openSUSE Weekly News/142
openSUSE Weekly News 日本語版 第142号 今週の見出し
お知らせ
複数のディストリビューション、プラットフォーム向けに簡単にソフトウェアをビルドする
- "「境界を越えた協力 (Collaboration Across Borders)」をテーマに掲げる openSUSE カンファレンス 2010 が開催されるまで一ヶ月を切りました。この記事では、このカンファレンスのメインのトピックの一つ - ビルド・サービスという名のまさに境界を越えたテクノロジーについて取り上げたいと思います。このテクノロジーにより、開発者たちは自分の作ったソフトウェアを素早く簡単にいろいろな Linux ディストリビューション向けに配布していけるようになるのです。そして openSUSE カンファレンスでは「内輪情報」を知ったり、ソフトウェアパッケージ化プロセスの更なる進化に向けてのアイデアを共有するのにうってつけの機会を提供いたします。この後の記事を読んで、ビルド・サービスについて更に知り、これを使ってどんなことができるか見ていってください!"
OSC2010 先取り情報 - Bernhard Wiedemann: 自動でテストする
- "openSUSE カンファレンス 2010 先取り情報では、予定されている講演者や講演について皆さんにご紹介していきます。今回は Testing チーム内で行われている自動化についてと Bernhard Wiedemann をご紹介します。"
Pascal Bleser: r.opensu.se に Packman を追加
- "昨日私は、r.opensu.se のリポジトリ転送サービスで Packman リポジトリも対象とするよう機能追加を行ないました。
- つまり、これによって Packman リポジトリを追加したいときは以下のコマンドで簡単に登録することができるようになるわけです:
zypper ar -r http://r.opensu.se/packman.repo
- 更に、.repo ファイルをプロキシ化することでどのように転送が機能するようになるのか、また、これが curl を使ってやり取りする内容のテスト/デバッグ/検証法についての解説も書いてみました。詳しくは http://r.opensu.se をご覧ください。"
openSUSE Wiki アップグレード
- "MediaWiki の 1.16 リリースへのアップグレードが完了しました。このリリースは機能面、性能面でいくつもの改良が施されています。詳しくお知りになりたい方は、リリースノートをご覧になってください。
- 今回の展開の一環として、6つの言語 (オランダ語、フランス語、ギリシャ語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語) の Wiki も新たな Wiki システムに移行しました。これらの Wiki では現在、Lucene 検索を含め、英語版 Wiki と同じテーマと機能が使えるようになっています。
- 本日この後、Wiki にあるファイルをデータセンターの SAN に移動いたします。この作業中に Wiki が使えなくなるということはないはずです。とはいえ、作業中はファイルのアップロードができなくなりますし、この間に作業していたものがどこかへ消えてしまうというリスクもなくはありません。おそらく一時間以内には収まると思いますが、移行作業中は Wiki 上に注意を促すメッセージが表示されることになります。"
締切り間近!: SUSE Studio: SUSE Studio でアプライアンスを作って10,000ドルをゲットしよう
- "もし Disters コンテストについてまだお聞き及びでないようでしたら、今すぐチェックしてみてください。私たちは「コミュニティ」と「商用」という2つのカテゴリーで最も優秀なアプライアンスを求めています。それぞれの勝者には10,000ドルが進呈されます。さぁ、もたもたせずに SUSE Studio へ行ってアプライアンスを作り、SUSE Gallery で公開してコンテストに応募してください。まだ締め切りにはなっていません (訳注: 9月30日が締め切り) が、まずはとにかく公開していってしまいましょう。一度公開した後でもまだ手直しすることは可能ですし、公開することで有益なフィードバックが得られたりもするでしょう。「すぐ出す、よく出す (release early, release often)」という哲学はここでも有効なんです。"
更新状況
ディストリビューション
来週の予定
- 9月30日: openSUSE 11.4 マイルストーン 2 リリース
- * 目標: 特に検討課題を設定しないスナップショットリリース。いくつかキーとなるコンポーネントが組み込まれた際にリリースしていく。
Bugzilla
Bugzilla 関連参照リンク:
チームレポート
ビルド・サービス・チーム
OBS 2.1 Beta 1 リリース
- "いつものように、パッケージは OBS の openSUSE:Tools:Unstable プロジェクトのリポジトリに置いてあります。パッケージ及び git 内でのこのリリースの正確なバージョンタグは 2.0.103 となります: http://download.opensuse.org/repositories/openSUSE:/Tools:/Unstable/"
ビルド・サービス統計情報
- ビルド・サービス関連の統計情報については http://build.opensuse.org をご覧になってください。
KDE チーム
Will Stephenson: openSUSE の Qt 4.7.0; KDE アップデート
