openSUSE Weekly News/149
openSUSE Weekly News 日本語版 第149号 今週の見出し
お知らせ
openSUSE ニュース: openSUSE、systemd が評価できる3番目の開発マイルストーンを発表
"まともにテストもできない可能性もあるクリティカルなバグのために一週間遅れとなりましたが、openSUSE プロジェクトは本日、openSUSE 11.4 を見据えて6回リリースが予定されているうちの第3弾に当たる openSUSE 11.4 マイルストーン 3 を発表しました。Mesa OpenGL スタックのソフトウェア・ラスタライザーでクラッシュするというそのバグは自動テストスイート内で発見されたのですが、openSUSE の XOrg 開発者たちが直ちに対処し、KDE はほとんどの仮想マシンを含んでいるハードウェアアクセラレーションなしのシステムで動くようになっています。 (...)"
「openSUSE フォーラム」コーナー担当の新しい編集者をご紹介します
"2009年3月以来、毎週発行されている openSUSE コミュニティのウィークリー・ニュースの「openSUSE フォーラム」コーナーは @caf4926 が担当してまいりましたが、第149号以降、@knurpht (openSUSE フォーラムのグローバルモデレータの一人) が同コーナーを担当することとなります。@knurpht はフォーラムで展開されている興味深いスレッドを吟味して紹介してくれます。彼はきっと、偉大なるコミュニティのニュースレターを続けていくための戦力となってくれることでしょう。"
openSUSE ニュース: Latinoware での openSUSE
"Latinoware (ブラジルにて開催) に、openSUSE のプロモートをするのみならず、ブラジルにおける主要な Linux ディストリビューションの将来の計画についてお互いに話しあうために openSUSE 貢献者の一団が集結します。openSUSE には素晴らしい技術と偉大な人々が揃っていて - このことは二つとももっと広く知られるに値するもので、これこそ openSUSE Ambassador が話そうとしていることなのです! (...)
更新状況
ディストリビューション
SUSE Studio
SUSE Studio: デスクトップ通知機能
"本日我々は、小さいながらもとても役に立つ機能を配置してみました: ビルド完了を知らせるデスクトップ通知機能です。
チームレポート
ビルド・サービス・チーム
ビルド・チーム・ミーティング
ミーティング議事録
OBS 2.1.2 リリース
"ソースの読み取りアクセス保護が必要となるようでしたら、OBS 2.1.0 及び 2.1.1 をお使いの皆さんは是非アップデートしてください。セキュリティリークを修正してあります。
このリリースでは 2.1.1 で iChain ユーザに起こっていた、新しいユーザが登録できなくなっていたというリグレッションも修正してあります。 (...)"
ビルド・サービス統計情報
- ビルド・サービス関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
Medical チーム
Sascha Manns: openSUSE Medical チーム、安定版 0.0.6 をリリース
"ここ数ヶ月チームの面々が忙しかったためご無沙汰してましたが、活動を止めていたわけではありません。ということで本日、医療関係者の要望に応える新しい openSUSE 派生ディストリビューションの公開を発表させていただきます。
どんなふうにことが進んでいたか? プロジェクトの最初の段階では、まず手始めに必要そうなもののパッケージか作業から入りました。その後2つ先行バージョンをリリースしたのですが、直さなければいけない部分も見つかりました。そこをせっせと潰し、ようやくここに新規にパッケージ化されたツールを取り込んだ openSUSE Medical のバージョン 0.0.6 公開を発表できるまでにこぎつけたのです。 (...)"
Mono チーム
Miguel de Icaza: 新しい Mono ログプロファイラー
"Paolo が Mono の git リポジトリに Mono アプリケーション用の最新プロファイラーをチェックインしてくれました。
この新しいプロファイラーについての詳細はこちらに文書がまとめてあって、Mono 2.9 以降で使える (つまり、git に置いてある Mono をビルドしたものであれば使えます。また、次期 2.10 リリースには組み込まれる予定です) ようになっています。
皆さんからのフィードバックを是非お聞かせ下さい。また、近いうちに UI を MonoDevelop に統合できたらいいな、と考えています。 (...)"
