openSUSE Weekly News/157
openSUSE Weekly News 日本語版 第157号 今週の見出し
- openSUSE にとっての2010年は大きな前進の一年となりました
- Board 選挙 2010
- openSUSE KDE:Unstable:SC リポジトリが再び trunk となります!
- 新しい openSUSE Build Service のインターフェース
- ConsortiumInfo/Andy Updegrove: Attachmate と SUSE Linux プロジェクト: 次に待ち構えているのは?
編集/翻訳: openSUSE Weekly News 日本語版チーム (OWN-ja チーム)
お知らせ
openSUSE にとっての2010年は大きな前進の一年となりました
"10月にニュルンベルクで openSUSE カンファレンスを開催して以降、openSUSE コミュニティは一段と活性化してきています。次々と新しいプロジェクトが発表されたり立ち上がったりしてきているのです。後者の一例としては、openSUSE 用の「ローリングリリース」リポジトリ (訳注: システムを一から再インストールし直さずに順次バージョンアップしていくためのリポジトリ) を作ろうというプロジェクト Tumbleweed が挙げられるでしょう。 また、その逆の方向として持ち上がっているのはプロジェクト Evergreen - つまり、Evergreen の開発者たちは、古いバージョンの openSUSE 用のコアセットとなるパッケージ群に対して長期サポートを提供していきたいと考えているのです。更に、チームを構成してクラウド用ソフトウェアのリポジトリを作ろうという新たな「仮想化:クラウド (Virtualization:Cloud)」プロジェクトも立ち上がっています。そして最後に忘れてはいけないのは、openSUSE でも Unity が使えるようにしようという新たな GNOME:Atayana プロジェクトです! これらは全て、先のカンファレンス後に産声をあげたものなのです! (...)"
アクセシビリティについて一緒に考えていきましょう
"アクセシビリティは多くの組織にコンピュータシステムを売り込む上で重要なセールスポイントになってきています。各組織は法令や規則によって障碍者に優しい環境を作るよう求められており、ニーズに沿ったソリューションを探す際にはその点も考慮に入れるようになってきているのです。政府機関で言えば、一定のアクセシビリティ基準を満たさないソフトウェアは端から考慮の対象外となってしまいます。
正直に申し上げましょう。openSUSE は他の FOSS コミュニティのどこよりもアクセシビリティに配慮していますが、まだまだベストなソリューションを提供しているというところにまでは至っていません。しかし中にはこの状況を気にしつつ眺め、最善を尽くそうとしているような人たちも存在しています。Andrew Wafaa は先ごろ書いた2つの記事の中で、いくつかのそういった試みについて紹介してくれています。 (...)"
- 訳注: この件についてのミーティングが1月14日(金)午前4時 (日本時間) に Freenode の IRC チャンネル #opensuse-a11y で開かれます。まずはざっくばらんに話し合おうということですので、興味のある方は是非ご参加を。suseROCKs こと Bryen Yunashko が「仮想の」無料コーヒーとココアを用意して皆さんをお待ちしています。:-)
Board 選挙 2010
選挙管理委員会より
Board 選挙 2010 の第1フェーズ (キャンペーンフェーズ) が1月5日に始まり、各候補者はそれぞれのマニフェストを発表しました。
もし選挙権をお持ちでないとしても、是非とも各候補者の考えや公約をじっくりと読んでみて、「是非ともこの人を」という候補者が見つかりましたらそのマニフェストページの下にある「推薦 (Endorsement)」欄に推薦文を書き込んでみてください。
全ての候補者のマニフェストはこちらから辿れるようになっています。
更新状況
ディストリビューション
SUSE Studio
Lenz Grimmer: Drupal 7 アプライアンスを 7.0 最終版にアップデートしました
"Drupal コミュニティの皆さん、バージョン 7.0 のリリースおめでとうございます! 今回出たバージョンは十分お祝いに値する大きな前進と呼ぶべきものとなっています!
インストールしないでちょっと Drupal 7 試してみたいと思われる方のために、SUSE Studio で Drupal 7 アプライアンスを最新版にアップデートしておきました。 このアプライアンスは openSUSE 11.3 をベースにしていて、以下の2種類から選べるようになっています:
チームレポート
Build Service チーム
Build Service 統計情報
- Build Service 関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
KDE チーム
Raymond Wooninck: openSUSE KDE:Unstable:SC リポジトリが再び trunk となります!
"既に KDE:Unstable:SC に乗り換えてしまっているという皆さんにちょっとご注意を。今晩中か明日、新たな trunk スナップショットをこのリポジトリに展開しようと思っています。つまり、Unstable がまた文字通り「未安定 (unstable)」に戻るということです。:-)
もう既に公開されている KDE 4.7 trunk をベースにしたスナップショットをいくつかビルドし始めているのですが、様子を見ている限りとても安定していて、kdebindings ですら問題なくコンパイルできているようです。 :-)
しかしこれはもちろん、KDE 4.6 がリリースされ、新たな 4.7 リリースに焦点が移ったことに伴う変更です。
Marketing チーム
Pascal Bleser: openSUSE 商標ガイドラインの見直し
"Bryen が現行の openSUSE 商標ガイドライン見直しについての興味深いフィーチャーリクエスト (機能追加/改善リクエスト) (#311039)を上げてくれました。
現状だと、openSUSE と openSUSE 関連の商標は Novell が所有しています (openSUSE という名前や openSUSE というブランドなど)。これらの商標がいずれは openSUSE ファウンデーションに帰属するようになればいいとは思っているのですが (まぁ、その前にまずはそのファウンデーションを立ち上げなくてはなりませんね ;))、我々がちゃんと取り扱えるよううになり、ファウンデーションを設立するまでは Novell に持っておいてもらうのがベターであると思ってます。というのも、商標を所有するということはそれを管理する義務を持つということにもなり、また、おそらくは法的にも適切に対処しなければいけなくなるということでしょうから。 (...)"
openFATE チーム
支持を集めているフィーチャーリクエスト
- 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。
ダウンロードとインストールを並行して行えるように (得票数: 331)
"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"
起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 159)
"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"
1-クリック・アンインストール (得票数: 123)
"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!