- "Qt 4.7.0 がリリースされましたので、openSUSE 11.4 向けの KDE パッケージをこれでビルドしていくように切り替えるにはいい頃合でしょう。つまり、Qt 4.7 が間もなく KDE:Distro:Factory (以下、KDF) リポジトリに配置されることになるということです。この2~3ヶ月後、KDE 4.6 リリースのベータ版が後に続くことになるでしょう。現時点での最新版だという理由で KDF をお使いでしたら、KDE:Release:45 に切り替えることを検討してみてください。そちらでは今後も KDE 4.5 と Qt 4.6 ベースのものが供給されていきます。
- KDF を使い続ければ、今後は Qt Quick/QML を含め最新の Qt リリースや、Qt Creater が使えることになります。"
openFATE チーム
#310567: alien インストーラを統合しましょう
- "alien を zypper/YaST に追加して、.deb なパッケージをインストールする必要がある場合、互換性がないことを警告しつつ、使えるようにするかどうか問い合わせるようなメッセージが表示されるようにして、ユーザがそうすることを選択したら裏で alien を自動で動かし、普通の RPM パッケージをインストールするのと同じようにインストールできるようにするのです。
- これでもって Linux システムを一つにまとめることができるとは言いませんが、エンドユーザにしてみれば、コマンドをたたくよりはちょっと簡単 (改めて何か勉強しなくてもいいし、間違える危険もない) でしょうし、新しいユーザには2種類のパッケージの違いはよく分からないでしょうから。ユーザが .deb なパッケージを使ってしまうと混乱の元になるという考え方もあるでしょうが、どう思いますか?"
#310569: Moblin みたいなインターフェイスを
- "Moblin インターフェイスは、ユーザが親しみ易いという正しい方向を志向していると思います。なので、次期バージョンにこれを取り込んでみませんか。GNOME 3 はパッと見似たような感じになっています。ですが、既存の GNOME パッケージにいくつかパッケージを追加して Moblin みたいなインターフェイスが得られるようなオプションができたらいいとは思いませんか。「ノート PC」ユーザにはきっと歓迎されることだと思うのですが。"
#310571: YaST の yast2-network モジュールで VPN 用の L2TP プロトコル接続設定ができるようにする
- "多くの ISP が PPTP プロトコルや L2TP プロトコルによる VPN 構築サービスを提供しています。
- PPTP プロトコルは広く使われているものの、古くて遅いのが難点です。
- L2TP プロトコルを使えばより安定した接続が得られ、インターネット接続のスピードも目に見えて速くなります。 (...)"
#310604: リポジトリの状態をユーザにプッシュ配信する
- "OBS ユーザが大きく不満を感じていることの一つに、同じソフトについていろいろなパッケージがある中で、どれが正しく、「安全」で、インストールすべきものか容易に知る術がないということです。また、リポジトリに何か変更が加えられても、zypp で更新したらいきなり失敗したということで初めてそれに気がつけるというのもいただけません。OBS が提供してくれるのは本当に素晴らしいサービスなのですが、それでもリポジトリが消えてしまったり、中身が変わってしまったりしたときなど、ちょっと不満を感じることもあるのです。 (...)"
#310609: YaST2 でログ検索できるように
- "YaST2 のシステムログ・ビューワで、ログを検索したりフィルタかけたりできるようにしてもらいたいです。
- 更に、是非ともログメニューに var/log/zypp/history を追加してください。このファイルはとっても重要です。"
openFATE 登録フィーチャー統計情報
- openSUSE 11.4 を対象として openFATE に挙げられている機能追加リクエストの統計情報についてはこちらをご覧ください。
翻訳 (Translation) チーム
コミュニティ内での出来事
Sirko Kemter: チューリッヒで開催された FrOSCamp
- "先ほどようやく FrOSCamp から家に帰り着きました。ハードな週末で、あまり眠ることもできませんでした。木曜日の夕方に出発した私は午後9時にニュルンベルクで Alex を拾い、そこから更に500km 車を走らせて翌朝チューリッヒ入り。で、着いたら着いたで今度は駐車場探しが大変でした。チューリッヒは間違いなく、旅行者、車を運転する者には親切な町ではありませんね。無料で止められる場所がないというだけじゃなく、そもそも車を置ける場所が少ないんです。結局、チューリッヒに向かう前にネットで調べておいた駐車場を使うことになりました。その駐車場は調べた限りでは最も安かったのですが、最長で止められる時間は15時間までとなっていました。でも、おかしなことに、追加料金を払えば延長できるようになっていたのです。:D 清算機ではユーロが使えたんですが、市電の切符自動販売機ではユーロや紙幣は使えませんでした。チューリッヒに出かけることがありましたら、列車や飛行機で行くことをお勧めします。また、市電用に小銭を用意するのをお忘れなく。"
Pavol Rusnak: チューリッヒで開催された FrOSCamp と FUDCon、そして CERN
- "長旅でしたが、先ほどようやくスイスからプラハの我が家に帰り着きました。旅そのものはとても素晴らしいものでした。Michal と私は、Fedora の友達 Brno が到着したちょっと後の木曜日午後11時ごろプラハを発ちました。一台バンを調達して9人で相乗りしようというのは素晴らしい案でしたね。折りしも、今度の openSUSE カンファレンスのモットーは「境界を越えた協力」で、間違いなく我々はこれを実践したのです! :-)"
Nelson Marques: 戦略と openSUSE ポルトガル語コミュニティ!
