openSUSE Weekly News/170

移動先: 案内, 検索






お知らせ

Marketing.png

いろいろなことが変われば変わるほど、変わらないものも沢山出てくるのです…

"openSUSE には本来メジャー/マイナーリリースという概念はないのですが、現行のナンバー付けの作法 - NN.X - だと、.0 というリリースがメジャーバージョンで、.x (1、2、3、...) というリリースはそのアップデート版だと誤解されやすくなっているのではないかと思います。これが原因でいろいろな問題が発生していて、例えば .x というリリースにはメディアもあまり興味を示さなかったり、ユーザにも .0 リリースが安定版だと勘違いさせやすくなっています。

これまでのリリースバージョンは例えば 11.0、11.1、11.2 ときて 11.3 まで続くというものでした (11.4 は例外で、これはプロジェクトがこのバージョンにどのナンバーを当てるべきか決めかねているうちにできていってしまったためです)。

唯一はっきりしていたのは、リリースサイクルのタイミングが以下のように決定していたことです:

「openSUSE のリリースは、如何なる事情があっても8ヶ月ごととする。つまり、11月、7月、3月という予定でリリースされていく。」

ディストリビューションのリリースナンバー付け法則については、コミュニティ内でこれまで何度も話し合われてきました。私たちが望んでいるのは、ユーザやメディアを含めたところの成長し続けるコミュニティに、明解かつ正確にリリースサイクルについて理解してもらうことです - ですから、ネーミングあるいはナンバリングはそれを反映し、誤解を招かないようなものでなければいけません。

先日、想定できる様々な選択肢についてコミュニティはどう思っているか探るため、プロジェクトはこの議論についての投票を行いました。全般的には、コミュニティが示した意志は、openSUSE ならではで、リリースの方法論を反映するような法則であってほしいというものでした。例えば他のディストリビューションを見渡してみれば、多くのものがそれぞれに見合った素晴らしいバージョニング法則を有してはいるものの、私たちのサイクルにぴったりハマるものは見当たりません。

一連の議論と投票結果を受けて、以下のような法則が浮かび上がりました:

  • .x はリリースされた月に結びつくものとする
    • 1 = 11月
    • 2 = 7月
    • 3 = 3月
  • もう、.0 というバージョンは出さない

こうすることで、見た目にはこれまでとガラッと変えることなしで意味のある法則としていくことができるでしょう。これを採用すると、次回11月にリリースするのは 12.1 となり、2012年7月に出るのが 12.2、2013年3月に出るのが 12.3 ということになります。そして、2013年11月に出すのが 13.1 ということになります。 (...)"

ようこそ GNOME 3! プレゼントを用意しましたよ…

"親愛なる GNOME 3 へ

ついに誕生しましたね。openSUSE プロジェクトのみんなもあなたが世に出たことを祝福することができてとてもワクワクしています。世界中に散らばった何千人もの開発者と貢献者が協力し、この世界への第一歩をあなたに踏み出させていく様子を我々は期待と興奮を抱きつつ見守っていました。gnome3.org にある動画や山のような情報は、あなたが大歓迎されていることを物語っています! (...)"

Linux が20歳になりました!

"今週は二つの誕生日が重なりました!

4月6日に GNOME 3 が誕生した一方で、もう一人の子供が20歳になりました! Linux Foundation が Linux 20周年記念 の一環として ビデオコンテストを始めたのです。この件については既にお伝えしてありますが、作ったビデオを Linux Foundation に提出する時がいよいよ到来したのです! (...)"


更新状況

ディストリビューション

Suse Box.png

Andreas Jaeger: バージョン付け問題

"バージョニングをどうするかについての投票は締め切られ、「従来のやり方」が55パーセント (投票数98) の支持を集めました。2回の投票及びこの件についての議論に参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました。

opensuse-project メーリングリストで Coolo が発言した通り、ナンバリングについて少々変更することにしたいと思っています:

今後は .0 というリリースは出さず、.1、.2、.3 というリリースだけを出していくことにします。リリースを出す月は三つありますので、11月に出るリリースは常に .1 リリースとなり、7月に出るものは .2 に、3月に出るものは .3 になるということです。

ということで、次のリリースは openSUSE 12.1 ということになり、2011年11月10日に出ることになります。そして、2年後の2013年11月14日に出るのが openSUSE 13.1 ということになります。

ということで、今後四つのリリースは以下のような名前になります:

  • 2011年11月: openSUSE 12.1
  • 2012年7月: openSUSE 12.2
  • 2013年3月: openSUSE 12.3
  • 2013年11月: openSUSE 13.1 (...)"


