openSUSE Weekly News/207

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支持を集めているフィーチャーリクエスト

  • 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。

ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 381)

"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"

起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 210)

"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"

1-クリック・アンインストール (得票数: 178)

"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!

例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"

GRUB v2 へアップデート (得票数: 173)

"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"

Popularity contest (人気投票) (得票数: 129)

"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。

  • popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
  • パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
  • YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
  • opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"



先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト

  • 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。

[パッケージ] MyPaint

"MyPaint が openSUSE のメインリポジトリに入ってくれたら嬉しいです。とてもいいアプリで、人気も高いですから!"

パッケージをアンインストールするパッチが使えるようにする

"何らかの事情で修正することができない末端パッケージでセキュリティ上の欠陥が見つかったときのことを想像してみてください。そんな時のために、その影響のあるパッケージを使っているユーザに向かってアンインストールした方がいいと伝える術が必要となります。
これまで我々は、ファイルの入っていないパッケージの新バージョンをリリースすることでこの問題を「解決」してきました。でも、この方法はあまりスマートなハックだとは思えません。欲しいのは、リストアップされたパッケージを Packagekit などをおかしくすることなくアンインストールできるような特別なパッチなのです。"

ソフトウェア管理のバージョンに依存した異なるリポジトリビューが使えるようにする

"例えばアップデートリポジトリが肥大化していったときなど、ソフトウェアスタックでバグが発生し、想定外の問題が発生することがあります。最悪のケース、そのソフトウェアスタックではそれ以降いかなるアップデートも適用できなくなってしまったり。
このような状況に陥らないための明快な方法が必要だと思います。

ということで、異なる名前のついたエントリーポイントを zypp で探せるようにすることを提案します。例えば、「repomd-XX.xml」 (XX のところは内部リビジョンカウンター) という感じにするわけです。こうしておけば、パッチの当たっていないソフトウェアスタックのためにいじらなければいけないリポジトリを必要最低限に押さえることができ、それ自体のためのアップデートをインストールすることができるようになります。
ファイル非互換性を別オプションとして使えば他のソフトウェアスタックに影響を及ぼすことがなくなり、他のリポジトリパーサーでいつもフルリポジトリが使えるようになると思います。"

Windows の Active Directory ドメインに参加している openSUSE クライアントから CUPS 経由で Kerberos 印刷できるように

"openSUSE 12.1 と 11.4 に入っている現行の Kerberos 印刷ソリューションは、openSUSE クライアントが Windows の Active Directory ドメインに参加しているとうまく使えません。CUPS は Kerberos をサポートしているのですが、「CUPS の主開発者である Michael Sweet によれば、Kerberos チケットが CUPS のバッファに収まりきれないため」少なくとも Windows Server 2003 以降では問題が起こってしまうのです。 - http://blog.ryanharter.com/?p=4
CUPS が吐くエラーログは「[Job 2] Backend returned status 1 (failed)」というようなもので、私にとっては暗号のようなエラーメッセージです。なので、一体どこで問題が起こっているのか突き止めるためにはいろいろ調べてみなければいけなくなります。
以下に書くように、CUPS には別個に開発されたバックエンド (訳注: 原文を読んでいただくと分かりますが、cups-ksmb のことを指しているようです) が存在しています。それを使うと何もせずともこの問題が解決できるのです。"

openFATE 登録フィーチャー統計情報

  • openSUSE ディストリビューションを対象として openFATE に挙げられている機能追加リクエストの統計情報についてはこちらをご覧ください。



翻訳 (Translation) チーム

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翻訳(ローカライゼーション)


コミュニティ内での出来事

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Kim Leyendecker: openSUSE 2011年振り返り: 皆さんからのご意見を!