Miguel de Icaza: F# がオープンソースに
"先週、F# コンパイラと F# コアライブラリを Apache 2 ライセンスの元 Microsoft がオープンソース化したと Don Syme より報告がありました。
更に火曜日には Don から、特に Mono を使うユーザ向けにたくさんのバグを修正した新しいリリースの発表もありました。
F# は魅力的な言語なのですが、これまではオープンソースのコンパイラーとして配布することができず Linux や Mac の世界ではその便利さも限定的だったので、あまりこれに時間を割いてきていませんでした。ようやく F# は開発者が使えるもう一つの言語として選択肢に入れることができるようになったのです。
openFATE チーム
Andreas Jaeger: openFATE Screening ミーティング
"Boosters が用意してくれた openFATE のプレビューインスタンスのおかげで、フィーチャー (機能追加リクエスト) を編集したり扱ったりすることができるようになりました。Screening (仕分け) チームが結成されたのは結構前のことなのですが、今ようやくフィーチャーに取り組み始めることができることになったのです。 (...)"
最近挙げられたリクエスト
#310794: Python Turbogears を OBS に追加してください
"Turbogears Python フレームワークを http://download.opensuse.org/repositories/devel:/languages:/python/ リポジトリに追加できたらとても便利だと思います。"
#310801: ジャーゴンファイルのパッケージを
"ジャーゴンファイルのソースを使って openSUSE 用のジャーゴンファイルパッケージを作りましょう。 Bug #651899 を解決しようというのが元々の発想です。"
#310802: ハードウェア・テストスイート + S.M.O.L.T Windows クライアント
"Windows のユーザはいつも、Linux にはハードウェア互換性がないと文句を付けます。そんな奴らは Live CD をテストしようともしません。でも、Live CD だと同梱できないドライバがあったりして、完全なハードウェアサポート状況を見せることができなかったりします。 (...)"
#310803: 互換性パッケージ
"このアイデアは、ディストリビューションの変更を止めることなく互換性が失われるのを避けようというものです。変えたいものは何でも変えることができるようにして、ライブラリや、内部メディア (あるいは外部のリポジトリ) で配布されているソフトウェアへの互換レイヤーをインストールするような互換性のあるパッケージを数ヶ月後にリリースするのです。 (...)"
#310804: GNOME GUI の代替として Unity を採用しましょう
"Canonical は Ubuntu 10.10 でネットブック GUI として "Unity" を紹介し、今後これをデスクトップとして採用していくという計画を発表しました。
Unity は FOSS (GPLv3) ですから、代替の GUI として使うことが可能です。"
#310808: マルチアーキテクチャーで RHEL/Fedora をサポートできるように
"x86_64 アーキテクチャー版を使うと、gcc、llvm、path64 及び他のコンパイラや様々なパッケージをビルドするのに必要な glibc-devel.i386 パッケージを導入することができません。"
#310809: 11.2 にあったシステム修復を復活させましょう
"openSUSE 11.2 ではインストーラのオプションに「システム修復」というものがありました。これはしばしばシステムの修復に役立ち、(更に重要なことに!) GRUB の修復にも使えました。 (...)"
#310811: タッチパッドの「タップクリック」機能をデフォルトで有効化しましょう
どうも、openSUSE 11.3 ではデフォルトの設定が変わってしまったようで、タッチパッドをタップすることでクリック替わりになるという機能が使えなくなってしまっています。最初私は、これはドライバの問題で、何か入れ忘れているんじゃないかと思ってたんです。 (...)"
#310819: デフォルトで GRUB が MBR に入るようにしましょう
"openSUSE 11.3 をインストールすると、ファイルをディスクにコピーする直前に GRUB をパーティションに入れるか MBR に入れるか選べるようになっていますが、デフォルトではパーティションに入れるようになっています。 (...)"
