openSUSE Weekly News/130
openSUSE Weekly News 日本語版 第130号 今週の見出し
編集部より
- openSUSE ウィークリー・ニュースの第130号をお届けします。
- 日毎にカウンターの数字が減っていき、0 となる日がいよいよ近付いてきています。マイルストーン、RC1 を経て、先日ついに RC2 がリリースされました。これがオンラインで公開される最後のスナップショットです。皆さん、試してみて是非バグ報告を挙げてください。もうあと少しで Goldmaster が手に入ります。Goldmaster というのは、最終版 CD や DVD 用のビルドです。このビルドに採用されていないものは当然メディアにも入らないということになり、これ以降の変更やアップデートについては以後 YaST や zypper 経由でしか入手できないことになります。
- Goldmaster をしっかりしたものにするためにも、この RC2 のテストをよろしくお願いします。 :-)
- 今週号でもう一つ興味深いことに「openSUSE 女子部 (Women of openSUSE)」の立ち上げが挙げられます。もしあなたが女性でしたら、是非参加してみてください。
- 以上、編集部よりの一言でした...
- さぁ、それでは今週号の記事をお楽しみください。
お知らせ
計器確認 — 当機は只今より着陸態勢に入ります — openSUSE 11.3 RC2 いよいよ公開!
- "つい先日 Michael Löffler から RC1 のお知らせがありましたが、openSUSE はいよいよ着陸前の最終計器確認段階に入りました。天候は引き続き良好、全てのコンディションも引き続き良好で、全てのシステムは2010年7月15日の最終着陸に向けて準備万端となっています。さぁ皆さん、最新の openSUSE RC2 リリースをダウンロードして最終チェックに参加し、11.3 を磨き上げ、いい状態にしていきましょう。RC2 は開発版ダウンロードページから入手できるようになっています。また、詳細情報については現在取りまとめ中の11.3 プロダクトハイライトのページをご覧ください。
- 現在把握できている「最も厄介なバグ」についてはこちらをご覧ください。もしなにか新しいバグが見つかりましたら Bugzilla への報告をよろしくお願いします。無事に着陸するためにはあなたからの報告が必要なのです!
- 楽しんでください。そしてダウンロードしてみましょう! 空港のターミナルでお会いできるのを心からお待ちしています。"
opensuse-community.org が「攻撃サイト」に?
- "どうやら、opensuse-community.org ウェブサイト上の Wiki が「やられてしまっている」ようです。少なくとも Google ではそのように言われてしまっています。 ;)
- えー、これは実は私の責任です。そこで使っていた Mediawiki インスタンスはとっくの昔に賞味期限切れとなっていたもので、セキュリティパッチやアップデートの摘要を怠っていました。これについてはお詫びします。
- 一晩かけて、別サーバ (opensu.se サイト全体がホストされているもの) に最新版の Mediawiki をインストールして、コンテンツを移動してみました (手順を控えておかなかったので難儀しました。記録しておく必要がありますね)。
- opensuse-community.org の DNS エントリーが別の IP アドレスに向くよう切り替わるまでの間、URL を転送して w.opensu.se につながるようにしておきました。
openSUSE インド IRC チャンネルができました!
- "トカゲ仲間 (openSUSE 愛好者) の皆さんへのお知らせです。;-) Freenode に openSUSE インド IRC チャンネル --> #opensuse-in を立ち上げ、登録が完了しました。インドの openSUSE ユーザ仲間に何か聞きたいことがあったり、共有したい情報があったり、だべったりしたいと思ったら、是非おいでください。 :-)"
openSUSE フォーラム – vBulletin のアップグレード完了
- "openSUSE フォーラムを裏方として支える「ボルトとナット」とも言えるソフトウェアの vBulletin が、v3 から v4 へとメジャーアップグレードされました。そのため2010年6月30日には少々つながらない時間帯が発生してしまいましたが、おかげさまで結果は上々、openSUSE フォーラムの見た目も一新されました。というか、見た目一新の一言では片付けられないくらい印象がガラッと変わったと思います。フォーラムチームはこの切り替えでいくつか問題が起こることも想定しています。また、今回の変更については議論も巻き起こることでしょう。でも進化を躊躇するつもりはありません。今回の変更は、KDE の 3 から 4 への変更になぞらえることができると思います。いっときはホコリが舞うかもしれませんが、いずれはおさまるものです。フォーラムスタッフは今回の変更に伴う混乱が生じたら助言や手助けを提供していく所存です。もちろん、そのために通常の openSUSE 関連のヘルプやアドバイスについておろそかにすることはありません。"
更新状況
ディストリビューション
Michal Zugec: WebYaST: XML から JSON への移行 (第1日)
