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オリジナル:Thursday, October 4th, 2007 by Francis Giannaros(英語訳はほぼ完了。レビューと画像の追加を引き続きお願いします。)

openSUSE 10.3 GM リリース発表

openSUSE チームは、ここにopenSUSE 10.3 のリリースを自信を持って公表します。Linux の利用はどこまでも促進され、世界中に最も利用しやすい Linux ディストリビューション、すなわち openSUSE を簡単に手に入れられる自由をopenSUSE プロジェクトは提供します。openSUSE は常に安定して、安全であり,最新のフリーウェア、オープン・ソース・ソフトウェアで構成され、そして、いくつかの新しいテクノロジを伴ってリリースされています。

openSUSE 10.3 は、セキュリティ,およびそのほかの深刻な問題のアップデートを2年間にわたりサポートされます。

このバージョンは、新しいグリーン・アートワークス(緑を基調としたテーマ)、KDE 3.5.7 そして部分的ながら KDE 4 、Suse 用に最適化された GNOME 2.20 、 GTK 版 YaST 、新しい1クッリク・インストール・テクノロジ、すぐに利用可能な MP3 サポート、新規あるいは再構築された YaST モジュール、compiz そしてcompiz fusion 拡張群、仮想化の改善、 OpenOffice.org 2.3 、 Xfce 4.4.1 、そのほかいろいろなものが詰まっています!openSUSE 10.3 の新着情報や利用情報の詳細や、ダウンロードに必要なリンクを読んでください.

デスクトップ

今回のリリースに向けて、多くの視覚的な変更がありした。wikiのスクリーンショットでも新しいスクリーンショットを見ることができます。

美しき「緑」のアートワーク

今回のリリースは、いつもの openSUSE のように、満足で新しいアートワークのコレクションを収蔵しています。そして, openSUSE 10.3 のアートワークでは、昔から親しまれてきた緑のテーマが戻ってきました。洗練したプロフェッショナルな外見のテーマを完成させました.

openSUSE 10.3 のアートワークを、さらに見たい時はブランド概観を見てください。

KDE 3.5.7

デフォルト(標準)の KDE desktop は、最新安定版でSUSEが磨きをかけた KDE 3.5.7 です。 これには、ユーザビリティと中枢性を兼ね備えたキックオフ・メニュー、Kネットワーク・マネージメント(KNetworkManager)、そのほか openSUSE の成果を揃えました。KDE の個人情報管理ソフト Kontact もまた、エンタープライス用リリースへアップデートされており、新たな機能や多くの修正を加えて提供します。

KDE 4

Opensuse10.3 では、KDE 3.5.7 がデフォルトの KDE デスクトップ環境ですが、 最先端の KDE4 の片鱗]も見ることができます。デフォルトで含まれているものは、KDE4 ゲーム や KDE4 版の KRDC と KRFB (管理者用のリモートデスクトップツール)です。以下で、あなたは SVG を用いたことでより滑らかなグラフィックが体験が可能となった KDE4 の ゲーム・スクリーンショットを見ることができます。

  • KPat - KDE4 の GameKMahjongg に含まれている。
  • 完全な KDE4 デスクトップも評価プレビューとしては利用可能です。
  • KDE4版 Amarok

GNOME 2.20

最新鋭の GNOME 2.20 も今回のリリースの特色です。これは、SUSEが独自に磨き上げた追加セレクションを伴っています。よりシンプルに、よりよく構築された SLAB メニュー、(下の画像にある)国際時計( intlclock )パッケージからの新しい世界時計アプレット、同様に包括的で、完全な機能で、しっかりと完成された F-Spot (フォト・ブラウザ) やBanshee(オーディオ・プレイヤ) アプリケーションが今回のリリースに含まれています。

  • 10.3 GNOME Desktop

GTK版 YaST

GNOME デスクトップ環境を選択してインストールしたとき、 GTK 版 YaST が今回から標準となりました。これは、GNOME デスクトップ環境の利用する時、YaST が、いっそう統合され、調和がとれたということを意味します。そして、すべての YaST モジュールは GNOMEのコントロールパネルと同じように構成・配置されます。

  • GTK YaST Bluetooth Module

GTK 版 YaST は、もちろんいままでの Qt 版と同じ YaST モジュールを含んでいます。絶対的に機能が不足していることはありません。感傷的なユーザは、/etc/sysconfig/yast2 を編集することで Qt スタイルの YaST に簡単に切り替えることができます。