Bugzilla

Bugzilla 関連参照リンク:


チームレポート

Build Service チーム

OWN-oxygen-Build-Service.png

Adrian Schröter: OBS チーム・ミーティング

"参加者: mls、saschpe、coolo、adrian

議題

  • OBS サーバの信頼性について
  • API へ匿名アクセスできるようにする方法についての相談
  • OBS 2.3 へ実装予定の機能の進捗状況
  • OBS 2.1.7 リリースについて (...)"


Build Service 統計情報


GNOME チーム

GNOME-foot.jpg

Garrett LeSage: GNOME 3

  • いよいよ GNOME 3 が登場しましたね。これまでプレリリース版のテストを重ねてきた筆者、Garrett がお勧めする GNOME 3 をより使い易くするヒント集です。何はともあれ GNOME Shell の使い方を憶えておいて損はないよ、という話から、キーマップの入れ替え方、新たに追加された気の利いた新機能の使い方など、知っていると役に立ちそうなものばかりですよ。

Frederic Crozat: GNOME3 Live イメージ 1.0.0 リリース - お待たせしました

  • GNOME 3 のリリースに合わせて、openSUSE でその機能をお試しいただける Live イメージが早速公開されました。何はともあれどんなもんか見てみたいという方、これでお試しあれ!

"みなさん、
GNOME 3.0 の公開に合わせて、GNOME 3 Live イメージのバージョン 1.0.0 を公開いたしました。

ご期待に応えて、このリリースには GNOME 3.0.0 が搭載されています。以前公開したイメージと比較しての今回の目玉は:

  • Radoon KMS が修正されているはずです (バージョン 0.3.1 以降、これが原因で GNOME Shell が立ち上がらなかった)
  • (Orca などの) 音声合成用に Speech Dispatcher が使われるようになった
  • イメージに Tracker がインストールされた
  • デフォルトでインストールされているフォント数が増えた

(...)

いつものように、ダウンロードは http://gnome3.org/tryit.html からどうぞ。 (...)" (注:1)


KDE チーム

Kde-logo.jpg

Sebastian Kügler: Plasma Active – デバイスによる違いを感じさせることなく優れた使い心地を

  • コンピュータが様々に形態を変えて進化しつづけてきている昨今、ユーザもまた様々なデバイスを時と場所に応じて使い分けるようになってきていますよね。しかし、元々デスクトップ PC で使うことを前提として開発されたアプリをスマートフォンで使おうとしても使い勝手は良くないでしょうし、タブレット PC にはタブレット PC に最適化された UI も必要です。この、デバイスによって UI が異なるという問題を解消すべく開発が始まったのが、Plasma Quick を用いて UI がデザインされる Plasma Active です。まだコンセプトを固めている段階ですが、まずはタブレット PC でのウェブ閲覧やソーシャルネットワークとの連携、マルチメディア再生などに焦点を定めて開発が進められているとのことです。

"今日は、Plasma チーム内で我々が関わってきているプロジェクトについて皆さんにお知らせしたいと思います。このプロジェクトの目的は「デバイスによる違いを感じさせることなく優れた使い心地」を提供していくことにあり、Plasma Active と命名されています。いくつかの点で Plasma Active は従来のものとは異なるものとなっています。まず第一に、ユーザ目線で進められているということ。つまり、人々が欲しいと思っているもの、使いたいと思っているものを作っていこうということなのです。これは、技術的なことにとらわれずに、ユーザ主体のアプローチをしていくことを意味します。第二点は、何か一種類のデバイスだとか限られた一群のデバイスのみを念頭に置いているのではない、ということです。Plasma Active は、デバイスの違いを乗り越えて、同じ使い心地を提供していくためのものなのです。デバイスが変われば、使い勝手も変わってきてしまいます。データそのものと視覚化/操作性を完全に切り離すことで、車輪の再発明をすることなくデバイスに依存する部分と期待する部分にうまく適合させ、ユーザがそのデバイスをストレスなく使えるようにしていきたいと思っているのです。 (...)" (注:1)


openFATE チーム

Logo-fate.png

支持を集めているフィーチャーリクエスト

  • 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。

ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 348)

"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"

起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 181)

"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"

SaX2 の代替ツールを (得票数: 122)

"自動設定で適切なモニタ/キーボード/マウスが見つけられなかったときの安全策として、11.3 には SaX2 の代替ツールが必要です。 (...)"

