openSUSE Weekly News/164

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お知らせ

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openSUSE 11.4 RC2 登場

"ハリウッドに赤い絨毯が敷かれているのを見て、11.4 正式版に先駆けて登場した openSUSE 11.4 RC2 を賞賛するためのお膳立てだと思った方もいるんじゃないでしょうか。でも、舞台裏で皆がせっせと作業を進めた成果なのに、この豪華なリリース候補版は本来浴びてもいいはずの喝采を受けてはいません。先日行われた「バグ潰しデー」では132のバグについて更新があり、もう重大な問題はほとんど残っていないようです。「見えないところ」で進められていた改善としては WiFi のサプリカントとドライバーの調整をはじめ、ディストリビューション全体に渡る細かい修正が数多く施され、これにより安定性とパフォーマンスの向上がもたらされました。zsync をサポートする MediaCurl バックエンドが libzypp に追加されたことはもうご存知ですよね。openSUSE ユーザにしてフォーラムメンバーの Pier Andreit の言葉を借りるなら「YaST でのソフトウェアのインストール/削除の速さといったらまるで稲妻だ!」とのことです。 (...)"

openSUSE は Google Summer of Code 2011 に参加します

"Google Summer of Code へのフリーソフトウェアの参加申し込み締切り期限が約一週間後に迫ってきています。この素晴らしいプロジェクトは、夏休みの間普通のアルバイトをするのではなく、フリーソフトウェアに関わりながらお小遣い稼ぎもできるという機会を学生達に提供してくれるものです。GSoC の通称で知られるこのプログラムは、書いたコードに応じて学生達に対価を払おうというものなのです。うまくすればおよそ5,000米ドルを手にすることができるかもしれませんので、学生にとっては悪くない夏休みのバイトにもなるんじゃないでしょうか。

参加する学生たちには指導者がつき、学生が成功を収めたあかつきにはその指導者の所属プロジェクト自体にも500米ドルが寄付されることになります。もちろん、お金だけが GSoC の全てじゃありません。学生にとってはこれまで経験したことのないことを習い、成し遂げる機会になりますし、指導者にとっても楽しく、いい経験となるものなのです。更に、各プロジェクトにとっても、しばしば強力な新人コントリビューター獲得の機会となるのです! (...)"


更新状況

ディストリビューション


SUSE Studio

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SUSE Studio/James Tan: openSUSE 11.3 の AMI を公開

  • SUSE Studio を使って Amazon EC2 用のアプライアンスも作れるということは皆さんもご存知かと思います。しかし、実はこれまで、誰でも気軽に試せる出来合いの AMI (Amazon Machine Image) ってなかったんですよね。ということで、皆さんの要望を受け、James Tan が openSUSE ベースの EBS AMI を用意してくれました。


チームレポート

Build Service チーム

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Brandon Philips: Build Service のアクションメニュー UI

  • openSUSE Build Service を使ったことのある方でしたら、ログインして自分の Home Project に移動すると "Actions" というメニューがあることはご存知かもしれません。ここをクリックすると Javascript によりポップアップメニューが表示されるのですが、今ひとつ分かりにくいと不満を感じた筆者 Brandon が、改善案を提示してきました。是非皆さんのご意見をお聞かせください。


Build Service 統計情報


GNOME チーム

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Nelson Marques: GNOME2 用の Indicators – アップデート

"Canonical は非常に精力的に開発を進め、Ayatana プロジェクトのソフトウェアに向けてビックリするくらい多くのバグフィックスと追加機能をリリースしてきました。私もせっせとアップデートを行い、(パッケージング絡みの問題に対するものが中心でしたが) いくつかちょっとしたパッチをアップストリームに提出してきたのですが、RC1 でなんとか形になってくれたことを嬉しく思っています。

このプロジェクトについては、いろいろなディストリビューションのユーザからニュース、ブログ、フィードバックが発信されてきたのを眼にしてきました。これまで確認した限りではドイツ語、ポルトガル語 (ブラジル・ポルトガル語)、英語、ロシア語、スペイン語で情報が流れてきていますが、そのほとんどは好感触となっているように思えます。

来週中には、GNOME2 用の Indicators のオープンベータ版を出すところにまでこぎつけたいと思っています。それを使ってみてもらい、フィードバックをいただいて問題を解決していき、openSUSE 11.4 がリリースされる頃には安心して使っていただける状態にしていきたいと思っています。もちろん openSUSE 用にということですから、信頼に足るものであると同時に GNOME に機能を満喫できるものにしていこうと思っています。 (...)"

