openSUSE Weekly News/136
openSUSE Weekly News 日本語版 第136号 今週の見出し
お知らせ
FrOSCon 2010 で openSUSE Connect ハッキングセッションを開催
- "HackMeck というのは、FrosCON での openSUSE開発ルームで openSUSE Boosters チームが開催する週末ハック道場のことです。この HackMeck を開く目的は、ユーザ同士を結びつけるためにプロジェクトが使っているソーシャルネットワークフレームワークの Connect を進化させることにあります。この企画は、新たなコントリビュータが経験を重ねたメンバーと、ある特定の目標に向けて一緒に作業してみる絶好の機会となるでしょう。
- Connect は Elgg プラットフォーム上で構築されており、必要な機能のほとんどは既に Elgg プラグインとして提供されています。私たちはそういったプラグインを評価し、私たちの期待に沿うよう改良していこうと考えています。とはいえ、いくつかの追加機能を実装するためには新しいプラグインも作っていかなければなりません。Connect はウェブサーバと MySQL データベースのコンビネーションにより動き、PHP スクリプト言語で書かれています。もしあなたがこのとてもポピュラーなウェブサーバ環境について既にお馴染みでしたら、是非とも HaackMeck に参加してみてください! また、その辺には疎いという方であっても、他にもたくさんおもしろいことが待ち構えてますので、この週末は是非ご来場のうえ、勉強し、自身を磨いていく機会を活用してください。"
ドイツ語フォーラム新設
- "討論が重ねられました。実現可能性もテストされました。その結果、11名の新たなドイツ語フォーラムモデレータが集まりドイツ語フォーラムを立ち上げるに至ったのです。ドイツ語フォーラムで新たにモデレータを務めてくれることになった erikro、caerdu、pistazienfresser、Kaiserhg、Fruchtratte、Lehmama、HRGargi、Esvau008、lOtz1009、johest、Linuxsusefan を個人的にも歓迎したいと思います。また、この実現に向けてのあらゆる作業を引き受けてくれた buckesfeld への感謝も忘れてはなりません。"
KDE バグチームが13日金曜日からのバグ優先順位決めセッションへの協力を呼びかけています
- "Javier が我々に向けて以下のような案内を流してくれました: 次回の KDE バグ優先順位決めセッションのお知らせができることになりました。 :-) 期間は次の金曜日 (13日) から月曜日 (16日) までとなります。 ..."
更新状況
ディストリビューション
メンテナンスアップデート
- * openSUSE-RU-2010:0482-1 (影響度: 低): kdeartwork4: KDE4 で xscreensaver ベースのスクリーンセーバーが動かなかった問題の修正
- * openSUSE-RU-2010:0483-1 (影響度: 中程度): star: このアップデートで star のバッファオーバーフロー問題を修正
- * openSUSE-RU-2010:0484-1 (影響度: 非常に高): NetworkManager: サスペンド中にマシンがクラッシュしてしまうとその後接続できなくなってしまうという問題の修正
- * openSUSE-RU-2010:0485-1 (影響度: 低): ImageMagick: グレースケールの TIFF 画像を JPEG に圧縮できなかった問題をこのアップデートにより修正
- * openSUSE-RU-2010:0486-1 (moderate): apparmor-utils: 完全に壊れてしまっていて必要な Perl モジュールを見つけにいくことができなかった問題をこのアップデートにより修正
- * openSUSE-RU-2010:0487-1 (影響度: 低): beaver: 0.4.0rc1 を安定版リリースの 0.4.0 にアップデート
- * openSUSE-RU-2010:0488-1 (影響度: 低): xpdf-poppler: xpdf-poppler でクラッシュが発生していた問題をこのアップデートで修正
- * openSUSE-RU-2010:0489-1 (影響度: 低): build: デフォルトとすべきディストリビューションがおかしかったという問題をこのアップデートにより修正
- * openSUSE-RU-2010:0497-1 (影響度: 低): sysvinit: "startproc/checkproc/killproc" がスクリプトからは使えなかった問題をこのアップデートで修正
- * openSUSE-RU-2010:0498-1 (影響度: 低): yast2-add-on-creator: YaST の「アドオン作成システム」で複数のアドオンを同時に作成すると壊れたアドオンができてしまうという問題をこのアップデートで修正
- * openSUSE-RU-2010:0504-1 (影響度: 低): hal: このアップデートにより hald-probe-input がクラッシュしてしまう問題を修正