例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"
SaX2 の代替ツールを 11.3 そして 11.4 にも入れてください (得票数: 96)
"自動設定で適切なモニタ/キーボード/マウスが見つけられなかったときの安全策として、11.3 には SaX2 の代替ツールが必要です。 (...)"
Popularity contest (人気投票) (得票数: 76)
"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。 (...)"
YaST-Qt: もっと必要な情報が収められた "インストールのサマリー”を (得票数: 60)
"YaST Qt パッケージマネージャーは、“インストールのサマリー” ビュー内で zypper と同じようにできるだけ多くの情報、特に、想定される全体ダウンロードサイズとかその操作を実行するとどれだけのディスクスペースが開放/使用されるかといった情報を提供すべきです。"
オフラインで 1-クリックインストール (Linux 版の MSI) (得票数: 57)
"コミュニティ仲間の Raúl García から頂戴したアイデアです。
Windows における MSI と同じコンセプトでありながら、openSUSE の 1-クリックインストールのコンセプトを活かしたものを想定しています (それはつまり、簡単明瞭さとコード、セキュリティを引き継ぐということです)。 (...)"
先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト
- 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。
Python の libudev バインディング、pyudev をパッケージとして追加しましょう
"libudev 用の python-bindings を openSUSE ディストリビューションにパッケージとして入れておけるといいと思います。
http://packages.python.org/pyudev/
ちゃんと動いてくれるし、開発もとても活発です。"
YaST のパーティショナーで Reiser4 のパーティションを扱えるように
"YaST のパーティショナーで Reiser4 のパーティションを扱えるようにする。
このタイプのパーティションを扱えるカーネル [1] をインストールしてあるんですが、YaST からだとどうしても見ることもいじることもできないのです。
[1] http://www.spinics.net/lists/reiserfs-devel/msg02657.html
http://www.spinics.net/lists/reiserfs-devel/msg02654.html "
Linux 初心者でもインストールの過程で簡単にパーティショニングできるような方法を
"現在、 openSUSE をインストールする際にはパーティショニング (ストレージ領域をパーティションで分割する) に関して二三の知識が必要です。現在インストーラーで使用されている詳細なパーティショニングシステムとは別に、二つのよく使われる構成を提案することで、パーティショニングをシンプルにすることができるのではないかと思います。 (...)"
「開始時に NumLock を有効にする/無効にする」というオプションをインストーラと YaST に追加しましょう
"関連スレッド: https://features.opensuse.org/310152
QWERTY レイアウトではないキーボードを使っていると、キーボード上部にある数字キーを使うことができません。私は AZERTY なキーボードを使っているので、キーボード上部にある数字キーを使いたいときには Shift キーを押しっぱなしにしておかなければいけなくなります。なので、通常はテンキーパッドを使うようにしているのですが、NumLock が入っていないと使えないのです。開始時に NumLock を自動で有効にできれば手間が大幅に節約できるんですが。 (...)"
ドキュメントの配置されているサイトへのリンクを追加しましょう
"openSUSE を使っている人の間では、実は公式ドキュメントがあるということはあまり知られていないのではないかと思います。どこにあるかもっと分り易くするため、以下の提案をしたいと思います:
- 新規インストール後に表示される「ようこそ」ウインドウ (SUSE Greeter?) に http://docs.opensuse.org へのリンクを追加しておく
- Firefox や Konqueror などの初期ブックマークに http://docs.opensuse.org も入れておく
- できれば、上記リンクへのショートカットになるアイコンをデスクトップに追加する"
ZFS ファイルシステムを扱うための新しいカーネルモジュールを追加
"近いうちに Linux でも ZFS が使えるようになり、ちゃんとしたパフォーマンスを発揮してくれるようになったら嬉しいです。
http://www.phoronix.com/scan.php?page=article&item=linux_kqzfs_benchmarks&num=1
http://zfs.kqinfotech.com/ "
KDE / Dolphin における MP3 変換のサポート
"はるか以前、音楽 CD は簡単に MP3 ファイルに変換出来ました。Dolphin や Konqueror 上で audiocd:/ とタイプし、MP3 ファイルをハードディスク上にコピーするだけでした。Windows よりもはるかに簡単です。 (...)"
GPS デバイス
"Windows 機なしでも持っている TomTom の GPS をアップデートしたりコントロールしたり使えたりできると嬉しいです。"
インストールされているいろいろな Linux を GRUB でサポートするように
"SUSE Updater を使ってカーネルをアップデートすると、GRUB に登録してあった他の Linux のエントリーが消えてしまいます。SUSE と Windows (!) のエントリーしか残ってくれないのです。 (...)"