#310825: QTads を openSUSE のリポジトリに
"QTads は、TADS (Text Adventure Development System) コードで書かれているインタラクティブフィクションゲームのフル/マルチメディアバージョンを動かすことができる現在唯一の Linux 用プログラムです (詳しくは "何故我々にはこれが必要なのか (why do we want this)" のところをご覧ください)。 (...)"
openFATE 登録フィーチャー統計情報
- openSUSE 11.4 を対象として openFATE に挙げられている機能追加リクエストの統計情報についてはこちらをご覧ください。
Testing チーム
ウィークリー・ニュース用 openSUSE Testing レポート - 11月12日
"前回ウィークリー・ニュース向けに書いてからしばらく間が開いてしまいました。11.3 がリリースされてから 11.4 のマイルストーンがリリースされ始めるまでの間、少なくともグループとしては Testing コアチームはほとんど活動休止状態になっていました。M3 がリリースされたとき私はちょっと家を離れていて IRC ミーティングに参加できないでいました。後からそのログを読んで、Xorg のクラッシュのためシステムが使い物にならなくなっていたということを知ったのです。そのバグのせいで M3 のリリースもほぼ一週間遅れとなったそうですが、現在は入手できるようになったとのこと。
次回の Testing コアチームの IRC ミーティングは11月15日の 17:00 UTC からです。
詳細については http://en.opensuse.org/openSUSE:Testing_meeting をご覧下さい。ご希望の方はどなたでも参加可能です。
来週はそのミーティングでの話をご紹介しましょう。"
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
Jos Poortvliet: ブラジルからコンニチハ!
"数日前、私が参加し講演を行なったオランダのカンファレンスについてブログに書きました。終わった後でカンファレンスで話したことについてお知らせするのはあまり気の利いた話じゃないことは承知してますが、失敗から学べることだってあるんです。沢山学んだということを証明するために、Latinoware でやろうとしていることをこれからお話したいと思います。とはいえ Latinoware は明日から始まってしまい、ここまで十分に打ち合わせができていたかというとちょっと心もとないですが - 残された時間を使って準備を進めていきたいと思います。 (...)"
Jos Poortvliet: Latinoware 初日
"Latioware 二日目の朝を迎えています。昨晩、パーティー/ロックコンサートが終わるころには Maddog はブログを書き上げてしまったと私に言ってきました - 私ままだ手も付けていなかったのに…。ということで、ブラジル、Latinoware、openSUSE について書き記していきましょう。 (...)"
Bryen Yunashko: LatinoWare でアクセシビリティーについて講演
"Latinoware でのアクセシビリティーについてのお話
ブラジルのイグアスの滝で開かれている LatinoWare の3日目、ここ南半球の愉快な仲間たちとの語らいを私は堪能しています。今週の私は二つの役割を担っています- openSUSE の、そして GNOME-A11y 支援の代表です。ここブラジルでは多くの openSUSE Ambassador が参加していていますので、そのあたりについては取った写真を全部まとめて適切にタグ付けしたら、後ほど news.opensuse.org にアップするつもりでいます。 (...)"
ようこそ! 新 Member
新たに承認された openSUSE Member をご紹介します:
- Andras Dosztal (adosztal): アクティブなバグレポーターで、ハンガリー語 Wiki にも精力的に関わる。
- Nelson Manuel de Oliveira Marques (ketheriel): ビルド・サービスやポルトガル語 IRC に積極的に参加。
- Konstantinos Koudaras (warlordfff): Ammbasador として、また IRC での相談役、Wiki 執筆者としてギリシャのコミュニティで活躍。
イベント & ミーティング
終了分:
- 2010年11月10日: ドイツ語 Wiki チーム・ミーティング
- 2010年11月10-12日: Latinoware 2010 (ブラジル)
- 2010年11月11日: openSUSE KDE チーム・ミーティング
- 2010年11月13-14日: OpenRheinRuhr (ドイツ/オーバーハウゼン)
近日開催:
- 2010年11月16日: openSUSE Marketing チーム・ミーティング
- 2010年11月17日: openSUSE 評議会 (Board) ミーティング
- 2010年11月24日: ドイツ語 Wiki チーム・ミーティング
- 2010年11月25日: openSUSE KDE チーム・ミーティング
- 2010年11月30日: openSUSE Marketing チーム・ミーティング
- その他のイベント情報については以下をご覧ください:
耳で聞く openSUSE
- openSUSE ウィークリー・ニュースのドイツ語版をライブ・ストリームまたはポッドキャストで聴取することができす。http://blog.radiotux.de/podcast より聴取またはダウンロードしてください。
Ambassador 通信
Sirko Kemter: openSUSE A-Z ガイドを BLIT 2010 でプレゼン
"昨日私はポツダムで開催された Brandenburger Linux-Infotag に参加してきました。同イベントに私が参加するのはこれで7回目で、ドイツで開かれるイベントの中でも比較的小さめなイベントの一つです。このイベント、最初はブランデンブルク市で始まったのですが、3年前にポツダム市の大学を会場にするようになって、以降ちょっと賑やかな感じになってきました。
今年はワークショップ3トラック、講演3トラックと、プログラムも増えました。
上記のように私にとっては7回目の参加で、毎年何かしらトーク/ワークショップなどを開いてきたのですが、今年は「openSUSE A-Z ガイド」というお話と、もちろん Inkscape についてのワークショップをしてきました。トークの時は最悪の事態となってしまいました。準備したお話用の資料を USB メモリに入れて持っていったのですが、その USB メモリが壊れてしまったのです。不幸中の幸いだったのは、Pavol が古いバージョンのものを見つけてくれたことで、なんとかそのスライドで急場をしのぐことができました。 (...)"