Nelson Marques: GNOME:Ayatana プロジェクトのページが英語とポルトガル語で読めるようになりました…

"私が GNOME:Ayatana のプロジェクトページを英語で作っている間に、ブラジルの熱心なコントリビューターの一人 Raul が、このページのポルトガル語版をしつらえてくれました。素晴らしい仕事をしてくれた Raul にはこの場を借りて謝意を表させてもらいます。また、ブラジルの人がこの作業に進み出てくれたことを嬉しく思っています。私が見る限り、このプロジェクトはポルトガルよりもブラジルでの注目度の方が高いみたいですね。

他にもこのページの更新を手伝ってくれたり、他の言語に訳してみたいという方が現れてくれたら素晴らしいですね! もしそういう方がいらっしゃったら、このプロジェクトのコントリビューターの一員としてお名前を追加させていただきますので是非お知らせください。あるいは、こうした方がいいと思うことがあったらどんどんやっていってしまってください。これはコミュニティのプロジェクトですから、いちいち私に断りを入れる必要もないのです。そういう参加のしかたも大歓迎です!
Raul、ありがとう。

openSUSE で動く GNOME:Ayatana (英語)
openSUSE で動く GNOME:Ayatana (ポルトガル語)"

Nelson Marques: GNOME:Ayatana 用のデフォルト壁紙

"アートワークだとか壁紙だとかについて詳しいわけではないし…こういったものについては私はもっぱら「利用者」でしかなく、有体に言ってしまうなら…好きか嫌いかでしかものを言うことはできません。世には使える素材がたくさんあって、そもそもの私のお気に入りはヘビのやつ (今でもお気に入りです) だったりするんですが、ライセンスの問題で再配布できないため、何時間かかけて互換性のあるライセンスのアートワークを探し回り、何人かのアーティストにライセンスと作品の使用/再配布可否について問い合わせてきました。 (...)"


openFATE チーム

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支持を集めているフィーチャーリクエスト

  • 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。

ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 344)

"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"

起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 182)

"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"

1-クリック・アンインストール (得票数: 147)

"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!

例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"

SaX2 の代替ツールを 11.3 そして 11.4 にも入れてください (得票数: 119)

"自動設定で適切なモニタ/キーボード/マウスが見つけられなかったときの安全策として、11.3 には SaX2 の代替ツールが必要です。 (...)"

Popularity contest (人気投票) (得票数: 91)

"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。 (...)"

オフラインで 1-クリックインストール (Linux 版の MSI) (得票数: 74)

"コミュニティ仲間の Raúl García から頂戴したアイデアです。

Windows における MSI と同じコンセプトでありながら、openSUSE の 1-クリックインストールのコンセプトを活かしたものを想定しています (それはつまり、簡単明瞭さとコード、セキュリティを引き継ぐということです)。 (...)"

YaST-Qt: もっと必要な情報が収められた "インストールのサマリー”を (得票数: 71)

"YaST Qt パッケージマネージャーは、"インストールのサマリー" ビュー内で zypper と同じようにできるだけ多くの情報、特に、想定される全体ダウンロードサイズとかその操作を実行するとどれだけのディスクスペースが開放/使用されるかといった情報を提供すべきです。"

問題が起こったときに YaST で表示されるダイアログのメッセージをもっと穏やかな表現に (得票数: 61)

"YaST2 の sw_single (ソフトウェア管理) で、競合問題が起こったりベンダ変更、アーキテクチャー変更が必要となる場合などに表示されるダイアログの文面は、多くのユーザにとってはまるで脅し文句のように思えてしまいます。

ダイアログでは通常、あまり多くのヘルプ情報が提供されず、問題解決のために3つの提案の中ならどれか一つを選ぶように求められます。これだと、不満の種になったり、今もなお RPM の依存関係地獄がなくなっていないという噂を広めたりしてしまうことにつながります。 (...)"