- "数日前、私は Planet と opensuse-pt メーリングリスト経由でポルトガル語コミュニティに向けてちょっとしたお知らせを流しました。そして何人かの人がこの問いかけに応えてくれました。それは、何が私たちを openSUSE に引き寄せ、何故私たちは openSUSE コミュニティの一員でありたいと思うのか、という問いかけでした。ここで話し合っている内容は近い将来戦略討論や Marketing チームにも還元していこうと思っていますので、コミュニティ (今回はポルトガル語コミュニティ) からの、コミュニティについての考えというものがもたらされ、目標設定一つの指針となり、「ターゲットとするユーザ層」にどう対応していけばいいかも分かり易くなっていくことでしょう。"
Thomas Thym: openSUSE 戦略についての話し合い、次の段階に進んでます
- "openSUSE の戦略は現在も進化し続けています。戦略チームはこれまで届いたインプットを全て取り込むべく、精力的に取り組んでいます。貢献者からだけでなく、ユーザやユーザではない方々からもたくさんの貴重なアイデアをいただいてますからね。
- また、今後アップストリームのプロジェクトからどんな提案が出てくるか、楽しみでもあります。
- * あなたが openSUSE コミュニティに期待するのはどういうこと? 我々の協力を更に推進するためには、戦略はどちらの方向を見据えておきべきでしょうか?
- コメントを付けていただくなり、メール (あて先は「私の名前.苗字@gmail.com」です) なりで、是非とも皆さんの希望や期待をお寄せください。"
Andreas Jaeger: ソースコードから様々なディストリビューション向けのパッケージを作る
- "木曜日、LinuxKongress 2010 で「ソースコードから様々なディストリビューション向けのパッケージを作る」というお題のプレゼンをかましてきました。
- Jon Corbet の素晴らしい基調講演を聴くために朝会場に到着した私は、自分のプレゼンの中で触れたいと思っていた openSUSE ビルド・サービス (OBS) への会場からの接続テストをしてみたのですが、うまくつながりませんでした。同僚の Michael Löffler から、室内からうまくインターネット接続できないことを想定して別の手段を準備しておいた方がいいよ、という助言をもらっていて正解でした。このおかげでスクリーンキャスト (ビデオ) を準備しておいたので、OBS の心配はせずに Jon の講演を集中して聴くことができたのですから。"
イベント & ミーティング
終了分:
近日開催:
- その他のイベント情報については以下をご覧ください:
耳で聞く openSUSE
- openSUSE ウィークリー・ニュースのドイツ語版をライブ・ストリームまたはポッドキャストで聴取することができす。http://blog.radiotux.de/podcast より聴取またはダウンロードしてください。
Ambassador 通信
Efstathios Iosifidis: 第75回国際トレードフェアに参加した openSUSE チーム (ギリシャ)
- "openSUSE Ambassador チームは Greek LUG とテサロニケのスカウト機関と協力し、2010年9月11日から19日にかけてテサロニケで開催された第75回国際トレードフェアに参加してきました。私たちが参加したのは、16号棟の「子供たち & 楽しさ (Kids & Fun)」というテーマの掲げられたセクションでした。
- そこでの主なテーマは子供たちにゲームを提供していくというものだったのですが、残念ながら私たちは (Super Tux などの) ゲームを仕込んでおかなかったので、ちょっとしたコーナーをこしらえて子供たちや親御さんに FOSS についての話やそれを使うとどんないいことがあるのかなどを紹介しました。そして、持って行ったノート PC でささやかなデモを行いました。 (...)"