- "今週も引き続き、先日の WebYaST ワークショップから始まったプロジェクト、WebYaST_Performance の作業に携わることにします。
- ここまでのテストの結果では、試してみたものの中ではバンドルされた REXML パーサが最も遅いものでした。;-) ということで、ここからは XML と JSON のどちらの形式でデータを格納した方がパフォーマンスが良くなるか、比較を続けていこうと思っています。このために、私は git リポジトリに webclient の json ブランチを作ってみました。"
来週の予定
- 7月8日:
- * 以降は致命的問題とセキュリティバグフィックス以外適用しない
- * 目標: novell.com/documentation 以下に全マニュアルを配置完了
- * Goldmaster を主要サーバにアップロードする
Bugzilla
- 今週の openSUSE プロジェクト関連の登録数は以下の通りです:
- * オープンな報告の総数: 5026 (+67)
- * Blocker(最重要課題): 3 (+0)
- * Critical(緊急): 297 (+4)
- * Major(重要): 941 (+32)
- * Normal(普通): 2816 (+20)
- * Minor(影響度の小さい問題) 412 (+6)
- * Enhancements(機能強化の要望): 557 (+5)
- 参照リンク:
- * Bugzilla レポートの詳細
- * バグ・レポートの登録
- * バグ・レポートについての FAQ
チームレポート
ビルド・サービス・チーム
Duncan Mac-Vicar: Android 用 OBS フロントエンドアプリケーション
- "ちょっとでも進展があったら即リリース。今回はそれでいったので、あまりたいそうなことはやっていません。一つの機能を追加しただけです。そう、たった一つです。
- あなたがこれまでに出していたもののペンディングになっている提案やリクエストはまだたくさんあると思いますが、それは今回含まれていません。また、レイアウトもけして洒落たものにはなっていません。 :-) しかし、これはそのうちもっと良くなっていくことでしょう。
- しかしながら、API を容易に追加できるようなつくりにしておきましたので、何か新しい機能を追加したら、今後もすぐに新しいバージョンをリリースしていくつもりです。"
Stephan Kulow: 11.3 における Build Service の開発
- "Build Service (及び Ruby on Rails - 以下、RoR - を使っている openSUSE インフラ関連の他のソフトウェア) は現在 Rails 2.3.5 を使っています。これは、SLE SP1 のバージョンと合わせたいと考えたからでした。もちろん (普通は) バージョンが上がればバグも少なくなっているものですが、開発者や使われる場所によって RoR のバージョンがまちまちになってしまうと、そこに待ち受けるのは悪夢だけということになってしまうものです。ですから、私たちはバージョンを統一することにしておいたのです。
- さて、ここで問題が起こりました: 11.3 では 2.3.8 が採用されているため、Factory/11.3 だとこれまでのように Build Service を開発することができなくなってしまったのです。でも、良いお知らせです。openSUSE:Tools に開発に必要なバージョンがそっくり置いてありますので (zypper ar -r http://r.opensu.se/openSUSE:Tools/f/r で) リポジトリを追加し、「zypper in -f rubygem-rack-1.0.1 rubygem-activesupport-2_3-2.3.5」を実行して必要なパッケージをインストールしてください。"
openSUSE Build Service (OBS) 2.0.2 をリリース
- "OBS のバグをいくつか修正したものを、改めて OBS 2.0.2 としてリリースいたしました。
- いつものように、以下の Wiki ページからアプライアンスとしても入手できるようになっています:
- http://wiki.opensuse.org/openSUSE:Build_Service_Appliance"
ビルド・チーム ミーティング
- ビルド・チーム ミーティング議事録
ビルド・サービス統計情報
- * プロジェクト数: 13536 (+126)
- * パッケージ数: 100028 (+680)
- * リポジトリ数: 24462 (+377)
- * ユーザ数: 23670 (+70)
- * ( ) 内の数字は対前週比の増減を示しています。
KDE チーム
Raymond Wooninck: openSUSE 用 KDE SC 4.5 RC1 をリリース
- "昨晩、openSUSE KDE4:Unstable リポジトリに KDE SC 4.5 RC1 のパッケージが配置されました。KDEPIM 4.5 のスナップショットが含まれる特別リポジトリもちゃんと動くように見えるバージョンへとアップデートされました。
- 私は IMAP を使っていませんのでその場合はどうなるかについてコメントを付けることはできませんが、POP のアカウントで試す限りうまく動いていて、フィルタリングも機能しています。少なくとも私はこれでまた、Thunderbird から KMail v2 に戻ってみる気になれました。KDEPIM 開発者の皆さん、グッジョブです!!"