先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト

  • 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。

モニタの表示色数あるいはカラービット数を変更できる「カラーボタン」を追加しましょう

zypper でインスタンスごとの (一時的な) リポジトリが使えるようにする

zypper lr –active – これで有効なリポジトリだけを表示できるように

openSUSE に Docky を追加しましょう

YaST 版 debconf モジュールを

サービス有効化/無効化フレームワーク

YaST の パーティション設定で SSD を最適化して使えるようなオプションを

gnome-schedule をパッケージ化する

ディスクイメージを簡単にマウントする方法を提供する

グラフィック設定を切り替えられるように

pdfgrep


openFATE 登録フィーチャー統計情報

  • openSUSE 11.4 を対象として openFATE に挙げられている機能追加リクエストの統計情報についてはこちらをご覧ください。



Testing チーム

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先週日曜日に「オープン・バグ・デー (Open-Bugs-Day)」を開催しました

"先日お知らせしました通り、2月20日に openSUSE は「オープン・バグ・デー (Open-Bugs-Day)」を開催しました。Freenode サーバ#opensuse-testing チャンネルに入るのは初めてだという方も含め、多くの方に参加いただきました!

結果
Bernhard Wiedemann が openbugs.zq1.de で二人が同時に同じ問題に取りかからないようにするための便利なツールを作ってくれました。みんなが簡単にテストできるようにと VNC でアクセスできる仮想マシンを準備したのですが、チームの中には家で KVM による仮想マシンを立ち上げるのは初めてだという者もいました。チームの皆さん、ご協力ありがとうございました。また、ある参加者は初めて Bugzilla にバグ報告 (バグナンバー 673629 がそれです) を挙げるという経験をしました。最終的には、チームは 11.4 関連で残っていたバグのうち、60% を更新することができました (= 219個中132個)!

そしてもちろん、参加してくださった皆さんには楽しんでいただけたことと思います... (...)"

Larry Finger: 週刊ニュース2月26日号

"Testing コアチーム提供の「オープン・バグ・デー (Open-Bugs-Day)」は大成功でした。Bernhard Wiedermann が特製 Web ツールを作ってくれたおかげで参加者はバッティングすることなく作業を進めることができました。このツールは Factory と 11.4 対象のオープンなバグの一覧を表示してくれるものです。参加者は個々の登録バグごとにパッチをスキップするか、担当 (予約) するか、リンクをたどって実際のエントリを読みにいくか選べるようになっていて、誰かが担当すると他の者からは見えなくなるという仕組みになっているのです。 (...)"


翻訳 (Translation) チーム

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翻訳(ローカライゼーション)


コミュニティ内での出来事

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Miguel Angel Barajas Hernandez: Flisol 2011

"Flisol (Festival Latinoamericano de Instalación de Software Libre = フリーソフトウェア・インストール・ラテンアメリカ・フェスティバル) は、メキシコからアルゼンチンまで南米18ヶ国、200以上の都市で同時開催される最大のフリーソフトウェア普及イベントです。

このお祭りは、参加者の持ち寄ったマシンに Linux をインストールしていくことによってオープンソース全般の知識、特に Linux についての知識を広めていこうという発想で誕生したものです。私は過去4年間続けてこのイベントに参加し、トークセッションを担当したり openSUSE の DVD を配布したりしてきました。 (...)"

イベント & ミーティング

終了分:



Ambassador 通信

Tanmaya Mahapatra: 2011年度テクニカル・フェスティバル (インド)

"コミュニティの皆さん、私の通う大学で2011年度「Protsahan」テクニカル・フェスティバルを開催することになりました。多くの大学が参加するこのイベントで openSUSE を広めようと計画中です。オープンソース、とりわけ openSUSE を広めるため、以下のような企画を立てています。
1.) GCC を使った C のコーディング
2.) GIMP を使ったデザイン
3.) オープンソース・ワークショップ
4.) テクニカルセッション
5.) その他諸々 .. 全て openSUSE Linux を使います。 (...)"

