openSUSE Weekly News/190
openSUSE Weekly News 日本語版 第190号 今週の見出し
- OSC11 でファン、ファン、ファン
- Andreas Jaeger: 2011年8月21日付 openSUSE Factory 進捗状況
- Frédéric Crozat: GNOME 3.0 Live イメージのリリース 1.5.0 公開
- openSUSE フォーラム: マイクで拾った音がスピーカー/ヘッドフォンから聞こえてくる
- h-online/Dr. Oliver Diedrich: Linux の歴史
編集/翻訳: openSUSE Weekly News 日本語版チーム (OWN-ja チーム)
openSUSE カンファレンス 2011
OSC11 でファン、ファン、ファン
"今年のカンファレンス会場となる Zentrifuge (遠心分離機、の意) は、かつて洗濯機 (だから遠心分離機ってこと?) を生産していた古い工場内にあります。技術と芸術を橋渡しすることがこの会場の設立意図の重要な要素で、我々のカンファレンスも技術カンファレンスとして橋渡し役を演じたいと思っているのです。もちろん我々は座右の銘である Have a lot of fun… の精神を忘れず、小パーティーの企画も手抜かりありません。以下、OSC11 で計画している交流イベントのお知らせです。 (...)"
ハニー、電話でカンファレンスがチェックできるよ!
"現在我々は、今年のカンファレンスをこれまでで最高のものとするための準備を進めている真っ最中なんですが、これまでになかった新しいクールなヤツがお目見得することになりました。Android フォン向けの openSUSE Conference App のご紹介です。このアプリで、以下のようなことができます:
- セッションの日ごとのタイムテーブルを見る
- 各セッションの概要を読む
- 聴きたいと思う、もしくは気になるセッションに印を付けておく
- いつでも好きな時に最新版のスケジュールを入手する (...)"
Sascha Manns: openSUSE カンファレンス 2011: Podcast の作り方は?
- OWN 編集長の Sascha もカンファレンスに参加し、ワークショップを開くことが決定しました。お題は「Podcast の作り方」。OWN を元にしたドイツ語の Podcast を毎週作っている彼ならではのお題ですね。:-)
"openSUSE カンファレンスでの私の発表内容のお知らせ...
カンファレンスのタイムテーブルを確認してみたら、私のワークショップの予定は月曜日の9:30から10:15までのコマとなっていました。申し込みが採用されて嬉しいです。公式な概要説明はこちらで紹介されています。 (...)" (注:3)
Jan Weber: openSUSE カンファレンス 2011 でのキーサインパーティー
- Geek な集まりでは定番と言ってもいいキーサインパーティー。今年の openSUSE カンファレンスでも開催されることになりました。参加してみたいという方は、こちらをご参照の上事前準備をお忘れなく!
"昨年のカンファレンスの時にも開きましたが、今年の openSUSE カンファレンスでもキーサインパーティーを開くことが決定しました。どうやって参加すればいいか、どんな準備が必要か、以下を読み進めてください。
キーサインパーティー (KSP) って何?
