openSUSE Weekly News/46
openSUSE ウィークリー・ニュース 第 46 号へようこそ!
今週の見出し:
- openSUSE 11.1 Beta 5 リリース
- ビルド・サービスのロードマップ更新
- openSUSE 11.1 における KDE の合成
- RHEL 及び CentOS ユーザの SLES への乗り換えが容易に
- YaST プレビュー
目次
お知らせ
開発リリース: openSUSE 11.1 Beta 5 が公開されました
- "openSUSE ファンのみなさん、こんにちは! テストを楽しんでいただくための新たな開発リリースの準備が整いました。現在、openSUSE 11.1 beta 5 をダウンロードしてテストしていただくことが可能になっています。これまでお知らせしていた通りなら本日は RC 1 をリリースする予定でしたが、火曜日に Stephan Kulow が openSUSE-Factory メーリングリストでお知らせした通り、いくつかの重要(blocker)なバグ及び 11 P1 バグがまだ解決できていません。本日新しいリリースを公開しますが、我々はまだこれをリリース候補と呼ぶわけにはいかないと判断しました。これにより最終リリースの予定が遅れることはありませんが、リリース候補版については一つしか出せなくなるということになります。 ..."
コミュニティ内での出来事
openSUSE な人々(People of openSUSE): Claes Backstrom
- "今週の'openSUSE な人々(People of openSUSE)'では、openSUSE 選挙委員会のメンバーであり、Linux のシニアトレーナーにして VMware のトレーナーでもある Claes Backstrom へのインタビューを行いました。これらすべての肩書きをこなす他、彼は openSUSE ビルド・サービスでいくつかのゲームのパッケージ化、ベータ・テスト、そして彼の母国である北欧の寒い国、スエーデンでの openSUSE の普及活動にもいそしんでいるのです!..."
Kim Kerry: 百聞は一見にしかず - SUSE Linux Enterprise Real Time
- "時折、私は SUSE Linux Enterprise Real Time のようなリアルタイム・オペレーティング・システムと SUSE Linux Enterprise Server のような一般用途のオペレーティング・システムとの違いを説明するよう求められます。ほとんどの人は、サービスの予測可能性が重要な時にリアルタイム・オペレーティング・システムが推奨されるということを - そして、一般用途のオペレーティング・システムはその他すべての場合に使われるということを、概念としては理解することができます。しかし、それに続けて私が PREEMPT_RT パッチセットのことや優先スレッド対フェア・スケジューリングについて語り始めると、必ずといっていいほど退屈そうに話を聞かれてしまうことになってしまいます。..."
更新状況
評議会(Board)
ディストリビューション
ビルド・サービス
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
Jan Kupec: Zypper コマンド・レファレンス
- "zypper のすべてのコマンドとオプションの一覧が欲しかったので、すべてのヘルプ・テキストを表示するちょっとしたスクリプトを作ってみました。これを使えばすべてのコマンドについてのオプションを探したり、このような印刷用レファレンス・シートを作ることができます。... 記事の全文はこちらをどうぞ。"
Sascha Manns: システム・ヘルパー Lynis
- ""Rootkit Hunter"を作成したグループが、新たなシステムツールをリリースしました。これにより、Linux コミュニティは"Lynis"と呼ばれる新しいセキュリティ及びシステム監査用のツールを手にすることができました。Lynis とは、Chkconfig、Readlink、Stat 及び Strigs を使うシェル・プログラムです。ダウンロードは非常に簡単で、RPM パッケージが openSUSE ビルド・サービスで入手できます。"
Jan-Simon-Möller: libyui/libzypp と python を使った開発 (パート 4)
- "アプリケーションをもっと便利に拡張しよう!