GRUB v2 へアップデート (得票数: 115)

"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"

Popularity contest (人気投票) (得票数: 93)

"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。

  • popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
  • パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
  • YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
  • opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"



先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト

  • 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。

オフラインオフライン辞書/類語データベースとその GUI が必要

"辞書サーバがオフラインになってしまったり、インターネット接続が切れてしまったような場合、単語の意味を調べるのが困難になることがあります。
このような時のために、オフラインで使える辞書 GUI やデータベースが必要になってくるのではないでしょうか。
ということで、Artha と WordNet をディストリビューションに追加してもらえないでしょうか。
上記を取り込むのが無理だとしても、何か別のものでもいいのでオフラインで使える辞書/類義語データベース & GUI を何か採用していただきたいです。"

右クリックで .iso をマウント

"ディスクイメージを右クリックして「マウント」を選ぶだけで簡単にマウントできるようにしてください。"

YaST にドライバー管理モジュールを

"簡単な YaST モジュールでドライバーの削除、適用、ブラックリスト化ができるようにしてください。"

Open Mobile Suite

"openSUSE に電話マネージャーとして "Open Mobile Suite" を採用してください。
もちろんプロジェクトからの支援も必要ですが、きっと役に立ち、最近のコンピュータ OS にはなくてはならないものだと思います。
http://series60-remote.sourceforge.net/index.php?module=News&func=display&sid=7 "

匿名でウェブサーフィンできるように

"匿名ウェブサーフィンできるようにしてください。できるように、っていうのは openSUSE をデフォルトでインストールすればクリックするだけでできるようにしてほしい、ということです。ログインしたユーザが匿名ウェブサーフィンできるようなちょっとしたデスクトップアプレットかブラウザプラグインのようなものがあるといいですね。

プライバシーを守ってくれるのに役立つ Tor みたいなプロジェクトもいろいろありますし、プロキシなんかもありますよね。こういったものがうまくシステムに統合されるべき…つまり、ネットワークの設定をする際に「既定で匿名ブラウジングを行う」というような項目をチェックできるようにしておきたい、ということです。これを実現するのに必要な部品は既に揃っているので、あとはこれらをどう組み合わせればいいか調べ、計画して統合していくだけのことです。

念のため言っておくと、匿名でインターネットにアクセスすること自体はけして非合法じゃありません。言うならば、手紙を送るときにむき出しで送るんじゃなく、封筒に入れて送るようなものなのです。"

Smolt の GTK+ クライアント

"openSUSE のデフォルトディストリビューションに Smolt 用の GTK クライアントをバンドルしましょう。"

ICC カラーマネジメントシステム

"ICC デバイスプロファイルをデバイス+ドライバーの設定に割り当てるために、カラーマネジメントシステム (CMS; Color Management System) を追加しましょう。モニターのプロファイルから始めれば、いくつかのカラーマネジメント対応のグラフィックスアプリケーションはすでに、その機能を使えるようになっています。Scribus、Krita、Gimp、Inkscape などがそういうアプリです。
モニターの ICC プロファイルを設定することについて幅広いサポートを提供しているオープンソース CMS が Oyranos です。
http://www.oyranos.org
依存関係:

  • OpenICC プロファイルセット
  • libXcm
  • libxml2
  • X11 開発用ライブラリ
  • xcalib

追加として考えられる依存は CUPS、パッチが当てられた SANE、libraw/exiv2、Qt です。
UI は Kolor Manager (KDE コントロールパネル) と Synnefo (Qt) に存在します。
ライブラリはうまい具合にモジュール化されていて必要とあれば容易に取り除けます。

ほとんどのパッケージ (Synnefo を除く) は OBS にすでに存在します。"

/var/lock を廃止する

"/var/lock は廃止すべきです。

  • SUSE Linux では一度もちゃんと活用されたことがない
  • lockdev を使っても、ほとんどのプログラムはこれを使っていないし、バグも多くて (setgid でロックかけるのではなく、setuid でロックかけるべき) 役に立たない

