし、実装していくことです。これまでに、自分のやりたかったことはほとんど盛り込んでありますし、他の方からのリクエストも追加してあります。実際のところ、openQA は SUSE における自分の職責 (クラウド関連のこと) とは一切無関係で、今のところは趣味のプロジェクトということになります。
openQA に関しての個人的な目標は?
フリーソフトウェア全般についてもそうなんですが、とりわけ openSUSE の全体的な品質を劇的に改善するためにこれが必要なんです。それはまた大きな目標だと思われるかもしれませんが、できると思っています。これを使うようになって KDE、GNOME、その他のソフトウェアが出てすぐにバグを沢山見つけることができるようになっていますから、既に効果は出てきていると思います。残念ながら品質そのものと高品質になったことの効果を測ることは難しいですけれど。 (...)"
更新状況
ディストリビューション
チームレポート
Build Service チーム
Build Service 統計情報
- Build Service 関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
openFATE チーム
支持を集めているフィーチャーリクエスト
- 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。
ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 369)
"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"
起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 196)
"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"
1-クリック・アンインストール (得票数: 168)
"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!
例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"
GRUB v2 へアップデート (得票数: 156)
"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"
Popularity contest (人気投票) (得票数: 113)
"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。
- popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
- パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
- YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
- opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"
先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト
- 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。
画面をロックしたらログイン画面に戻るように
"画面ロックを解除するパスワードを入力させるために別個のダイアログボックスを出すんじゃなく、KDM や GDM のログインスクリーンを出すようにしちゃったらどうでしょうか? Windows XP みたいに。"
libcue が必要です
"これは tracker に (そしておそらく gstreamer にも) 必要とされているものです。
libcue というのは、文字列あるいはファイルポインターからのいわゆるキューシートを解析するためのものです。これがあると、解析されたデータを扱うための便利な API が使えます。このプロジェクトは、最後のリリースが2006年2月でそれ以降止まってしまっている Svend Sorensen による cuetools のフォークとなることを目指しています。
http://sourceforge.net/projects/libcue/ "
スクリーンセーバーの設定を個々のユーザがいじれないようにする
"このリクエストはフィーチャー #312871 を拡張したものですが、簡単なデフォルト設定を変えるだけということに止まらないため、別立てしたほうがいいだろうと思ってリクエストしてみます。
何分間かいじらないでいるとスクリーンセーバーが起動し、操作を再開するにはパスワードを入れなくてはいけない、という設定はセキュリティ上の設定ですから、個々の一般ユーザが勝手にいじってしまっていいものではありません。ということで、以下のようにすることを提案します。
1) 適当なデフォルト値 (60秒、15分、常にパスワードを必要とする、とか) を設定する (フィーチャー #312871 参照)
2) root 権限を持つ者だけが設定をいじれるようにする
一般ユーザには、待ち時間設定や「パスワードが必要」設定をいじることができないことをはっきり示すため、項目を灰色表示にしておきます。"
QCAD を LibreCAD に変更する
"古くなって今やメンテナンスもされていない QCAD (なんてったって、Qt3 に依存してるんですから!!!) を捨てて、Qt4 に移植されてメンテナンスされている LibreCAD に置き換えましょう。
http://librecad.org "
openSUSE 12.1 に 64-bit Flash 11 を
"Linux、OS X、Windows 用のネイティブ 64-bit バージョンが用意された Flash 11 が Adobe からリリースされました。11.4 に Flash 10.x が採用されたように、openSUSE 12.1 ではそのバージョンを採用すべきです。確かに出たばかりではありますが、64-bit 版で nsplugginwrapper を使わなくても良くなるというのは価値あることだと思うんですよね。また、Flash にはセキュリティ上のバグが多いことでも有名ですから、この先どれくらライフサイクルが残っているのか考えると、12.1 で 10.3 を使い続けるというのは 11.0 に切り替えるよりもリスクが高くなるのではないかと思うのです。"
"(例えば zypper dup とかして) カーネルにパッチを当てたり更新したりすると、アップグレードの過程で menu.lst に書いてあるカーネルパラメーターのエントリーが「/etc/sysconfig/boot-なんちゃら」に書いてあるデフォルト値で上書きされてしまいますよね。