Jimmy Pierre: ソフトウェア・フリーダム・デー 2010 のご報告 (フランス)
- "(...) たくさんのお客さんで私たちはもみくちゃにされました。一般客の皆さんに配った openSUSE 11.3 の DVD は211枚、その他、教育省から来てくださった方々には SUSE 11 SP 1 をお渡ししました。
- ソフトウェア・フリーダム・デー (以下、SFD) での私たちの皮切りは、CMS のデモンストレーションでした。私たちは opensourceCMS にあるソフトウェアを一からインストールしてみたり、あれこれいじってみたりする様子を見せたのですが、やってみると結構大変だったのと、無線 LAN 接続のスピードが 2MB にまで落ちてしまったのとで、これには数時間かかってしまいました。
- コーヒーブレークの後、私たちは FOSS のゲームの展示に移りました。集まった人たちは Linux を仕事に使うということだけでなくゲーム用として使うことにも興味津々でした。紹介したもののいくつかは Windows 用ゲームの「クローン」でしたが、Wine を使ってゲームをする方法についても説明しました。とはいえ、一番興味を持ってもらえたのは Windows マシンに追加で openSUSE 11.3 を入れるというデモで、デュアルブートのしかたや、それを YaST でどう設定できるのかに関心が集まりました。
- (...)
- カメラのバッテリーが途中で切れてしまったのですが、会場の様子はこちらでご覧いただけます: http://www.nui.fr/linpha/viewer.php?albid=14&stage=1 "
Agustin Chavarria: 10月26日にニカラグアで予定されている openSUSE ツアーについて
- "ニカラグアの openSUSE コミュニティ内で、ニカラグアの全大学を回ろうというツアー計画が進行中です。このツアーで、フリーソフトウェアや openSUSE をもっと広めていこうというアイデアです。
- このイベントの皮切りは10月の予定で、まだ日程は確定していませんが、おそらく10月18日から20日の間のどこかになると思います。
- このイベントの一環として、私たちはカンファレンスやワークショップの開催も予定しています。 (...)"
Ravindra Aditya: ソフトウェア・フリーダム・デーのお祝い: openSUSE のお話
- "こちらでも、2010年9月18日にソフトウェア・フリーダム・デーのお祝いがありました。聞きなれない方のために説明しますと、ソフトウェア・フリーダム・デーというのは、世界中で開催されるフリー/オープンソースソフトウェア (FOSS) のお祭りのことです。私たちがこのお祭りに掲げた目標は、教育現場で、政府自治体で、家庭で、仕事で...つまりあらゆるところでハイクオリティな FOSS を使うことの利点を世界中の人々に知らしめるということでした。
- 新しいユーザ向けに: openSUSE プロジェクトとは、あらゆるところで Linux が使われていくよう後押しする世界規模の取り組みのことです。openSUSE は世界で最も優れた Linux ディストリビューションの一つを作り、世界中のフリー/オープンソースソフトウェアコミュニティの一部として、オープンで透明でフレンドリーなやり方で共同作業していきます。 (...)"
日本の openSUSE
2010年10月 openSUSE 勉強会のお知らせ
- "10月2日(土)に日本 openSUSE ユーザ会の勉強会を開催します。
- この勉強会は、東京で行われる10人程度の小さな勉強会です。Linux 関連を中心に知識のシェアすることを目指しています。
- 勉強のために、プレゼンの練習のために、仲間を増やすために、周知のために、などなど、是非ご参加下さい。"
コミュニケーションチャンネル
貢献者
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
OBS openSUSE:11.3:Update/flash-player r3 コミット
- "flash_player_10_r85.3 にアップデートされました"
OMG!SUSE! チーム: Amarok 2.3.2 "Moonshine" でポリ公から逃げ出せ
- "今週の頭、Amarok チームは軽 (K) トラックいっぱいの修正が施されたバージョン 2.3.2 をリリースしました。特筆すべきは、Amarok 2.3.2 が KDE 4.5 に見事に調和していて、これまでのバージョンに比べて格段に良くなっているということです。"
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
カーネルレビュー
h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: 2.6.36 の新機能 (パート 2) - ファイルシステム、ネットワーク、ストレージ
- "2.6.36 では VFS の最適化がもたらされ、Ext3 ファイルシステムで "data=ordered" をデフォルトにする機能を入れ込むように戻り、また Windows や Samba ディスクに格納されたデータをローカルキャッシュに置くことでパフォーマンスが向上しました。新しい、あるいは進化した数多くのドライバのおかげで、カーネルのストレージとネットワークのサポート範囲が広がりました。"
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