- * openSUSE-RU-2010:0506-1 (影響度: 低): release-notes-openSUSE: 改訂及び翻訳アップデート
Bugzilla
今週の openSUSE プロジェクト関連の登録数は以下の通りです:
- オープンな報告の総数: 5300 (+1)
- Blocker(最重要課題): 3 (+0)
- Critical(緊急): 330 (-1)
- Major(重要): 994 (-7)
- Normal(普通): 2965 (+10)
- Minor(影響度の小さい問題) 447 (-1)
- Enhancements(機能強化の要望): 561 (+0)
参照リンク:
チームレポート
ビルド・サービス・チーム
ビルド・サービス統計情報
- * プロジェクト数: 14370 (+151)
- * パッケージ数: 101275 (+274)
- * リポジトリ数: 23222 (+508)
- * ユーザ数: 24259 (+102)
- * ( ) 内の数字は対前週比の増減を示しています。
Marketing チーム
チームミーティング議事録
- "ミーティングの議事録"
Mono チーム
Jeffrey Stedfast: Git を使う
- "Mono は GitHub に移行したところです。多くの貢献者達 (私自身も含みます) は、Git をどのように適切に扱うかを知らなかったため、某かを失いました。本日は、失われた魂のすべてを彼方に追いやり、Git の利用を快適にしてくれる一冊の本をご紹介したいと思います。
- 長い経験のあるプログラマーのほとんどがご存知のように、O'Reilly の本はいつも最高水準です。そしてほとんどの人が、O'Reilly が Git を取り扱った本 "Version Control with Git: Powerful Tools and Techniques for Collaborative Software Development" (邦題:実用Git) を出していたとしても驚かないでしょう。"
openFATE チーム
#310307: Amarok - メディアライブラリ内でアーティスト/アルバムによりソートできるように
- "Amarok でも Banshee や iTunes と同じように「音楽ライブラリ (全部の曲が保存されているディレクトリ)」にあるファイルのソートができるようになると便利だと思います。 (...)"
#310310: インストーラのパーティションレイアウトで「ディスク全体」が選べるようにする
- "現在、インストーラには単一の用途 (たとえば rootfs 用だとか swap 用だとか /home 用だとか) でディスク全体を使うというオプションがありません。ディスク全体を使うというのは、パーティションテーブルを作らず、まるごとファイルシステムや swap としてフォーマットしてしまうということです。 (...)"
#310311: デフォルト PATH の統一
- "root ユーザと一般ユーザのデフォルトの PATH 設定は、ディストリビューション内のいろいろな箇所で一貫性がなくなってしまっています: (...)"
#310320: openSUSE での無線 LAN 設定方法についてのドキュメント
- "以下のような内容で、openSUSE での無線 LAN 設定方法についての章をドキュメントに追加しましょう。 (...)"
#310321: Bastille Linux と drakconf のセキュリティオプションを YaST に統合
#310322: デスクトップ環境のインストール、アンインストール、変更をもっと簡単に
- "ある人はデスクトップ環境なんて一つあれば十分だと言いますし、またある人は複数使えた方がいいと言います。あまり技術的なことに詳しくないユーザのために、デスクトップ環境をインストールしたり削除したり、KDM - GDM などを切り替えられるもっと簡単な手段が提供されるといいのではないでしょうか。"
#310323: オープンソースの Chromium を元にしたブラウザを作ってディストリビューションに組み入れる
- "オープンソースの Chromium を元にしたブラウザ - オープンソースの Chromium を元に手を加えて Google の Chrome ブラウザの最新版の代替となるブラウザが作れたら、すべてのユーザに一味違う使い勝手 (と、一味違う知識) を提供することができて面白いし、便利だし、(ある種の人にとっては) 勉強になるんじゃないでしょうか。いくつかの (ディストリビューションとかアプリケーションとかの) フリー & オープンソースコミュニティが協力したオープンソースプロジェクトを作ることができればおそらく、クローズトなソース抜きの Google ブラウザ代替のものとなり、いろいろなアイデアが寄せられ、Mozilla Firefox からもコードが提供されていくことになるんじゃないでしょうか。友達の何人かも Chromium と Firefox のコードの融合というこのアイデアを気に入ってくれています。 (...)"