ギリシャの openSUSE Ambassador: テサロニケでの openSUSE 11.3 パーティー報告
先週号で紹介したレポートの後追い報告です。
Mike McCallister: これが本当の “Geeko との冒険”
"土曜日、マディソン Linux ユーザグループの会合に顔を出して、楽しい一時を過ごしてきました。ほぼ一ダースの人たちがつまらないやりとりの後半戦を切り上げて (とっても気持ちのいい秋の一日でしたから)、openSUSE を紹介する私のプレゼンを聞くために ITT テクニカル・インスティテュートに駆けつけてくれたのです。
集まった人のほとんどは Ubuntu を使っていましたので、主に (インストーラでもあり、システム管理ツールでもある) YaST など、openSUSE 独自の機能に焦点を当ててお話してみました。また、KDE SC 4.5 の紹介にもかなりの時間を割くこととなりました—システムがハングアップしてしまった (!) ために余計な時間がかかったということもあったんですが。 (...)"
コミュニケーションチャンネル
貢献者
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
Packman: frinika 0.6.0-0
"Frinika はフリーの、Linux、Windows、Mac OSX Tiger その他 Java 1.5 が動かせるオペレーティングシステム用の完璧な音楽ワークステーションソフトウェアです。"
Packman: linphone 3.3.2-1
"Linphone は GNOME インターフェースを持つ Web 電話です。インターネットのような IP ネットワークで二者間の通話を可能にします。IETF の定めたプロトコル SIP (Session Initiation Protocol) と RTP (Realtime TransporT Protocol) を通話に用いているので、他の SIP ベースの Web フォンとも交信可能です。いくつかのコーデックが使えるので、高速回線ではもちろんのこと、28k モデム程度の通信速度でも十分利用可能です。"
Packman: clementine 0.5.3-5.1
"Clementine はモダンな音楽プレイヤーにしてライブラリ管理ソフトです。Clementine は Amarok 1.4 の書き直しであり、いくつかの機能は Qt4 の利点を活用するように書き換えられています。"
Packman: mixxx 1.7.2-0
"Mixxx はブースでプレイするプロからセミプロのユーザーのための DJ ツールです。
Mixxx は 2001 年の早い時期から、最初のディジタル DJ システムとして開発されてきました。"
Michal Hrušecký: openSUSE (ビルド・サービス) の MariaDB 5.2.3
"皆さん既にご承知かもしれませんが、MariaDB 開発チームが本日新しい安定版 5.2.3 をリリースしました。そして偉大なる openSUSE ビルド・サービスのおかげで、もうこのバージョンのパッケージ化は完了してますので、openSUSE には簡単にインストールできるようになっています。じっくりテストしている時間がとれず、ただ接続できるということしか確認してませんので、とりあえず server:Database:UNSTABLE リポジトリに置いてありますが、テストした後しかるべき場所へ持っていく予定です。;-) 試してみたいと思われるようでしたら、まずはデータのバックアップをお忘れなく! openSUSE をお使いの方でしたら 1-クリックインストールで MariaDB 5.2.3 をインストールできます。その他のシステムをお使いの方は、以下のリポジトリに中から適当なものを選んでお使い下さい: (...)"