パーティショナーで高速な RAID を生成する
"mkfs.ext[234] と mkfs.xfs はどちらもストライプ RAID ( RAID0/RAID10 等) 用のチューニングオプションを備えています。ですから、YaST/パーティション設定でこれに対応できるといいのではないでしょうか。
このオプションは以下のようなものとなります
-E stride=x -E stripe-width=y and -d sunit=x,swidth=y
上記のサイズの値は可変な点に注意して下さい。
x と y に適切な値を選ぶ方法については、いくつかのサイトで説明されています。例: http://www.mythtv.org/wiki/Optimizing_Performance"
Eclipse を 3.6.1 にアップデートしましょう
"openSUSE 11.3 の Eclipse 3.4 を Eclipse 3.6.1 にアップデート希望"
openSUSE 商標ガイドラインの見直しを
"このフィーチャーリクエストは、広くコミュニティからのコメントを収集するために上げたものです。現在のガイドラインは こちらから参照できるようになっています (訳注: 日本語訳)。
openSUSE Board は別の場所に集められる懸案事項や検討事項と合わせてここに書き込まれるコメントを注意深く読み、ガイドラインを強化/明確化していく方法を模索していきたいと考えています。
現行のガイドラインを見直して、そこでの言い回しについてのコメントをお願いします (ここはこう言い換えたほうがいい、という代案をいただけると助かります)。また、現行のガイドラインだとこんな問題が起こるという特定の例がありましたら、それらについてもこちらへ書き込んでください。"
リモートデスクトップ
"今でも xrdp といったものが使えますが、例えばドイツ語キーボードだとかサウンドやビデオもサポートするなどといった、より良いものが使えるようになるといいです。
ほとんどのシンクライアントは ICA (Independent Client Architecture; Citrix Presentation Server 上のアプリケーションを利用する際に使用する Citrix 独自の通信プロトコル) で Xen Desktop Server につないだり、RDP プロトコルで Windows に接続したりするようになっています。もっといいリモートデスクトップが実装できれば、企業用途で考えたとき Microsoft の Windows 2003/2008 Server よりもいい選択肢となってくれるに違いありません。"
デフォルトブートローダを UEFI 対応のものへ移行する
"Anandtec の Sandy Bridge マザーボードレビュー内で、今後の Intel 製マザーボードは BIOS ではなく UEFI ファームウェアで出荷されることが触れられています。UEFI ファームウェアのドキュメントを読んでいて、ブートローダーは UEFI アプリケーションでなければならないことに気付きました。この新しいハードウェアをサポートするためには UEFI ブートをサポートするブートローダーが必要です。私が知る限り、 GRUB legacy は対応していません。GRUB legacy を引退させ、GRUB2、elilo、rEFIt (これは少々ギャンブルかもしれませんが) 等を使う時が来たと考えています。"
アップグレード中の旧リポジトリの扱い (inst_upgrade_urls) を書き直す必要があります
"詳しくは Bug #556469 を参照願います。"
Wiki に行ったとき、所定の言語版のページへ自動でリダイレクトされるようにする
"www.opensuse.org と同様 (私の場合だと、www.opensuse.org/ru/ に飛ばされます)、wiki.opensuse.org に行ったら自動で *language*.opensuse.org にリダイレクトされるようにできないでしょうか。"
Windows が入っているマシンでは勝手にローカルインストーラが走らないようにしておく
"Windows ユーザが openSUSE DVD をドライブに入れるとローカルインストーラが立ち上がり、Windows OS を走させている状態から、openSUSE のインストールを始めることを許可できるようになっているのですが、これは間違いなくまずいことです。
あれ? 私、「間違いなくまずいことだった」と言いました?
そうです。確かにそう言いました。この機能を外すか、この機能をつかうと面倒なことになること、インストールしたいなら DVD で起動してからするようにという見逃しようのない注意を入れておくようにしなければいけません。"
openFATE 登録フィーチャー統計情報
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
Kostas Koudaras: …ということで、新年おめでとうございます
"2011年を迎え、私自身はマイナス2度の中バイクで走りまわるという無茶をしたため風邪をひいて発熱しつつ初日の出を拝むことになってしまったのですが、皆さんがこの一年を健やかに過ごされんことを祈っています。新年早々、今年は大変な一年になりそうだと感じています。3日前、熱でうなされて目が覚めた私を、昨年やり残した仕事が待ち構えていました。自分で設定していた openSUSE Weekly News のリリース締切日が過ぎてしまっていました。記事の翻訳準備もできていませんでしたし、Board 選挙に立候補はしたものの、やらなければいけなかった他のことと同様、立候補者としてすべきことが手付かずのままでした。私は2秒ほどパニックに陥りました。全力は尽しているとしても、一旦引き受けた仕事をちゃんと済ませることができていない自分が許せなかったからです。2秒後、私は気持ちを整理し、落ち着きを取り戻し、もう成り行きに任せることにしようと思うようになれました。ありがたいことに手伝ってくれる仲間たちがいてくれたので、ギリシャコミュニティ関連の作業を全部済ませることができただけでなく、数日のうちには発表できることになるはずのとっても面白いイベントなど、いくつか新しいことに関わる時間も捻出することができました。 (...)"