TuxArena: KDocker: KDE, GNOME, Xfce のシステムトレイにどんなアプリケーションも Dock する
- "xterm だとか、オーディオプレイヤーだとか、ファイルマネージャーだとか、その他のプログラムでもきっとそうだと思うんですが、何らかのアプリケーションを使っている時、「システムトレイで統合できる機能があったらいいのに…」とあなたが思ったことは、きっと一度や二度ではありませんよね。こんな時は、KDoctor が役に立ちます: こいつは KDE4 向けの (KDE3 向けが入り用ならこちら) シンプルかつ実用的なドッキングアプリケーションなのですが、その一言では片付けられないほど便利なものなのです。このプログラムを使うにあたっての有効で、いいやりかたをご紹介しましょう。"
Tech Drive-in: 本当の初心者のための12本の役立つ GIMP ビデオチュートリアル
- "これまでもすでに GIMP のすばらしいチュートリアルのコレクションを紹介してきましたが、今回更にもう少し紹介しましょう。ただし今回ご用意したのは、GIMP とは何か、何ができるものか、ということをぼんやりとしか知らない本当の初心者のための、たくさんのビデオチュートリアルです。"
Sebastian Kügler: 電子メール受信完了: Lion Mail の積み上げ通知と重なり通知
- "この件に関する前の記事では、Akonadi のことをコンピュータ上の個人的情報の塊だと紹介し、それがどのように働き、どう設計され、Akanodi ベースの Kontact のマイグレーションがどんな風に見えるか説明しました (openSUSE のユーザーさんならこちらもごらんになったほうがいいでしょう)。今回の記事では、ワークスペースの部分に飛び込み、Akanodi の最上位、とりわけ Plasma の新しい電子メール通知システム - Lion Mail - についてご紹介します。
- Lion Mail の電子メール着信通知機能は、パネルに「メールが届きましたよ」というアイコンを表示してくれるのが基本となる機能です。メールボックスの中が煩雑になりがちだったり、多くの電子メールをやり取りするユーザーには、毎日送られてくる電子メールを効率よく、ごく自然にに管理してくれるツールを提供しています。今回は、Lion Mail の電子メール着信通知機能の裏にあるデザインコンセプトや、その作業管理ツールについて、いくつか紹介していきます。"
WebUpd8/Andrew: OpenOffice ドキュメントと Google Docs、Zoho、WebDAV サーバーを Ooo2gd を使って同期する
- "Ooo2gd は OpenOffice のアドオンで、ドキュメントを Google Docs、Zoho、WebDAV サーバーと同期して取っておけるものです。編集が終了したときに手動で Google Docs / Zoho へファイルをアップロードするよう指示することもできますし、自動で同期するように指示することも可能です。 (...)"
コマンド/スクリプト初心者向け
Jordi Massaguer: ハードディスクから重複した写真を削除する
- "ここ数日、私は写真コレクションを整理しようと頑張ってきたのですが、コレクションのいくつかが一つ以上のフォルダにあるということが分かりました。つまり、いくつかの写真はハードディスクのなかで重複しているってことです。
- ということで問題を解決するために python スクリプトを書きました。それがこれです:..."
開発者/プログラマ向け
Developer.com/Keith Vance: Android アプリケーションを書くために PHP をビルドしてみよう
- "Google のオープンソースな Android モバイルオペレーティングシステムはスマートフォンマーケットに旋風を巻き起こしています。iPhone App Store でアプリケーションを公開したいなと思っている開発者に厳しいガイドラインと制約を課している Apple とは異なり、Google は Android プラットフォームを幅広く開いたままにしています。今や PHP で Android アプリを書くこともできるようになりました。Irontech の仲間たちが Android で動く PHP の移植を作ったので、Scripting Layer for Android (SL4A) と組み合わせて使えば、PHP での Android アプリケーションを作ることができるのです。 (...)"
Packt/Daniel Arbuckle: Python: Doctest を使ったユニットテスト
- "この記事は Python Testing の著者である Daniel Arbuckle によるもので、以下のような内容になります:
- * ユニットテストとは何か、その詳細
- * ユニットテストにおいてどの方法が、開発における様々な段階で役立つか
- * ユニットテストとその優位性を解説する例題演習
- さあ、始めましょう!"
システム管理者向け
HowtoForge/Falko Timme: openSUSE 11.3 で NFS サーバとクライアントを設定する
- "このガイドでは、openSUSE 11.3 での NFS サーバとクライアントの設定法を解説していきます。NFS というのは Network File System の頭文字をとったもので、NFS を通じてクライアントは NFS サーバにあるリモート共有に、あたかもそれがローカルのハードディスクにあるかのごとくアクセス (読み書き) することができるのです。 (...)"