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
SUSE セキュリティ報告: Mozilla suite (SUSE-SA:2010:056)
- パッケージ: MozillaFirefox、seamonkey、MozillaThunderbird
- 報告 ID: SUSE-SA:2010:056
- 日付: 2010年11月8日(月) 09:00:00 +0000
- 影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.1
- openSUSE 11.2
- openSUSE 11.3
- SLE SDK 10 SP3
- SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP3
- SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3
- SUSE Linux Enterprise Software Development Kit 11
- SUSE Linux Enterprise Desktop 11
- SUSE Linux Enterprise Server 11
- SUSE Linux Enterprise Software Development Kit 11 SP1
- SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP1
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1
SUSE セキュリティ報告: Linux kernel (SUSE-SA:2010:057)
- パッケージ: kernel
- 報告 ID: SUSE-SA:2010:057
- 日付: 2010年11月11日(木) 13:00:00 +0000
- 影響を受けるプロダクト: SUSE Linux Enterprise High Availability Extension 11 SP1
- SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP1
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1
- 脆弱性タイプ: ローカル権限の昇格
カーネルレビュー
Rares Aioanei: 週刊カーネルニュース - 2010年11月13日号
"やあみんな、今週もまた仕入れたての週刊カーネルニュースをお届けしよう!
- - 今週はファームウェアツリーでのいくつかの修正とアップデートを求める Stefan Richter の git pull リクエストで始まったんだけど、一方では David Miller からいくつかネットワーキングについてのアップデートもあった。彼曰く: "-rc1 に向けて順番待ちとなっていたバグフィックスで、いくつかの "デバイス登録前の netdev キューをいじった" ケースと、すぐにでもマージして欲しいと思っているであろう CPU ごとの "net dst" です。どうか採用よろしくお願いします!"。今週頭にあったその他のアップデート/pull リクエストには、 Marcelo Tosatti からの KVM がらみの pull リクエスト (-rc1)、Paul Mundt からの sh と rmobile のアップデート (-rc2)、Greg K-H からの tty アップデート (-rc1)、Theodore Ts'o からの -rc2 に向けての ext4 のバグフィックスなどがあった。 (...)"
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
Manu Gupta: Firefox 4.0b のマジすげえバー
"さて、数日前のこと。私の openSUSE に Firefox 4.0b をインストールして、まだ出たばかりのものを試してたのですが、これまで Firefox のマジすげえバー (訳注:ASCII.jp が Firefox のロケーションバー「Awesome bar」を この ように訳している)に気づかずにいました。他にも私と同じように、気づかなかった人がいないでしょうか。これから紹介する手順に従って、マジすげえバーの実力を試してみましょう。 (...)"
コマンド/スクリプト初心者向け
nixCraft/Vivek Gite: Linux / UNIX: DNS ルックアップコマンド
"どうしたら Linux や UNIX、Apple OS X で、外部の調査用ウェブサイトのお世話にならず、DNS 利用時のトラブルシュートのために DNS 情報を見渡すことができるでしょうか?
これから紹介する方法を利用すれば、Linux や UNIX で、DNS ルックアップユーティリティーを使うことができます。サードパーティーウェブサイトを介さず、以下の方法でDNS サーバーをデバッグしたり問題を見渡すことができるでしょう。: (...)"
開発者/プログラマ向け
Nettuts+/Ludovico Fischer: 初心者向け HTTP ・REST 入門
"ハイパーテキスト転送プロトコル (HyperText Transfer Protocol; HTTP) はウェブの世界では必需品になっていて、ドキュメントを転送したり AJAX でリクエストを発したりするときは毎回利用されています。しかし、Web 開発者にとって HTTP がどのように動くのかはあまり知られていません。今回は、REST として知られるデザインの基本理念のセットが HTTP をどのように支えているか、また、たいていのデバイスや OS から利用できるインターフェースを構築することでその底力を手中に収める方法を紹介していきます。(...)"
システム管理者向け
Sankar P: カーネルのメモリーリークしている箇所を探せ
"今回のポストは、2つのセクションから成り立っています。まず、「Linux カーネルでメモリーリークを検出する10個の簡単なステップ」、そしてもう一つは、「C# や Java のようなマネージドコードで OS を実装する方法」です。どちらもどこにでも流用できるような役に立つ情報でしょう。 (...)"