エンドユーザの多くはそのファイルのことを意識しておらず (私の場合だと、何が起こっているのか把握できるまで5年かかりました)、いつも知らぬ間に menu.lst ファイルに書いてあったはずのカーネルパラメーターが上書きされてしまうという目にあってしまっているのではないでしょうか。
例えば、ほとんどの分別ある人であれば splash=silent じゃなく splash=verbose という設定にしてるでしょうし、console= とか brokendriver= とかの設定をしている人もいるんじゃないでしょうか。こういった重要なパラメーターが書き換えられてしまうと、例えばリモートのシステムがカーネル更新の結果レスポンスしなくなっただのといった場合、悲惨なことになってしまいます。
他のディストリビューションでは使っていないような目立たない所に置いてある設定ファイルからデフォルト値を引っ張ってくるのではなく、menu.lst や elilo.conf ファイルについてはカーネルパラメーターを固定値に書き換えずにそのまま保持しておくようにしませんか。"
openFATE 登録フィーチャー統計情報
- openSUSE ディストリビューションを対象として openFATE に挙げられている機能追加リクエストの統計情報についてはこちらをご覧ください。
- openFATE に関する追加情報
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
イベント & ミーティング
終了分:
近日開催:
- その他のイベント情報については以下をご覧ください:
コミュニケーションチャンネル
ソーシャルネットワーク
ゲーム情報
- このコーナーでは、Linux で遊べる様々なゲーム & games リポジトリ更新情報等をご紹介します。
Nelson Marques: Unknown Horizons 2011.3 RC3 が openSUSE でテストできるようになりました!
- リアルタイム経済シミュレーションゲームの人気作、Unknown Horizons の最新版 2011.3 が間もなくリリースされる予定となっていますが、そのリリース候補版 3 が openSUSE でも試せるようになりました!
"Unknown Horizons の開発者たちは新リリースとなる 2011.3 に向けて今まさにバグ修正や準備に取り組んでいる真っ最中なんですが、この素晴らしいゲームを openSUSE ユーザの皆さんに試してもらうべく、一足お先に依存関係にあるもの全ての更新を始めていました。 (...)" (注:1)
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
openSUSE-SU-2011:1076-3: 重要: seamonkey: Mozilla Seamonkey 2.4.1 に更新
"openSUSE セキュリティアップデート: seamonkey: Mozilla Seamonkey 2.4.1 に更新
報告 ID: openSUSE-SU-2011:1076-3
深刻度: 重要
レファレンス: #720264
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.4、openSUSE 11.3
(...)"
カーネルレビュー
- コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。
h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: Linux 3.1 もうじき登場
"カーネルバージョン 3.1 は多分あと数日でリリースされるでしょう。4週ちょっとの中断を経て、Greg Kroah-Hartman は新たな安定版カーネルをリリースしました。X.org の開発者達は彼らの X サーバーに最も重要なグラフィックスドライバーをマージしようと検討しています。
火曜日 (訳注:10月5日) の深夜に、Linus Torvalds は Linux 3.1 の 9 番目のリリース候補版をリリースしました。それからもいくつかのちょっとした修正がメインの開発者ブランチに統合されてきており、それでも Linux 3.1 がいつリリースされるかという新たなヒントは提示されないままではあります – しかし Torvalds が RC7 をリリースしたときに述べたように、今週か来週には最終版がリリースされるでしょう。 (...)" (注:2)
- 訳注:10/24からの Kernel Summit を前にして -rc10 のリリース通知が出ました。これを最後の RC にして Kernel Summit の会期中に最終版のマージウィンドウを開ける予定のようです。
Linux User & Developer/Jon Masters: Jon Masters のカーネルコラム 第106回
- 本誌では初登場でしょうか、Linux User & Developer 誌の月刊カーネルコラムです。「コラム」と銘打っているだけあって、ニュース性よりも、ひと月の出来事の総括や、オフラインのイベントなども踏まえた考察が売りのように読めますね。当然 kernel.org のダウンとその Linux 3.1 への影響についてかなり分量を割いていますが、一つ気になるのは 9 月頭に行われた Plumbers からの話題、x86 ABI について。これは x86-64 システムの上で、64 ビットアドレッシングを必要としない小さなプログラム向けに 32 ビットな ABI を提供しようとするもので、主にキャッシュサイズの節約を狙っているようです。既存の 32 ビットアプリケーションとは互換性がないようですが、ちょっと面白そうですね。
"このたびの kernel.org など Linux コミュニティインフラへのセキュリティ攻撃にも関わらず、ショウは進み、カーネル開発は続いています – 様々なインフラの停止が最初には大混乱を引き起こしたのにも関わらずです。これらの障害にも負けず、Linux カーネルが完全に新しいアーキテクチャ二つをサポートするためにポストされた二つのパッチが取り込まれました。投稿されたパッチが対象としているアーキテクチャの一つは Qualcomm によってデザインされた Hexagon という新しい DSP (Digital Signal Processor) で、Qualcomm のシステム・オン・チップ (SoC) プロセッサ上のより強力な ARM プロセッサと組み合わせて一般的には使われています – 同じチップ上の二つのコアで異なる Linux カーネルを走らせることができるのです。 (...)" (注:1)
Rares Aioanei: カーネル週刊ニュース – 2011年10月15日号
- おなじみ、Rares からのまとめニュースをどうぞ!