キーサインパーティーというのは、PGP 暗合システムを利用している人たちが集まって、お互いのキーに署名し合うためのパーティーです。キーサインパーティーに参加することで、ウェブの信頼性をグンと高めることができるのです。また、強固な暗号、個人の自由、個人の主権、更には暗号技術の実装や自由な暗号化ソフトウェアの将来などといった政治的・社会的な問題について話し合う絶好の機会ともなるでしょう。
更なる情報及びキーの作り方、署名のし方、キーサインパーティーについての詳細な案内についてはこちらをご覧ください。 (...)" (注:1)
Google Summer of Code 2011
Alex Eftimie: Software Center 対応の PackageKit バックエンド: 終了レポート
- 夏休みの終わりとともに4ヶ月に及んだ GSoC のコーディング期間も終了し、参加学生の皆さんもとりあえず一区切りついてホッとしているところではないでしょうか。成果の度合いは様々でしょうが、この夏の経験がこれからの彼らのハック人生に大きな意味を持ってくれることを願って止みません。
"本日、GSoC 2011 の公式コーディング期間が終了となりました。4ヶ月に及ぶ道中、いろいろな挑戦をし、失敗も成功もありましたが、とても楽しむことができました。:-)
私のプロジェクトはどうなっているのか、気になっている方もきっといますよね。以下、ご報告をば。Software Center の最新バージョンは openSUSE Factory でテストできるようになっています。これを使うと、AppStream XML からのデータをデータベースに追加することができるようになっています。また、(パッケージマネージャーから取得した) アプリケーション情報を表示することができます。更に、(進捗状況を表示したり依存関係を処理したりなど) Ubuntu と同じように分かり易くソフトウェアをインストールしたり削除したりできるようになっています。
加えて、gobject-introspection、 PackageKit、そしてもちろん software-center に当てたパッチは全てアップストリームに取り込まれ、リリースされています。プロジェクトマネージャーの皆さん、ここに至るまで助けてくれたコミュニティの皆さん、どうもありがとうございました。 (...)" (注:4)
更新状況
ディストリビューション
Andreas Jaeger: 2011年8月21日付 openSUSE Factory 進捗状況
- ご存知の通り、Factory は次期リリースに向けての開発ブランチ。ここで加えられた変更が次期 12.1 に反映されていくのですから、是非ともチェックしておきたいですよね。今回触れられている主な点は、いくつかのポリシーの変更、SystemD の採用関連、GNOME 3.1.5 採用についてなどとなっています。
"8月は思いのほか忙しい一ヶ月で、既に709ものパッケージがチェックインしていて、このペースで換算すると先月以降の更新が962になる見込みです。更に、前回の報告後、書かなければいけないことが沢山出てきました。
Coolo が夏休み中のため今回はフルリリースではなく「ソフトリリース」にすることにした (zypper dup でアップデートするだけ) ので、マイルストーン 4 は実際にはリリースされていないことにご注意ください。
お願い: マーケティングチームが openSUSE 12.1 について宣伝を始められるよう、重要なフィーチャーを見逃さないよう、Factory の主な変更点について、openSUSE Wiki で文書化するのを手伝ってください! (...)" (注:1)
Bugzilla
Bugzilla 関連参照リンク:
チームレポート
Build Service チーム
Build Service 統計情報
- Build Service 関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
openFATE チーム
支持を集めているフィーチャーリクエスト
- 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。
ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 362)
"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"
起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 188)
"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"
1-クリック・アンインストール (得票数: 163)
"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!
例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"
GRUB v2 へアップデート (得票数: 145)
"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"
Popularity contest (人気投票) (得票数: 108)
"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。
- popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
- パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
- YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
- opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"
先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト
- 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。
YaST でソースから openSUSE ディストリビューションをインストールできるように
"ソースからインストールしたり、インストール済みのシステムをアップデートできるようなオプションが YaST にあったらいいな、と思っています。以下のような手順を踏めばできるのではないでしょうか:
- ディストリビューション DVD あるいはネットワーク経由で通常通りインストールし、必要に応じてシステムを設定する。
- オプションとして各ライブラリー及びアプリケーションのソースをダウンロードし、CFLAGS=”-mtune=native -march=native -O3″、MAKEOPTS=”-j5″などといったユーザが指定したコンパイラーフラッグを付けてコンパイルする。
- ディストリビューション DVD 及びそのアップデートからの元々の「vanilla」ライブラリーをコンパイルしたアプリケーションで置き換える。"
pcspkr モジュールをデフォルトでブラックリストに入れる
"pcspkr モジュールはコンピュータの内蔵スピーカーを制御するのに使われていて、デスクトップではほとんど使われることのないものです。実際のサウンドデバイスを扱えるほど強力なものではなく、役に立つことよりも厄介なものになることが多いのです。
openSUSE をノート PC とデスクトップの2台に (ノート PC には 11.3 を、デスクトップには 11.4/Tumbleweed を) インストールしているんですが、シャットダウンや再起動させる度にうるさくビープ音を鳴らすので、コンピュータ2台とも PC スピーカーを無効化しなければなりませんでした。この挙動は、デスクトップとして使うのではなくサーバとして使うことを前提としているのではないかと思うのです。
スピーカーとはどういうものか、ドライブとは何か、どうすれば無効化できるか学ぶのに時間をかけるというのはあまり嬉しい話じゃありません。このモジュールはデフォルトでは無効化してあった方がエンドユーザには親切なのではないかと思います。管理者がこの機能を必要とするなら、再度有効化するのはさほどたいへんじゃないと思います。"
openFATE 登録フィーチャー統計情報
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
イベント & ミーティング
終了分:
近日開催:
- その他のイベント情報については以下をご覧ください:
コミュニケーションチャンネル
ソーシャルネットワーク
ゲーム情報
- このコーナーでは、Linux で遊べる様々なゲーム & games リポジトリ更新情報等をご紹介します。
OStatic/Susan Linton: お気に入りのミニゲーム
- デスクトップ環境を選んで Linux をインストールすると、おまけのようにいくつか簡単なゲームもインストールされたりします。暇なとき、煮つまったとき、あるいは現実逃避したいときなど(笑)、試しにちょっと遊んでみるといつの間にやらハマってたりする自分がいたりしませんか? 紹介されているのはいわゆる「上海」、NetWalk、さめがめなど。みんな一度は遊んでみたことありますよね?
"私の言う「ミニゲーム (Little games)」とは、さっと起動できて、簡単に遊べ、終わらせるのも気軽なゲームのことです。ほとんどの Linux ディストリビューションでは、だいたいデフォルトでインストールされているようなゲームです。いくつかは GNOME 及び KDE でそれぞれの名前を持つゲームとなっていますが、みんな楽しいゲームです。以下、私のお気に入りをご紹介しましょう。 (...)" (注:1)
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
openSUSE-SU-2011:0935-1: 重要: mozilla-nss: 3.12.11 にアップデート
"openSUSE セキュリティアップデート: mozilla-nss: 3.12.11 にアップデート
報告 ID: openSUSE-SU-2011:0935-1
深刻度: 重要
レファレンス: #712224
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.4、openSUSE 11.3
(...)"
openSUSE-SU-2011:0941-1: 重要: xen: セキュリティバグの修正及びその他もろもろの修正
"openSUSE セキュリティアップデート: xen: セキュリティバグの修正及びその他もろもろの修正
報告 ID: openSUSE-SU-2011:0941-1
深刻度: 重要
レファレンス: #582265 #670465 #684297 #684305 #689954 #692625 #693472 #702025 #703924
クロスレファレンス: CVE-2011-1898
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.4、openSUSE 11.3
(...)"
openSUSE-SU-2011:0943-1: 重要: libmodplug: 0.8.8.3 以前のバージョンについて報告されていた複数の脆弱性の修正
"openSUSE セキュリティアップデート: libmodplug: 0.8.8.3 以前のバージョンについて報告されていた複数の脆弱性の修正
報告 ID: openSUSE-SU-2011:0943-1
深刻度: 重要
レファレンス: #710726
クロスレファレンス: CVE-2011-1761 CVE-2011-2911 CVE-2011-2912 CVE-2011-2913 CVE-2011-2914 CVE-2011-2915
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.4、openSUSE 11.3
(...)"
