openSUSE Weekly News/193
openSUSE Weekly News 日本語版 第193号 今週の見出し
- openSUSE カンファレンス 2011 速報
- Nelson Marques: GNOME:Ayatana – 手伝ってくださる方を探しています…
- Petr Mladek: openSUSE 用の LibreOffice 3.4 ができました
- Linus Torvalds: Linux 3.1-rc6
- openSUSE フォーラム: openSUSE を業務用サーバとして使う
編集/翻訳: openSUSE Weekly News 日本語版チーム (OWN-ja チーム)
openSUSE カンファレンス 2011
openSUSE カンファレンス、楽しかったね!
"ニュルンベルクで開催された openSUSE カンファレンスでは、テクニカルなこと、コミュニティの話題などについての4トラックのセッション、その他数多くのイベントやパーティーに参加してくださった方々はおよそ400名にのぼりました。詳しいレポートはこの後続々と寄せられることでしょうが、まずはどんな雰囲気だったかについてここでお伝えしたいと思います! (...)"
Andreas Jaeger: openSUSE カンファレンス 2011 閉幕 – 写真をアップロードしました
- openSUSE カンファレンスがどんな雰囲気だったか、レポートを読むよりも写真を見ちゃった方がより分かり易いかもしれませんね。リンク先のギャラリーを見てみるとロデオマシンで遊んでいるシーンがやたら多い気もしますが(笑)、日本での Geek な集まりとはまたちょっと違ったテイストも感じ取れますね。
"openSUSE カンファレンスは無事終了しました。とても素晴らしいイベントで、これまでオンラインでしか絡んだことのなかった Manu や Kostas といった多くの友人たちと直に会うことができて嬉しかったです。このイベントの運営協力者の一人として感じたのは、やることは山のようにあったけれど得ることも大きかった、ということです! 素晴らしい仲間たちと osc11 の運営に関わることができてとても幸せです。昨日と今日は我々何人かで後片付けをしてきたもので今へとへとなため、とりあえず今日はこの短い記事で撮った写真のありかをお知らせするだけで御容赦のほどを。来週はもっと詳しい話を書こうと思います...
いっぱい写真を撮りました - 集合写真とか - 撮った写真は自分のギャラリーに置いてありますので、眺めていただければ幸いです。
また、The H の Andrea Müller との会話を元にした The H の記事 もオンラインで公開されています。" (注:1)
- 今年の openSUSE カンファレンスに4人で参加したギリシャコミュニティご一行様のカンファレンス日記。写真も多数掲載されていますし、ギリシャ人の書く素直な英語なのでとても読み易い記事となっていますので、是非リンク先を覗いてみてください。コミュニティに関わるというのは、仲間に出会うということ…そんな思いが伝わってきますね。
ギリシャ openSUSE Ambassadors: openSUSE カンファレンス: 初日
ギリシャ openSUSE Ambassadors: openSUSE カンファレンス: 第2日 カンファレンス開幕
ギリシャ openSUSE Ambassadors: openSUSE カンファレンス: 第3日 カンファレンスは続く、ギリシャ人の攻撃!
ギリシャ openSUSE Ambassadors: openSUSE カンファレンス: 第4日
ギリシャ openSUSE Ambassadors: openSUSE カンファレンス 2011: 第5日 「最終日」
- これまで OWN でも何度か紹介してきましたが、色管理について精力的に活動している Kai-Uwe からの openSUSE カンファレンスレポート。前者は GSoC から生まれた ICC デバイスプロファイルとキャリブレーション合わせのためのオンラインデータベース taxi について、後者はオープンソースの色管理システム Argyll CMS のユーティリティ用グラフィカルフロントエンドである dispcalGUI についての話題となっています。
Kai-Uwe Behrmann: Taxi @ rwx³
====Kai-Uwe Behrmann: dispcalGUI 0.7 @ rwx³====
更新状況
ディストリビューション
チームレポート
Build Service チーム
Build Service 統計情報
- Build Service 関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
GNOME チーム
Nelson Marques: GNOME:Ayatana – 手伝ってくださる方を探しています…
- 次期 openSUSE 12.1 では GNOME も 3.0 系になることが決まっています。DE のメジャーバージョンアップにはトラブルもつきもの。少しでも良くしていくためにも、皆さんのご協力よろしくお願いします。
"GNOME:Ayatana にある compiz 0.9.x スタックのメンテナンスを手伝ってくださるボランティアの方を探しています。興味があるという方、ご一報ください。連絡先については openSUSE Connect のプロフィールもしくは Wiki ページをご覧になってください。 (...)" (注:1)
LibreOffice チーム
Petr Mladek: openSUSE 用の LibreOffice 3.4 ができました
"openSUSE 用の LibreOffice 3.4 パッケージの準備ができたことをお知らせいたします。Build Service の LibreOffice:Stable プロジェクトから導入できるようになっています。
LibreOffice 3.4 では多くの興味深い 機能と修正が提供されています。 openSUSE 用のパッケージは LibreOffice 3.4.2 リリースを元にしていますが、最新のバグフィックスリリースとなる 3.4.3 での修正点も全て取り込んであります。openSUSE 版 LibreOffice の詳細については Wiki ページをご参照願います。
openSUSE LO チームはこのリリースが皆さんのお役に立つことを願っています。とはいえ、いかなるプログラムにもバグはつきものですから、何か問題を見つけましたら是非バグ報告お願いします。報告していただくことにより、将来のリリースで修正していくことが可能となっていくのです。 (...)"