デバイス fd 上では flock() を使うようにプログラムにパッチを当てるようにしてみてはどうでしょう。そうすれば、パーミッションや古いロックファイルの問題などもまとめて解消できるでしょう。
https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=581884
http://0pointer.de/blog/projects/locking
http://0pointer.de/blog/projects/locking2 "

openFATE 登録フィーチャー統計情報

  • openSUSE 11.4 を対象として openFATE に挙げられている機能追加リクエストの統計情報についてはこちらをご覧ください。



Testing チーム

Suse Box.png

Larry Finger: 週刊ニュース4月9日号

"Testing コアチームの次回ミーティングは、いつもの IRC チャンネルで、4月11日(月) 17:00 UTC からです。話し合うのは4月2日(土)に開催したオープン・バグ・デーについて。更に、11.4 が出た後の総括として、このリリースのどこが良い点で、今から2011年11月までの 12.1 の開発期間中に改善すべき点はどこなのかを確認したいと思っています。

今回のオープン・バグ・デーは、これまでと比べて参加者が少なかったです。理由ははっきりしませんが、11.4 を対象としていた過去の回と比較すると、11.2 以前のバグを対象にしていたことが魅力を減じていたのかもしれません。更に、先週の土曜日、ニュルンベルクは絶好の行楽日和だったとのことで、いつもなら参加してくれるような人もコンピュータの前に座って過ごすより外出したかったのではないかと思います。参加者数こそ少なかったものの、多数のバグを更新することができました。http://openbugs.zq1.de/ にあるツールでカウントされていた 11.2 までのオープンなバグは1179個あったのですが、 そのうちの365個を Bugzilla のページ上で更新することができました。これらのうちには本当に古いものもありました。例えば、私が見つけたいくつかのバグは 10.0 とか 10.1 のときに挙げられたものだったんです!"


翻訳 (Translation) チーム

Icon-localize.png

翻訳(ローカライゼーション)


Weekly News チーム

Icon-weeklynews.png

Sascha Manns: openSUSE Weekly News: 新たにナビゲーションバー (NavBar) が実装されました

"openSUSE Weekly News からの嬉しいお知らせです!
(英語版の) 第170号から、Weekly News がちょっと読み易くなります。Thomas Schraitle が昨日、フィーチャーリクエスト #5298 を実装してくれたのです。これは、Weekly News にナビゲーションバーを組み込むというものです。
まずは、こんな感じで組み込まれるようになりました:
NavBar.png
これで、あまり興味のないセクションを飛ばして読むのが楽になると思います。

Weekly News にこんな機能を組み込んでもらいたいというご要望がありましたら、BerliOS の「フィーチャーリクエスト」ページにリクエストしてみてください。なお、現時点でこの機能が実装されているのは HTML バージョンのみとなっています。" (注:2) (注:3)


コミュニティ内での出来事

Icon-project.png

openSUSE な人々 (People of openSUSE)

Per Jessen

"自己紹介をよろしく!
名前は Per jessen で、年齢は46歳、妻と子供と一緒にスイスに住んでいます。デンマーク人で、育ったのはデンマークですが、20年ほど前に故郷を離れ、ヨーロッパ各地で仕事について生活しています。職業はソフトウェアエンジニアで、これまでほとんどは IBM メインフレームに関わってきました。2004年からは独立起業しています。 (...)"

イベント & ミーティング

終了分:

近日開催:



Ambassador 通信

ギリシャ openSUSE Ambassadors: Openfest 2011

  • このところ精力的に活動を続けているギリシャコミュニティー、今回もまたはりきってイベントに参加するようです!

"今週末、ピラエウス技術教育研究所 (Technological Education Institute of Piraeus) で Openfest 2011 が開催されます。openSUSE も同イベントに参加し、openSUSE プロジェクトについて宣伝して参ります。ご来場いただければ、同イベントのメインルームで私たちのブースを見つけていただけると思います。 (...)" (注:3)


コミュニケーションチャンネル


貢献者


新規/更新アプリケーション @ openSUSE

OWN-oxygen-New-Updated-Applications.png

Sascha Manns: Calibre パッケージを 0.7.53 にアップデート

"本日 Calibre をバージョン 0.7.53 にアップデートしました。どんなバグが修正されたか、あるいはどんな新機能があるかが気になる方は、こちらのリンクをご覧ください。

