Portal:15.6/Features
openSUSE Leap 15.6 は...
openSUSE Leap 15.6 の変更点と拡張についてのより詳しい概要は、Features_15.6 をご覧下さい。
以前のバージョンの openSUSE Leap では SUSE Linux Enterprise とのソースコードの共有が行なわれてきましたが、 さまざまなビルド設定 を行なうことによって提供される機能が変わってしまいました。openSUSE Leap 15.6 では、これらの基礎の上に成り立っていつつも、これらの機能セットさえも共有し、SUSE Linux Enterprise 15 SP6 のバイナリパッケージを使用して openSUSE Leap を作っています。このリリースでは、openSUSE Leap 15.6 と SUSE Linux Enterprise 15 SP6 が同一のバイナリとなるようになっています。
openSUSE Leap から SUSE Linux Enterprise への 円滑な移行 は瞬時に行なうことができるようになりました。 SUSE Linux Enterprise への移行に伴うパターン変更に労力は必要ありません。 openSUSE Leap のユーザであれば、エンタープライスサポートを受けるための移行は円滑に行なうことができます。
Leap 15.6 では多くの人工知能に関するパッケージが利用できます。
PyTorch: サーバやコンピューティングリソース向けの仕組みで、この機械学習ライブラリはプロジェクトのプロトタイプから本番環境への配置まで、さまざまな支援機能を提供します。
ONNX: 機械学習モデルを表現するためのオープンな書式で、 AI ツールスペース内での相互運用性を提供します。 AI の開発者に対してさまざまなフレームワークやツール、ランタイムやコンパイラなどを利用できるようにします。
For Users
Leap 15.6 では KDE Plasma チームが提供する長期サポートリリースである Plasma 5.27.11 LTS が含まれています。本バージョンには顕著な改善が含まれ、新規ユーザ向けの Konqi ようこそウイザードのほか、独自のタイル形レイアウトを設定し、それらのウインドウを同時に調整できる新しいタイリングシステムが含まれています。この機能を有効化したい場合は、システム設定からワークスペース > デスクトップ効果を選択してください。
Leap 15.6 では GNOME プロジェクトによる 6 ヶ月の作業成果である GNOME 45 が提供されています。本リリースには、 Software アプリの改良や新しいマルチタスク設定、そして強化された電源管理など、様々な改善や新機能、そして機能拡張が含まれています。開発者であれば開発用のドキュメンテーション Web サイトの情報や更新されたヒューマンインターフェイスガイドライン、そして Builder IDE や GTK 4 等の新機能を使用することができます。
Leap 15.6 での Xfce デスクトップはバージョン 4.18 で、ファイル名入力に際して検証やエラーフィードバックなどの機能を提供する XfceFilenameInput のほか、 Thunar で使用されるようになった汎用ショートカットエディタのウイジェットや Xfce 端末、そして Mousepad 等を使用することができます。
Leap には病院運営や患者データ収集のための GNU Health や地理空間情報管理のための QGIS など、様々な健康管理/科学/研究/開発分野のソフトウエアが揃っています。新しくメンテナンスされるようになった Grafana や Prometheus では分析の専門家に有用であるほか、 Graphite, Elastic, Prometheus 等で対話的かつ視覚的なデータ分析およびモデリングを行うことができます。
本リリースでは openSUSE における翻訳作業を調整するため、 Weblate を使用しています。 Weblate のインターフェイスは専門の翻訳者にもカジュアルな貢献者にも便利な仕組みで、コミュニティからの参加のほか、 SUSE Linux Enterprise の間での対話を促進します。