openSUSE Weekly News/195
openSUSE Weekly News 日本語版 第195号 今週の見出し
- 12.1 に採用されるように、あなたの作ったパッケージを Factory に入れよう!
- 第7回ハック週間 (Hackweek VII)
- BeginLinux: openSUSE の PXE ブート
- Bryen Yunashko: Geeko をレースに出場させよう!
- h-online/Dj Walker-Morgan: Tizen: 最新のモバイル Linux 発表される
編集/翻訳: openSUSE Weekly News 日本語版チーム (OWN-ja チーム)
お知らせ
12.1 に採用されるように、あなたの作ったパッケージを Factory に入れよう!
"次期リリース openSUSE 12.1 は現在 Factory で開発が進められています。リリーススケジュールに従うと、ツールチェーンとその他いくつかの最重要なコンポーネントについては既にフリーズとなっていますが、ほとんどのパッケージについてはまだ更新する時間があります! パッケージを Open Build Service でビルドしているのであれば、それほど大変なことではありません。そして、あなたが作ったパッケージを openSUSE の中に入れることもできるんです! 手順は以下を参照してください。 (...)"
第7回ハック週間 (Hackweek VII)
Cornelius Schumacher: SUSE ハック週間
- Cornelius Schumacher が自身のこれまでのハック週間を振り返り、今回の取り組みについて語っているブログです。なんと、そもそもこのハック週間というのは Nat Friedman の音頭取りで始まったものだったんですね。ハック週間で各自が設定したテーマのうち、SUSE に関係するものについては openFATE に挙げられています。これらはけして SUSE の中の人たちしか開発に参加できないというものではありませんので、面白そうなフィーチャーを見つけたら、是非開発者にコンタクトしてみてください。
Michal Čihař: GePeS – ハック週間のもう一つのプロジェクト
- Michal Čihař が今回のハック週間取り組むことに下のは GePeS - その名の通り、GPS を使うアプリケーションです。コードについては Gitorious に置いてありますので、興味のある方は是非ご覧になってみてください。
Alexander Naumov: 第7回オープンハック週間 (openHackWeek 7)
- 既に SUSE を離れて別会社へ就職した著者によるブログ。あれ? だとしたらハック週間って関係ないよね? なんて思わないでください。ハック週間は確かに SUSE の社員のためのものはあるんですが、広く FLOSS 全体に貢献することが目的なのです。挙げられているアイデアの中にはとても一週間で実装できるとは思えないようなものもあります。SUSE の中の人か否かに関わらず、みんなで楽しむ機会にしていきたいものですね。
更新状況
ディストリビューション
チームレポート
Build Service チーム
Build Service 統計情報
- Build Service 関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
openFATE チーム
支持を集めているフィーチャーリクエスト
- 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。
ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 368)
"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"
起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 191)
"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"
1-クリック・アンインストール (得票数: 165)
"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!
例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"
GRUB v2 へアップデート (得票数: 153)
"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"
Popularity contest (人気投票) (得票数: 111)
"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。
- popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
- パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
- YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
- opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"
先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト
- 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。
openSUSE 12.1 - PulseAudio 1.0 を統合する
"PulseAudio 1.0 では、新たに D-Bus ベースの制御プロトコル、音源出力ボリューム、パススルーオーディオのサポート、エコーキャンセルサポート、Windows の再サポート、module-rtp-receive モジュールにおけるサンプルレート適用の改善などといったフィーチャーが追加されています。"
YaST 経由で NFS クライアントを設定したら /etc/fstab も編集するようにする
"YaST から NFS クライアントの設定をいじっても、それは /etc/fstab に反映されません。ですから、共有フォルダの設定を済ませた後、毎回「shares cannot be mounted from /etc/fstab」というエラーメッセージを見させられることになります。
つまり現状だと、/etc/fstab を自分で書き換えなければいけないのです。でも、YaST で NFS クライアントの設定をする際には必要な情報は全てシステムに渡してあるので、それを元に /etc/fstab を書き換えるのはそれほどたいへんなことじゃないと思うんです。
なので、熟練者や自分で手書きしたい人の場合は勝手に /etc/fstab がいじられることがないよう、「/etc/fstab に書き込む」というチェックボックスを用意するとかでどうでしょうか。"
YaST で NFS サーバ、NFS クライアントを設定したらそれがファイアーウォールにも反映されるようにする
"NFS サーバやクライアントを設定する際、「ファイアーウォールのポートを開く」という項目をチェックすることができるようになっています。これはとても便利ですね。でも、NFS が関連したサービスは他にもあって、それらでもファイアーウォールに手を入れなければいけなくなることがあるのです。.