最近のバージョンについては openSUSE 11.4 またはそれ以降にしか提供できていません。というのは、ソースコードで利用されている Python の関数が新しくなって、それに対応したバージョンの Python は 11.4 リポジトリにしか存在しないからです。 (...)" (注:2) (注:3)

h-online/Dj Walker-Morgan: Linux 用 Skype 2.2 Beta がリリースされました

"Skype は、そのクローズドソースの P2P VoIP (Voice over IP)、ビデオ、テキストチャットアプリケーションの最新ベータバージョン (2.2.0.25) を発表しました。新しいベータには Skype アクセスの機能が追加されています。これはユーザーが Skype クレジットを 20万箇所の Wi-Fi ホットスポットの利用に使うことができるというものです。最新の Mac OS X アップデートである Skype 5 に採用された賛否両論の UI 変更は Linux ユーザーにはもたらされませんでした。 (...)" (注:2)

  • 最近更新されたその他のパッケージ情報については以下をご参照ください:


セキュリティアップデート

Logo-SecurityUpdates.png

完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。


Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)

OWN-oxygen-Tips-and-Tricks.png

デスクトップユーザ向け

HowtoForge/Falko Timme: 完璧なデスクトップ – openSUSE 11.4 (GNOME)

  • どこかで見たタイトルですが、そう、169号でご紹介した完璧なサーバーに続き、今度はデスクトップ編です。ヨーロッパで人気がある KDE を主軸にすえながら、GNOME についても十二分に価値を提供しています。筆者はデスクトップに使う Linux には色々と条件が細かいようですが、さて openSUSE 11.4 はその条件を満たすことはできたのでしょうか? 外部アプリケーションのインストールも丁寧にスクリーンショット付きで紹介した本記事は、まだ 11.4 をインストールしていない方は必読!

Packt Publishing/Cedric Gemy: Scribus: イメージのインポート

  • Scribus はオープンソースでマルチプラットフォームの DTP ソフトウェアで、日本語化プロジェクトも存在します。昨今の印刷物において、図表やイメージは欠かせません。ラスター形式、ベクター形式問わず、さまざまな種類のフォーマットをインポートでき、それを綺麗に印字できることが求められるのです。この記事では「Scribus 1.3.5 Beginner's Guide の著者である Cedric Gemy 氏が、Scribus における画像の取り扱いについて丁寧に解説しています。オープンな DTP 環境に興味がある方、ぜひこの記事を参考にして Scribus に触れてみては如何?

開発者/プログラマ向け

Jeffrey Stedfast: マージソートの最適化

  • ソートなどの基本機能は、大抵はライブラリが提供しているソート関数を用いるものです。しかし glibc の qsort 関数は(名前のとおり)クイックソートで実装されており、このアルゴリズムは高速ではあるものの安定ソートではないという問題があります。そこで筆者は、安定ソートであって、メモリが十分にあるならば理論上はクイックソート同等に高速なマージソートを実装したのですが、どうにも性能が出ないのでチューニングにとりかかりました。十分に良いアルゴリズムが選択されているときにその性能チューニングをどうするかというのは非常にためになる記事です。C の知識がないと厳しいかもですがぜひチャレンジを!

システム管理者向け

HowtoForge/Falko Timme: openSUSE 11.4 上に PHP5、MySQL をサポートする Apache2 をインストール (LAMP の構築)

  • 「LAMP」とは Linux, Apache, MySQL, PHP の頭字語であり、Web アプリケーションをホストする環境として非常にメジャーな組み合わせです。この記事ではリリースされたばかりの openSUSE 11.4 を題材に、インストールしてから適切な設定を行い、LAMP 環境を稼動させるための手順について紹介しています。

Novell Cool Solutions/fpernet: HOWTO: SLES11 SP1 での OpenLDAP 2.4.x のレプリケーション

  • OpenLDAPLDAP のオープンな実装として標準的な地位を占めていますが、YaST には OpenLDAP のサーバー側・クライアント側両者を設定するモジュールが用意されています。しかし SLES11 の YaST モジュールは実用に供するにはいくつか問題があり、特にレプリケーションサポートの欠如は致命的で、ユーザーは手で設定ファイルを書かなければならなかったとか。しかし RFE (Request For Enchancement) が通って、SP1 では見事に YaST ですべての設定ができるようになったとか! SLES で OpenLDAP を管理している方は今すぐこの Howto をごらんあれ。

Linux.com/Carla Schroder: Linux 向け IPv6 短期集中講座

  • IPv4 の枯渇ということに対してみなさんの対応は? 「正直なにもしていない」という方も多いのではないでしょうか? しかしどちらにしても「どう対応するか」を知らなければどうしようもないですよね。そこでこの集中講座! とにかく手を動かしてみて、Linux で IPv6 を扱うときの操作を体感してみましょう!


