GNOME リポジトリ
GNOME:STABLE:*
このリポジトリには openSUSE の最新バージョンに対する最新の安定バージョン のほか、提供元である GNOME プロジェクトが公開している、安定バージョンの更新を提供しています。 openSUSE GNOME チームでは、提供元の更新をできる限り素早くかつ円滑に取り込む体制が用意されているため、 openSUSE を利用することで、まぎれもなく最新でかつ偉大な 安定 パッケージを利用することができるようになります。
- openSUSE 13.2 の GNOME に対する提供元からの更新は、このリポジトリ内に送信されます。
- 最新の GNOME に更新したいだけの場合は、 GNOME:Factory を有効化する必要はありません。
- GNOME:STABLE リポジトリを有効化したあとは、
zypper up
コマンドラインを実行するだけで作業は終わりです。
GNOME:Apps
このリポジトリには、 GIMP, Inkscape, Pidgin など、 GNOME のリリースサイクルには従わない様々な GNOME アプリケーションが含まれています。このリポジトリにはほかにも、 Factory に取り込まれる前段階にあり、将来の openSUSE リリースに含まれる予定のパッケージも含まれています。
開発用のリポジトリ
これらのリポジトリを追加する際には、下記の注意事項をお読みください:
- GNOME:Factory は openSUSE:Factory に依存しています。
- GNOME:Next は GNOME:Factory に依存しています。
このような構造から、依存関係を満たすようにするには openSUSE:Factory のリポジトリを追加する必要があります。 openSUSE:Factory はそれ単体で必要なパッケージを賄う フルチェーン のリポジトリであり、優先順位を正しく設定する必要があることにもご注意ください。リポジトリを追加した後は、 zypper dup
を実行するだけです。
警告!
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優先順位を正しく設定しないと、 GNOME だけでなくディストリビューションすべてをアップグレードすることになってしまいますので、ご注意ください。 |
GNOME:Factory
このリポジトリには 最新の安定版 GNOME が含まれています。定期的に安定版ブランチで提供されているコードを元に構築して提供するようになっていますので、 Factory 内を 最新の状態に保つ ようになっています。このリポジトリには 不安定なバージョン は含まれていませんので、安定性の面では (おそらくは) 問題が発生せず、 openSUSE:Factory を 手っ取り早く 利用できるようになっています。
GNOME:Next
これは Factory (ローリングリリース) 内に取り込まれることを目指した開発用のブランチです。ここには次期バージョンの GNOME が提供されています。 GNOME:Next 内のパッケージが 安定した 状態になると、ここからさらにブランチが作成されて、次回の openSUSE リリースバージョン (現時点では 13.2) に取り込まれることになります。
警告!
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このリポジトリは開発用のものであり、新しく使い始めるようなユーザや日々の作業で利用するような用途にはお勧めしません。 ここでは絶えず開発作業が行なわれるため、バグに直面する可能性のほか、場合によってはシステム全体が利用できなくなってしまうようなこともあります。安定性を維持したまま 最新の GNOME をお使いになりたい場合は、 Tumbleweed. をお使いください。 |
アップグレード手順
最新バージョンを試してみる度胸はおありですか?バグに直面してもかまいませんか?それなら...
- まずは現在動作中のシステム (現時点では 13.2 のはずです) に対して、利用可能なすべての更新をインストールしてあることをご確認ください。 openSUSE Factory 内のバージョンに直接移行する場合は、確認不要です。
- 次に、現在使用中のリポジトリの中から、すべての 追加 リポジトリおよびすべての サードパーティ製の リポジトリを無効化するか、削除します。その後、 GNOME:Factory, GNOME:Next のいずれかまたは両方を追加します。なお、 2 種類の 13.2 向けメインリポジトリと、ビデオドライバ関連のリポジトリ (もしも使用していれば) については、有効化したままにしてください。
- リポジトリの管理方法
- ヒント! 最近の検証結果によると、デスクトップ環境が使い物にならなくなってしまうような問題を避けるため、特定のパッケージに対してはバージョンを維持したままのほうが良い場合があります。また、 btrfs ファイルシステムをお使いの場合は、アップグレードの前に Snapper を有効化し、設定しておくことをお勧めします。
- リポジトリを設定した後は、あとは実際のアップグレードを行ないます。これにはいくつかの方法があります。コマンドラインインターフェイスをご希望の場合は、 root ("
su
" コマンドを使用します) でzypper dup
を実行してください。コマンドラインではなく GUI をご希望の場合や、アップグレードの概要を知りたい場合は、 製造元を変更する更新 をお読みください。