(この件については詳しくはないのですが) 私が理解している限り、rpc.mountd と rpc.statd もファイアーウォールを通れるようにしておかなければなりません。なので (私のような) 一般ユーザだとこの二つのサービスのためにどのポートを開けておく必要があるのか分からず、ファイアーウォールを丸ごと無効化しないと家庭で NFS を設定することができなかったりするのです。ファイアーウォールを完全に無効化してしまえばなんとかなるとはいえ、それではセキュリティ的に不安が残る、お勧めできない解決法ですよね。
なので、YaST で NFS がらみの設定をしたら、その設定に合わせてファイアーウォールの設定もまとめて面倒見てもらえたらいいのにな、と思うんです。"
デフォルトの SQL サーバを MariaDB に乗り換える
"11.3 の時に挙がっていた以下のフィーチャーに上乗せ: MariaDB を採用しましょう
https://features.opensuse.org/308937
Oracle が MySQL の所有者となり、OpenCore 開発モデルに移行していることを鑑みるに、openSUSE もそろそろデフォルトのデータベースを MySQL から MariaDB に切り替える時期に来ているんではないでしょうか。"
openFATE 登録フィーチャー統計情報
- openSUSE ディストリビューションを対象として openFATE に挙げられている機能追加リクエストの統計情報についてはこちらをご覧ください。
- openFATE に関する追加情報
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
Koudaras Konstantinos: Geeko 流 openSUSE ピザパーティー
"新しい openSUSE 12.1 リリースの日が近付いてまいりました。Geeko なみんなで集まって、Geeko パーティーを二度開催しようじゃありませんか!
Geeko タウンの、Geeko 一家のパーティー期間は今週末始まり、2011年11月まで続きます。地元のいかしたピザ屋さんに Geeko 仲間を呼び集めてパーティーを始めようじゃありませんか! (...)"
イベント & ミーティング
- イベント情報については以下をご覧ください:
コミュニケーションチャンネル
ソーシャルネットワーク
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
openSUSE-SU-2011:1076-1: 重要: mozilla-xulrunner192: Mozilla XULRunner 1.9.2.23 に更新
"openSUSE セキュリティアップデート: mozilla-xulrunner192: Mozilla XULRunner 1.9.2.23 に更新
報告 ID: openSUSE-SU-2011:1076-1
深刻度: 重要
レファレンス: #720264
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.4
(...)"
openSUSE-SU-2011:1077-1: 重要: seamonkey: Mozilla Seamonkey 2.4 に更新
"openSUSE セキュリティアップデート: seamonkey: Mozilla Seamonkey 2.4 に更新
報告 ID: openSUSE-SU-2011:1077-1
深刻度: 重要
レファレンス: #720264
クロスレファレンス: CVE-2011-2372 CVE-2011-2995 CVE-2011-2997 CVE-2011-2999 CVE-2011-3000 CVE-2011-3001 CVE-2011-3002 CVE-2011-3003 CVE-2011-3004 CVE-2011-3005 CVE-2011-3232
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.4、openSUSE 11.3
(...)"
openSUSE-SU-2011:1079-1: 重要: MozillaFirefox: Firefox 3.6.23 に更新
"openSUSE セキュリティアップデート: MozillaFirefox: Firefox 3.6.23 に更新
報告 ID: openSUSE-SU-2011:1079-1
深刻度: 重要
レファレンス: #720264
クロスレファレンス: CVE-2011-2372 CVE-2011-2995 CVE-2011-2996 CVE-2011-2999 CVE-2011-3000
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.3
(...)"