"現在、今年の openSUSE 年次レビューを取りまとめている最中です。openSUSE 視線でこの一年を振り返ってみての、皆さんからのご意見を募集中です。http://dodin.org:9001/p/os-annualreview に追記していってください。"

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セキュリティアップデート

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完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。


カーネルレビュー

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  • コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。

h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: X.org 向けマルチタッチ対応と新しいグラフィックスドライバー

"X Server 1.12 ではマルチタッチ機能に対応したタッチスクリーンのきちんとした実装が追加される予定です。PC 向けグラフィックスハードウェアの三大供給元はそれぞれ新しいドライバーをリリースしました。Linux 3.1 が数週間前にリリースされたにも関わらず、Linux 3.0 も依然メンテナンスされています。

X.org の X Server の X 入力拡張 (X Input Extension) のメンテナーである Peter Hutterer は、X Server にマルチタッチ入力のサポートを追加するためにレビューされていた一連のパッチを受け入れました。すなわち、一本だけでなくそれ以上の指をタッチスクリーンに触れてユーザインタフェースをコントロールできるということで、特にタブレットにおいては興味深い機能です。このサポートは X 入力拡張バージョン 2.2 に投入されます。このコードは多分すぐに X Server の開発版ブランチに入り、X Server 1.12 として 5 月にリリースされます。この X Server の新しいバージョンは、今の大まかなプランによれば、これも同じように X.org 7.7 の一部としてリリースされるでしょう。 (...)" (注:2)

Linus Torvalds: Linux 3.2-rc6

  • このリリースではリリース直前の駆け込みリクエストが多かったことについて Linus はかなり怒っているようですね。オープンソースコミュニティを運営するには「声を荒げないといけないときもある」と以前インタビューで語っていたと記憶していますが、そういう発言が目立ってしまうのが「Linus は口が悪い」といわれてしまう理由なのかもしれませんね。

"オーケー、みんながぼくのリリースタイミングに見当をつけたり、いつだか賭けたりしてるのは分かってるんだ。というのは -rc6 のコミットの半分は今日マージされたんだからね。

ホントのところをいうと、今週の残り全部を合わせたよりも多くのマージリクエストを今日受け取ったんだよ...

さて、このことについては「分かったよ、みんな休暇前の金曜日まで寝かせておいて、後はぼくに押し付けようとしたんだね」と文句言うだけで勘弁してやるし、別に -rc サイクルをオモチャ扱いしているということじゃないとは思うけど、一般的には、ぼくはみんなが最後の最後にリクエストを投げっぱなしにするようなことが大っ嫌いだ。もし故意にやったんだったら、どうか止めてくれ。物事を小さく分割して、そのときの -git を追いかけている開発者がそこに対する変更の形で入れてくれれば、-rc リリース直前に塊をつっこむよりずっとよくなるだろう。 (...)" (注:1)


Linus Torvalds: Linux 3.2-rc7

  • ついに LInux 3.2 系最後の -rc です。クリスマスだというのに仕事をしている Linus には頭が下がります。

"出たよ。多分最終版の 3.2 前の最後の -rc だから、どうか休暇の間に確認して欲しい。

ほとんどの変更はただの一行野郎だけど、いくつかの qla4xxx ドライバーは突出していて、実際のところ diff の概ね 40% ほどを占めている ("qla4xx: flash/ddb サポートの修正")。これはつまり、VMWare DRI ドライバーの更新といくつかの dvb の更新、それからいつものランダムなドライバーの修正も併せて、80% 以上の変更がドライバーについてのものだったということを示している。

いくつか net の更新があり、SH の更新があって、それからそれ以外の (すごく小さい) 微修正がある。以下の短いログに (正直退屈な) 詳細が書いてあるよ。 (...)" (注:1)


Rares Aioanei: カーネル週刊ニュース – 2011年12月24日号

  • お馴染み週刊ニュース。今回はクリスマス特集号! といっても、いつもの号と特別変わっているようには見えませんが……。

"やあみんな! ようこそクリスマスを祝福するすべての人向け、2011 年クリスマス特集号へ。

- Jens Axboe は -rc5 向けの block の修正を、Amd Bergmann は arm-soc の修正を 3.2 へ、Takashi Iwai は -rc6 向けのサウンドの修正を、そして Keith Packerd は intel-drm への修正を行った: (...)" (注:1)


Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)

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コマンド/スクリプト初心者向け

Help Desk Geek/Eric Fleming: Linux でアーカイブを作るために ‘tar’ コマンドを使おう

  • 複数のファイルをまとめて一つのファイルにした「アーカイブ」を作るには、Windows だと ZIP や RAR や (先に開発停止がアナウンスされた) LHa などのツールを使いますが、Linux では「tar」コマンドを使います。いくつかの GUI フロントエンドはありますが、やはりコマンドラインから使うほうが細かい指定が可能です。この記事では簡単な例で tar コマンドの使い方を説明しています。

LINUX-NEWS: Unix ベースのオペレーティングシステムにおける「パイプ」

  • UNIX という OS の偉大な発明はいろいろありますが、単機能の小さなコマンドをたくさん用意して、それを「パイプ」で連結して使うという概念を大胆に導入したこともその一つでしょう。Linux も UNIX を元とした OS ですから、「command1|command2」という形のパイプを使えばいろいろなことができます。この記事ではまずはパイプを使った典型的な操作例を示した後、tee や cmp や comp といったパイプと併用すると便利なコマンドを紹介しています。

システム管理者向け

Doug Vitale: 繋がらなくなったネットワークのトラブルシューティング、第二弾:欠かせないネットワークコマンド

  • ある程度の規模のネットワークで接続障害が起きたときのトラブルシューティングのコツを伝授する本シリーズ。第一弾では「徴候と潜在的な原因を認識する」「影響範囲を調べる」「変更点をはっきりさせる」「もっとも可能性の高い原因を明らかにする」「上流への報告が必要かどうか判断する」「潜在的な影響を加味してアクションプランと解決策を作る」「結果をテストする」「解決策の結果と影響を認識する」「解決方法とプロセスを文書化する」という一般的な問題解決のプロセスを述べ、さらに「もっとも可能性の高い原因を明らかにする」については具体的な手順も紹介しています。今回はひき続いて、ネットワークのトラブルシューティングに役立つ数々の有用なツールを紹介しています。ネットワーク管理者は必読!

Linux.com/Carla Schroder: systemd 利用の Linux 環境でサービスを管理する

  • 206 号でご紹介した記事の続きになります。systemd を GUI で管理する systemadm (OBS からインストール可能な systemd-gtk パッケージに含まれています) や CLI のツール systemctl の紹介をしています。また、systemd の主要開発者である Lennart Poettering がブログに書いた systemd の解説記事へのリンクもたくさん張ってありますので、systemd をより深く理解するためにはそちらもぜひご一読を。

Berthold Gunreben: DRBD とネットワークの再起動

  • DRDB (Distributed Replicated Block Device) は「ネットワークを通じてハードディスク(ブロックデバイス)をリアルタイムに複製(同時複製)するソフトウェア」(先のリンク先より引用) で、高可用性 (High Availability) が必要な応用や仮想化などと共に広く利用されています。しかし DRDB はネットワークの再起動時にスタンドアロンモードに落ちてしまうという、応用によっては不便なところがあり、それを解決しようというのがこの記事です。割とシンプルな解決策ですが同様な問題にお悩みの方はチェックしてみてはどうでしょうか。


Planet SUSE

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Manu Gupta: systemd – openSUSE 12.1 で起動を早くし、見通しよくさせる

"openSUSE 12.1 では、SysV Init デーモンに代わって systemd が採用されました。 systemd では、新しく改善されたシステム起動方法とサービス管理方法が提供されています。ソケットや D-Bus アクティベーション、cgroups (control groups) の利用、積極的に並行起動することでシステムの起動時間を速くするなど、多くの新しい機能が備わっているのです。systemd は、システム管理者用に新しい機能やツールももたらしてくれます。この記事では、systemd とは何物か、その仕組みや新たな可能性の利点の引き出し方について解説して行きます。 (...)"