openFATE チーム
支持を集めているフィーチャーリクエスト
- 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。
ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 365)
"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"
起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 192)
"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"
1-クリック・アンインストール (得票数: 164)
"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!
例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"
GRUB v2 へアップデート (得票数: 150)
"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"
Popularity contest (人気投票) (得票数: 111)
"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。
- popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
- パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
- YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
- opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"
先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト
- 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。
ボリューム調整
"ボリューム調整:
もしできるなら、ボリュームをでたらめな値でなく 1 に設定しておくようにできませんでしょうか。音楽、サウンド、サウンドエフェクトはどれも大音量過ぎるか静か過ぎるんです。"
libjingle を 0.5.9 にアップデート
"HEAD にある最新バージョンは 0.3.12 となっています。0.3.x シリーズは2006年に出たもので、プロジェクトページにある最新版は 0.5.9 になってるんです。
http://code.google.com/p/libjingle/ "
openSUSE 12.1 – Google カレンダーなどを共有できるように libKGoogle を openSUSE に統合しましょう
"Kontact からでも使えるようにするため、このプロジェクトを openSUSE 12.1 に統合すべきです:
http://progdan.cz/2011/08/akonadi-google-resource-complete-rewrite/ "
ディストリビューションのアップデートをもっと安全にできるように
"現在、ドキュメントには「ディストリビューションをアプグレードする時はまずソフトウェアスタックを対象ディストリビューション向けにアップデートし、その後 zypper dup を実行するように」と書かれていますが、ソフトウェアスタックをアップデートしてしまうことでシステムが壊れてしまう可能性があります。
zypper には、まず最初にアップデートスタックそのものを含むミニ / (miniroot) をインストールし、その後で自動的にそのミニ / に切り替えてから "zypper dup" を実行するというオプションが備わっているのです。"
openFATE 登録フィーチャー統計情報
- openSUSE ディストリビューションを対象として openFATE に挙げられている機能追加リクエストの統計情報についてはこちらをご覧ください。
- openFATE に関する追加情報
Testing チーム
Larry Finger: 週刊ニュース 9月17日号
"Testing コア・チームは9月12日の 17:00 UTC にミーティングを開催しました。参加者の多くが openSUSE カンファレンス 2011 に参加中だったため、ミーティングは手短なものとなりました。
最初に話し合ったのは、12.1 MS5 を使ってみての感触について。私からは、KDE Plasmoid の NetworkManager アップレットと systemd で問題が起こったことを報告しました。結局、そのミーティング中にアップグレードパッケージを1751個もダウンロードすることになっちゃったんですが、そのアップグレードで NetworkManager 関連の問題はほとんど解消してしまいました。更に、その後のアップグレードで systemd 周りの問題も解決してしまいました。 (...)"