カーネルレビュー
- コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。
Rares Aioanei: カーネル週刊ニュース – 2011年10月1日号
- 今週の週刊ニュースでは H. Peter Anvin が kernel.org の現状についてレポートしています。今の時点では git と FTP に限り復旧したとのことで、まだ完全復活ではないにせよ一安心ですね (-rc9 のリリース では kernel.org に戻ってきています)。Linus からの -rc8 のリリース通知も紹介されていますが、タイミング悪くて -rc9 が出てしまいましたね。両方お楽しみください。
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
Wazi/Carla Schroder: ImageMagick のニンジャになる: 作業をバッチ処理する
- イメージの加工を行いたいとき、もちろん GIMP などで作業して行ってもよいわけですが、ブログ用にリサイズするとかビットマップ形式を変えるなどの決まりきった作業を沢山のファイルに対して行うなら、 ImageMagick を道具箱に入れておいて損はないでしょう。そんな ImageMagick の小技を多数ご紹介。実はこんなことができるなんて、知ってました?
Dmitri Popov: オープンソース写真ツール: 五つのちょっとした digiKam のコツ
- KDE の写真編集・管理ツール digiKam ですが、非常に多彩な機能を持っているので、全部を活用するのはなかなか大変かも? そんなあなたにこの記事。「サムネイルを簡単に拡大縮小」「最新の編集結果以外も見えるようにする」「メタデータ満杯のエラーの消し方」「拡張検索 (Advanced Search) の活用」「ジオタグを使って地球儀に写真をマッピング」の五つのコツ (Tips) が取り上げられています。今すぐ使えるものばかりですね!
コマンド/スクリプト初心者向け
Linuxaria: パイプ – その正体と使い方の例
- Linux のコマンドラインインタフェース (CLI) を使っていて欠かせないのがパイプ。本文中の例を上げると、例えば "ls -l | grep rwxrwxrwx" というような縦棒 | がそれです。あるコマンドの出力を別のコマンドの入力に「パイプでつないで」流しこむというアイディアは、UNIX で導入され、「小さな道具 (コマンド) をたくさん組み合わせて機能を実現する」という UNIX 文化を生み出すことになりました。この記事ではパイプを使った実用的な例を多数紹介。今すぐ使えるという意味でも、UNIX 文化に触れるという意味でも、ぜひ読みたい記事です。
Home ERA Computers & Consulting: 自分流の週ごとのバックアップを tar で
- 記事をあけるなりいきなり目に飛び込んでくる bash シェルスクリプト。でも丁寧に解説されているので安心です。スクリプト自身も週ごとのバックアップを、簡単にカスタマイズして取ることができるとても便利なものですが、そのスクリプトの解説がとても分かりやすいので、シェルスクリプト入門として読んでいただきたいです。もちろん管理者のみなさんはこのスクリプトを活用したり、あるいはもっと手を入れたりして使っていただくのもよいでしょう。
開発者/プログラマ向け
Joe Stagner: Linux 向けの JavaScript 開発者用ツールを選んでインストール
- おっと、そこで Vim vs Emacs 論争はやめましょう :) もちろん JavaScript を書くときにシンタックスハイライト付きのエディタがあれば十分、という意見は尊重しますが、ここは JavaScript と、その友であるところの HTML / CSS 開発に特化したツールをご紹介。JavaScript エディタのjEdit、Gecko エンジンを採用した GUI HTML 編集ツール Blue Griffon、パワフルな CSS エディタ CSSEd、Eclipse や NetBeans ユーザー向けには Aptana Studio 3、さらに皆さん大好きな Firefox & FireBug。またコメント欄では著者が「有償ソフトだけど値段だけの価値はあるよ」というソフトを紹介しているなど盛り上がっているのでお見逃しなく。
システム管理者向け
LinuxJournal/Leon van Kammen: Playterm、Unix 導師のための演台
- もし皆さんがまだ経験が浅いシステム管理者なら、ちょっと先輩にわからないことを質問したとき、その先輩がマシンガンのようにコマンドラインを操作している姿を唖然と眺めた経験があったりするのではないでしょうか? もちろん先輩は説明をしてくれるけれど、画面は流れて行ってしまうし、説明はメモする暇もないし……。そんなあなたに Playterm! まるで親切な先輩の肩越しに見ているように、Unix の「導師」たちが、さまざまなコマンドライン操作を動画で見せてくれます。オススメですよ!
IBM Developer Works/Roderick W. Smith: Linux を学ぶ 302 (Mixed environments / 混在環境): SWAT による設定
- さて IBM による LPIC 試験対策、今回は SWAT です。Samba Web Administration Tool の名前のとおり、Web ベースで Samba の管理ができるステキなツール。LPIC には関心がなくても、Samba の管理者ならチェックしておいて損はないですよ!