Jos Poortvlieet: openSUSE と ownCloud

"openSUSE 12.1 がリリースされてから数週間が経ちました。 このリリースで紹介している新しいテクノロジーのうちで大きなものの一つに、独立したリポジトリで提供している ownCloud があります。ownCloud は、自前のクラウド - 他の人とデータを共有したり複数のデバイスで使えるようにするための場所 - を構築できるウェブアプリケーションです。あなた自身がデータの所有者となるので、個人情報やセキュリティといった面で安心できるわけです。 (...)"

Michal Hrušecký: Google Code-in での openSUSE Paste のタスク、さらに二つ完了!

  • メールにそのまま添付するにはちょっと長過ぎるようなエラーログや出力などをちょっと貼りつけておくのに便利な Pastebin。openSUSE にも openSUSE Paste というサイトが用意されているのですが、ここの改善が Google Code-in のテーマの一つに選ばれています。このブログはその経過報告で、以下ご紹介してあるロゴの他、Web インターフェイスからスパムを削除できる権限付与の機能も実装されたとのこと。

"皆さんご存知かもしれませんが、現在 Google Code-in が進行中です。これは、高校生がオープンソースに参加したりプロジェクトに貢献する絶好の機会となっています。私も、openSUSE Paste への作業でこの企画のメンター (指導者) の一人となっていたりします。しばらく前に一つタスクが完了したことをお知らせしましたが、今回はさらに二つ完了したことをご報告できることになりました!!!

まずは技術的ではないことから。一つのタスクの成果として、openSUSE Paste のロゴが一つ出来上がりました! 実際には複数パターン作られました。いずれのパターンも Git から入手できるようになっています。すべて Prajwala Parameshwa のデザインです。もしお気に入らないようでしたら、それは横から口を挟んでそっち方向に持っていってしまった私のせいです。もし気に入ってもらえたなら、それは全て、作ってくれたアーティストのお手柄だということになります。;-) どうしてこんなにいろいろなパターンがあるのでしょうか? まず、3つの色違いパターン - 灰色 (通常の紙)、緑 (ディストリビューションカラーが緑ですからね)、黄色 (付箋紙の色) - が存在します。そしてそれぞれの色ごとに、境界線の有無、Geeko スタンプの有無パターンが存在するのです。ということで、状況に応じてロゴを使い分けることができるわけです。;-) (...)" (注:3)


Michal Hrušecký: ARM 上で動く openSUSE がますます良くなっています

  • 一時期、手を動かす人がいなくなって存続も危ぶまれた ARM ポートですが、どっこいしぶとく生き残り、成果を上げつつあるようです。リンク先の原文では、ARM 上で仮想端末を呼び出し、そこで ncurses 版の YaST を起動させている動画も紹介されています。

"openSUSE には ARM ポートがあること、皆さんご存知ですよね? 多くの方が毎日せっせと作業を進めてくれているんですが、現在大きく進捗している状況です。この目覚しい進捗からしてみると、実際にその成果がリリースされる回数は少なくなってしまっています (というのも、Factory は常に変化しているので、OBS ではバイナリーパッケージがどんどん入れ替わってしまうからです)。なので、デバイスを常に最新状態に更新しておきたいと思ったら、OBS をしっかりと追いかけ、沢山のパッケージが次々ビルドされていく様を監視してどのパッケージが間もなくビルド完了し、公開されることになるかを見続けなければいけなくなります。なにせ、誰かが GCC を修正したら、それがトリガーになって全部に更新がかかってしまいますから。:-D でも辛抱強く待っていられれば、そのうちパッケージの公開状況も落ち着くはずです。そうすれば幸せになれるでしょう。私もそうですから。:-D 私は素晴らしいデバイス、ASUS の Transformer を持っていて chroot 環境で openSUSE を動かしているんですが、これまでよりずっと良くなってきています! ということで、私の味わっている興奮を皆さんとも共有したいと思ったのです。;-) 12.1 の Launch パーティーでは ARM で動かす openSUSE についてお話し、ARM で zypper を実行している様子をお見せしましたが、今日は YaST をお見せしたいと思います。;-) なんか見覚えがありませんか? そうです、2010年にも ARM 上の YaST のスクリーンショットをいくつか公開したことがあります。しかし今回は、openSUSE ARM が今後も生き延び、繁栄を遂げることになると期待させるに十分なものとなっているでしょう! (...)" (注:3)