#310327: Sysvinit/Upstart の代わりに systemd セッションマネージャーを使う
- "systemd とは Linux 用のシステム & セッションマネージャーで、SysV 及び LSB の init スクリプトと互換性を持っています。systemd はアグレッシブな並行起動機能を提供していて、サービスの開始にソケットと D-Bus アクティベーションを利用したり、オンデマンドにデーモンをスタートさせることができたり、Linux の cgroups を使ってプロセスの経過を追跡したり、システム状態のスナップショットを保存したりそれを復元したりできたり、マウントや自動マウントポイントの面倒を見たり、精巧でトランザクショナルな依存ベースのサービスコントロールロジックを実装していたりします。また、Sysvinit と簡単に入れ替えることができます。"
統計情報
- openSUSE 11.4 に向けての機能追加リクエストの統計は以下の通りです。
- * 総数: 153 (+75)
- * 未確認 (Unconfirmed): 143 (+73)
- * 新規 (New): 6 (+1)
- * 評価中 (Evaluation): 4 (+1)
- * 候補 (Candidate): 0 (+0)
- * 完了 (Done): 0 (+0)
- * 不採用 (Rejected): 0 (+0)
- * 重複 (Duplicate): 0 (+0)
翻訳 (Translation) チーム
Wiki チーム
Matthew Ehle: openSUSE Wiki で楽しむ
- "ここ数週間ずっと openSUSE Wiki の改修に忙殺されてきましたが、苦労した甲斐のある結果となっています。以下、11.3 リリース後に手を加えてきた部分の概要です:
- * デフォルトの MediaWiki の検索に代えて Google カスタムサーチを設定
- * Google にサイトマップを登録
- * 日次でサイトマップを作り直すよう cron を設定したので、より早く新規作成記事の索引付けができるようになった
- * 新しいログインフォーム関連の問題を修正
- * spambot 防御設定
- * wiki.opensuse.org から en.opensuse.org へ (すべて) 301 リダイレクトするよう設定
- * languages.opensuse.org を作成"
コミュニティ内での出来事
Andrew Wafaa: oSC10 – カンファレンスについての進捗状況報告
- "さて、次の openSUSE カンファレンスのステージ 1 (セッション登録締切り) は完了し、ステージ 2 (トークセッションのスケジューリング) へ進むことになりました。私自身は昨年の登録申請状況がどうだったのか知らないのですが、今年は広汎な分野をカバーした申請が80を越え、まずまずの反響だと感じています。
- 今年の素晴らしいところは、他のディストリビューションやプロジェクトからも申請があったことです。これってすごいですよね。:-) 寄せられた申請を見てみると取り扱う内容は非常に技術的なものからお遊び要素の強いものまで多岐にわたっていて、取捨選択していくのは簡単なことではなさそうです。"
イベント & ミーティング
終了分:
- * 2010年8月9日: openSUSE プロジェクトの誕生日
- * 2010年8月10日: openSUSE Marketing チーム・ミーティング
- * 2010年8月11日: openSUSE 評議会 (Board) ミーティング
- * 2010年8月13日-16日: KDE バグチームの呼びかけによるバグ優先順位決めセッション
- * 2010年8月14日: openSUSE コミュニティ & Ambassador 会議 (ブラジル/ブラジリア)
近日開催:
- * 2010年8月18日: ドイツ語 Wiki チーム・ミーティング
- * 2010年8月19日: openSUSE KDE チーム・ミーティング
- * 2010年8月21日-22日: FrOSCon (ドイツ/ザンクト・アウグスティン; http://www.froscon.de/ )
- * 2010年8月24日: openSUSE Marketing チーム・ミーティング
- * 2010年8月25日: openSUSE 評議会 (Board) ミーティング
- * その他のイベント情報については以下をご覧ください:
- * openSUSE News/Events ページ – 各地域のローカルイベント
耳で聞く openSUSE
- openSUSE ウィークリー・ニュースのドイツ語版をライブ・ストリームまたはポッドキャストで聴取することができす。http://blog.radiotux.de/podcast より聴取またはダウンロードしてください。
Ambassador 通信
Alex Barrios: ベネズエラ/メリダでの openSUSE Launch Party
- "えー、やっと自分の街で 11.3 の Launch Party を開くことができました。準備は簡単に済ませました: 地元の FOSS Academy の協力を得てインストール会場として使える場所を貸してもらい、お土産用のメディアを何枚か焼き、私と妹 (姉?) のノート PC にデスクトップデモ用の環境を仕込み、後は Geeko にまつわる話をする気分を盛り上げていっただけです。:D …"
Sirko Kemter: Launch Party openSUSE 11.3
- "昨日、ここケムニッツで 11.3 の Launch Party を開催しました。とても楽しい集まりとなりましたので、どんな感じだったか報告したいと思います。前回の Launch Party では文化センターの近くで部屋を借りたのですが、人の集まり具合を見た限り、これなら会社の会議室でも何とかなりそうだという感触を得ていました。今回そうしてみたところ、会議室は満員になりました。:D お客さんがたくさん来てくれたのです。何人かの人がかなり早くに来場したので、開始前にちょっとしたコーヒー & おしゃべりタイムとなりました。今回は3つのトークを準備していました。まず私の「openSUSE コントリビューションガイド A-Z」で始まり、続いて Tobias Koenig による「KDE - 昨日、今日、明日」というセッション。とても面白いプレゼンで、KDE の黎明期の話から始まり、初期のころはどんなだったか見せてくれたりして、最後はこれからどんな感じになっていくかという話で締めくくられていきました。Michl (Michael Löffler) が何冊か本を送ってくれていたので、最初に質問してくれた人 (Tobias の時は akonadi のバックアップについてという意地悪な質問でしたが) へのプレゼントとさせてもらいました。最後のお話はスペシャルトピックで、Kai-Uwe がカラー管理サーバの Oyranos プロジェクトについて話してくれました。"
Kálmán Kéménczy: Ambassador の視点で見たブダペストでのリリースパーティー
- "Ambassador の視点から、ハンガリーのブダペストで開かれたリリースパーティーについて、手短にご報告します。 (...)"