ようこそ! 新 Member
新たに承認された openSUSE Member をご紹介します:
- Christian Dengler (the-chris): Build Service や Bugzilla、メンテナンスチームで精力的に活動中。
イベント & ミーティング
近日開催:
- 2011年1月12日: openSUSE プロジェクトミーティング (16:00 UTC = 日本時間 13日 1:00)
- 2011年1月12日: openSUSE Board ミーティング (19:00 UTC = 日本時間 13日 4:00)
- 2011年1月13日: openSUSE KDE チームミーティング (18:00 UTC = 日本時間 14日 3:00)
- その他のイベント情報については以下をご覧ください:
コミュニケーションチャンネル
貢献者
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
Sankar P: Introducing Sqlite-Commander – SQLite データベース向け Curses クライアント
"夜を費やしてハックした "Sqlite-Commander - SQLite データベース向け Curses クライアント".を紹介できてうれしく思います。
SQLite を使ったプロジェクトに取り組んでいるとき、SQLite データベースの中身をチェックしたくなりました。コマンドラインの SQLite クライアントでレコードを見るにはちょっとタイプ量が多すぎたんです。といって私の見つけた SQLite ビューアはどれもキーボード操作向きではありませんでした。Firefox の拡張でよさそうなのがありましたが、このアプリケーションは起動がちょっとぎこちなさすぎると思ったのです。それと、ネットワーク帯域を占有せずに ssh 経由で SQLite のテーブルを読み込むようなツールも欲しかったんです。SQLite についてはそういう CLI クライアントを見つけることができなかったので、自分の欲求を満たすには、自分で書くしかないと思いました。ということで、Sqlite-Commander の登場です。この名前は Miguel De Icaza による素晴らしいソフトウェア Midnight-Commander から触発されたものです。(...)"
Pascal Bleser: MPlayer と smplayer の更新
"今、 Packman repository 内の MPlayer と smplayer をそれぞれの最新開発版に更新したところです。
この版では rtmpdump、mpg123、mpcdec のサポートも有効にしました。 (...)"
Holger Hetterich: SMB Traffic Analyzer 1.2.1 リリース
"SMB Traffic Analyzer (以下 SMBTA) バージョン 1.2.1 のリリースをご報告できることを喜ばしく思います。多くの修正が取り込まれたこと、smbtad と smbtatools 両方の移植性がより高まったことの二つの意味で、このバージョンは「非常に重要なリリース」です。また、このバージョンではシステムの普通の場所にライブラリがインストールされていない場合でも正しく動作するような対応もされました (bnc#654930)。 (...)"
Packman: FrostWire-4.20.6_svn1467-0.pm
- FrostWire プロジェクト日本語ミラーサイト (オリジナル開発サイト FrostWire) より:
"FrostWire は、Gnutella と BitTorrent プロトコルをサポートする P2P ファイル共有アプリケーションです。FrostWire は Java で書かれており、元々は LimeWire のフォークでした。GNU GPL でリリースされており、無料で配布されます。 (...)"
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
SUSE セキュリティ報告: Linux kernel (SUSE-SA:2011:001)
"パッケージ: kernel
報告 ID: SUSE-SA:2011:001
日付: 2011年1月3日(月) 15:00:00 +0000
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.3
脆弱性タイプ: ローカル権限の昇格、リモート DoS
CVSS v2 基本値: 7.8 (AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C)
SUSE にデフォルトで含まれるパッケージか否か: Yes (...)"
SUSE セキュリティ報告: Linux カーネル (SUSE-SA:2011:002)
"パッケージ: kernel
報告 ID: SUSE-SA:2011:002
日付: 2011年1月3日(月) 15:00:00 +0000
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.2
脆弱性タイプ: ローカル権限昇格の可能性
CVSS v2 基本値: 6.6 (AV:L/AC:L/Au:N/C:C/I:N/A:C)
SUSE にデフォルトで含まれるパッケージか否か: Yes (...)"
SUSE セキュリティ報告: Mozilla (SUSE-SA:2011:003)
"パッケージ: MozillaFirefo、MozillaThunderbird、Seamonkey
報告 ID: SUSE-SA:2011:003
日付: 2011年1月5日(水) 10:00:00 +0000
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.1、openSUSE 11.2、openSUSE 11.3、SLE SDK 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Software Development Kit 11 SP1、SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP1、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1
脆弱性タイプ: リモートからのコードの実行
CVSS v2 基本値: 9.3 (AV:N/AC:M/Au:N/C:C/I:C/A:C)
SUSE にデフォルトで含まれるパッケージか否か: Yes (...)"
カーネルレビュー
- 以下、先週 Web 上に発表/公開された Linux カーネル関連ニュースです。原文記事の一節 (OWN-ja チームによる参考訳) と合わせてリンクをご紹介します:
Linux User and Developer/Jon Masters: Jon Masters のカーネルコラム 第96回 – 2010 年を振り返って
"2010 年は Linux カーネルと私達コミュニティにとって、また新たな心踊る一年でした。カーネルのリリースは 4 回に及び、何万ものメッセージがメーリングリストに寄せられました。そして、二つの新しいアーキテクチャ、いくつかの新しいファイルシステム、 (NVIDIA から独立して開発された) Nouveau NVIDIA ドライバ方式による重要なハードウェアのドライバ、最近の WiFi チップ用のオープンソース Broadcom ドライバ——これらに1000人以上に及ぶ開発者達が (個人として、あるいは企業の一員として) 貢献しました。もちろん、多くのフィーチャーも追加されています。 (...)"
h-online/Thorsten Leemhuis: Linux 2.6.37 の変更点
"約11週間の開発を経て、Linus Torvalds は Linux カーネル 2.6.37 をリリースしました。このメイン開発ラインの新しいバージョンは多くの改良を含みます。 Ext4 ファイルシステムにおける進歩は、 Ext4 が巨大システム上で XFS と張り合えるようになったことを意味します。また、新しい開放機能は低速な SSD に空き領域をパフォーマンスの低下なしに通知することが可能です。 (...)"
Softpedia/Marius Nestor: Linux カーネル 2.6.37 がダウンロード出来ます
"本日、1月5日に、他でもない Linux の父、Linus Torvalds が Linux カーネル 2.6.37 のリリースを発表しました。
Linux カーネル 2.6.37 に含まれる新しいフィーチャーとしては、 PPP over IPv4 プロトコルのサポート、多様なファイルシステム (EXT4、XFS、Brtfs 等) に対する多くの拡張、I/O スロットリングのサポート、Perf probe の改良、Ceph ベースのネットワークブロックデバイスなどを挙げることができます。 (...)"