Stathis Iosifidis: スカウトたちのコンピュータに openSUSE をインストール (ギリシャ)

"ここ数ヶ月、私たちはあるプロジェクトに取り組んでいました。
銀行からコンピュータを譲り受けたというある (ボーイ/ガール) スカウトのチームから連絡が届きました。銀行のコンピュータのリプレースに伴い、古いコンピュータをスカウトに寄付してくれたということでした。要は、もっと速いマシンに入れ換えたことによるお下がりだということです。譲り受けたのは全て、古い機種ばかりでした。GreekLUG (彼らも要らなくなった古いハードウェアを寄進してくれました) と協力し、私たちはアップグレード作業を開始したのです。
作業中にコンピュータの一台はリサイクルに回さざるを得なくなってしまいました。また、私は友人から譲り受けたコンピュータを個人的にスカウトに寄進しました。そして、ハードウェアとソフトウェアをインストールし、設定を済ませました。
子供たちは喜んで、新しいインターフェイスやゲームに興じました。
残念ながら、インターネット接続環境がなく、コンピュータのうちの二台はあまりに古すぎてゲームをするには辛かったんですけれど。
その二台には LXDE を仕込むことにして、GNOME を入れることができたのは一台だけでした。
もうちょいパワフルなコンピュータが二、三台あれば、もっと openSUSE を満喫してもらうことができたんですけどね。

写真つきの手短なレポートはこちらで読むことができるようになっています。"

コミュニケーションチャンネル


貢献者


新規/更新アプリケーション @ openSUSE

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HELP NET SECURITY: アンチウィルスエンジン ClamAV 0.97 リリース

  • ClamAV は GPL で公開されている、オープンソースのアンチウィルスエンジンとして最も著名なものです。その新しいバージョンがリリースされました。変更内容はリンク先をご覧ください。openSUSE 用の最新パッケージは security リポジトリ以下から入手できるようになっています。


  • 最近更新されたその他のパッケージ情報については以下をご参照ください:


セキュリティアップデート

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完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。

SUSE セキュリティ報告: Sun Java (SUSE-SA:2011:010)

"パッケージ: java-1_6_0-sun
報告 ID: SUSE-SA:2011:010
日付: 2011年2月22日(火) 14:00:00 +0000
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.2、openSUSE 11.3、SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP1
脆弱性タイプ: リモートからのコード実行
CVSS v2 基本値: 10.0 (AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C)
SUSE にデフォルトで含まれるパッケージか: Yes
クロスレファレンス: CVE-2010-4422、CVE-2010-4447、CVE-2010-4448、CVE-2010-4450、CVE-2010-4451、CVE-2010-4452、CVE-2010-4454、CVE-2010-4462、CVE-2010-4463、CVE-2010-4465、CVE-2010-4466、CVE-2010-4467、CVE-2010-4468、CVE-2010-4469、CVE-2010-4470、CVE-2010-4471、CVE-2010-4472、CVE-2010-4473、CVE-2010-4474、CVE-2010-4475、CVE-2010-4476
(...)"


カーネルレビュー

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  • コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。

h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: 2.6.38 の新機能 (パート 3) – ネットワークとドライバ

"カーネルバージョン 38 ではメッシュネットワークに対する新しい実装、新規あるいは進化した有線または無線LANのドライバー、その他ネットワークサブシステムのパフォーマンス向上に寄与する数々の微修正が取り込まれています。 (...)" (注:2)


Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)

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デスクトップユーザ向け

Softpedia/Marius Nestor: Firefox のアドオン、ブックマーク、設定、履歴を同期する方法

  • オープンソースの Web ブラウザ界を牽引する Firefox。仕事場と家庭、デスクトップとネットブックなど、複数の環境でお使いの方も多いのではないでしょうか。違う環境でも同じ使い勝手にしたいというのは人情というものです。そんな方はぜひこの記事をご覧あれ! スクリーンショット満載で、Firefox の設定などを同期する方法を紹介しています。

コマンド/スクリプト初心者向け

Linuxaria: cut コマンドを Linux 端末上で用いる

  • cut コマンドをご存知でしょうか? 著者曰く「最も古い Unix コマンドの一つ (one of the oldest Unix command)」であるこのコマンドは、「シンプルな機能を組み合わせて使う」Unix 流儀を示しているものでもあります。この40歳以上の小さなコマンドで、あなたも Unix 流儀を体感してみましょう!