Sirko Kemter: ウィーンでの Launch party
- "このイベントについては私からは詳しくはお伝えできませんが、紹介している写真はウィーンのダウンタウンの博物館区 (Museumsquartier) で開かれた Launch Party の会場で撮影されたものです。このイベント向けにお話してくれる人を手配してくれた Michl、お話するためにウィーンまで出かけてくれた Gerald Pfeifer、そして会場やパーティーの準備をしてくれた Quintessenz e.V. の皆さん、どうもありがとうございました。"
交流
- * メーリングリスト登録者数: 37695 (-1)
- * openSUSE フォーラム]登録者数: 49025 (+324)
- * 最大同時オンライン数は 30559 名で、2010年1月8日 13:06 のことでした。
- * ( ) 内の数字は対前週比の増減を示しています。
貢献者
- ユーザ名簿に登録している 12452 (+34) 名のうち、4897 (+14) 名が基本方針(Guiding Principles)の支持を表明しています。評議会(Board)は、431 名のメンバー(Member)を承認しています。
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
Packman: kmediafactory 0.8.0-2
- "KMediafactory は使い易いテンプレートベースの DVD オーサリングツールです。3つの簡単なステップを踏むだけでいとも簡単にホームビデオやテレビ録画の DVD メニューを作ることができるのです。"
Packman: mythtv-0_23 0.23.1-0
- "MythTV はテレビ視聴や録画用に統一感のあるグラフィカルインターフェイスを提供しています。より詳しいことが知りたい場合は mythtv パッケージを参照してみてください。
- このアプリには、いろいろなアドオンやテーマも用意されています。smart/apt-get/yum やその他のパッケージ管理ツールでのインストールを簡単に済ませたい場合は、このメタパッケージを使えば必要なものを一括でインストールできます。"
Packman: lightspark 0.4.3-0
- "Lightspark は Adobe が公開している SWF のドキュメントを元にして完全に一から書き起こされた FLOSS 版の Flash プレーヤーです。Lightspark の機能は以下の通り:
- * ActionScript の JIT コンピレーションを LLVM を使ったネイティブな x86 バイトコードに
- * OpenGL シェーダ (GLSL) を使ったハードウェアアクセレイテッドなレンダリング
- * 現行 ActionScript3 の優良かつしっかりとしたサポート
- * 新しく、整理された、コードベースで性能を引き出されたマルチスレッディング及び最近のハードウェア用に向けての最適化。公式の Flash ドキュメントが公開されたのを受けて、一からデザインされている。"
OMG!SUSE! チーム: 週末のお供にこんな目新しいパッケージはいかが?
- "先週、たくさんの新たな重要アップデートが Factory に登録されましたので、ご紹介しておきたいと思います。openSUSE Factory は openSUSE の次期リリースのための「慣らし場」という位置付けではありますが、嬉しいことにここに置かれるアップデートされたアプリケーションのほとんどは、たとえば GNOME:Apps/openSUSE_11.3 といった openSUSE 11.3 用のリポジトリに組み込まれていくことになります。openSUSE になにがなんでもアプリの最新アップデートを入れていきたいという場合はこれらのリポジトリを YaST で追加していくというのが手っ取り早い方法となるでしょうが、反面、これらはブリーディングエッジなリポジトリですから、ここに置かれているパッケージは公式な openSUSE リリースに含まれているものほど厳密なテストを経ているものではないということには注意しておく必要があります。そのへんはご承知いただいたうえで、新たなオモチャをいじってみてください!"