BeginLinux: openSUSE の PXE ブート
- 職場や自宅ではもう openSUSE しか使わない? すばらしい! そんな方にオススメなのが PXE ブートによるインストールです。サーバを一台立てておけば、新しいマシンの BIOS を PXE ブートに設定して起動するだけで、メディア要らずでインストールができちゃうんです。それには PXE ブートに対応した BIOS と NIC が必要ですが、PXELinux というブートシステムを使えば対応ハードウェアなしでも PXE によるインストールが可能です。この記事では PXE サーバの立て方を丁寧に説明したあと、PXELinux の設定についても説明しています。
Planet SUSE
Bryen Yunashko: 記事を News.openSUSE.org に載せる
- 良く「中の人」という表現を用いることがありますが、openSUSE について言うならば、いつでも誰でも、思い立った時には「中の人」になることができるんです。ニュースについてもそうです。SUSE の社員の、偉い人が書くものだと思っちゃってませんか? いえいえ、書く気があるなら、あなたもニュースの執筆者になれるんです!
"先の 12.1 マーケティング・ハックフェスタで、12.1 プロモーション用の編集スケジュールが決まり、それぞれが記事を書き始めています。とはいえ、いくつかの記事についてはまだ登録が済んでいません。混乱を最小化し、あれはどうなっている?というやり取りを減らすため、記事を書いている方は自分の記事を ietherpad に置いて、そのリンクを http://ietherpad.com/sked のスケジュール欄に記載しておくか、news@opensuse.org 当てに記事を直接送ってください。 (...)" (注:1)
Raymond Wooninck: Chromium が openSUSE:Factory に採用されることになりました
- Google 製ブラウザ Chrome のオープンソース版、Chromium はこれまで Contrib 扱いとなっていましたが、晴れて Factory に採用されることになったそうです。
"これまで openSUSE Contrib リポジトリで Chromium ブラウザをメンテナンスしてきたのですが、この数週間で事態が急速に進展し、ついに Chromium ブラウザが公式に openSUSE:Factory (つまり次期 12.1) に採用されることになりました。 (...)" (注:1)
Bryen Yunashko: Geeko をレースに出場させよう!
- Geeko よ、ついにこんなところにまで! スーパーマリオカートのクローン、SuperTuxKart に Geeko を登場させることができるようになりました!!
"openSUSE プロジェクトに一員であれば誰でも、どこへ行く時も Geeko がお供しているということはご存知ですよね。Geeko は openSUSE コミュニティここにありという精神を表す素敵なマスコットです。実のところ、Geeko は単なるマスコットではありません。Geeko は我々みんなの中で生きています。あなたも Geeko ですよね?
さて、この Geeko をレースに出場させることができるんです。Luke R のおかげで、Geeko が入っている新しい SuperTuxKart 用のアドオンができました。インストールはとても簡単で、入れてしまったら仕事そっちのけで Geeko をドライバーに据えたレースに夢中になってしまうこと請け合いです。 (...)" (注:1)
Christian Boltz: 1001 のバグ - または: 悪いプログラミングの黄金律
- openSUSE カンファレンスでのセッションの資料公開のお知らせです。
"openSUSE カンファレンスでの私のセッションをお聞き逃しだったり、(注釈付きの) スライドをもう一度見たいという方のために、以下に公開します
1001 のバグ - 別名: 悪いプログラミングの黄金律 (PDF)
(編集可能な LibreOffice ファイルをご希望の方はその旨お知らせください)" (注:1)
Kai-Uwe Behrmann: モニター用の色修正コンセプト
- 色というものは、印刷用であれば CMYK で、ディスプレイ用であれば RGB で数値化して表せるはず、なんですが、見た目の印象ということを考えると実はそう単純な話ではなくなってきます。訳者は編集者という前歴を持っていたりするんですが、編集・出版の世界でも DTP が導入されるようになった当初からこの問題は大きな課題でした。
"デスクトップのための色管理というものは、Linux にとってだけではなく、長い時間をかけて取り組むべき問題です。以下の文章は、モニターの色修正について突っ込んだ内容となっています。これは、コンピュータやハンドヘルド端末の電源を入れて立ち上げた後、画面を見たときの印象についての話となります。 (...)" (注:1)
Jos Poortvliet: Tumbleweed がこうなったらいいな、という夢
- どういう位置づけなのかを理解しないで安易に標準リポジトリと混ぜて使ってしまうといろいろ問題も起こってしまう Tumbleweed なのですが、ちゃんと理解して使えば大きな利点が期待できます。その Tumbleweed がさらにこうなったらいいな、というお話。何事も単なる思い付きが出発点ですよね。
"フィンランドのタンペレで開催された (なかなか素敵だった) openMind カンファレンスで、常に最新のハードウェアをサポートしているというのが Tumbleweed の大きな利点だよね、という話になりました。ローリングリリースのおかげで、Tumbleweed は Linux ディストリビューションのハードウェアサポートにおいて重要な意味を持つ Linux カーネルの最新版を使えるようになっているのです。 (...)" (注:3)
Bryen Yunashko: ビデオについての BoF
- openSUSE のプロモーションビデオを作ろうじゃないか!という話が openSUSE カンファレンスの場で討論されました。プログラムやコーディングにはうといけど、そっちだったら任せておいて!という方いませんか?