Planet SUSE

Logo-PlanetSUSE.png

Kartik Mandaville: openSUSE Connect 用の「カルマ」プラグイン

Sebastian Kügler: ロックスター、ユニコーン (一角獣) そしてアイザック・ニュートン

  • さて、謎かけのようなタイトルですが、原文を読んでいただくと筆者 Sebastian Kügler がそれぞれを一つのキーワードとして、フリーソフトウェア開発プロジェクトに関わる者が心しておきたいことを語ってくれているのが分かると思います。間違いなく大きな可能性を秘めているフリーソフトウェアですが、なかなかうまく理想通りに回っていかないのも現実。ではその要因はどの辺にあり、どうしたら解決していけるのか…皆さんも一緒に考えてみましょう。

Anastasios Ksouzafeiris: SUSE をローリングさせちゃおう!

  • 安定版でありながら最新の環境を使い続けたい、そういうユーザーニーズに応えるための Gentoo や Arch といった「ローリングリリース」のディストリビューションには根強い愛好家がいます。そして openSUSE も "Tumbleweed" プロジェクトによりその一翼を担うことになりました。この記事では筆者が zypper ベースで Tumbleweed リポジトリを追加し、ちょっとハマりながらも最新の環境を手に入れるまでをレポートしています。最新を常に追いかけたいけれども安定性は失いたくない方、ぜひ本記事を参考に Tumbleweed にトライ!

Holger Hetterich: SMB Traffic Analyzer @ SambaXP カンファレンス 2011

  • OWN でも何度か紹介している SMB Traffice Analyzer を引っさげて、5月9〜11日の会期で行われる Samba eXPerience カンファレンス (SambaXP) 2011 に参加します、という案内です。2009 年以来の参加ということでプレゼン枠も取り、デモも行う予定だとか。ドイツ・ゲッチンゲンということでちょっと日本から行くのは大変そうですが、レポートが楽しみですね!


Web 上の記事から

OWN-oxygen-On-the-Web.png

  • openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:

お知らせ

GNOME 3.0 ついに登場

  • 細かな説明は不要ですね。GNOME プロジェクトの 6 ヶ月ごとのリリースサイクルの数々を経て、ついに 9 年ぶり、計画されてから 3 年の時を経て、メジャーリリース GNOME 3.0の登場です! GNOME 公式サイトのニュースページに投稿されたアナウンスをご覧あれ。

"3年の計画と開発を経て、ついに GNOME 3.0 が登場しました。この GNOME の新バージョンはエキサイティングな新インターフェース、裏舞台での大きな進化、拡張されたアプリケーションを皆様にお届けします。GNOME リリースチームの公式アナウンスでは、祝辞とリリースに向けての大変な作業に対する GNOME コミュニティへの感謝の言葉を述べています:

GNOME 3.0 は我がコミュニティの何百人もの人々の情熱とたゆまぬ努力、そしてユーザーからの支えなしには存在し得なかったでしょう。アートワーク担当者、バグ分類者、デザイナー、文書執筆者、ハッカー、パッケージャー、テスター、翻訳者、そしてそれ以外の、このマイルストーンに到達することにご助力いただいたすべての方々に感謝を! (...)" (注:1)


レポート

h-online/Dj Walker-Morgan: Mozilla、メッセージング事業を再統合

"Mozilla Foundation 議長である Mitchell Baker は、Thunderbird や、その他の、例えば Raindrop メッセージングクライアントや F1 ソーシャル共有アドオンなどのユーザーコミュニケーションツールの開発を管理するために 2008 年に設立された 子会社である Mozilla Messaging を Mozilla Labs に吸収すると発表しました

現時点でも Mozilla Labs 内にはアイデンティティ管理やコンタクト管理について作業するチームが存在しますが、Mozilla Messaging のグループはこのチームに併合されることになるでしょう。Labs 内におけるこの新しい「革新チーム」は現在の Mozilla Messaging の長である David Ascher に率いられ、「Web におけるオンラインコミュニケーションとソーシャル相互交流」に焦点を置くことになります。 (...)" (注:2)

OSI Board Blog/Michael Tiemann: OSI Board、CPTN との FCO との交渉について懸念を FCO に返信]