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
SUSE セキュリティ報告: flash-player (SUSE-SA:2010:034)
- パッケージ: flash-player
- 報告 ID: SUSE-SA:2010:034
- 日付: 2010年8月13日(金) 13:00:00 +0000
- 影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.1
- openSUSE 11.2
- openSUSE 11.3
- SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP3
- SUSE Linux Enterprise Desktop 11
- SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP1
カーネルレビュー
h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: 2.6.36 の開発、新しい安定版カーネル、ドライバー
- "Linux 2.6.36 の開発は順調に進んでいる間にも、前のバージョンのさまざまな問題を解決したたくさんの安定版カーネルがリリースされました。PowerTop の新しいバージョンと AMD と NVIDIA のグラフィックスチップは多くの向上とバグフィックスをもたらしています。"
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
Alex Barrios: openSUSE インストール直後に行うこと (Part 2)
- "前回の記事 で openSUSE をインストールした後にまずやることを紹介しましたが、今回はその続きで、「ゲームをインストールしよう!」の巻です。ですがその前に、2つのことを済ませておきましょう。:
- 1: コーデックやその他のパッケージを1クリックでインストールしちゃいます。ここで zypper を使ってインストールする方法を紹介しないのは、一つ一つ zypper でインストールするより、手っ取り早いからです :-P でもそれは単なる好みの問題です。openSUSE 11.3 で KDE を使っている場合は こちらの ymp ファイル、GNOME を使っている場合は こちらの ymp ファイル、openSUSE 11.3 以外のバージョンを使用している場合は、こちらのページ から使用しているバージョンのものを選択します。
- 2: Packman で broadcom-wl パッケージをインストールしていない場合は、今回のインストール作業の前に、リポジトリを追加しておきましょう。(YaST -> ソフトウェアリポジトリ と選択することで追加することができます)"
Abhishek: Ctrl Alt Backspace コンボを KDE4.x でも使えるようにする方法
- "今日、KDE 4.5 の設定メニューでいろいろいじくり回していたところ、昔よく使っていた Ctrl+Alt+Backspace コンボを可能にするオプションがあることに気づいてしまいました。ここ最近は KDE が安定しているおかげで、しばらくこのコンビネーションを使うことはありませんでした。そして、この設定方法を見つけるまで、数年間このコンボのことを忘れていました。X server 停止を許可するこのコンボは、現在多くの Linux ディストリビューションではデフォルトで使用できなくなっています。"
Worldlabel.com/Nathan Willis: gLabels を使ってみよう: GNU/Linux で使えるラベル・カード製作ソフト
- "Linux 向けラベル作成ソフトの世界では、gLabels が長い間マーケットのリーダーとなっています。使い慣れているイメージ編集ソフトと同じツールを使ってラベルをデザインするなど、使いやすいグラフィカルインターフェイスを提供していますが、「mail merge(訳注:メールマージ)」やバーコード生成のような仕事でよく使う機能もサポートしています。さらに加えると、ラベル製作ソフトで特に注目されている、シンプルな操作でシートの一部分に印刷できるといった、一般的なオフィスソフトや同じ用途で使える他のグラフィック編集ツールにはない印刷時の長所も有しているのです。"
開発者/プログラマ向け
Packt/Dusty Phillips: Python 3 オブジェクト指向プログラミング:オブジェクトを管理する
- "前に書いた Python 3: オブジェクト指向を使うべきときはいつかでは、焦点はオブジェクトとそれらの属性とメソッドでした。
- Python 3 Object Oriented Programming の著者である Dusty Phillips によるこの記事では、さらに高水準なオブジェクトをデザインすることについて見ていきましょう:他のオブジェクトを管理するような種類のオブジェクト - つまり、すべてを結びつけるオブジェクトです。"
IBMDeveloperWorks/M. Tim Jones: Linux のカーネルからユーザー空間のメモリにアクセスする
- "カーネルとユーザー空間は違う仮想アドレス空間に配置されているので、これらの間でデータをやり取りしたい場合は、いくつか特別に考慮しなければいけないことがあります。仮想アドレス空間の背後にある考え方と、ユーザー空間との間のデータ移動のためのカーネルAPIについて探検し、仮想アドレスマッピング以外にメモリをマップするのに使われるいくつかのマッピング技法について学びましょう。"
PlanetQT/Alan Alpert: QML を使ってゲームを書くためのガイド