"カンファレンスで私が仕切った BoF (Birds of a Feather) の一つに、ビデオ BoF というのがありました。この BoF は、クールな openSUSE プロモーションビデオ (言わばコマーシャル) を作っていくにはどうしたらいいだろうかという話の口火を切ることに主眼を置いたものでした。集まった者の中にはとても創造的なアイデアを持っている者もいたし、この領域での様々な経験を有する者もいましたが、こういったアイデアをどうやって実現していくかについて話はまだまとまっていません。(映画会社に勤めていた当時に習った「古いやり方」で考えてしまう) 私からすると、まずはストーリー立てを固めていくのが、私たちが頭に思い描いているアイデアを形にしていくうえで重要なステップだと思うのです。
とはいえ、話の流れは突然違う方向に向いてしまうことになりました。それも同じくらい重要なことだと思いますので、そのことについて話し合うのもやぶさかではありません… (...)" (注:1)
Jos Poortvliet: MeeGo と openSUSE - 招待状
- 先日発表された Tizen のニュースは、MeeGo 開発者たちにも様々な戸惑いをもたらしている模様。大きなプロジェクトにとって企業の支援はもはや不可欠なものとなってしまっていますが、企業の思惑に振り回されてしまうようでは健全なコミュニティだとは言えませんよね。支援企業とのいい関係を保ちつつ、自主独立のコミュニティとして成長していくことは openSUSE の目指すところでもあります。MeeGo 開発者の方々に向けての、この機会に openSUSE の世界も覗いてみませんか、という Jos からの呼びかけです。
"昨日、Intel と Samsung からのビッグニュースが飛び込んできました。これで Moblin/Meamo/MeeGo の方向性にも大きな変更がもたらされることになるでしょう。 (...)" (注:1)
Andrew Wafaa: どの ARM ハードウェアをターゲットにするか
- 「誰かやって!」という者ばかりでなかなか進まなかった openSUSE の ARM 対応ですが、ここにきてようやく動き始めてきましたね。アーキテクチャーやデバイスに対応させるという作業にはどうしてもそのデバイスが必要となってきます。お持ちの方は是非ともご協力ください。
"以下の投稿を -arm メーリングリストに送りました。
これはホットな話題で、反響もかなりあるようです。
どのハードウェアを対象とするか何人かの人と話し合い、ライバルたちが何をしてきているか、どう言っているかを見てきました。同時に、ハードウェア入手のスポンサーを見つける上でどのような選択肢があるのかも検討してきました。 (...)" (注:1)
Klaas Freitag: あなたはどこにデータを置いていますか?