1-クリック・インストール

これは openSUSE において利用できる全く新しい、革命的なテクノロジの一部です。このテクノロジは「他のレポジトリからの追加ソフトウェアをインストール」という以前から面倒な悩みのタネをついに解決してくれます。 1-クリック・インストールは、レポジトリの検索どころか、「パッケージ・マネージャ」に該当するレポジトリを追加して、再び「ソフトウェアの管理」を行います。1-クリック・インストールは、これら複数のプロセスを、一続きののシンプルなプロセスに統合し、1-クッリクによってすべての作業を実行することができるようになります。

  • 1-クリック・インストール

1-クリック・インストールは、既にopenSUSE ビルド・サービスで完全な形で提供されています。そして、後述するマルチメディア・コーデックをあなたが入手する時の手助けするように利用されています。

マルチメディア

待ちこがれていた機能、MP3のサポートが、今回すぐ使える状態で完全に利用可能です! MP3の再生が Amarok と Banshee のどちらも Fluendo (GStreamer) コーデックを通じて利用できます。 これは DVD メディアによるインストールで利用可能です。でも、あなたが1-CD インストールを選択していたとしても、――――「MP3のサポートを望むか否か」という最小限でわかりやすいダイアログ・ボックスに答えるだけで――容易に利用できるようになります。

  • Fluendo GStreamer コーデックのインストール

コーデックは「1-クリック・インストール」を用いてインストールされるでしょう。同様の技術がコミュニティのWebサイトでも利用されています。そこでは、MP3以外のマルチメディア・フォーマットも利用できるように、次善策やその方法が紹介されています。詳しくは openSUSE-Community.org/Multimedia をご覧下さい。

新規もしくは再設計された YaST モジュール

「ネットワーク・カード」モジュールも、ユーザビリティの見地から改めて再設計されました。新しいバージョンでは、今日の典型的なネットワーク・カードの環境設定に、より即したものとなりました。基本的な設定を、さらに簡単に終わらせることができるようになりました。

評判の新しいモジュールのひとつが、「Community Repositories」モジュールです。これは、公式のレポジトリ、あるいは openSUSE ビルド・サービスが提供する人気のレポジトリ、もしくは第三者のレポジトリを使いやすいリスト形式で提供します。これにより、あなたが望む外部のレポジトリを簡単に利用できるようにします。

もうひとつ、yast2-product-creator パッケージから利用できる評判のモジュールは、KIWI の YaST フロントエンドです。KIWI は、あなた自身がカスタマイズするシステム・イメージの作成を設定を通して、簡単に利用できるようにするアプリケーションです。

KIWI は、現在のところ、いくつもの追加プランを通して、Live版 CD、 USB ブート・イメージ、 QEMU/VMware や Xen などの仮想化用イメージやネットワーク・ブート・イメージの作成などのオプションを、サポートしています。既存のシステムイメージ作成ツールと異なり、KIWI は完全な環境設定が可能です(例えば,どの壁紙を使うかに到るまでも)。そして、すっきりとシンプルなデザインとなっています。

Compiz そして Compiz Fusion

Compiz は、いつものように、CD からでも DVD からでもインストールして、直ぐに利用することが可能です。そして、 Compiz Fusion も公式のオンライン・レポジトリから利用可能です。新しいバージョンでは、多くの新しい驚愕のプラグインと共に、最新のあなたにコンポジット効果を提供するでしょう。

  • Expo PluginExplode AnimationShift Switcher

さらに知るためには、公開前の実験的先端記事を参照してください。 openSUSE のサービス・レポジトリ X11:/XGL も常に最新版の Compiz そして Compiz Fusion を提供しています。

仮想化技術 (Virtualisation)

仮想化技術に関して、いくつかの改善および追加事項があります.これには、最新版の Xen 3.1 および QEMU の配布がもちろん含まれています。さらに、VirtualBox (一般用途の完全な仮想化ソフト)や、 KVM (最新の Linux 仮想化インフラ)も,今回含まれました。そのほか 仮想化 (VMware) 関係のカーネル・オプション、例えば paravirt-ops や vmi も、今回のカーネルで利用可能です。


  • VirtualBox running openSUSE 10.3 KDE
  • openSUSE 10.3 in Xen

OpenOffice.org 2.3

OpenOffice.org は、openSUSE の包括的なオフィス・スイートです。 今回のリリースでは、新しい機能や無数の改良を加えた最新の安定版であるヴァージョン2.3を収録しています。

もっともっと、たくさん!

openSUSE 10.3 は、これまでに述べたこと以外にも多すぎるぐらいの特別な改良があります。それには、簡潔なファイル共有ツール Giver のような小さなアプリケーション、Xfce 4.4.1 そして、その他のコミュニティの開発ソフト。詳細は Product Highlights/10.3 をご覧下さい

  • Xfce in openSUSE 10.3

舞台裏

今回のリリースでは、グラフィカルな変化においてかなりの選択が行われた。多くの作業がディストリビューション全体に渡り展開され、舞台裏でもいくつかの変化があった。

新しいパッケージ管理

パッケージ管理チームは、新しいopenSUSE パッケージ管理の改善を進めるため、ハードな仕事をこなしてきました。そして今回、披露できる多くの成果があります。それは信頼がおけ、さらに円熟し、そして驚異的な速さ誇るものです。もはや起動時にパースする必要なく、 yum や smart といったツールと高い互換性を持ち、もっともよく利用するパッケージのインストールを行う場合に,スピードが速くなりました.