- "前回 QML についての記事を書いたところ、ただ概略を説明するだけではなく例を見せてくれという要望を多くの方からいただきました。私の考えでは、具体的な例が欲しいのであればブログを読むだけでなく実際のコードに触れてみる必要があると思います。そのために、先の記事 (QML で使えるように C++ のコードを設計する) で紹介したポイントをデモンストレートする、できるだけシンプルにしたアプリケーションを書いてみました。この記事 (QML を使ってゲームを書く) と次回の記事 (この例のバージョン2を例にした QML のバージョニングシステム) でこれを取り上げていこうと思います。これは、C++ モジュールを含んだ単語ゲームに関連している、QML を使うようデザインされたロジックと、それを使った QML ゲームで、wordgame と longwords それぞれのフォルダ内にある qt-qml-demo-playground リポジトリから入手できるようになっています。これらは具体的な例を示すためだけの目的で作ったものですので、この記事の残りの部分を読む前に遊んでみる必要はありません (と言っても、ゲームですから遊んでみることはできますけれど :) )。では、この記事のテーマである「QML を使ってゲームを書く」話に進みましょう。"
システム管理者向け
IBMDeveloperWorks/Roderick W. Smith:Linux パーティションをリサイズする方法 - Part 1: 基本
- "Linux システムは、よく複数のパーティションにまたがってインストールされ、それぞれのパーティションには固定サイズが割り当てられています。とはいっても、あとから要件が変わったりして、パーティションサイズを変更する必要性がしばしば発生します。Linux ではそんなときに使うツールもいくつか用意されていますが、潜在的な落とし穴や知らなきゃいけない制限事項も多く存在しているため、見た目より難しい作業となってしまっています。今回は、基本的なリサイズの準備方法と、グラフィカル・ユーザー・インターフェイス (GUI) のツールを用いてリサイズする際の共通のシナリオについて紹介し、実際に Linux パーティションをリサイズする手引きをしていきます。."
HowtoForge/Falko Timme:openSUSE 11.3 で PHP5 と MySQL をサポートした Nginx をインストールする方法
- "Nginx (「エンジン・エックス」と読みます) は、フリー、且つオープンソースで、ハイパフォーマンスな HTTP サーバーです。Nginx は安定性、リッチな機能セット、シンプルな設定、そして低いリソース消費で知られています。今回のチュートリアルでは、openSUSE 11.3 に PHP5 (FastCGI を介したもの)、MySQL をサポートした Nginx をインストールしていきます。."
Planet SUSE
Atri Bhattacharya: いくつかの LaTeX 用エディタと Rubber
- "あなたがしょっちゅう LaTeX を使っている人で、特に使い始めて間もないようでしたら、ドキュメントをきちんとコンパイルするのは思いのほか厄介なことだと気付かされる状況に陥ることもあるはずです。あるいは「アマリツカワレナイ記号」を入力するのに、いつもググッていたり、カンニングペーパー (pdf) を探したりするのにイライラしていることに気づくかもしれません。素晴らしいアプリケーションである kile をご存知かもしれませんが、もしあなたが GNOME/LXDE/Xfce のユーザなら、このソフトを使うためだけに山のような KDE ライブラリをインストールしたいとは思わくないでしょう。
- 私は三つのパッケージをメンテナンスし始めたところです。その名も Texmaker、TeXworks、それに Rubber で、すべて Publishing リポジトリにあります。これらのアプリケーションは LaTeX ドキュメントを執筆したりコンパイルしたりする作業をユーザーに優しいものとし、頭痛のタネを取り除いてくれます。"
Mike McCallister: KDE デスクトップの新作! 完璧ではないがよりよくなったバージョン 4.5!
- "そう、もちろん、私がコロラド州ボールダーでの美しくてリラックスした1週間の休養を過ごしている間に、KDE コミュニティはいくつかのショーストッパーバグを修正するために必死になって働いていました。KDE Software Collection (KDE SC としても知られています) のバージョン 4.5 は、当初の予定より1週遅れ、この火曜日にリリースされましたが、とても素敵な仕上がりです。
- Tyler Ballance が OMG! SUSE! 上でこのリリースのハイライトを全体的にまとめたよい記事を書いています。私はというと Kubuntu を入れたノートパソコンで APT リポジトリをちょっとばかりすったもんだしたりして、KDE 4.5 にアップデートしました (リリース当時にはまあ避けられないですね)。まる一日を費やして遊んだ結果、とても幸せです。"
- 訳注:Tyler の記事は二つ下に収録されています。
OMG!SUSE! チーム:KDE 4.5 で WebKit を使う
- "昨日、我々はWebKit を KDE プラットフォームに加えることの重要性について述べましたが、実際にみなさんが WebKit をご自分の KDE エクスペリエンスで使用することができるのに十分な詳しい情報を提供したとはいえませんでした。"
OMG!SUSE!チーム:4.5 でターボボタンを押した KDE
- "飛ばされないように帽子をしっかり抑えててくださいね! KDE チームはすでに素晴らしい KDE スイートの最新版である、KDE 4.5.0 のリリースをアナウンスしました。このデスクトップ環境のバージョンには開発プラットフォーム、アプリケーション、コアデスクトップエクスペリエンスのアップデート、その他 KDE コミュニティにコントリビュートされた大変重要なリリースすべてが含まれています。
- 期待していたようには、リリーススケジュールが一致しなかったために、openSUSE で KDE 4.5 のデビューを今すぐ見るということはできません。来年3月に予定されている11.4 で登場することになります。それはともかく、仲間内で評判の KDE のちょっといいところって、なんだと思います?"