"こんにちはみなさん、それからようこそ!
- - Dave Airlie は radeon (drm) にちょっとした修正を、Arnd Bergmann は 3.1 向けの最後の arm-soc への修正をアナウンスし、Steven Rostedt は 3.2 向けに tracing の修正を少し、そして James Bottomley は SCSI ツリーを kernel.org に復旧したとアナウンスした。復旧されたツリーは以下のとおりだ:
- git://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/jejb/scsi-rc-fixes-2.6.git
- git://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/jejb/scsi-misc-2.6.git
- git://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/jejb/scsi-post-merge-2.6.git (...)" (注:1)
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
コマンド/スクリプト初心者向け
Linux Journal/Jayson Broughton: Linux 自身から助けてもらおう – 第 2 回 Info
- コマンドラインのさまざまなツールを使うとき、使い方がわからないときに本や Google で調べる、というのももちろんありますが、 Linux の場合は Linux システム自体が答を持っていることが多いので、「Linux 自体に助けを求める」ことは大事です。例えばコマンドの --help オプションや man コマンドですが、今回紹介するのは、それらよりやや知名度が劣るものの、非常にパワフルなヘルプコマンドである info です。CUI によってハイパーテキストのヘルプを参照することができます。もし info をご存知ない方は本記事をチェックしてください。
開発者/プログラマ向け
Michal Hrušecký: openSUSE @ ASUS Transformer
- openSUSE が Android 端末やプラグ型マシンで動いたりしたら楽しいですよね。openSUSE の ARM 対応はそういう夢を与えてくれるプロジェクトです。本記事の著者 Michal Hrušecký はこのプロジェクトメンバーの一人であり、今回は ASUS の Transformer に ARM 版 openSUSE を入れよう、という記事です。実用的ではないかもしれませんがワクワクしますよね。
システム管理者向け
Wazi/Juliet Kemp: Snort の警告を監視し対応する
- Snort はオープンソースの侵入監視・防衛システムです。とても強力ですが、その威力を発揮するには正しい設定が不可欠です。今回はそういう設定のなかで、警告をどう通知するかの出力モジュールの選択、サードパーティ製のアラートモジュールの導入などについて触れられています。同じ筆者のパフォーマンスモニタリングの記事も併せてお読みください。
Wazi/Anatoliy A. Dimitrov: 熟練者のように MySQL のレプリケーションを使ってパフォーマンスと可用性の向上を
- MySQL のレプリケーション機能については MySQL の管理者であればご存知でしょうが、実際に導入されているでしょうか。うまく使えばパフォーマンスや可用性を向上できる素晴らしい機能ですが、複雑な環境で設定が失敗すると深刻な問題を引き起こすこともあり、MySQL 管理初心者の方は敬遠しているかもしれません。本記事では初心者でも分かりやすいように簡単な事例から丁寧にレプリケーションについて説明しています。
Linuxaria: .deb から .rpm への変換、またはその反対
- 「このソフト使ってみたいけど .deb しか公開されてない!」とか「自分が愛用してるソフトウェアを Ubuntu 使いな友人に紹介したら、.rpm しかないと怒られた」なんてときに使えるソフトが alien。もしご存知なければ、コマンド例だけでも目を通しておくと、何かのときに役に立つかも?