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
- 以下、openSUSE や Linux、フリー/オープンソースソフトウェアを使ううえで知っておくと何かと役に立つ情報へのリンクを、原文記事の一節 (OWN-ja チームによる参考訳) と合わせてご紹介します:
デスクトップユーザ向け
PC Plus/Graham Morrison: USB から Linux をマルチブートしてみよう
"USB メモリから Linux を起動することは、楽しいですし、ときには便利で、いい気晴らしになったりします。例えば、他のディストリビューションを試してみたいと思ったけど、でもハードディスクの中身をいじるわけにはいかないような時は重宝します。もしくは、Ubuntu をどうしても使いたいのに、使っているネットブックが Windows 用だという場合にも利用できそうです。しかし、一つの USB メモリにたった一つだけしかディストリビューションを入れられないようでは、ちょっと制約がきつすぎるでしょう。そして、どれほど大きなサイズの USB メモリであっても他にいくつかディストリビューションを突っ込むことができなかった理由はひとつしかありませんでした: これまではとても難しい作業だったのです。 (...)"
コマンド/スクリプト初心者向け
bashshell.net/MIKE: スクリプトで行った操作を記録する
"スクリプトで変数を使う'
このスクリプトの目的は、行った操作を全て正確に記録するために、コマンドや操作を行ったユーザーをログとして出力します。ユーザ権限での操作と sudo しての操作を混えていた場合のログを見てみると分かる問題の一つは、sudo して操作すると stdout も stderr もログとして残らないということです。 (...)"
OpenHelp: Vim のコマンド早見表
- Vim のコマンドやショートカットが系統立ててまとめられている早見表です。
システム管理者向け
HowtoForge/Falko Timme: openSUSE 11.3 サーバーの KVM で仮想化するには
"このガイドでは、openSUSE 11.3 サーバー上で仮想マシンを作成・運用するため、 KVM のインストールと使用法を説明します。ここではイメージベースの仮想マシンと LVM (論理ボリュームマネージャ) を用いた仮想マシンをどうやって作成するか示します。KVM は "Kernel-based Virtual Machine" の略語で、ハードウェア仮想化を活用します。即ち、 CPU が Intel VT や AMD-V といったハードウェア仮想化をサポートしている必要があります。 (...)"
IBM Developerworks/Ian Shields: LPI 101 講座 : ランレベル、シャットダウン、リブート
"Linux システムをシャットダウンもしくはリブートする方法、ユーザーにシステムが停止することを警告する方法、より制限が多い (もしくは少ない) ランレベルに移行する方法を学びましょう。 この記事の内容は Linux システム管理者を認定する LPI 101 試験に向けた勉強に利用することが出来ます。また、単にシャットダウン、リブート、ランレベルの変更について学ぶことも出来ます。 (...)"
Linux Operating System/garrot: Linux プロセスの優先度を変更する方法
"プロセッサを使う必要のある個々のプロセスの時間は、Linux カーネルによって管理されています。ですが、優先度を変更することで、これに手を加えることが出来ます。
これはいつ必要になるのでしょうか。通常は必要になりません。しかし、それほど性能の高い PC ではない場合や、ビデオ会議をしながら何かをコンパイルしたい場合などに、コンパイラの優先度を下げ、ビデオ会議アプリケーションの優先度を上げたいと思うこともあるはずです。 (...)"
Planet SUSE
Andres Silva: 新しい openSUSE Build Service のインターフェース
"かなりの時間をかけて、いろんな人がopenSUSE の Build Service システム上で作業している様子をながめてきました。openSUSE を構築するのに使われているこのサービスが、プログラマーとユーザーの交流を促進するという理由で、もっとも有用なツールであることは疑いもないことです。アプリケーションをパッケージする強力なツールを提供しています。(...)"
Kai-Uwe Behrmann: CompICC の高速化
"CompIcc 用の net-color spec と Oyranos はパワフルですが、現在のところ低速です。 Compiz のデスクトップが利用可能になるまで 11 秒必要になります。これは私のようなカラーギークにとっては問題ではありません。特に広色域ディスプレイでは、色が飽和することに比べれば起動の遅れは些細なことです。私が見つけ出した欠点は、 Compiz がいくつかの _NET_DESKTOP_GEOMETRY イベントを送信していることです。いくつかのイベントをブラックリストに入れて _NET_DESKTOP_GEOMETRY を調整してみましたが、他の場所でエラーが発生してしまいました。 nvidia-settings パネルの使用後は新しいモニタが CompIcc プラグインで初期化されなくなります。そこで残りの部分も高速化することにしました。変更箇所は Oyranos とプラグイン自体の内部です。 (...)"
Kai Uwe Behrmann: Oyranos カラーマネジメント LiveCD
"SourceForge のOyranos のダウンロードエリアから 64 ビットコンピュータ用 CD Live メディアがダウンロード可能になりました。これは openSUSE の BuildService から入手出来る多数のカラーマネジメントツールを含んでいます。 (...)"