OMG!SUSE!チーム:お誕生日おめでとう、openSUSE!
- "今からわずか5年前の2005年8月9日、openSUSE プロジェクトの開始がアナウンスされました。SuSE Linux は15年以上の歴史を持つにしても、openSUSE プロジェクトが独立した組織として作られてからはわずか5年しか経っていないのです。"
openSUSE フォーラム
ビデオを再生しても音が鳴らない
- "11.3 がどんどん使い込まれていくにつれ、ユーザもいつもの厄介な問題に遭遇し始めているようです。これもその一例で、いくつか定番のヘルプが提供され、便利な情報源もいくつか紹介されています。"
YaST がなんだかおかしなことに
- "YaST でできるだけ簡単に、とはいっても、中には使い方に混乱してしまう人も見受けられます。しかし、問題解決につながるいい助言を得ることができて、スレ主も無駄な時間を費やさずに済んだようです。"
Windows パーティションの削除
- "いいアイデアだし、簡単そうですね!? でも、もう一度よく考えてみてくださいね。やろうと思うと結構大変な作業で、パーティショニングについてよく分かっていないと簡単にできることではありません。正直言って、多くの Windows ユーザはそんなことしたことないはずです。Windows 用として出荷されている PC のハードディスクのパーティションを4つの基本パーティションに切り分けようと思うと、悪夢となるでしょう。"
K3b でのデュアルレイヤー (2層 DVD) - シングルレイヤーとして見えてしまう
- "実際のところ、今回の K3b はおかしかったりバギーだったり壊れていたりしないし、ちゃんとしているようです。問題はメディアが DS (両面メディア) だったことにありました。どうやら購入の際選択を誤ってしまったようです。"
Web 上の記事から
お知らせ
Novell、SUSE Linux Enterprise Server 10 & 11 を Amazon Web サービスで提供開始
- "Novell は Amazon Web サービス (AWS) が SUSE® Linux Enterprise Server の時間貸しとサポートを行う旨、本日アナウンスしました。
- いかなる規模の顧客及び独立ソフトウェアベンダー (independent software vendors; ISVs) も SUSE Linux Enterprise Server 10 および 11 を、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) 上で、時間あたりの価格を支払うことで実行することができるのです。新しいプログラムでは、どんなサイズのインスタンスも、世界中どこの AWS でも利用が可能です。加えて、Novell は AWS 上でのメンテナンスサービスも提供することになりますので、顧客は彼らの SLES インスタンスを Novell の最新のセキュリティパッチ、バグ修正、新機能が適用された状態で維持できるのです。"
The Linux Foundation、オープン・コンプライアンス・プログラムを開始
- "LINUXCON、マサチューセッツ州ボストン、2010年8月10日 – Linux の成長を加速することを目的とした非営利団体 The Linux Foundation は、オープン・コンプライアンス・プログラムの開始をアナウンスしました。このプログラムにはツール、トレーニング、ソフトウェアのライセンスに関する情報提供をレポートする標準的な形式、コンサルティング、企業がオープンソースライセンスに適合しているかをチェックする手助けとなるセルフアセスメントチェックリストなどが含まれ、オープンソースの採用を増やし、市場に存在する法的な不安を煽る戦略 (FUD) に対抗する包括的な第一歩となるものです。 (...)"
レポート
MarketWatch/John Letzing: Oracle、Google を特許と著作権侵害で告訴
- "Oracle Corp. は火曜日に、インターネット検索の巨人 Google Inc. を、Sun Microsystems Inc. を買収した際に得た Java についての知的財産を侵害している旨で告訴しました。 (...)"