システム管理者向け

Bruno Friedmann: openSUSE 11.2, 11.3, 11.4 向け ATI/AMD fglrx 8.821、Catalyst 11.2 リリース

"序文 : フリーソフトウェア
警告
これらのソフトウェアをインストールしようとするすべての人に警告です: あなたは自分のコンピュータにプロプライエタリなソフトウェアをインストールしようとしています。誰もデバッグできませんし、問題が起きてもそれを解決する手助けもできません。これはいっておかなければなりません!
(...)
非公式だけれど動くリポジトリ
何らかの理由でフリーの radeon ドライバーが使えない皆さんのために、AMD によるパッケージポリシーに従った最新版の fglrx/catalyst ドライバーを収録したリポジトリを用意しました。 (...)"

HowtoForge/wintel2006: Apache2 と Tomcat 6 が動作している openSUSE 11.3 仮想ホストに Railo 3.2 をインストールする方法

  • Railo はオープンソースの CFML (ColdFusion Markup Language) エンジンです。CFML とはアドビシステムズの ColdFusion で用いられているXMLベースのマークアップ言語で、Railo と CFML で業務アプリを簡単に開発することができます。しかし Railo の推奨環境は Tomcat 単体動作で、Linux で標準的な Apache サーバー / Tomcat プラグインの環境で動かすにはひと工夫必要のようです。CFML に興味があるけれども環境の違いにためらっていた方、ぜひ本記事をお読みください。


Planet SUSE

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Dominique Leuenberger: VLC / openSUSE 11.0 用のリポジトリが削除されます

"openSUSE 11.0 のサポートが終了してから既にかなり経っていますが、まだ使い続けているというユーザ向けに VLC リポジトリはまだ生きていました。とはいえ、長いことアップデートも再構築もありませんでした (基本的なライブラリが古くなり始めてきているため、新しいバージョンに追従しようと思うと悪夢が待ち構えているのです)。

ということで、2011年3月1日をもって VideoLAN のダウンロードインフラより 11.0 のリポジトリが外されることになりました! まだ使うかもしれないという方は、ローカルに FTP ツリーのコピーを保存しておくようにしてください。 (...)" (注:2) (注:3)

Nelson Marques: openSUSE 11.4 にアップグレードすべき10の理由

"お断り: 以下は個人的な見方で、偏っている可能性があります。他の方でしたら別の点を挙げるかもしれず、あくまで個人的な見解であるとお承知おきください。

#10 – アートワーク – openSUSE 11.4 は「ストライプ」なアートワークを採用しています。 (...)
#9 – Wine – openSUSE 11.4 は Wine 1.3.10 を搭載していて、私が使ってみた限り使用感は良好です。 (...)
#8 – リポジトリ管理 – 私が openSUSE を愛するメインの理由の一つで、まるで「レゴ」のようにハマるんです。 (...)
#7 – “入れたてでそのまま使える”という点 – そのままで動いてくれる…問題の多い ATI でさえも、ね。 (...)
#6 – デフォルトのソフトウェアパターン – openSUSE のデフォルトのソフトウェアパターンはよく考えられていて、日常的にコンピュータを使う上でのニーズを満たしてくれるんです。
#5 – セキュリティと安定性 – 疑問の余地もない openSUSE の代名詞です。 (...)
#4 – YaST インストーラ – 技術的なことには疎い私としては、openSUSE のインストーラには素直に脱帽せざるを得ません。 (...)
#3 – アップストリームプロジェクトがうまく取り込まれている – 最も有名なアップストリームのプロジェクトが取り込まれています! (...)
#2 GNOME – もはや紹介するまでもありませんよね? その通り! GNOME は熟成の域に達し、安定していて、信頼に足るものとなっており、どんなユーザにもパワフルなデスクトップ体験を提供してくれることでしょう! (...)
#1 コミュニティ – 私たちユーザが頼れる強力かつ親切なコミュニティが背後に控えているのです。 (...)"