- YaST リポジトリ用のサポートを追加し
- 異なるアーキテクチャ用のサポートを追加し
- 常にランダムな一時的ディレクトリを使用する"
新規/更新アプリケーション @openSUSE
- Midori はインストールに当たって 1/2 メガバイトしか使用しない、最近人気の高いちっちゃなネットブックへスリムダウンした openSUSE をインストールするのにぴったりのWebKit と GTK+ で作られている軽量 Web ブラウザです。このパッケージは GNOME:Community からダウンロードすることができます。
- PeaZip "は、クロスプラットフォームの、デスクトップに依存しないアーカイブ・マネージャーです。フルサポート: 7Z, 7Z-sfx, ARC/WRC, BZ2/TBZ2, Custom, GZ/TGZ, PAQ/LPAQ, PEA, QUAD/BALZ, split, TAR, UPX, ZIP。オープン、閲覧、展開、テスト: ACE, ARJ, CAB, CHM, COMPOUND (MSI, DOC, XLS, PPT), CPIO, ISO, Java (JAR, EAR, WAR), Linux (DEB, PET/PUP, RPM, SLP), LHA/LZH, LZMA, Mac (DMG/HFS), NSIS, Open Office files, PAK/PK3/PK4, RAR, SMZIP, U3P, UDF, WIM, XAR, XPI, Z/TZ (79 のファイルタイプがサポートされています)。入手は Packman リポジトリより。"
Planet SUSE
SUSE に対するすべての貢献者が集うブログ、Planet SUSEに投稿された記事の中からいくつかさわりをご紹介:
Lubos Lunak: openSUSE 11.1 における KDE の合成
- "既にご存知の通り、コードネーム"Change" (KDE が誕生してもう10年が経とうというのにいまだに K を酷使してコメントを書いてるやつらは脳みそがいかれているに違いない、と見られることに対する一種のジョークとして、最近は C からコードネームを始めるのがならいとなっている)と称される KDE 4.1.3 がリリースされています。KWin についてはさほど多くの変更はありませんが、KWin のチェンジログを見てみると、一つだけ重要な変更についての記述が見られます。しかし、これは openSUSE の KDE:KDE4:Factory:Desktop パッケージ - これらは openSUSE 11.1 でもそのまま使われるパッケージです - を使っているユーザには関係ありません。何故なら、これらのパッケージは特別な KWin のブランチを含んでおり、他の KWin 開発者及び SVN trunk からの新機能のバックポートが取り込まれているからです(そのへんについてのいきさつの多くは Lucas のブログで追いかけられています)。これらは KDE のルールに従うなら 4.1 ブランチにはバックポートされないはずのものですが、十分安定していて安全であるとの判断から、そして openSUSE11.1/SLED11 用に特別に開発された新機能であるために取り込まれることとなったものです。"
Joe Brockmeier: openSUSE のどこが独創的か?
- "openSUSE に同梱されているソフトウェアの多くは他の Linux ディストリビューションと同じものなので、私は openSUSE のユーザは openSUSE のどこが独創的でおもしろい機能だと感じているのか知りたいと思っていました。明らかに GNOME, KDE, Firefox, それ以外のソフトウェアもほとんど標準に近いものを入れているだけですから、何が openSUSE を他から際立たせているのでしょうか?..."
Lee Romero: 実務的なコミュニティの評価尺度とメンバーシップ、パート 4
- "私はここに、私たちの実務的なプログラムのコミュニティにおけるコミュニティメンバーについてのいくつかの基本的な洞察から導き出したある考察と、私たちが見ることのできる統計のいくつかも提示しました。この原稿の中で私は、私たちがメーリングで収集したいくつかの行動データをどのように使用したかについて、詳しく論じてみようと思います。私の考えだとこれは、知識を求めたり、仲間のコミュニティメンバーたちと知識を共有している者に顕著であるため、そして、私の経験から言って、積極的な、あるいは中心的なチーム・メンバーの考えに近い(ただし、まったく"同じ"というわけではありません)が故に、一般的なメンバーのデータよりも価値のあるものです。..."
Ben Kevan: opeSUSE 11.1 の YaST プレビュー - 次の一歩は何か?
- "YaST の最終ビルドについて、私はこう言わなければなりません。「これはすでに『なにか別の設定ツール(Yet another Setup Tool)』ではない」と。私はこれは「究極の設定ツール」だと思います。これは本当のことです。次の openSUSE と一緒に世に出る YaST はもっとも完璧で、包括的な設定・管理ツールだと思います。openSUSE 11.1 の YaST はプリンタ、ソフトウェアレポジトリ、パーティショニングツールなどなど、多くの拡張を伴ってリリースされます。..."