Wolfgang Rosenauer: openSUSE プロジェクト “Evergreen”
"前のブログエントリーの続きとして、長期サポート版 (open)SUSE リリースについて現状を改めてご報告したいと思います。
メーリングリストで、openSLES (CentOS のようなもの) と "openSUSE LTS" のどちらがよい、あるいは容易な解決策であるか、長いこと議論してきました。求められるインフラストラクチャに多数違いがあるので、それぞれに賛否両論があります。しかしここで詳細に立ち入ることはしません。SLES クローンを作ろうというのは魅力的な話ですが、私はそのような動きを牽引する立場にありません。また両者が相容れないであろうとも思ったので、もうひとつのアプローチを進めようと決め、現在存在する openSUSE リリースの寿命を延長しようと試みているところです。 (...)"
OMG!SUSE! チーム:怠け者の諸君! LibreOffice を openSUSE で動かすために戻ってこよう
"前のエントリーで Hudson プロジェクトについての "Oracle との対立"について書きました。Sun Microsystems を買収してからというもの、Oracle はオープンソースコミュニティに多くの同志を作っては来ませんでしたが、最も目立った対立は OpenOffice.org で起こったものです。OpenOffice コミュニティと Oracle が合意に達しなかったことにより、The Document Foundation によって運営される LibreOffice プロジェクトが立ち上がり、続いて "OpenOffice.org から LibreOffice への民族大移動という事態になった" のです。 (...)"
Michal Hrušecký: openSUSE Paste にスクリーンショットを貼るためのスクリプト
"このエントリーはホンの小ネタです。おそらく皆さんご存じの通り、openSUSE Paste はすでにイメージの貼り付けをサポートしています。しかし、イメージ貼り付けがもっと上手く統合されている他の pastebin を使っている方は、この機能を使わないということに気づいたのです。
ということで、この作業をラクにするためのシンプルなスクリプトを作りました。openSUSE:Contrib リポジトリから入手可能です。パッケージ名 susepaste-screenshot をインストールしてください。実行して、好きなウィンドウをクリックすると、そのウィンドウのイメージを openSUSE Paste へペーストします。と同時に、そのペーストへのリンクを (新しいウィンドウを開いて) 表示し、クリップボードにもイメージをコピーします。見たことがないほどステキ、というわけではないことは承知してますが、ちゃんと動きます。もっといい GUI がお望みなら、お気に入りの貼り付けツールの開発チームに openSUSE Paste サポートを依頼してみてください ;-)。
ところで、手動でのインストールがお好みなら、gitorious から入手できますが、依存関係はご自分で解決してくださいね ;-)。"
OMG!SUSE! チーム:わずか224行でもたらされる Linux デスクトップの信じられないほどの性能向上
"先月、いくつかのユーザーケース (一般的なデスクトップシナリオも含みます) において、高負荷時の性能を向上する著しい仕事が Linux カーネル上で完了しました。これはカーネル 2.6.35 のリリース後、Nick Piggin の VM スケーラビリティパッチから始まりました (openSUSE 11.3 のカーネルは 2.6.34 です) 。 Nick の改良はディスクへの高負荷アクセス時にデスクトップのインタラクティビティ (反応性) を支援します。例えば、巨大なファイルをコピーしたり、Ktorrent が大量のデータを書き込むときなどです。マスター Tux (Linus Torvalds) はこの改良 (複雑なコードでした) を大変歓迎しましたが、これらのパッチがカーネルに取り込まれるまでには難局がありました。しかし、この改良の大部分は openSUSE 11.4 に取り込まれます。また、同様にいくつかの "low-hanging fruit" (容易に達成出来るゴール) があることが分かりました。 (...)"
openSUSE フォーラム
フォーラムの新しいホームページのレイアウト
ここしばらく、フォーラムチームは少々この件で忙しい思いをしていました。フォーラムの新しいテンプレートを作っていくに当たり、フォーラムがもっと使い易くなるよう更なる改良を模索していたのです。皆さんのご協力、情報をお待ちしていますし、コミュニティが我々のメンバーやゲストに対してより親しみを感じてくれることになってくれたらいいなぁと思っています。もう一つの側面は、英語以外のフォーラムの見栄えが良くなるということです。このスレッドには多くの反響が寄せられています。是非新しいホームページのレイアウトをチェックしてみてください。
ソースコードパッケージを入手するための正しい方法
私たちはオープンソースの OS、オープンソースのプログラムを使っているわけですが、例えばこのスレッドのようにアイコンがどこからのものなのかを知りたいということで、実際に何らかのプログラムのソースを見てみたいと思ったら、どうしたらいいのでしょうか。寄せられているリプライでは、この件についての裏表が指摘されています。
パーミッション: CD に収められているファイルをハードディスクにコピーする際に書き込み可能にする
書き込み不可というパーミッションで CD に保存されている写真のようなファイルをコピーする時のこと。この人は Linux を使っているご両親の要望に応えてあげたいと思っています。自分自身はどうすればパーミッションを変更できるか承知しているものの、両親にそれをやらせるというのは気が進みません。でも、回転したり赤目補正したりなどといった基本的な編集をするためには、写真を書き込み可能にしておかなければなりません。どうしたらできるでしょうか。
今週のサブフォーラム
フォーラムへのフィードバック
ここは、例えばレイアウトや使い易さ、翻訳絡み、機能追加や改善提案など、フォーラム自体に対するフィードバックを寄せるための場です。統計をとっているわけではないのですが、こういった領域のことについて、これまでここからいろいろなものが生まれてきています。
Web 上の記事から
- openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報へのリンクを、原文記事の一節 (OWN-ja チームによる参考訳) と合わせてご紹介します:
お知らせ
KDE News/Sebastian Kügler: 4.6 RC2 リリース、テストする最後のチャンス
"KDE のリリースチームは 4.6 の tarball 群を公開しました。これは私達がテストと問題の報告を行うためのものです。 4.6 RC2 は 1 月 26 日リリース予定の 4.6.0 に向けた最後のテストリリースです。"
レポート
Harald Sitter: Phonon はコーデックを歓迎します
"Phonon チームは Phonon 4.4.4 リリースの準備のため全力で作業中です。この数日間で GStreamer バックエンドは目覚ましい改善を見せました。
Phonon 4.4.3 で導入された、実験的なビデオキャプチャ機能をサポートする第二のバックエンドというだけではなく、安定性においても途方もない改善が見られます。ですが、最も特筆すべき点は、コーデックインストールサポートの改良です。 (...)"