Petr Baudis: Arduino ソフトウェア・トーン・ジェネレーター

  • イタリア生まれのオープンハードウェアである Arduino は、お手軽にフィジカルコンピューティングを楽しみたい人たちに愛されています。しかしこの記事の筆者は、Arduino 専用言語の tune() 関数がちゃんと動かないことを見つけてしまったのです。どうやら Ethernet Shield と一緒に使うと起きる問題のようなんですが、はてさて筆者が取った解決策はいかに?

Pascal Bleser: Packman: 11.1 用のリポジトリを削除します

  • openSUSE 11.1 の公式サポートが終了したことに伴い、Packman 及びそのミラーからも 11.1 対応のリポジトリが外されるというお知らせです。今後 11.1 用のパッケージを入手する必要がある場合は、"Evergreen" リポジトリを覗いてみてください。

Pascal Bleser: Packman サービスの一時停止とマイグレーションについて

  • 上記に先立って書かれた「Packman サイト改修」についてのお知らせです。この作業そのものについては現時点 (2011年3月3日) では終了していますのでブログ内で説明されているような「臨時措置」はもう必要なくなっていますが、今後予定されている Packman リポジトリの改修 (現在は一つの大きなリポジトリとなっているのを、Essentials、Multimedia、Games、Extras に分割する、など) についても説明されていますので、是非目を通しておいてください。

online communities and free desktops /Frank Karlitscheck: ownCloud アップデート

  • ownCloud で自前のクラウド環境を作ってしまおう! 現在精力的に開発が進められている ownCloud、このブログを読むと、デザイン面など着々と改良されてきているようです。また、KDE との連携も強化されつつある模様。

Petr Baudis: KMS vs Radeon 7000

  • Linux 使いにとって Radeon の GPU は鬼門の一つですね。Petr のお姉さん (妹さん?) も、ディストリビューションをアップグレードしたら問題に遭遇してしまったとのこと。どうやら KMS (Kernel Mode Setting) にバグがあったということのようです。

Thomas Thym: GSoC: 指導者募集! – プレゼンテーション用のエレガントなディスプレイ設定

Thomas Thym: GSoC 用アイデア 2: KMail/Kleopatra での鍵作成を改善 (もっとエレガントに)

Thomas Thym: GSoC 用アイデア 3: PDF 内に注釈を保存する

  • 今週号の『お知らせ』コーナーでも紹介してありますように、今年もまた openSUSE プロジェクトは GSoC (Google Summer of Code) に参加することを決めました。上記3エントリは、筆者の Thomas Thym からの提案です。

Michal Hrušecký: GSoC 2011 用のアイデア – SaX 3

  • X を設定する時にとても重宝した openSUSE 独自のツール、SaX2 ですが、X の設定方法が変わったのを機に現役引退してしまいましたよね。いまだに復活を望む声の寄せられているこのツール、だったら GSoC のプロジェクトとして立ち上げてみようという話になりました。


openSUSE フォーラム

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openSUSE 11.4 リリースパーティー? 計画を立てたらこちらへお知らせを!!

openSUSE 11.4 のリリース日、3月10日まで (訳注: この原稿執筆時点で) あと13日となりました。ここオランダでもリリースパーティーを計画中で、場所と日時が決まったらこのスレッドでお知らせする予定です。そういったリリースパーティーに参加してみたいと思っていたり、開催を計画していたり、個人的に自宅でお祝いしようと考えていたりするようでしたら、近所 (でないにしても、駆けつけられるような距離の場所) に同じように考えている人がいないかどうか探すためにも、ここに書き込んでみませんか。

システムに変更が加えられていないか知るための検査法

もしかして誰かに侵入されたかもしれないと心配になったとき、あなたならどこから調べてみますか? このスレッドは、使っているコンピュータが「やられていない」ことを確認するにはどうしたらいいか知りたいというユーザが立ち上げたものです。どんな方法があるか、読み進めてみてください。

Debian のパッケージって使えます?