Novell Connection Magazine/Matthias G. Eckermann & Bill Tobey: Linux での効果的なリソース管理
- "Linux サーバの性能が高くないとき - 特に、複数用途のシステムで、複数のユーザグループのために複数のアプリケーションが走っているような場合 - root 管理者の頭を悩ませるのは、一つもしくは複数のプロセスまたはユーザがしばしばリソースを占有してしまうという問題です。それぞれのプロセスやユーザが占有できる CPU、メモリ、ディスク I/O、ネットワーク I/O などについて基本ルールを設定し、制御できるようになったら嬉しいとは思いませんか?
- もちろんできますとも! コントロールグループ (cgroups) は Linux カーネルの機能で、タスクの集まりを、一つ、あるいは複数の階層的なグループに分け、それぞれのグループに実行のパフォーマンスに影響するサブシステムのリソースパラメータを関連付けるという機構を提供しているものです。コントロールグループはきっと役に立つでしょう:(...)"
Unixmen: openSUSE 11.3 にソースから Nagios 3.2.2 をインストールする方法
- "Nagios は人気の高い、オープンソースの、コンピュータシステム及びネットワーク監視ソフトウェアアプリケーションです。これで監視できるのはホストとサービスで、何か異常が発生したり、その状態が解消されたときにお知らせを流してくれます。 (...)"
Robert Schweikert: Wacom の Bamboo ペンと openSUSE 11.3
- "娘がどこかから Bamboo ペンを見つけてきたところからこのお話は始まります。彼女のコンピュータにとってタブレットがすぐに必需品となることは自然な流れでした。ちょっとググッてみたところ、どうやらこの難物を Linux で使うことは不可能ではなさそうでした。頑張れば、この若いレディの幸せな笑顔がご褒美となってくれることでしょう。 (...)"
Planet SUSE
Matthew Ehle: openSUSE で Disapora を使う
- "数日前 Diaspora プロジェクトの開発者がそのプレ・アルファ版を発表したのは、ソーシャルネットワーキングの世界における一つの道標となりうる出来事でした。Ubuntu にこれをインストールする方法については Wiki に十分な解説が置かれているものの、SUSE Linux で、とりわけ Apache でこれを動かすにはどうしたらいいかを教えてくれるような文書はありません。ですが、あれこれ試行錯誤の挙句、なんとかうまくインストールすることに成功し、自前の Diaspora を動かすことができるようになりました。以下、openSUSE 11.3 での私の設定手順です:
- 注意
- このアプリケーションはまだプレ・アルファ版で、それなりのクオリティだということをご承知置きください (つまり、機能も最低限のものしか備わっていないということです)。Diaspora チームはソースコードと基本的なインストール手順書をリリースしてくれていますが、現時点ではサポートは一切提供されていません。更に、この記事で指摘するように、このアプリケーションにはたくさんのセキュリティホールが存在しています。そして何より、これを入れるためにはたくさんのソフトウェアをインストールする必要があり、それはえてしてシステムをぐちゃぐちゃにしがちです。
- 私がやったことについての基本的な質問に答えることはやぶさかではありませんが、私は Ruby の専門家ではなく、ほとんどの問題についてはどうしたらいいか助言できないと思います。挑戦してみる場合は、自己責任ということでお願いします!"
OMG!SUSE! チーム: Bertel の鼓動: 戦略についての考察
- "openSUSE プロジェクトはここ最近その方向性の再検討を進めていますが、今日私はこちらで見ることができる新しい openSUSE のビジョンの現在の草案を読んでみました。そのポストからリンクが辿れる、openSUSE プロジェクトはどんなユーザをターゲットとするのかについてまとめ途中の文書にはこうあります:
- "openSUSE がターゲットとするユーザは、仕事をやり遂げる必要のある人々、そして日々のニーズに応えてくれる安定していて便利なものを求めている人々です。テクノロジーに興味を持ち、必要に応じて勉強していこうとする気持ちがあり、ドキュメントを読んだりフォーラムに質問を投げたりできるようなユーザです。しかし、する必要がないことであるならやりたくないという人々も対象となります。要するに、生産性を志向するプロフェッショナルということです。ここにはパワーユーザ、開発者、システム管理者だけでなく、一日中コンピュータの前に座っているオフィスワーカーも含まれます。分かりやすく定義すると、コンピュータ雑誌やテクノロジーサイトを定期的に読みに行き、コンピュータでいろいろな作業をするような人たちということです。ですから、私たちがターゲットにしているのはあまり頻繁にはコンピュータを使わない人たちではありません - もしあなたのお祖母ちゃんが週に一回メールをチェックしたり Facebook を見に行くだけの人でしたら、デフォルトの openSUSE Plasma や GNOME デスクトップではなく、MeeGo や Plasma Netbook のようなネットブックインターフェイスを薦めてください。
- 私たちのユーザは、コンピューティング体験をわが物とすることを欲しています - しかしそれと同時に時間を浪費したいとは思っていません - 基本的には入れたそのままでちゃんと使えるべきで、必要があるときだけ柔軟性や設定し易さを発揮できればいいのです。そしてこのユーザは自らのお気に入りのディストリビューションを手助けする権限を有します - openSUSE に還元していくのは容易なのです!""