IBM developerWorks/M. Tim Jones: Linux の仮想ネットワーク
"プラットフォームの仮想化が加速的に広がりを見せている中で、エンタープライズエコシステムの他の部分も仮想化していこうという動きがみられるのも驚くべきことではありません。最近そういった動きが顕著な分野の一つが、仮想ネットワークです。プラットフォーム仮想化の初期段階では仮想 NIC を作る程度でしたが、今日では、一台もしくは分散配置されたサーバ上の仮想マシン間の通信をサポートするスイッチだとかといった、もっと広い意味でのネットワークが仮想化されつつあります。NIC とスイッチの仮想化に焦点を当てつつ、仮想ネットワーキングの背景にある考え方を眺めていってみましょう。 (...)"
ServerWatch/Joe Brockmeier: Postfix で ユーザーと Aliases を追加する方法
"Postfix は素晴らしいメーラーですが、Postfix 管理の初心者には、使い方を探し回るのが大変な作業かもしれません。例えば、Postfix システムをちょっと試したい時に、ユーザーを追加する方法といった情報を探すときなどです。 (...)"
Planet SUSE
Holger Hetterich: SMB Traffic Analyzer 1.1 リリース
"チームは SMB Traffic Analyzer のバージョン 1.1 をたった今リリースしました。数え切れないくらいたくさんの小さな修正とアップデートの中で、このリリースで実現できた特筆すべき機能は以下のようなものです: (...)"
Nelson Marques: いくつか思うところを…
"OBS (openSUSE ビルド・サービス) でいくつか人気の高いテーマのパッケージ化を始めているのですが、まずは親しみ易いライセンスで 5,000 回以上ダウンロードされているものから手を付けています。まず最初にとりかかったのは Lucidity というやつで、これは何というか、Ubuntu 関係のものです (はいはい、私がどれほど物議をかもす奴か、重々承知しております)。 (...)"
Michael Löffler: 退職します
"こんにちは。SUSE と Novell に勤めて7年たった今、人生の転機を迎えるという決心をしました - 新しい職に就き、openSUSE プロジェクトにおける職責を返上することにしたのです。openSUSE プロジェクトとの関わりは2005年8月の立ち上げ前からのもので、いいことも悪いこともたくさん経験してきました。全体的にはプロジェクトはいい方向にまとまりつつあり、目標も多く達成されたと思います。私が思うに、先日の openSUSE カンファレンスはそれを良く表しているものでしょう。 (...)"
Martin Vidner: ruby-dbus 0.5.0 は Errors 機能を組み込んだ Gem です
"Ruby 言語の D-Bus IPC システム用バインディングとなる ruby-dbus の新しいリリースを作り終えました。
主なフィーチャーは、D-Bus エラーに対する Ruby の例外処理の改良されたバインディングです。ドキュメントからの抜粋は以下でご覧ください。 (...)"
Pascal Bleser: sysstat 9.1.6
"sysstat (とても強力なモニタリングツール) の最新版をパッケージ化し、バージョン 9.1.6 として server:monitoring リポジトリに上げておきました。
お使いのマシンの状態を見るために既に sysstat をお使いになっているようでしたら、このバージョンにアップグレードする前に最新の注意を払ってください。というのも、アップストリームによってバイナリースタティックなログのフォーマットがこれまでと互換性のない形に変えられてしまっているからです。つまり、これにアップグレードしてしまうと過去取った情報が読み取れなくなってしまうということになります。 (...)"
Javier Llorente: 忙しかった10月
"先月私は Ovi と KDE のスプリント、Qt Developer Days 2010 (どちらもミュンヘン) とニュルンベルクで開かれた openSUSE カンファレンス 2010 に顔を出しました。とても忙しい10月でした (以下の写真をご覧になってください)。 (...)"
Kai-Uwe Behrmann: 新しい ICC プロファイルの mime アイコン
"Nuno Pinheiro はいろいろな分野で活躍しているアーティストなんですが、KDE のアイコンセットも彼の手になるものです。私たちは openSUSE カンファレンス 2010 の時 ICC プロファイルの mime タイプアイコンがないということについて話し合ったのですが、それを受けて彼がシンプルでとても分り易い SVG のアイコンを作ってくれました。私個人としてはとても気に入っています。 (...)"