Linux システムには、大別すると Debian と RPM (Redhat Package Management) の二種類のパッケージが存在します。で、使っているのとは別のパッケージシステム用でしかパッケージが提供されていないということがたまにありますよね。Debian 用のパッケージしかないソフトウェアを RPM ベースの openSUSE にインストールしたいというようなとき、どうしたらいいか読んでみてください。

今週のサブフォーラム

ノートパソコン (Laptop)

ノートパソコンって所詮は筐体が小さいだけのものだろうと考えるかもしれませんが、コンパクトに収める必要がある故にデスクトップコンピュータとはまた別物なのです。製造者が常に、使われているハードウェアについての情報を提供してくれているとは限りませんし、Linux サポートを謳っていることも稀です。ということで、このノートパソコン (Laptop) サブフォーラムはずいぶん以前から存在していました。


Web 上の記事から

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  • openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:

レポート

Free Software Magazine/Terry Hancock: OpenPC プロジェクト: GNU/Linux インストール済マシン

"Open Desktop コミュニティの Open-PC プロジェクトは、電源を入れると openSUSE (または Ubuntu) ベースの GNU/Linux と KDE が起動するオープンコンピューターの三種類のモデルの提供を始めました。これらのシステムは Windows プレインストールモデルや Mac との真によい競争相手たりうるもので、GNU/Linux をデスクトップとして利用する際にもっとも頻繁に引き合いに出される問題に対抗できるものです。これらシステムはヨーロッパおよび米国のベンダーから提供されます。 (...)" (注:2)

ZDNet/Steven J. Vaughan-Nichols: Novell の株主 Attachmate による買収に合意、手続き完了にはまだ長い道のりが

  • 注目されていた Attachmate による買収に関するニュース。株主投票により合意は得られたものの、これで終わりというわけではないようです。もちろん、CTPN に譲渡される特許についてもクリアにする必要があるのです。Novell の買収そのものだけでなく、それに伴う知的財産権の行方に関心がある方、ぜひ本記事をご覧ください。

eCRMguide.com/Sean Michael Kerner: Novell、Linux の使い勝手を SAP に拡張

  • SAP は世界で最も有名な ERP パッケージベンダの一つで、その製品は多くの企業の基幹業務を支えています。今回、Novell は SAP との協力体制強化を発表し、SAP 製品向け拡張を盛り込んだ SLES 11 のバージョンをリリースしました。

レビュー/エッセイ

Linux User & Developer/Jos Poortvliet: Banshee と Canonical、そしてオープンソース界で誇り高く生計を立てる方法

  • オープンソースは数多くのボランティアにより支えられていますが、それでもお金はかかるものです。収益をどう確保するかという点で、Canonical と Banshee (ひいては GNOME プロジェクト) とのあれこれが各所で話題になっているようです。おなじみ Joe "Zonker" Brockmeier がNetworkWorld で この件について記事を書いているのをうけて、Jos がこの件について、openSUSE のコミュニティマネージャという立場も考慮して書いています。Zonker の記事と合わせて読んでおきたいですね。

ConsortiumInfo.org/Andy Updegrove: オープンソース法人のガバナンスにおけるベストプラクティス – パート I

  • ここ数年で非常によく使われるようになった「ガバナンス」という言葉を聞いたことはあるでしょうか? 英単語 governance をそのまま辞書で引くと「統治」になりますが、ある団体 (企業、政府/自治体、など) が社会的に健全な活動を行っているか、株主や納税者に対して不利益を与える行為が行われないかを自主的・外部的に監視・監督すること、またはその仕組みを指します。この記事で筆者は、オープンソースの持つ役割が日増しに社会の中で増してきているにも関わらず、多くのオープンソース法人はあまりにもガバナンスに注意を払っていないと説き、このシリーズでベストプラクティスを示そうとしています。注目すべきシリーズになりそうですよ!

ITworld/Brian Proffitt: デスクトップの訓練は思っているより大変

  • 「Linux をデスクトップ環境で使うなんて簡単だよ、ぼくは毎日 Linux で暮らしているし」。読者の皆さんにとってはそうかもしれません。でも本当にそうでしょうか? この記事では、ドイツ外務省が2005年に導入したLinuxベースの事務用デスクトップをWindowsベースに戻すというニュースを契機に、ビジネスの現場で他のデスクトップOSに慣れた人たちを Linux に移行させるという非常に興味深いテーマについて問題を提起しています。


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