IBM developerWorks/Sean A. Walberg: Linux を学ぶ, 302 (Mixed environments; 混在環境): Authentication (認証) と authorization (認可)
- 毎度おなじみ IBM DeveloperWorks の LPIC 講座。今回はパスワードによる認証、Samba と LDAP の統合、さらに ACL による Linux の資源へのアクセス制限などについてです。
Fred Blaise: Linux fstab: 空白文字を含んだパスをマウントする
- ちょっとしたネタではありますが fstab に CIFS マウントを行うとき、空白文字列を含んだものをどう指定するかというお話です。一目瞭然なので、リンク先をご覧あれ。
Planet SUSE
Andrew Wafaa: openSUSE で ARM っちゃう - 111011
- 再結成された openSUSE ARM プロジェクトの進捗報告。いきなり個々のパッケージをバラバラ作っていくのではなく、まずはパターンを決めていこうという話になっているとのこと。協力してくださる方はいつでも大歓迎ですし、引き続きハードウェア調達のための寄付を募っていますので、皆さんよろしくお願いいたします。
Ladislav Slezak: 第7回 openSUSE ハック週間 – YaST から USB ジョイスティックをいじる
- ゲームを楽しむ方であれば、ジョイスティックやゲームパッドは必須の入力アイテムですよね。これまでも、YaST からジョイスティックの設定をいじることはできていたんですが、実はゲームポートに接続されていることが前提となっていたため、現在の「ほぼ間違いなく USB 接続」という状況だと少々混乱を招くものとなっていました。これをハック週間のテーマとして取り組んでくれたというお話です。YaST の裏側でどんなことが行われているのか垣間見ることができるという意味からも、面白いハックストーリーとなっています。
Thomas Thym: あと2日で KDE は15歳になります!
- 早いもので KDE が産声を上げてからもう15年…。これを記念してみんなで盛り上がろうぜ!という呼びかけでした。
Cornelius Schumacher: Windows プラットフォームとの決別
- このブログが書かれたのとほぼ時を同じくして、遠く離れた日本でも『日経Linux』誌上で「いまこそWindows完全脱出」という特集が組まれました。これって、いわゆるシンクロニシティ? それとも、時代がまさにその方向に動いているということなんでしょうか…。
Sebastian Kügler: Plasma Active の視点: ユーザのお話
- Plasma Active はユーザに何をもたらすことになるのか? 「Plasma Active の視点」の第二弾となる今回は、様々なデバイスで共通した UI を持つこと、そしてそれがフリーソフトウェアであることがユーザにとってどれだけメリットになるかを語ります。
Michal Hrušecký: openSUSE Build Service へのコントリビュート方法
- openSUSE Build Service で自分の home リポジトリを作り、自前パッケージをビルドしている方も増えてきているのではないかと思いますが、うまく動いてくれたらやはりメインストリームにも還元していきたいものですよね。この記事では、osc コマンドを使ったパッケージのコントリビュート方法が簡潔に説明されていますので、是非チャレンジしてみてください。
Michal Hrušecký: quilt を使ったパッチの作成法
- OBS の使いこなし方指南の第二弾は、quilt というコマンドを使ったパッチファイルの作成方法。こんな便利なコマンドがあるなんて知りませんでしたぁ。
Cornelius Schumacher: KDE の15年
- 上でも KDE 15周年関連のブログを紹介しましたが、こちらはもうちょっと踏込んだ内容となっていて、プロジェクト誕生時の話から、現在の状況までをカバーする内容となっています。記事内で紹介されている、Matthias Ettrich からポストされた KDE プロジェクト立ち上げの告知メールは必読ですよ。KDE ってそもそもは Kool Desktop Environment ということだったんですね。
Web 上の記事から
- openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:
お知らせ
Plasma Active One をお届けします!