レビュー/エッセイ
Linux Journal/Susan Linton: Linux にスポットライト:openSUSE 11.3
- "openSUSE は 1994 年、ドイツにて SuSE Linux としてその生を受け、もともとは Slackware Linux をベースとしていました。そもそもは商用版として提供されていて、また GPL の条文に即してはいたものの、デスクトップユーザーにとってはダウンロードしてインストールすることは簡単ではありませんでした。Novell は SuSE を 2004 年に買収し、2005 年8月からコミュニティの参加者とその楽しみのために、これを公開しました。それからというもの、ユーザーはいつでも最新の openSUSE をダウンロードして簡単にインストールできるようになったのです。openSUSE は多くの注目と幸せなユーザーを集めてきましたが、Microsoft との間で特許使用許諾契約を交わしたのをきっかけに一時ユーザ離れも起こりました。しかし、openSUSE は徐々に過去に持っていたけれども失った物を再び得ようとし始めたようです。"
SD Times/David Worthington: 女性のオープンソース参加を妨げるバリアを破壊しよう
- "Free Software Foundation (FSF) は現在、フリー (自由) & オープンソースコミュニティ (FOSS) にもっと幅広く女性が参画していきやすくなるように戦略を形成していくという活動を続けています。
- バリアを取り除こう、また、オープンソースプロジェクト内でもっと女性の参加者を増やそうという提言が、7月16日に開かれた FSF の女性幹部会 (Women's Caucus) で発せられました。この女性幹部会というのは一年ほど前に発足したもので、この問題をどう解決していくか考えていくというタスクを担っています。"
openSUSE 11.3 レビュー
- "openSUSE はインストール中にデスクトップ環境を選択することができて、KDE、GNONE のいずれも優先オプションとして設定してはしていない、数少ない Linux ディストリビューションの一つです。どちらのデスクトップ環境も openSUSE から等しくサポートが提供されていて、同様にカスタマイズされています。以前のバージョン (openSUSE 11.1) までの場合は、インストールの過程ではデフォルトのデスクトップ環境は決められておらず、インストール前に KDE でいくか GNOME でいくか決めておかなければいけませんでした。現在はそれがガラッと変更され、新規ユーザが選択に迷うことないようにと、KDE がデフォルトとして選択されている状態になっています。GNOME と KDE の他にも、openSUSE の DVD 版では最小 X Window 環境やサーバ用のテキストモードの他、XFCE や LXDE もオプションとして提供されています; これらは全部、一枚の DVD に収められているのです。"
ESecurityplanet/Keith Vance: Linux セキュリティ、これまで、そして今
- "Linux は本質的にはセキュアなオペレーティングシステムではありません。何故そうかというと、Linux はもともと UNIX の構造デザインを元にしたものであって、UNIX を作った人たちというのはそもそもセキュリティについては無頓着でした – なにせ、1969年のことでしたからね。
- "まず最初に心に刻んでおかなければいけない事実は、あらゆる現実な意味において UNIX はセキュリティを考慮して開発されたものではないということです; このことだけをとってみても、膨大な「穴」が開いていてもおかしくないと言えるでしょう" と、Dennis Ritchie は1979年に発表した『On the Security of UNIX』というレポートの中で書いています。"
爆笑!
TechSource/jun auza: 世界でもっともおかしなテクノロジー関連「反啓発 (Demotivational) ポスター」集
- "啓発 (Motivational) ポスターというものは、私たちをある特定のゴールへ到達させてくれたり、考え方を前向きに変えてくれたりすることで、私たちを元気付けるために作られているものです。良くあるのは、目を引く画像を配置し、下部に黒字に白抜きで心に響くキャプションを配したようなものですね。対して「反啓発 (Demotivational) ポスター」というのは啓発ポスターのパロディで、ウィットやユーモア満載です。これまでいくつかテクノロジー関連の面白い「反啓発ポスター」を集めてきていますので、皆さんとも共有したいと思います。日常生活のちょっとした息抜きになれば幸いです。それでは、お楽しみください!"
警告!
US-CERT Technical Cyber Security Alert TA10-223A -- Adobe Flash 及び AIR の脆弱性
- "影響を受けるシステム
- * Adobe Flash Player 10.1.53.64 及びそれ以前の 10.x バージョン
- * Adobe Flash Player 9.0.277.0 及びそれ以前の 9.x バージョン
- * Adobe AIR 2.0.2.12610 及びそれ以前のバージョン
- * Adobe Reader 9.3.3 及びそれ以前の 9.x バージョン
- その他の Adobe 製品で Flash をサポートしているものについても同様の脆弱性を抱えている可能性があります。"
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クレジット
- Sascha Manns (編集長)
- Sebastian Schöbinger (『Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)』セクション担当)
- Satoru Matsumoto (編集室、日本語翻訳ページ作成)
- Carl Fletcher (英語版ニュースレター担当、『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (イベント & ミーティング情報担当)
- Naruhiko Ogasawara(日本語翻訳)
- Ko Kazaana(日本語翻訳)
- Masahiko Hashimoto(日本語翻訳)
翻訳版(Translations)
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