これには大幅に改良されたコマンドライン・ツールとしての zypper、再設計された 下流のGUIとしての openSUSE アップデータ・アプレット(KDE,GNOMEそれぞれでネイティブ)が含まれて、グラフィカル・パッケージ管理のためのインターフェースである前述の YaST と共に提供しています。


起動時間の劇的な改善

今回、起動時間の改善ラウンドでの大きな成果が含まれた。55秒も待たされた openSUSE 10.2 と比べれば、信じられないぐらい目覚ましいスピードアップが今回行われ、デスクトップ型PCでは約24秒、ノート型PCでも27秒で起動する!詳細はリンク先を参照してください。


バック・エンド(Under the Hood)

  • Linux 2.6.22.5
  • GCC 4.2
  • libZYpp 3.26.2

配布メディアとダウンロード

すべてのインストール・メディアは、software.openSUSE.orgから、Torrent もしくはHTTP/FTP 経由して、ダウンロードすることが可能です。ここでは、いくつかのリンクを挙げておきます:

  • 1 DVD版 (OSS と 非OSS ソフトウェアで構成)(torrents : i386, x86_64, ppc):英語・ポルトガル語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・中国語(繁體中文・簡体中文)・日本語・ロシア語・チェコ語・ハンガリー語・ポーランド語・フィンランド語・デンマーク語・スウェーデン語・オランダ語をサポート。
  • KDE インストール用 1 CD (i386, x86_64, not for ppc):英語のみ
  • GNOME インストール用 1 CD (i386, x86_64, not for ppc):英語のみ
  • 追加CD (非OSSパッケージ)(i386 orx86_64, [ ppc])
  • 拡張的な言語追加CD (i386, x86_64, ppc) DVD 版と一緒にお使い下さい!

Live版 CD は、2、3週間後でリリースされます。チェックサムを用いるメタリンクも、download.packages.roから利用可能です。

(訳注:2007-11-11現在、ここからLive版CDのダウンロードが可能です。)

アップグレード・オプション

いつものように、ひとつの配布メディアをダウンロード、それをディスクに焼き、メディアから起動。それから、インストーラーの実行中に「アップグレード」オプションを選択することで、前バージョン openSUSE 10.2 から、最新の openSUSE 10.3 に、完全なアップグレードをすることが可能です。スムーズなアップグレードのためには、「インストール前にオンライン・レポジトリを追加する(Add Online Repositories Before Installation)」のチェックはそのままにしておいて下さい。

openSUSE 10.3 RC1 からアップグレードする場合、YaST の「Software Repositories」モジュールで、正確に 10.3 用のレポジトリ (oss, non-oss;factory用のレポジトリではなく!)を確保して下さい。さもなくば、YaST の「Community Repositories」モジュールから factory 用のレポジトリを削除して、一度 10.3 用のレポジトリを追加して下さい。一度行えば、YaST の「ソフトウェア管理」モジュールを起動して、メニューから「パッケージ」->「すべてのパッケージ」->「利用可能なパッケージがあれば更新」を実行して下さい。

代わりに、Zypperを用いて、下記コマンドを実行することですべてのパッケージをアップグレードすることも可能です。(はじめる前に factory用のレポジトリではなく、10.3用のレポジトリであることを一度確認して下さい。)

zypper update -t package

交流!(Communicate!)

あなたの声をお聞かせ下さい!ヘルプ情報を得たり、フィードバックを提供したり、質問を尋ねたり、参加したり、そして openSUSE への貢献を促すために、お互いに交流をしましょう。openSUSE のコミュニティと連絡する方法はいくつもあります。例えば:

  • IRC: [#opensuse] on irc.freenode.net
  • ディスカッション(議論)フォーラム: Webフォーラム を参照して下さい。
  • メーリングリスト:とりわけ、opensuse@opensuse.org (購読) が、全般的なサポートの受け皿として利用可能です。特化したヘルプ情報の交換はこちらをチェックして下さい。
  • そのほか、 Jabber や Usenet などへの接触方法は、交流ページをご参照下さい。

このリリースに関わったこれらの人々、特にすばらしい openSUSE のリリースを作り上げた、すべてのコミュニティー、貢献者の方々にとても感謝しています。