- KDE 愛好家の皆さんは Plasma Active という言葉はもう耳なじみだと思いますが、「Plasma Active One」とは? 以下引用をお読みいただけば分かるように、タブレット PC などタッチインタフェースを指向した KDE の新しいユーザーエクスペリエンスです。openSUSE ARM プロジェクトと合わせると面白い展開が期待できそうですね。
"モバイルデバイスはもっと沢山のアプリケーションのコレクションになるべきです。それは持ち主自身を反映するものになります。Plasma Active は、あなたがやりたいことを、やりたいときに手助けする賢いソフトを、完全に新しいタッチベースの Activities ユーザーエクスペリエンスを一緒にタブレットにお届けします。 (...)" (注:1)
募集
SCALE 10X のロゴをデザインして、LA への旅をゲットしよう!
- SCALE は Southern California Linux Expo で、20 歳である Linux の半分、10 年の歴史を持つイベントです。次の 1 月にロサンジェルスで行われる記念すべき 10 周年ということで、Tシャツや参加者用バッグに使われるロゴマークを募集しているのだそうです。商品は無論 SCALE 10x への参加資格とロサンジェルス・ヒルトンへの宿泊、そして米国内に限りますが航空券! 日本からだと旅行費は自費になってしまいますが、吾こそはと思う方はチャレンジしてみてはいかが?
レポート
h-online/Dj Walker-Morgan: openQA、openSUSE より登場 – アップデート
"Linux ディストリビューションやその他のオペレーティングシステムのテストを容易にするオープンソースの自動テストフレームワーク、openQA 1.0 が openSUSE よりリリースされました。GPLv2 ライセンスが適用されるこのフレームワークは、openSUSE Factory ディストリビューションのテスト で用いられています。11月中旬リリース予定の openSUSE 12.1 もその中に含まれています。 (...)" (注:2)
h-online/Chris von Eitzen: Web ベースストレージアプリケーション ownCloud、バージョン 2.0 に
"KDE プロジェクトは、ユーザーの個人的サーバーとして設計されたオープンで Web ベースのストレージアプリケーション ownCloud のバージョン 2.0 のリリースを 発表しました。この安定版のメジャーアップデートでは新しいユーザーインタフェースと、カレンダーやアドレス帳の同期といった新機能が提供されます。 (...)" (注:2)
Linux User & Developer/Jos Poortvliet: MeeGo の次なる出来事は? “openSUSE に加わろう” との Jos Poortvliet からの言葉
- Tizen プロジェクトの発足によって宙ぶらりんになってしまった形の MeeGo。大企業に依存したオープンソースプロジェクトは資金や人的リソースの補助を受けられるメリットはありますが、その企業が「そのオープンソースプロジェクトは継続に値しない」と判断したとき、どうなるか、というケースのまた一つの例とも言えるのかもしれません。そんなところで openSUSE コミュニティマネージャ、我らが Jos Poortvliet からの意外な提案。openSUSE コミュニティで一緒にやろう! という呼びかけ。さてその詳細は?
Desktop Summit 調査リポート
- さまざまな議論が盛り上がりを見せた今年の Desktop Summit ですが、参加者へのアンケート結果を集計したレポートが出ています (PDF)。さまざまに興味深いレポートですので、ぜひご覧いただきたく思います。来年もぜひやってほしいとの声が大多数なので、開催されるといいですね!
レビュー/エッセイ
ZDNet/Ken Hess: もっとも危険なセキュリティ脆弱性: それはあなた
- タイトルがすべてを表していますね。どんなに優れたOSも、どんなにすぐれた監視ソフトも、使い手の意識が低ければ意味をなさないのです。人を無視したアプローチでは、いわゆる「ソーシャルハッキング」、つまり企業の従業員から聞き出した情報などを元にセキュリティを突破される危険性は回避できません。では我々ユーザー自身の「脆弱性」をどうしたら塞げるか? それはこの記事をお読みください。
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クレジット
- Sascha Manns (英語版編集長)
- Gertjan Lettink (『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (『イベント & ミーティング』情報担当)
- Thomas Schraitle (英語版 DocBook 指導)
- Satoru Matsumoto (英語版編集室/日本語版チーム)
- Naruhiko Ogasawara (日本語版チーム)
- Ko Kazaana (日本語版チーム)
- Yuta Hanayama (日本語版チーム)
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