ZDNet/Steven J. Vaughan-Nichols: ブラウザ戦争 – ヨーロッパ戦線にて Internet Explorer が敗れ、Firefox が勝利
"Internet Explorer (IE) や、ええと、ゴホン、悲しいことに過去のものとなった Netscape Navigator、目立たない Opera からウェブブラウザを選んでいたのはそう遠い昔の話ではありません。IE こそがウェブブラウザでした。しかし、2004年に Mozilla Firefox が登場し、全てが変わりました。今や、IE はマーケットシェアにおけるその座を Mozilla Firefox に明け渡したのです。 (...)"
InformationWeek/Elizabeth Montalbano: NASA のオープンソースアーキテクチャ、Apache の支援を得る
"NASA 主導のプロジェクトが、Apache Software Foundation により完全に支援されることになりました。このプロジェクトはクロスプラットフォーム・コラボレーションを支援するメタデータを利用する Java ベースのミドルウェアの開発を行うものです。
Apache Software Foundation は、 NASA のジェット推進研究所 (Jet Propulsion Laboratory; JPL) が元々開発した オブジェクト指向データ技術 (Object Oriented Data Technology; OODT) アーキテクチャを宇宙機関を対象としたトップレベルプロジェクトとみなしてきました。つまり同 Foundation のオープンソースプロジェクトのなかで、プロジェクト管理と資源のサポートを受ける限られたもののうちの一つになるということです。(...)"
Free Software Foundation Europe: FSFE の 2010 年 – 代表からのご挨拶
"昨年はイベント盛りだくさんの、よい一年でした。以下の文章には我々のさまざまな活動についてリンクが張ってあります。フリーソフトウェアに対する現在の、そして未来の働きのより完全な絵図を描く機会として、ぜひこの文章をお読みになってください。(...)"
レビュー/エッセイ
ConsortiumInfo/Andy Updegrove: Attachmate と SUSE Linux プロジェクト: 次に待ち構えているのは?
"企業スポンサーにより設立されている独立財団 (foundation) によってホストされているのではなく、企業スポンサーにサポートされ、コントロールされている重要なオープンソースプロジェクトが抱える脆弱性について、ここ数ヶ月の間私は何度か指摘を受けてきました。その一例として持ち出されたものの一つに、2003年に Novell が SuSE Linux AG を買収して以降 Novell によりホストされ、最大級のサポートを受けるようになっている SUSE Linux があります。Novell は、皆さんご存知の通り、Novell の株主総会とドイツの公正取引委員会 (German competition regulators) の承認を受けた上で、今から数週間のうちに Attachmate という企業に買収されると予想されています。 (...)"
Groklaw/Pamela Jones: オープンソースのファウンデーションが皆のためのものではないとしたらそのことをどう伝えればいいのか – 最初に書いた後で二回更新してあります
"現在 Outercurve Foundation (訳注: 元々は CodePlex Foundation と呼ばれていた、Microsoft が2009年9月に設立した非営利団体。こちらの記事などをご参照ください) のテクニカルディレクターを務めている Stephen Walli がオープンソースソフトウェアファウンデーション (財団法人、基金) の増加という題で OStatic にゲスト寄稿しています。彼は、Outercurve もその一つだと考えているようです。彼は、私がずっと不思議に思っていたこと、Microsoft が何故このファウンデーションを最初に立ち上げたのか、その中で説明しています。彼の文章はまた、去る12月15日に開かれた openSUSE プロジェクトミーティングについて、私が何を気にしているか説明すると約束していたことを思い出させてくれました。「Comes v. Microsoft」(訳注: このへんの記事を参照してみてください) については現在もまだ検証を進めていますが、それについてはちょっと休憩を挟ませてもらう必要があります。ということで以下、openSUSE ファウンデーションについての議論を例にして、ファウンデーションを立ち上げようとするとき、最初にちゃんとしておくことが何故そんなに重要なのか、また、利益を守るためには絶対に法律家を立てておかなければいけないという理由を説明していきたいと思います。契約条文や企業組織の組み立て方、そしてコミュニティが自らを説明する上で頼りにできるのはそういったものだということについて、企業側の人たちだけが理解しているというのは良いことではありません。皆さんにとって何が利益となるかは必ずしも一致しないでしょう。同じになるということはまずありえません。 (...)"
Everyday Linux How2s: KDE SC 4.6 RC1 – 改めて眺めてみる
"何週間か前、KDE SC 4.6 についての エントリーを書きました。残念ながら、あまりにバグが多かったので、いくつかのマシンでは 4.5 に戻さなければいけませんでした。一つの理由は、私も一台持っている、Intel チップセットでのグラフィックスパフォーマンス向上時にバグが入ってしまったようだということです。別の理由は、openSUSE から Kubuntu に再び乗り換えようと決めたからです。Kubuntu が磨き抜かれ堅牢であることにうれしい驚きを覚えたと言わざるを得ません。さて、話を戻して…今手元で KDE SC 4.6 RC1 を入れているのはメインのデスクトップマシンで、Kubuntu 上で動作させてますが、いい感じに動いているようです。ということで最新 (訳注: 元記事執筆時点) の KDE SC 4.6 についてのリリース直前版についての私の印象です。(...)"
h-online/Dj Walker-Morgan: The H Year: 2010 年の勝ち組、敗け組、(コメントは) マジ勘弁
"The H の 2010 年振り返りへようこそ。私たちは昨年の出来事を、The H 流に「勝ち組」、「負け組」、それに「(コメントは) マジ勘弁」としかいいようがない三つに分けました。業界の巨人たちによるオープンソースやコミュニティの扱いからブラウザ戦争までと、最高の新しいオープンソースから、コミュニティにおける最悪のつまづきまで。(...)"