Mike McCallister: 古いルータをなんとかごまかして使ったりなど、システム刷新のお話
- "一週間の準備期間とその後更に数週間のフラストレーションと我慢の期間を経て、Kubuntu/Windows XP のデュアルブートから openSUSE 11.3/Windows XP のデュアルブートへのお色直しという、年代物のノート PC の刷新がようやく完了しました。
- 作業そのものは自分が事前に心配していたほど、また、最初の段落を読んだ人が想像したであろうほど大変ではありませんでした。きっとハードディスクを再フォーマットして一から入れ直さなければいけないだろうなと考え、まずはそのために全データのバックアップを取りました。
- バックアップを済ませた後、これまで Windows を H: ドライブにインストールしてきた時には一度も問題にぶつかったことがないんですが、まずは Windows から先にインストールした方がいいということを思い出しました。 (...)"
Sascha Manns: Linux Foundation の新しい Webinar (ウェブセミナー)
- "昨日、Linux Foundation からのお便りを受け取ったのですが、そのメールによると、Webinar の第4部が聴講できるようになったとのことでした。
- Webinar とはどういうものか?
- Webinar というのは、無料で (訳注: ここで紹介しているものについては「無料」のものですが、あらゆる Webinar が「無料」かというと、そうとも限りませんのでご注意を) 視聴できる様々なトピックについてのトレーニング用ビデオのことです。それぞれの新しい Webinar はそれぞれ新しいトピックを扱っています。トレーニングは全て Flash の動画で進み、お話を聞いたり、先生の用意したスライドや資料を見ていくことができます。Webinar を視聴するにはまずセッションキーというものをリクエストしなければいけないのですが、その申し込みはこちらからできるようになっています。登録サイトで名前、メールアドレス、会社名を入れて次に進めば、必要なキーを入手できるようになっています。 そしてそのキーを次のページで入力すれば、晴れて動画を見ることができるようになるという寸法です。オマケとして、ogg フォーマットでダウンロードすることもできるようになっています。どの Webinar も大変興味深く、一度見てみても分からないところがあった場合、何度でも好きなときに見直すことができるのはいいですね。"
Nelson Marques: 2.6.34.7-0.3-desktop と ATI FireGL
- "こないだのカーネルアップデート (2.6.34.7-0.3-desktop) は私の場合、ATI FireGL プロプライエタリドライバー (確かめたバージョンは 10.8 と 10.9 です) をおかしくさせてしまうようです。いつものように、カーネルアップデートのあと ATI ユーザーは fglrx モジュールをリコンパイルしなければならないんですが、今回はそれがうまくいかなかったんです (多分 kernel devs によるクリーンアップ作業で ASM コードが残ってしまうんでしょう):..."