カーネルレビュー
- コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。
Linus Torvalds: Linux 3.1-rc3
"一日遅れてしまった – 昨日は DM クラスのあとでリリースするには余りにもお腹が減ってたし疲れてたんだ。でもリリースしたし、新ピカだよ。
あといくつかお礼を - みんなよくやってくれた。全てはうまくいってるみたいだ。diffstat によれば理に適った変更みたいだし (一番大きな追加はドキュメントだった)、ぼくが願ってた以上に混乱はなかったみたいだから、とても幸せだよ。rc2 から rc3 の短い変更点は添付してあるけど、ほとんどが理に適ってるし、短いものだ。別に残りの rc は更に静かなものであることを望んでるわけじゃないけど、もちろんそうだったとしても、不満を言う理由はないよ。
もう一つお礼を Intel に: 今回のリリースはずっと旅行中で (幸いなことに全ては終わったけどね)、マージウィンドウの間の最初の一週間は休暇で、週末は DM クラスでそれから LinuxCon だ。そして新しいノートパソコンのおかげで、旅行中に “allmodconfig” をしてもそんなに頭痛の種ってことにはならなかったんだ。
そんなわけで、テストよろしく。 (...)" (注:1)
Rares Aioanei: カーネル週刊ニュース – 2011年8月27日号
- 今週も LKML から多数ピックアップされています。注目したいのは Philipp Reisner による DRBD のメインライン入りのアナウンスでしょうか?
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
Hubfolio/Matthew Casperson: GNOME 3 でウィンドウを自動的に配置する
- 例えば「LibreOffice はこの画面で、アクセサリー系は画面の端に、……」といった感じで自動でアプリケーションのウィンドウの配置をお気軽に自動で配置できたら便利だと思いませんか? そんな時に活躍するツールが devilspie。Lisp 風のスクリプトによってアプリケーションを自動的にリサイズして再配置してくれます。いくつかスクリプトの例も紹介されていますので、ぜひご覧あれ! なお openSUSE では OBS で利用可能です。
Tech Drive-in/Manuel Jose: ベクタグラフィックスデザイナーのための 10 個の良質な Inkscape チュートリアル
コマンド/スクリプト初心者向け
Eleven is Louder: find コマンドのご紹介
- コマンドラインインタフェースを日常的に使われていて、find を使ったことがない、なんて方はいらっしゃらない……ですよね? find は「それを目的にコマンドラインを使ってもいい」ぐらい強力なツールなんです。しかし余りにも強力すぎて man find しても途方にくれる……そんなあなたにこの記事。矢継ぎ早に例がどんどん出てきて、しかもとても使えるものばかり! 最後にはちょっと大物が出てきますが、さて、意味はわかるかな? 「どうも find 使いこなせてる気がしない」という方にもオススメ。
開発者/プログラマ向け
Python4Kids/Brendan Scott: 本物の GUI (ボタン・イメージ・ハンドラーについてより詳しく)
- お馴染み Python4Kids も GUI 編になってからますます楽しくなってきましたね! 今回はもっとボタンをハデハデにするというネタ。GUI のプログラムはどうしても長くなりがちなのですが、このチュートリアルは部分部分を丁寧に説明していますから、小さな処理の寄せ集めに過ぎないということが分かるはず。Python 初学者の方はぜひ!
システム管理者向け
Dr. Bill: 今週のギーク向けソフトウェア: Clonezilla!
- 今動いている環境をまるごと保存しておくソフトウェアというのはいくつかあって、もしかしたら Norton Ghost とか Acronis TrueImage といったソフトを思い浮かべるかもしれません。そしてもちろん、FLOSS にだって選択肢はあります。それが Clonezilla。単純なイメージのダンプだけでなく、それを複数の PC に配布する「マルチキャスティング」という機能まで備えています。再配布についてライセンス問題を排除できる Linux との組み合わせは最高! ぜひ管理者の道具箱にしまっておきたいですね。
BeginLinux: DHCP サーバーを設定
- openSUSE で DHCP サーバーをインストールしてから設定を YaST で行う非常にシンプルかつまとまったチュートリアルです。
Planet SUSE
Frédéric Crozat: GNOME 3.0 Live イメージのリリース 1.5.0 公開
- 本文内で紹介されているダウンロードリンクからは、openSUSE がベースとなっている Live イメージが入手できるようになっています。次期 12.1 では GNOME 3.1.5 が採用されることになりそうですから、この Live イメージで今から肩慣らししてみてはいかが?