- クラウドというものは確かに便利なものですけれど、言ってみれば「誰か知らない人に自分のデータを預けてしまうこと」でもあります。つまり、クラウド上のどこかにデータを置いた時点で、あなたはそのデータをコントロールできなくなるということ。クラウドの便利さ、気楽さは享受しつつも、やはり自分で管理できないというのはすわりが悪いという方なら試してみたいのが ownCloud。openSUSE 12.1 では簡単に使えるようになってくれそうです。
"今週は、皆さんご存知のように、そして我々にとっての楽しみでもある openSUSE ハック週間です。私を含む何人かは、ownCloud という非常に前途有望なプロジェクトについて研究をしてきました。次期リリースで openSUSE デスクトップにうまく統合したいということで作業を進めていたのです。
どうして我々はそんなに ownCloud が気に入っているのでしょうか? (...)" (注:1)
Web 上の記事から
- openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:
お知らせ
The Free Software Foundation/Josh Gay: Free Software Foundation、フリーソフトウェアディレクトリを再立ち上げ、6500 以上のプログラムがリストに
- FSF が主要なフリーソフトウェアを集めたフリーソフトウェアディレクトリがリニューアルしましたよ、というお知らせです。
"米国マサチューセッツ州・ボストン -- 2011年9月29日(火) -- Free Software Foundation (FSF) は本日、directory.fsf.org にあるフリーソフウェアディレクトリを再立ち上げしたと発表しました。このディレクトリには、どんなコンピュータユーザーもダウンロードでき、実行でき、共有できる 6,500 本を超えるプログラムがリストされています。このディレクトリは10年前に立ち上げられましたが、新しいバージョンでは利用者、開発者、賛同者、研究者らに、よりよい使いやすさを提供する新機能と、現状に合わせたリソースの両方が用意されています。 (...)" (注:4)
募集
Pascal Bleser: FOSDEM 2012: 開発者部屋の募集
- ヨーロッパ最大のオープンソースイベントの一つ FOSDEM。その中で開発者部屋の募集というのが始まりました。プレゼンとブレインストーミング、そしてハッキングを行うことで、開発者同士の共同作業を促進し、異なる開発者コミュニティの交流を目指すというものです。予め用意されたイベントとしては Distribution Miniconf というのがあるそうですので、この成果も楽しみですが、他にどんなテーマが出ることやら?
レポート
h-online/Chris von Eitzen: Eclipse 3.7.1、Java 7 をサポート
"Eclipse Foundation は、自身が提供する開発環境のバージョン 3.7 の最初のサービスリリースを発表しました。Eclipse 3.7.1 の特筆すべき点は、Java 7 のサポートの追加です。公式な Indigo リリース群の一部として Eclipse 3.7 の開発版がリリースされた6月の終わりには、Java 7 の最終版はまだ登場していなかったのです。Oracle が Java の新バージョン – Java コミュニティに長らく待ち望まれていた – を7月28日にリリースするとすぐに、Eclipse 開発者達はサポートを表明しました。このサポートを実装するため、Eclipse コミュニティは "Feature Pack (機能パック)" をリリースしました。 (...)" (注:2)
h-online/Dj Walker-Morgan: Tizen: 最新のモバイル Linux 発表される
"Intel と Samsung は Limo Foundation と協力し、Linux ベースの新しいモバイルオペレーティングシステム "Tizen" について Linux Foundation のもとで作業していると公式に発表しました。この連合の MeeGo に対する将来の計画と Tizen へのマージに対するさまざまな噂が沸き起こっていますが。この新しいオペレーティングシステムの発表ではそれは明らかになっていません。Tizen オペレーティングシステムは MeeGo と Limo のコンポーネントを組み合わせたものに HTML5 ベースアプリケーションと WAC (Wholesale Applications Community) 配布システムとその API のサポートを強化したものなります。WAC は W3C 標準に基づいたモバイルウィジェットやアプリケーションを統一プラットフォーム向けに開発してきた多くのモバイル会社のプロダクトです。 (...)" (注:2)
h-online/Chris von Eitzen: Firefox 8 ベータ、Twitter 検索をひっさげて登場
"Firefox 7 の安定版が登場したときに予測されたように、Mozilla は Firefox バージョン 8.0 がウェブブラウザのベータチャネル入りしたと発表しました。Windows、Mac OS X そして Linux 版が利用可能です。Firefox 8 は Gecko 8 エンジンを基にしています。リリース Wiki によれば、安定版がリリース可能になるのは11月8日になる模様です。 (...)" (注:2)
レビュー/エッセイ
Datamation: Windows 8 の「セキュアブート」は Linux の導入を減らすだろうか?