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
カーネルレビュー
- コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。
Linus Torvalds: Linux 3.1-rc6
- -rc6 のリリース通知です。リリースそのものは順調だったようですが、リリースメールがトラブっていたなんてのは盲点でしたね :)
"[ へへ、ちょっと遅れちゃったね。でもぼくが出したメールが何日かバウンスしてたなんてことは、ホントに知らなかったんだ。元々は月曜に送った *つもりだった* けど、誰も受け取ってなかったというわけ。ということで「昨日のうちにやっておくべきだった」というのは日曜の *つもり* だからね ;^]
昨日のうちにやっておくべきだったんだけど、ちょっとぼーっとしてたんだ。ということで一日遅れだけど、こちらにリリースしたよ:
git://github.com/torvalds/linux.git
百個をちょうど越えたあたりのコミット入りでね。おとなしいリリースだったと言えると思う。
arm と openrisc のいくつかの更新と、数々のドライバーの小修正 (drm nvidia の修正は特筆すべきものの最右翼だ)、それからファイルシステムについては fuse、9p、btrfs の更新。
すごく目立ったものというのはない。みんなでとりかかって、見つかってないリグレッションがあったら知らせて欲しい。 (...)" (注:1)
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
Dedoimedo: openSUSE に NVIDIA のプロプライエタリドライバーをインストールする
- Nouveau ドライバーの完成度もだいぶ上がってきましたが、特に 3D のパフォーマンスなどを考え、NVIDIA のプロプライエタリドライバーを使いたいという人も多いでしょう。ちょっと前まではモジュールの組み込みのためにコンパイルが必要で、なおかつカーネルがアップデートするたびにそれを繰り返す必要がありましたが、openSUSE 11.4 ではとっても簡単! もし「プロプラなドライバー使いたいけど、めんどっちいからなー」と思っている人がいればぜひご一読を。ただし、Tumbleweed ではこの手法は使えないので気をつけてくださいね。
開発者/プログラマ向け
Wazi/Juliet Kemp: Vim で独自の構文ハイライトを作ろう
- 構文ハイライト機能はプログラマにとって麻薬のようなものです。一度使うと、構文ハイライト機能がないエディタに戻ろうとは思えません。そうなるとプログラムでなくても、なにかの構造を持つテキストであれば構文ハイライトが欲しくなってきますね。そんなわけでこのチュートリアルでは、Todo リストを例に Vim に独自構文ハイライトを追加定義する手順を紹介。最近登場した Dart や CoffeeScript などの新しい言語の構文ハイライトを作ってみるのも面白いかも?
BashShell.net/Mike: 正規表現で文字列をマッチする
- Linux を使っていて正規表現を使えないなんて、もったいないことこの上ない、というのは多くの人が同意していただけると思うのですが、もしピンと来ない方は今すぐこの記事をご覧あれ! 英語を読み飛ばして例だけ見ていただいても、こんな検索できるんだ! って思うこと請け合いですよ。なお KWrite には正規表現による検索機能がありますし、gedit にもプラグインが用意されていますので、コマンドラインはちょっと苦手、という方も正規表現のマスターはオススメです。
Linux Journal/Joey Bernard: 並列プログラミング短期集中講座
- マルチコア CPU が当たり前になってきた昨今、並列プログラミングはプログラマにとって基礎教養になりつつあります。特に最近ではスピンロック型でないイベント駆動やメッセージ渡し型の並列プログラミングが盛んになっています。この記事ではメッセージ渡し型の並列プログラミングライブラリである MPI (Message Passing Interface) を使った並列プログラミングを C 言語で紹介しています。
Planet SUSE
Matthias Hopf: XDC: もっと多くの貢献者を引き寄せるにはどうしたらいいか
- コミュニティというものは「自分のできることを提供し合う」ことで成立するものなのですが、気が付くと手を動かしているのはごく一部の者だけで、他の大多数は知らん顔というパターンに陥りやすいものです。そうならないためには、あるいはそうなりつつある状況の時、何をする必要があるのかは、コミュニティ永遠のテーマかもしれません。
"今年の X.org デベロッパーズカンファレンスでの講演 (というよりは構造化した議論と呼んだ方がふさわしい?) 「人を引き寄せる手法: 新しい貢献者を呼び寄せる方法」の中で私は、どうしてオープンソースプロジェクトは新しい貢献者を引き込むことにしばしば失敗するのか、何を変えればその問題を解決できるのかについてお話しました。
議論の中で、X.org ではそういう変更は些細なことではないか、(より良い形としては) すでに何らかの形で (基本的に我々の ToDo リストと Janitor サブプロジェクトにまとめられている手を付け易いものの一覧のように) 組み込まれているという結論に達しました。 (...)" (注:1)
openSUSE フォーラム
カスタマイズした /etc/sysconfig/* ファイルをシステムが勝手に上書きしてしまわないようにする方法は?