"たった今、1.5.0 というナンバーをふった GNOME 3.0 の Live イメージを配置しました (そう、1.4.0 も作ったんだけど、置いておくのを忘れてたんで、一気に 1.5.0 になりました ;)
大きな変更はなく、GNOME 3.0.2 にいくつか修正を加えたものになっています。
いつものように http://www.gnome.org/getting-gnome/ からダウンロードできるようになってます。 (...)" (注:1)
openSUSE フォーラム
Handbrake でどうしたら DVD をまるごとリップできる? DVD が挿入されたこと/マウントされたことのお知らせが表示されなくなった
Handbrake は機能豊富なツールで、DVD をリップして他のファイルフォーマットに変換するという機能も有しています。スレ主はその使い方、そして DVD をマウントしようと思ったときに遭遇した問題を解決するためのサポートを求めています。沢山のメンバーがアドバイスに乗り出しました。この素晴らしいツールの機能と可能性について興味があるという方にとってはいい読み物になっていますよ。
Chromium/Chrome: パッケージが壊れてる!! アップデートするな
このスレッドは、Google のブラウザ、Chromium パッケージがらみの問題を扱うフォーラム内のスレッドの一つです。(Google により) リリースされているバージョンが壊れている、つまりソフトウェアが期待通りに動いてくれないため、アップグレードしないようユーザに呼びかけることになりました。メンバー有志の協力とパッケージャーとのやりとりのおかげで、この問題は早期に収拾しそうです。Chromium を使って問題が起こってしまったら、このスレッドを読んでみてください。また、フォーラム内で Chromium で検索をかけるとこの件についての他のスレッドも見つけられます。
マイクで拾った音がスピーカー/ヘッドフォンから聞こえてくる
自分の持っているハードウェアで問題が起こっていない方にとっては、このスレッドはちょっと奇妙なものに思えるかもしれません。投稿者がノート PC で打鍵するとその音が全部マイクに拾われてしまい、スピーカーから流れてくるというのです。最終的には「でかした、oldcpu。ブリーディングエッジではあるけれど有望な解決策、ユーザも満足でしょう」ということで決着がついたようです…
openSUSE 特定言語向けのサブフォーラム
現在 openSUSE フォーラム傘下にある特定言語向けのサブフォーラムは以下の通りです:
メインフォーラム (英語)
中文 (中国語)
Nederlands (オランダ語)
Français (フランス語)
Deutsch (ドイツ語)
Ελληνικό (ギリシャ語)
Magyar (ハンガリー語)
日本語
Portuguese (ポルトガル語)
Pусский (ロシア語)
Web 上の記事から
- openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:
レポート
Dan Vratil: Akonadi Google リソース: 完全な書き直し
- Akonadi は KDE プラットフォームにおける PIM フレームワークですが、Google のアカウントとの連携機能ももっておりそれが Google リソース。このソースは Qt ライブラリだけでなく KDE のサービスも使っていて、プラットフォーム独立になっていなかったのですが、それを書き直しましたよ、という記事です。こういう素晴らしい機能が KDE を超えて使われていくのだとしたら面白いですね!