Klaas Freitag: 意外と知られていない Linux オフィスアプリケーション10選
"昨晩私は自分の Kraft のホームページをちょっと見た目綺麗にしようといじってみたんですが、その作業中、安いホスティング契約で11月分として使える転送量の半分を既に使い果たしているということに気がつきました。どうしてこんなことになってしまったのか調べてみると、「試してみたい意外と知られていない Linux オフィスアプリケーション10選」という素晴らしいブログの中で Kraft が紹介されていたためでした。そのブログ内では、エリアを絞ってあらゆる FOSS アプリケーションの中から選ばれた面白いアプリケーションが紹介されているんですが、Kraft もその中で紹介されていたということなのです。その著者も Kraft のことが気に入ってくれていたようで、紹介されたことそれ自体は嬉しいことなんですが、タイトルの中に「意外と知られていない」とあったのはどうしてでしょうか? どなたかそのワケを教えてください。 ;-) (...)"
openSUSE フォーラム
Linux での MP3 プレーヤー?
"このスレッドにはユーザにとって役に立つ濃い情報が埋まっている可能性が高いです。特に、そのあたりのデバイス購入を検討している人にとっては。まぁ、MP3 と携帯電話との連携はもう当たり前な話なのでしょうけれど。"
USB カメラの問題
"この問題、そもそもの発端は別のところにあって、Virtual Box の問題だということに行き着くのではないかと思ってます。うまく解決するか、カメラがただのガラクタになってしまうかは問題の根っこがどこにあるか次第になるでしょう。"
複数の .avi なファイルを一つにまとめるには?
"毎日しなければいけなくなるような作業じゃないでしょうが、ほとんどの人はこういった必要に迫られることもあるんじゃないでしょうか。ここではいくつかの助言がスレ主を救ってくれたようです。"
KDE のシステムトレーの問題
"今週 KDE4.5.3 がリリースされたのに伴い、それがらみの投稿も上がってくるようになったようです。やっぱりというか、このユーザは間違ったリポジトリを登録してしまっていたようです。"
Web 上の記事から
お知らせ
Qt 4.7.1 と Qt Mobility 1.1.0 リリース
"Qt のアップデート、Qt 4.7.1 と、Qt Mobility 1.1.0 の最終リリース版が本日出ました。どちらも今現在ダウンロード可能となっています。 (...)"
世界最大規模の競馬協会、SUSE Linux Enterprise を標準として採用
"Novell は本日、世界最大規模の競馬協会の一つ、香港ジョッキークラブ (HKJC) が、最近配備したコアとなる情報普及、統合、アクセスシステムの標準オペレーティングシステムとして SUSE® Linux Enterprise Server を採用したと発表しました。 (...)"
Allen Winter: KDEPIM 4.5 は死んだ -- KDEPIM 4.6 がとって変わる
"ええと、KDE SC 4.6 の立ち上げが始まったところで、影響を受けるソフトウェアは昨日フリーズされ、最初のベータは1週間以内に出ると思います。
そして...私たちは長らく愛されてきた KDEPIM 4.5 にこれ以上労力を注ぐ理由はないと決断しました。
KDEPIM チームは 99.9%、4.6 のリリースに労力を費やすことになります。残りの 0.1% は今週いっぱいまで KDEPIM 4.4.8 に使われることになるでしょう。
KDEPIM 4.6!"
レポート
Alan Coopersmith: Wayland は X を置き換えるか?
"今朝のWeb 界では、Mark Shuttleworth が Ubuntu のデスクトップドライバーとして Xorg の代わりに Wayland を使いたがっているというレポートで持ちきりでした。
中でも私が気に入ったのは Ryan Paul による Ars Technica の記事で、それは X11が完全に置き換わるとしたときに必要となる数々の労力を完璧に予想しているからです。
Linux のエコシステムが、より軽量で簡単に拡張できる代替手段から大きな恩恵を受けられるとしても、X11 を Linux のデスクトップから退かそうという努力をやってみれば、ドライバーや、サードパーティソフトウェアや、その他この変更に関わる山のような一連のレイヤーを持ってくることがいかに困難であるか、すぐに明らかになるでしょう。あたかも、つま先一つで爪楊枝を用いた自由の女神の実物大模型を作るのが非常に困難であるが如く、です。
(...)"