タイトルを見れば一目瞭然、このスレッドの話題は自分で書き換えたシステム設定ファイルがアップデート中に上書きされてしまうのを避けるにはどうしたらいいか、というものです。もちろん、そのファイルを書き込み不可にしてしまうといったちょっと邪道なやり方もあるんですが、それはあまりお勧めできないし、設定し忘れてしまったら悲惨な目にあってしまうでしょう。私の意見では、そういったファイルは一切いじらず、既存のファイルから呼び出してある新しいやつを追加してしまうのがいいんじゃないかと思います。例えば Web サーバなどといったシステムサービス用の設定をデフォルトから変えて使っているような人にとってはとても興味深いスレッドとなっているんじゃないでしょうか。
openSUSE を業務用サーバとして使う
このスレッドで問題となっているのは、openSUSE を業務用のサーバとして使うことは可能かどうか、ということです。もちろん、SUSE Linux Enterprise Server を使えばいいじゃん、という指摘もあるんですが、個人的には「もちろん使えます」と答えるにやぶさかではありませんし、openSUSE はデスクトップとして使えるのはもとより、サーバとしても使えると付け加えたいと思っています。あなたの会社や組織のネットワークを openSUSE ベースのものに移行することはできないかという思いが頭をよぎったことのある方でしたら、読んでみてください。
openSUSE 11.4 と NJY Touch タッチスクリーン – 問題
今日のコンピューティングの世界は日進月歩です。デスクトップからソーシャルネットワークとつなげるようになってきたということだけが変化というわけでなく、操作方法そのものも変わってきました。一つのいい例は、デスクトップ/ノート PC の入力メソッドとしてタッチスクリーンを使うようになった、ということです。急に出てきたものではなく、数年前からあったものではありますが、そういったスクリーンは当初ちょっと高嶺の花でもありました。しかし、今やタッチスクリーンは一般的なものとなってきました。Linux でも使えるのでしょうか? 使えてくれなきゃいけないんですが、なかなかちゃんと動かすことができないというスレ主さんが立てたのがこのスレッドです。
openSUSE 特定言語向けのサブフォーラム
現在 openSUSE フォーラム傘下にある特定言語向けのサブフォーラムは以下の通りです:
メインフォーラム (英語)
中文 (中国語)
Nederlands (オランダ語)
Français (フランス語)
Deutsch (ドイツ語)
Ελληνικό (ギリシャ語)
Magyar (ハンガリー語)
日本語
Portuguese (ポルトガル語)
Pусский (ロシア語)
Web 上の記事から
- openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:
お知らせ
The Document Foundation Blog/Florian Effenberger: LibreOffice の拡張機能とテンプレートのレポジトリの公開ベータ試験が始まりました
- LibreOffice 向け拡張機能とテンプレートのレポジトリの公開ベータテストが始まりました。OpenOffice.org のサイトが最近非常に不安定であることを鑑みると、LibreOffice としての配布サイトが立ち上がるのはよいニュースですね! 以下、TDF の ja-announce ML にポストされた日本語訳アナウンスからの抜粋です。
"開発者の方にはアドオンを貢献していただけるようご案内します
コミュニティによるレビュープロセスによって品質と信頼性を確かなものにします
フリーなオフィススイートである LibreOffice は、多くの拡張機能とテンプレートによってより便利になります。ユーザーはこれらの追加分をダウンロードでき、それを使ってそれぞれの仕事や趣味に合わせてオフィススイートの機能を改善できます。また開発者は簡単に自分のアドオンを作成し、それを世界中の何百万というユーザーと共有することができます。
これまでのところ、こういった便利なアドオンをダウンロードできる信頼できかつ安定した提供元がないため、LibreOffice コミュニティは公開レポジトリを立ち上げるために尽力してきました。そこでは LibreOffice の拡張機能とテンプレートだけでなく、OpenOffice.org やその他の互換性のあるオフィススイートのためのものも提供されます。これらのユーザーは私たちのコミュニティの活動とコミットメントから利益を得ることができ、また私たちの製品の最近のバージョンをご覧いただくようご案内いたします。LibreOffice には既に最も人気のある拡張機能が含まれており、多くの新機能もあります。
新しいサイトは現在、以下で公開ベータ試験中です:
http://extensions-test.libreoffice.org
および
http://templates-test.libreoffice.org
これらのサイトは Plone コミュニティと協力して作成されており、その技術に基づいています。提供する拡張機能の品質と信頼性を確かなものにするために、コミュニティによるレビュープロセスを形にしようとしています: コミュニティのボランティアの方々が利用可能な拡張機能をテスト、レビューし、そのプロセスに従ってそれらが満たしている品質の基準をタグづけします。 (...)" (注:1)
レポート
Sebastian Trueg: Nepomuk – 次は何が登場する?
- ソーシャルセマンティックデスクトップ環境 Nepomuk。OWN でも何度か紹介してきましたが、「とりあえず機能を投入」という段階を終え、バグ修正などに追われる傍ら、次なるテーマを検討中とか。機能的には「文書の意味論的セーブとロード」「抄録」「Nepomuk データの共有 - 第一段階」などが検討されているようです。正直、Nepomuk はなかなかイメージがつかみにくいサービスではあるのですが (開発者視点ですがこのブログ記事がよい解説です)、メリットが広まることと対応アプリケーションが増えること、両面で加速していくとよいですね。
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クレジット
- Sascha Manns (英語版編集長)
- Gertjan Lettink (『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (『イベント & ミーティング』情報担当)
- Thomas Schraitle (英語版 DocBook 指導)
- Satoru Matsumoto (英語版編集室/日本語版チーム)
- Naruhiko Ogasawara (日本語版チーム)
- Ko Kazaana (日本語版チーム)
- Yuta Hanayama (日本語版チーム)
日本語以外の言語版について
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