- 訳注: 原文では「勝ち組」 = "full of win"、「負け組」 = "failboat"、「(コメントは) マジ勘弁」 = "Meh" です。
Datamation/Matt Hartley: Linux への移行 (正しい理由のために)
どうして Linux をデスクトップで利用するのでしょうか。
この質問について考える前に、そのメリットとデメリットを検討してから、何故 Linux を使うのかという原点に立ち戻ってみましょう。この数週間というもの、私のニュースフィードは、Linux デスクトップに関する御託を並べ立てた一般論で埋め尽くされました。 (...)”
Miguel de Icaza: オープンソースに貢献するためのエチケット
"オープンソースプロジェクトで何かを修正したり、機能を追加したりすることに直面したとき、往々にして開発者が抱いてしまう誤解は、実際に修正をしたり、機能を追加したりするより前に、まずは後の作業のためにソースコードを「簡単にする」ことだというものです。
「簡単にする」というのはたいていの場合、メソッド名やフィールドやプロパティを変更したり、メソッドやクラスをリファクタリングしたり、意味もなくコードを別々のファイルに分けてみたり逆にまとめてみたり、アルファベット順に並べたり機能順に並べたり機能が近いものをグルーピングしたりヘルパーメソッドを最初に持ってきたり、そういう小さな変更の組み合わせです。
これはオープンソースプロジェクトに貢献する良い方法ではないのです。(...)"
MakeUseOf/Dave Drager: 最高の Web サーバソフトウェア (& Apache の代替)
"ワールドワイドウェブを動かすプロトコル、 HTTP はオープンかつ世界中から利用できるため、プログラミングの知識があれば誰でも自分自身のウェブサーバーをプログラムすることが出来ます。実際にウィキペディアは 60 以上のウェブサーバーを一覧にしており、それらは独自に公開されたものです。では、あなたが Linux サーバーで使用すべきベストなウェブサーバーはいったいどれでしょうか? (...)"
Linuxaria: Linux のクラシックゲーム 7 個
"Linux で一連のクラシックゲームが提供されているというのは興味深いことです。これらは現行のディストリビューションに含まれており、インストールも簡単です。
さて、ここで言う「クラシックゲーム」とは何でしょうか。
それは2000年より前にリリースされた、Amiga や他のOS、そして Linux に移植されたゲームを意味しています。では、私と一緒に古めかしくも楽しく面白い、オールドゲームの世界を覗いてみましょう。 (...)"
Softpedia: Linuxで動く Windows ベストゲーム&アプリ
" 最近、 World of Warcraft, Call of Duty, Left 4 Dead といった人気のゲームが、Linux でもきちんと動くと知らない人が多いことに気付きました。そこで、その全リストを作成することにしました。
以下の大部分のゲームは完全に動作しますが、他のものはユーザーが何らかの特別な設定をする必要があるでしょう。また、リスト中の2、3のアプリケーションやゲームは、動作に小さな問題があります。 (...)"
フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
openSUSE Weekly News 日本語版について何かコメントしたいことはありませんか? もし何かありましたら、opensuse-ja メーリングリスト宛に投稿していただくか、Twitter で #ownja というハッシュタグを付けて Tweet し、お知らせください!
また、openSUSE Weekly News の編集/翻訳に興味をお持ちでしたら、 Weekly News チームのページをご参照のうえ、ご連絡ください。
Facebook には openSUSE Weekly News のコミュニティページ (英語)もあります。
交流したり、広く openSUSE コミュニティからの助けを求めるためには、IRC、フォーラム、あるいはメーリングリストが使えます。詳しくは交流ページをご覧ください。
クレジット
- Sascha Manns (英語版編集長)
- Gertjan Lettink (『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (『イベント & ミーティング』情報担当)
- Thomas Schraitle (英語版 DocBook 指導)
- Satoru Matsumoto (日本語版編集/翻訳)
- Naruhiko Ogasawara(日本語版編集/翻訳)
- Ko Kazaana(日本語版編集/翻訳)
- Masahiko Hashimoto(日本語版編集/翻訳)
- Yuta Hanayama (日本語版編集/翻訳)
日本語以外の言語版について
openSUSE Weekly News には英語版及び日本語以外の言語バージョンもあります。現在購読可能な言語版については こちらをご覧ください。
免責事項
このサイトの文書は特記されていない限り GNU Free Documentation License version 1.2 ("GFDL") の元に公開されています。詳しくは Terms of site (英文) をご参照ください。
openSUSE Weekly News 日本語版 (以下、"OWN-ja") は openSUSE Weekly News オリジナル英語版を元に OWN-ja チームが編集したもので、紹介している外部サイトの記事の権利は元著作権者が所有しています。再利用等を望まれる場合はそれぞれの原文のライセンスに従ってください。また、OWN-ja 内の翻訳は全て OWN-ja チームによる参考訳であり、内容/翻訳の正確さは一切保証されません。