The Register/Gavin Clarke: Oracle、無償および有償の JVM を手早くリリース
"Oracle は OpenJDK プロジェクトをベースにした二つの Java 仮想マシン (Java Virtual Machines; JVMs) を、一つは無償で、一つは有償で提供予定です。
このニュースはデータベースの巨人 Oracle が毎月 Java の早期の予定を発表している QCon San Francisco における Oracle のセッション中に素早く頻繁にツイートされた内容によるものです。
Oracle の開発担当副社長 Adam Messinger は QCon にて、Oracle がオープンソース JDK に加え "プレミアム" 版 JDK を提供する計画があると述べました。 (...)"
レビュー/エッセイ
Datamation/Bruce Byfield: 空気力学の巨人と、自由なきフリー(自由)ソフトウェア
"まるで crontab できっちりスケジュールを組んでいるかのごとく、似たような内容の記事が定期的に上梓されています。一般常識のみをかさに、筆者がフリーソフトウェアのコミュニティを「どのように自らを改善していく必要があるか」という点だけで語っていくような記事です。
そういった記事はたいてい、ハードウェアサポートあるいは新しいソフトウェアの要望と Linux コミュニティの作法に対する拒絶反応が入り混じっているような記事となっています。基本的にそういった記事は、フリーソフトウェアは自由に対する興味は棚上げにしてその機能に焦点を当てる必要があるとの提言に結びついきます -- 言い換えると、 フリーソフトウェアのそもそもの存在意義を真っ向から否定する内容なのです。 (...)"
ZDNET/Jack Wallen: すべてのタイプの Linux ユーザーに捧げる 10 個の KDE ツール
"KDE デスクトップ・バージョン 4.5 はそれ自体で十分に印象深いものです。でもいくつかの KDE ツールを試すまでは結論をちょっと待って欲しい、とは Jack Wallen の言です。
KDE 開発チームはバージョン 4.5 にいくつかの印象的な進化をもたらしました。ひどい出来だった 4.0 リリースのあと、KDE デスクトップはすべての Linux ユーザーを幸福にできるような環境へと変貌を遂げました。GNOME と同じぐらい安定し、きびきびしていて、なおかつ非常に柔軟性があるのです。
デスクトップそれ自体の背後に、KDE は多くのすばらしいツールを用意しています。皆さんの好奇心を刺激する最高のものいくつかにハイライトを当ててみたいと思います。さまざまな機能のツールを紹介するので、幅広いタイプのユーザーにアピールするものと思います。 (...)"
How-To Geek: Linux PC で初等科学を教える
"子供たちが「ママ、この算数の問題ってどうやって解けばいいの? どうしたらいいんだろう? もう飽きちゃったよ」と言ってくるなんて経験があるようでしたら、KDE の「教育娯楽」に収められているソフトを使ってみてください。子供たちに算数やその他の学科を教えるのに役立ってくれるはずです。 (...)"
爆笑!
Vincent Sanders: Kindle を湿気から守りましょう
"(...) 先週のある日、あるアイデアが思い浮かびました。長いことやってみたいと思っていたこと、自分専用の (訳注: Kindle 用の) 防護用カバーを工作してみよう、というアイデアです。そして、(私のオリジナルアイデアとは言えませんが) 本をくりぬいてその中へすっぽり Kindle を収めてみました。 (...)"
フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
今週号に書かれていることに対して何かコメントしたいことはありませんか? もし何かありましたら、是非ニュースのコメント欄へコメントを付けて、私たちにお知らせください!
また、openSUSE ウィークリー・ニュースの編集/翻訳に興味をお持ちでしたら、ウィークリー・ニュース・チームのページをご参照のうえ、ご連絡ください。
交流したり、広く openSUSE コミュニティからの助けを求めるためには、IRC、フォーラム、あるいはメーリングリストが使えます。詳しくは交流ページをご覧ください。
クレジット
- Sascha Manns (編集長)
- Sebastian Schöbinger (『Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)』セクション担当)
- Satoru Matsumoto (編集室、日本語翻訳ページ作成)
- Carl Fletcher (英語版ニュースレター担当、『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (イベント & ミーティング情報担当)
- Naruhiko Ogasawara(日本語翻訳)
- Ko Kazaana(日本語翻訳)
- Masahiko Hashimoto(日本語翻訳)
翻訳版(Translations)
openSUSE ウィークリー・ニュースは多くの言語に翻訳されています。第149号の現在購読可能な翻訳版については こちらをご覧ください。