- このネタについては気になっている人もいるでしょう。日本語だと例えば japan.internet.com の記事などが挙げられますが、実際のところ Linux に与える影響はどうなのだろう? と考察した記事です。「セキュアブートがオフにできれば問題はない」「Linux 専門のベンダーにとってはこれは好機」「Red Hat やその他のディストリビュータは OEM にセキュアブートをオフにできる機能をつけつづけるるよう要求すべきだ」という意見が目に付きます。我らが SUSE の動きにも注目したいですね。ぜひご一読を。
Linux-BG: Linus Torvalds へのインタビュー
- 言わずと知れた Linux の創始者 Linus Torvalds へのインタビュー。「開発は今でも楽しい?」「もちろんだよ」といったお約束のやり取りから、「デスクトップで何かをやる気はない?」「いや、興味ないし」といった内容、そして「コンピュータを使って娯楽を楽しんでる?」といったプライベートなものまで、なかなか読み応えありです。Linus の人柄を垣間見るのにオススメ。
Input Output/Steven J. Vaughan-Nichols: Linus Torvalds によるソフトウェア開発管理のレッスン
- とっても似合わないような気がするタイトルですが、考えてみれば Linus は長いこと Linux カーネルという世界最大規模のソフトウェア開発を牽引してきた人間の一人なわけです。そこから学べることは多いはず。オープンソースの枠にとらわれず、業務でも参考にできるところは沢山あると思います。長文で少し読むのが大変な記事ですが、頑張って読んでみましょう。コメント欄も盛り上がってますよ。
seopher.com: 100 個以上の素晴らしいフリーでオープンソースなアプリケーション
- こういう記事を解説するだけ野暮ですよね。とにかくざーっと目を通してみましょう。もしかしたら「こんなことができればいいのになー」と思っていた、その欲求を叶えてくれるソフトが紹介されているかも? Linux 向けだけではありませんが、マルチプラットフォームのソフトも多く紹介されていますよ。
フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
openSUSE Weekly News 日本語版について何かコメントしたいことはありませんか? もし何かありましたら、opensuse-ja メーリングリスト宛に投稿していただくか、Twitter で #ownja というハッシュタグを付けて Tweet し、お知らせください!
また、openSUSE Weekly News の編集/翻訳に興味をお持ちでしたら、 Weekly News チームのページをご参照のうえ、ご連絡ください。
Facebook には openSUSE Weekly News のコミュニティページ (英語)もあります。
交流したり、広く openSUSE コミュニティからの助けを求めるためには、IRC、フォーラム、あるいはメーリングリストが使えます。詳しくは交流ページをご覧ください。
openSUSE Weekly News 英語版 は RSS フィードで購読することも可能です。
クレジット
- Sascha Manns (英語版編集長)
- Gertjan Lettink (『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (『イベント & ミーティング』情報担当)
- Thomas Schraitle (英語版 DocBook 指導)
- Satoru Matsumoto (英語版編集室/日本語版チーム)
- Naruhiko Ogasawara (日本語版チーム)
- Ko Kazaana (日本語版チーム)
- Yuta Hanayama (日本語版チーム)
日本語以外の言語版について
openSUSE Weekly News には英語版及び日本語以外の言語バージョンもあります。現在購読可能な言語版については こちらをご覧ください。
免責事項
openSUSE Weekly News 日本語版(以下、"OWN-ja")はopenSUSE Weekly News 英語版を基に、OWN-ja チームが独自に編集したものです。掲載されている情報や翻訳等の正確性、有効性等には一切の保証がありません。また、記事の内容は編集時点のものです。
このサイトの文書は特記されていない限り GNU Free Documentation License version 1.2 ("GFDL") の元に公開されており、ライセンスに従って自由に利用することができます。詳しくは Terms of site (英文) をご参照ください。
著作権及びライセンスについて
openSUSE Weekly News で紹介した記事の著作権はすべて個々の権利者に属します。
(注:1) 原文を利用する場合は、権利者の指定する方法、ライセンスに従ってください。
(注:2) openSUSE Weekly News は権利者より掲載・翻訳の許諾を得ています。原文を利用する場合は、権利者の指定する方法、ライセンスに従ってください。
(注:3) 原文は CC BY-SA 3.0 ライセンスの元に公開されています。
(注:4) 原文は CC BY-ND 3.0 ライセンスの元に公開されています。