  • 先日 sourceforge.jp のニュースで Novell が保有する特許 (FLOSS 関係のものも含まれます) について、Microsoft、Apple、EMC、Oracle が共同出資したパテント保有企業 CPTN への売却が行われる件についての続報が出ていました。そのニュースソースは OSI (Open Source Initiative) の Board である Michael Tiemann のこの記事でしょう。OSI としては FCO が CPTN との交渉を (OSI にレビューを依頼するなど) 公にしていること、ソフトウェア市場を健全に保つ努力を払っていることに対して評価していますが、それでも OSI は本件が FLOSS 界に及ぼす懸念は払底されていない、という返答を FCO に返しました。その返信の全文が公開されています。かなり長文なので前掲記事では要約していますが、実際の中身もご覧になってみませんか?

レビュー/エッセイ

DesktopLinux/Jason Brooks: レビュー曰く、Novell のサービスにより openSUSE 11.4 の価値は増強

  • もう「openSUSE 11.4 は素晴らしい」という記事は読み飽きました? 実際に使い始めて良さを体感している方も多いかもしれません。本記事では、11.4 それ自体の出来は認めるものの、デスクトップでは Ubuntu に、サーバでは Red Hat 系に対抗するのは難しいだろう、しかしそれを取り巻くサービスである OBS、SUSE Studio、またローリングリリースである Tumbleweed の提供や、長期サポート版を提供しようとしている Evergreen というプロジェクトによって openSUSE の魅力が他のディストリビューションに対抗できうる魅力を提供できると述べています (タイトルの割に "Novell の" サービスは SUSE Studio だけなのですが、まぁそれはご愛嬌)。

Datamation/Matt Hartley: Linux 愛好家たちが取り組みたがらない諸問題

  • デスクトップ Linux を日常的に使用している方は本ニュースの読者の方ならかなりの数になるでしょう。しかし Windows や Mac に対抗する勢力にはなり得ていないのもまた事実です。それはまだ手をつけられていないが、Linux 愛好家たちが目を向けようとしない領域があるからだ、というのが、本人も Linux 愛好家を自認する筆者の主張です。さて、その問題とは? ではそれをどう解決するのか? 導入、プレインストール、サポートの問題、周辺機器対応、さまざまな視点から論じています。読む価値アリ!


フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう

OWN-oxygen-FCG.png

openSUSE Weekly News 日本語版について何かコメントしたいことはありませんか? もし何かありましたら、opensuse-ja メーリングリスト宛に投稿していただくか、Twitter で #ownja というハッシュタグを付けて Tweet し、お知らせください!

また、openSUSE Weekly News の編集/翻訳に興味をお持ちでしたら、 Weekly News チームのページをご参照のうえ、ご連絡ください。

Facebook には openSUSE Weekly News のコミュニティページ (英語)もあります。

交流したり、広く openSUSE コミュニティからの助けを求めるためには、IRC、フォーラム、あるいはメーリングリストが使えます。詳しくは交流ページをご覧ください。

Rss 32.png openSUSE Weekly News 英語版 は RSS フィードで購読することも可能です。

openSUSE 関連の文書をお探しでしたら、まずは docs.opensuse.org を覗いてみてください。


クレジット

OWN-oxygen-Credits.png


日本語以外の言語版について

OWN-Icon-locale.png

openSUSE Weekly News には英語版及び日本語以外の言語バージョンもあります。現在購読可能な言語版については こちらをご覧ください。


免責事項

OWN-Icon-disclaimer.png

openSUSE Weekly News 日本語版(以下、"OWN-ja")はopenSUSE Weekly News 英語版を基に、OWN-ja チームが独自に編集したものです。掲載されている情報や翻訳等の正確性、有効性等には一切の保証がありません。また、記事の内容は編集時点のものです。

このサイトの文書は特記されていない限り GNU Free Documentation License version 1.2 ("GFDL") の元に公開されており、ライセンスに従って自由に利用することができます。詳しくは Terms of site (英文) をご参照ください。

著作権及びライセンスについて

openSUSE Weekly News で紹介した記事の著作権はすべて個々の権利者に属します。

(注:1) 原文を利用する場合は、権利者の指定する方法、ライセンスに従ってください。
(注:2) openSUSE Weekly News は権利者より掲載・翻訳の許諾を得ています。原文を利用する場合は、権利者の指定する方法、ライセンスに従ってください。
(注:3) 原文は CC BY-SA 3.0 ライセンスの元に公開されています。