openSUSE フォーラム
アップデートしたら起動しなくなった
- "今週、.4 のカーネルアップデートにまつわる話題が上がりましたが、.7 のカーネルアップデートが出た後のものとしてはどう考えてもおかしなことでした。"
Firefox と Dolphin のグラフィック表示の問題
- "これはもう叙事詩のようなものですが、興味深い情報やソリューションを教えてくれたりもします。元々の件は解決しているようなのですが、喩えたようにこの話が収まる気配はありません - そもそも最初に「何故」このようなことになってしまったのか、そこが知りたいということなのです。"
USB からの起動 - 他のパーティションにアクセスできない
- "USB から起動したライブセッションからだと、他のパーティションにアクセスできないとのこと。お助けアドバイスがいくつか寄せられています。"
悩まずにカーネルのアップデートを
- "先の大失敗を帳消しにしてくれるいいお知らせでしたね - 最新のカーネルリリースでは、例の USB のバグが直っているようです。"
Web 上の記事から
お知らせ
無料の電子ブック: コマンドラインへの招待 (Introduction to the Command Line)
- "今回お楽しみいただきたい無料電子ブックは『コマンドラインへの招待 (Introduction to the Command Line) 第2版』で、Lulu.com より PDF フォーマットで無料ダウンロードできるようになっています。"
レポート
Jean-François Fortin Tam (nekohayo): メモリを開放しよう
- "今日仲間の Antistress が、Chromium を使うのをやめて Firefox に戻るべきだと私に言ってきました。私の答えは「3秒以内に立ち上がってくれて、タブを閉じたら無駄なメモリを開放してくれるんだったらね」というものだったのですが、それに対する彼の返事は以下のようなものでした:
- 「Firefox 4 のメモリ管理は最高で、他のどんなブラウザよりも優れている。ウェブで公開されているベンチマークの結果 [要出典] を見てご覧よ」"
レビュー/エッセイ
Charles-H. Schulz: GNU/Linux ディストリビューションには抜本的な進化が必要
- "ここ最近の GNU/Linux ディストリビューションの世界では、ある動きが見られます。私が思うに、我々は今、これまで何度も繰り返されてきた質問 - 「ディストリビューションは生き残るために差別化すべきだろうか?」そして「ディストリビューションの数って多すぎない?」 - から始まり、もっと深刻な質問へと至る節目の一つを経験しているのではないでしょうか。つまり、GNU/Linux の世界が新たな段階に進みつつあるのではないかということです。「なんでこんなにたくさんディストリビューションがあるのか」とか「それぞれどう違うのか」といった質問に私たちがいちいち答える気がないのと同様、「Linux って他の OS の単なるパクリじゃないか」と切って捨てるような暴言に進んでいくこともありませんのでご安心ください。つまり、私はこういう類の質問に答えるつもりはないということです。どうして答える気がないかというと、こういった質問は全て、論点をあやふやにしてしまう、もしくは FOSS や GNU/Linux 全般についての理解の欠如を表す「良くない質問」だと思っているからです。
- 皆さん、Mandriva がフォークした Mageia のことは知っていると思います。しかしこれに関する一連のニュースは、別の場所で進行中で、より重要な影響を及ぼしそうな別件のおかげで影が薄くなってしまっています: openSUSE の動向です。 (...)"
Computerworld/Steven J. Vaughan-Nichols: VMware の Novell SUSE Linux 買収、思わぬ暗礁に乗り上げる
- "VMware が Novell のSUSE Linux 及びオープンソース部門を買いたがっているということについては疑う余地はありません。しかし、ロイターのレポートによると、Novell の経営陣は本当は NetWare と認証管理部門も同時に売りたがっているのに、これにそれなりのお金を払ってくれるような買い手がつかないのだそうです。
- 更に、私が聞くところによれば、他にも数社 Novell の SUSE Linux ビジネスの買収に興味を示しているところがあるとか。VMware は Linux 入札戦争に巻き込まれることになるかもしれません。 (...)"
警告!
US-CERT サイバーセキュリティ警告 SA10-263A -- Adobe Flash の脆弱性
- " Adobe のセキュリティアドバイザリ APSB10-22 で Flash プレーヤーに脆弱性が存在するとの報告が上げられています。Flash コンテンツはウェブ上にあったり、PDF 文書に埋め込まれていたり、電子メールに添付されたり、その他のファイルに組み込まれることがあります。
- 悪意のある Flash コンテンツを信頼させて開かせることにより、攻撃者がお使いのコンピュータを乗っ取ったり、クラッシュさせる可能性があります。"
フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
- 今週号に書かれていることに対して何かコメントしたいことはありませんか? もし何かありましたら、是非ニュースのコメント欄へコメントを付けて、私たちにお知らせください!
- また、openSUSE ウィークリー・ニュースの編集/翻訳に興味をお持ちでしたら、ウィークリー・ニュース・チームのページをご参照のうえ、ご連絡ください。
- 交流したり、広く openSUSE コミュニティからの助けを求めるためには、IRC、フォーラム、あるいはメーリングリストが使えます。詳しくは交流ページをご覧ください。
- openSUSE ウィークリー・ニュース (英語版) は RSS フィードで購読することも可能です。
クレジット
- Sascha Manns (編集長)
- Sebastian Schöbinger (『Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)』セクション担当)
- Satoru Matsumoto (編集室、日本語翻訳ページ作成)
- Carl Fletcher (英語版ニュースレター担当、『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (イベント & ミーティング情報担当)
- Naruhiko (Naru) Ogasawara(日本語翻訳)
- Ko Kazaana(日本語翻訳)
- Masahiko Hashimoto(日本語翻訳)
翻訳版(Translations)
- openSUSE ウィークリー・ニュースは多くの言語に翻訳されています。第142号の現在購読可能な翻訳版については こちらをご覧ください。