レビュー/エッセイ
h-online/Dr. Oliver Diedrich: Linux の歴史
"Linus Torvalds が Linux 0.01 をインターネットにリリースした 20 年前、人々の創造性を刺激し誰もがコントリビュートでき自由な Unix クローンというのがアイディアでした。今日、Linux なしの IT 世界などというものは想像できないものとなっています。
Linus Torvalds が Linux カーネルになる最初の数行を書き始めてから 20 年が経ちました。当時 IT 系の学生だった彼は、オペレーティングシステムを書こうというより、PC の 386 プロセッサの能力を探ろうと考えていたのです。そんなわけで、メモリ管理、プロセススイッチング、いくつかの I/O 機器向けのコードは古いオペレーティングシステムのカーネルからのただの書き直しだったのです。 (...)" (注:2)
ars technica/Ryan Paul: ペンギンの行進: 本誌が振り返る Linux の 20 年
- 「Linux 20 周年」な記事はあまりにもたくさんありますが、良質な記事を数多く提供する Ars Technica の視点でのまとめです。「ただの道楽」から始まったプロジェクトが「巨大でプロ向け」なものになるまで、うまくまとめていますよ。
MakeUseOf/Danny Stieben: KMail – もうひとつの KDE 向け電子メールクライアント
It’s A Binary World 2.0/Eric Mesa: Amarok 2.4.3 の動的プレイリストを試してみる
TechCrunch/Scott Merrill: LinuxCon: オープンソースはエコシステムであり、ゼロサムゲームではない
- 「Linux やオープンソース開発はゼロサムゲームではありません」。先日行われた LinuxCon North America にて Ubuntu Technical Architect である Allison Randel のキーノートで投げかけられたメッセージですが、これは多くの人が胸に抱いてきたことではないでしょうか。たとえば Linux ディストリビューションビジネスを考えたとして、当然利益を出すことが求められますが、それは進化を独占し、競争相手である他のディストリビューションを蹴落とすこととイコールではないのです。ではオープンソースの「エコシステム」とはなんであって、どのようにそれを育てていくべきなのか? この記事でそれを考えてみましょう。
Free Software Foundation/Brett Smith: Android GPLv2 ライセンス取り消しの懸念: GPLv3 に更新すべきもうひとつの理由
- GPLv3 は v2 に比べて制限が増え使いにくいライセンスになった……というのはよく言われることなので、漠然とそう考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし GPLv3 は、v2 が策定された頃には考慮されていなかったようなケースをきちんと検討したり、表現が曖昧で場合によっては権利保護に問題があるケースを明文化したという良い点も多々あるのです。そういうものの一つが「ライセンスの取り消し (Termination) 」についてのについての規定です。ライセンス違反行為があったときには GPL に基づいてソフトウェアを配布したり改変したりする権利を失います (Termination) が、v3 ではここの規定が大きく変わり、「過失でライセンス違反を起こしてしまったとき」の救済がされるようになっています。Android はご存知の通り Linux カーネルを採用しており、Google は注意深くカーネルとアプリケーション層を分離して、別のライセンスでアプリケーションを開発できるようにしていますが、一方で非常にライセンス違反が多いプラットフォームとしても知られています。Android が魅力的なプラットフォームであることは認めるとして、そういう懸念があることを認識しておきたいですね。
Das U-Blog/Prashanth Venkataram: 改訂版: openSUSE 11.4 GNOME
- やや今更感もありますが、GNOME 版 openSUSE 11.4 のレビュー記事です。もう 12.1 が見えてきており、GNOME 3 の導入がどうなるかなどのほうがむしろ気になりますが、それはさておき C# / Mono との絡みについてなども触れられているので、目を通してみてはいかがでしょう?
CNN/Mark Milian: 20 年を経て、Linux は見えないところで、あらゆる所に
- あまたある Linux 20 周年ネタではあるんですが、CNN のニュースであることにご注目。openSUSE Board の Chair Person である Alan Clark も紹介されているんですが、一般メディアに取り上げられるというのがなんともイイですねえ。
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クレジット
- Sascha Manns (英語版編集長)
- Gertjan Lettink (『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (『イベント & ミーティング』情報担当)
- Thomas Schraitle (英語版 DocBook 指導)
- Satoru Matsumoto (英語版編集室/日本語版チーム)
- Naruhiko Ogasawara (日本語版チーム)
- Ko Kazaana (日本語版チーム)
- Yuta Hanayama (日本語版チーム)
日本語以外の言語版について
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免責事項
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(注:3) 原文は CC BY-SA 3.0 ライセンスの元に公開されています。
(注:4) 原文は CC BY-NC-SA 3.0 ライセンスの元に公開されています。