Web 上の記事から

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  • openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:

レポート

Network World/Michael Cooney: FCC、オープンソース・コミュニティアプリチャレンジの勝者に合計10万ドルの賞金を提供

  • デジタルガジェット好きならご存知かもしれませんが、FCC (Federal Communications Commission; 米・連邦通信委員会) といえばアメリカの放送および無線通信事業を統括する組織です。ここが地域コミュニティの活性化を促進するオープンソースなスマートフォンアプリをスポンサーしましたという記事。面白い取り組みですね。

THE 451 GROUP/Matthew Aslett: 減退が続く GPL の勢力

  • 「GPL (Copyleft) 系ライセンスを利用する FLOSS プロジェクトは減少傾向にある」というレポートが散見されます。The 451 GROUP のブログ記事の中で6月に公開されたものもそういうレポートの一つですが、この記事はとても多くの読者を引きつけたとのことで、そのフォローがこちらになります。結論をいえば GPL 系ライセンスを採用する FLOSS の割合は減少し続けており、今のペースでいけば来年には 50% を割り込むかもしれないということなのですが、その理由としてベンダー主導の FLOSS プロジェクトの場合は非 Copyleft 系のライセンスが好まれるということがあるそうです。なお、コメント欄には「MSのプロパガンダだ」とか「調査結果を公開している Black Duck Software は GPL 汚染防止をビジネスにしてるから」といったやや陰謀論めいた話もありますが、「GPL 系ライセンスの割合が減っているというが、寧ろ非 GPL 系が非常に増えているというべきで、総数では GPL 系ライセンスも増えているのでは?」という指摘に対して記事が加筆されたりと面白いですね。

レビュー/エッセイ

Linux User & Developer/Jos Poortvliet: GNOME Shell – UI の革命は着実に進行中

  • GNOME Shell については賛否が分かれていますが、我らが openSUSE コミュニティマネージャーである Jos Portvilet は GNOME Shell 推しのようです。KDE 4 が批判を乗り越えながら完成度を高め、NEPOMUK のような革新的な機能を提供してきたことを踏まえ、「カーネル開発者ならずっと同じ環境のほうがいいかもしれないが、Facebook、Gmail、iPhone、Android は UI についての我々の経験してきたものを大胆に変えてきている。Microsoft ですらそうだ」といったような論調で GNOME Shell の挑戦を支持しています。

Linuxaria/Frank Harris-Smith: Linux カーネル対商用カーネル

  • 「Linux カーネルそれ自体は Windows や Mac OS X と何が違うのか?」という問いから始まるこの記事は、Windows や Mac OS X に対比すべきは Linux カーネルにその他ソフトウェアを載せたオペレーティングシステム全体である、とした上で、ではカーネルの違いを見てみよう、という記事です。とはいえ技術べったりではないエッセイなので気軽にどうぞ。

Linuxaria: とてもウザい五つのタイプの Linux ユーザー

  • 何かを (Linux でもなんでも) 愛好するのはよいのですが、それが歪んだ形で発露してしまうと「ウザい」奴になってしまい、あとから我が身を振り返って愕然としたりするものです。この記事で取り上げられる「ウザい」 Linux ユーザーとは「Microsoft 嫌い」「Ubuntu 嫌い」「極端な布教家」「不平屋」「クレクレ君」の五つ。同意するかどうかはともかく、ご一読を。


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