Marko Jung: KDE4 との私の最初の一週間
- "Gnome ユーザであることで、私は自分の部署でのけ者にされていました。同僚はほとんど全員 KDE を使っており、中には開発に携わっている者もいました。半年にわたる嫌がらせを受けた後、私はついに、openSUSE 11.1 Beta 4 へのアップデートに伴い、KDE4 へ乗り換えることに決めたのです。"
Scott Morris: RHEL や CentOS のユーザにとって容易になった SUSE Linux Enterprise Server への乗り換え
- "今や、Novell は多くの人々に彼らのエンタープライズプロダクトを乗り換えるよう進めるべきだと私は考えます。つまり、彼らのプレスリリースによれば、"Novell は SUSE Linux Enterprise への乗り換えを補助する新しいプログラムを発表する" そうで、おそらく、彼らは何らかのビジョンを得たのでしょう。これは彼らの戦略的にも戦術的にも非常によいことに見えます。長い間、Novell は徐々に死に絶えていくように見えていました。しかしながら、この数年の彼らの活動、たとえば SuSE の買収、Microsoft との提携 (私は別にこのことに賛成しているわけではありません、もちろん)、そして現時点での動きを見ると、彼らはビジネスを真剣にとらえているように見えます。プレスリリースによると:"
イベント/ミーティング報告
2008年11月12日: KDE チーム・ミーティング
近日開催のイベント/ミーティング
2008年11月16日: 11.1 Beta1 用 openSUSE-Education
2008年11月18日: openSUSE-Education チーム・ミーティング
2008年11月19日: openSUSE プロジェクト・ミーティング
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
SUSE セキュリティ要約レポート: SUSE-SR:2008:024
- パッケージ: yelp, apache2, enscript, libcdaudio
- 日付: 2008年11月7日(金) 14:00:00 +0000
Web 上の記事から
OStatic: openSUSE 11.1 の新たなパーティショニングモジュール
- "openSUSE 11.1 の正式リリース日である12月が近づいて来ました。4番目のベータリリースがこの月曜日にリリースされ、いくつかの新たなバグが修正されたうえ、GNOME、Banshee、カーネルのバージョンが上がり、webcom のサポートが再び有効になりました。長い間 openSUSE を使ってきた方々が注意を引かれる変更は、新しい YaST ディスクパーティショナーでしょう。 ..."
Simple Thoughts: openSUSE 11.1 の 11 の重要な特徴 - 包括的レビュー
- "しかし私たちはまだそれを終えていません。Open Suse は彼らの新しいバージョン 11.1 をリリースしつつあり、私たちはそれを待っているからです。openSUSE 11.1 beta 4 は今ちょうどリリースされたばかりで、12月18日に予定されている最終版の間をつなぐ物です。私たちは openSUSE 11.1 beta 4 を詳細に見て、どんな宝石がかくされているか探すことにしました。..."
internetnews.com: Smolt は Linux のユーザ数把握の鍵となるか?
- "Linux ユーザの実数を把握するのは容易ではありません。多くの Linux ユーザは OS をフリーでダウンロードして、彼らのハードウェアを数え上げるための、いかなるシステム登録も行わないからです。そこで Smolt はこのギャップを埋めるためのものとして存在します。Smolt はオープンソースのハードウェアプロファイリング技術で、すでに Red Hat の Fedora で採用され、次の Novell の OpenSUSE 11.1 にも含まれる予定です。..."
openSUSE 11.1 Beta 4 の第一印象
- "私が元々 openSUSE の熱烈なファンでなかったとしても、この Linux プロダクトについては数多く述べるべきよい点があります。はっきり言えば、開発チームは元々素晴らしいプロダクトであった openSUSE 11.0 をより強固に、堅牢にし、したがってこのベータ4はほとんど商用で実用に耐えるほどの安定度を示しています。"
openSUSE 11.1 Beta4 のスクリーンショット
統計資料
括弧内の数字は先週と比較しての増減を表しています。
交流
lists.opensuse.orgには、全メーリングリスト合計でのべ 36148 (+98)名の購読者が登録されています。openSUSE フォーラム には、15290 (+509)名のユーザが登録されており、ゲストを含めた最大同時オンライン数は 1642名で、2008年10月7日、21:24 のことでした。
貢献者
ユーザ名簿には、3114 (+53)名の貢献者が登録されており、このうち 1783 (+34)名が基本方針(Guiding Principles)の支持を表明しています。評議会(board)は、212 名のメンバー(Member)を承認しています。
ビルド・サービス
ビルド・サービスは現在、10235 (+157)名の承認されたユーザによる 4421 (+86)プロジェクト、51616 (+329)個のパッケージ、8733 (+203)のリポジトリをホストしています。
Bugzilla
すべての openSUSE プロジェクト製品に関する今週の登録数は以下の通り:
- オープンな報告の総数: 4403 (-23)
- Blocker(最重要課題): 14 (-6)
- Critical(緊急): 246 (-9)
- Major(重要): 721 (+4)
- Normal(普通): 2374 (-4)
- Minor(影響度の小さい問題) 445 (+6)
- Enhancements(機能強化の要望): 603 (-14)
Bugzilla レポートの詳細 – バグ・レポートの登録 – バグ・レポートについての FAQ
翻訳
日次の翻訳アップデート状況はopenSUSE ローカライゼーション・ポータルで確認することができます。
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