openSUSE における KDE: KDE: 第24週+第25週
- "先週は報告すべきことがそれほどたくさんなかったのでブログを書くのはお休みさせてもらいました。KDE がらみではこれといった変化はなく、IRC ミーティングでもこれといった話題は挙がっていなかったのです。今週の IRC ミーティングは、KDE リポジトリの再編成について話し合ったため長時間に及びました。まだ作業は終えていませんが、どうするかについては決定しましたので、近日中に opensuse-kde メーリングリスト宛にお知らせします。
- 私が考えるに、URL の名前を変えることでは、フォーラムやメーリングリストのどこに情報があるのかユーザに分かりにくくなってしまっているという問題を解決することはできないでしょう。そして、Qt と KDE 関連のリポジトリがぐちゃぐちゃになってしまったり、Factory を使っているとどうして突然 KDE のリポジトリが WIP (作業中) となってしまうのかわけ分からんといったことになってしまうでしょう。必要な情報は全部 openSUSE の Wiki に書いてあるとはいえ、ほとんどの人にとっては昨年中 (本来ならば安定版を指すはずの) STABLE がどういう意味で使われていたのか理解しにくかったことでしょう。STABLE リポジトリには常に、openSUSE の最新バージョン + 公式な openSUSE のアップデートとしてリリースされるパッケージが配置されることになっています。つまり「安定版 openSUSE 用の KDE」ということであって「openSUSE 用の安定版 KDE」ということではないのです。なので私は、そういった事情を説明して適切でないリポジトリのアドレスを登録してしまうことがないようユーザに促す GUI を提案しているのです。"
Marketing チーム
本日のミーティングの結果
- ミーティング議事録
Wiki の Ambassadors ページが移動し、変更が加えられています
- "前回の Marketing IRC ミーティングでの話し合いを受け、Ambassador 一覧表に書き込み/編集できる者を限定するようにしたいと思います。とりあえず私が、それぞれのユーザページちゃんとできているかなどを確認した上で現状の一覧を作成し、以後随時追加していくことになりました。
- 移転先は以下となります:
- http://wiki.opensuse.org/openSUSE:Ambassadors_list
- また、新しい Ambassador 向けのスタートページは以下となります:
- http://wiki.opensuse.org/openSUSE:Ambassadors"
openFATE チーム
#310041: HP 3D ドライブガード
- "ハードディスクのヘッド破損を防ぐために /dev/freefall を使うデーモンが openSUSE でも使えるようになるといいなぁ、と思ってます。カーネル 2.6.31 だと、おそらくそういったデーモンの元となるであろうサンプルアプリケーションや必要なモジュール (hp_accel と lis3lv02d) について /usr/src/linux/Documentation/hwmon/hpfall.c に記述があります。HP のノート PC を使っているユーザにとっては重要な機能だと思うのですが、いかがでしょう。"
#310044: DNSSEC サポートを有効化
- "DNSSEC (DNS Security Extensions) は DNS データの完全性と信頼性を提供するメカニズムです。この機能は2008年初頭に Dan Kaminsky による DNS ポイゾニング攻撃の指摘 (訳注: NTT情報流通プラットフォーム研究所による資料などをご参照ください) が報告されて以来重要性を高めており、ドメイン名管理組織も通常の使用でサポートし始めています。特に、2010年7月15日以降、ROOT (.) に署名が付けられるようになります。ARPA は2010年3月17日から署名を付けるようになっています。更に、いくつかの国別 TLD でも DNSSEC の使用が開始されていたり、実装テストが進められていたりします (例えば .cz、.se、.ch、.de、.pm、.us (近日中に使用開始予定:) .eu、.fr など)。"
#310058: SUDO と sandbox -X を統合
- "Fedora チームが開発した sandbox -X というツールがあって、このツールを使えばデスクトッププログラムをサンドボックス内で動かすことができるのですが、それでもまだ X サーバとの通信は行われてしまっています。sudo を使って他のユーザとしてアプリケーションを実行することによってセキュリティホールを回避するために、これと Sandbox -X を統合していくべきです。"
#310061: デスクトップ環境を選ばずにダイアログを生成できるプログラム
- "QT、GTK+、ncruses、WxWidgets など、いろいろなバックエンドで動かせるダイアログ生成プログラムを作る。これは、ターミナル経由でやりとりできるものにするべきです。その挙動は例えば PREFERED_UI="KDE4:GNOME" だとか WINDOWMANAGER="metacity" だとか指定することで変えられるようにしておきたい。また、セッションデーモンとしても動くようにしておく。バックエンドがサポートしている機能についての情報を戻したり名前空間のようなものを使うことで拡張できるようにもしておきたい。"
#310062: リポジトリ/パッケージ及び AppArmor
- "パッケージ/リポジトリのベンダによって AppArmor のプロファイルでパッケージ/リポジトリへの接続を許可できるようにしましょう。"
#310069: YaST2 の第2ステージ設定を ncurses もしくは VGA モードで走らせるように
- "11.2 でデフォルトインストールすると、3〜4回インストールするうちの2〜3回は本来ならば YaST2 で第2ステージの設定が行われるはずのところで画面が真っ黒になってしまいます。
- 画面が真っ黒になってしまう理由はそのときどきで異なります。あるときは ATI のグラフィックスドライバに起因する問題のためだったり、またあるときは CRT モニタが扱うことのできない最大解像度 (1600x1200) が使われてしまうためだったりします。とはいえ、ユーザの視点から言えば、どんな理由かなんてことは関係なく忌々しい体験となります - 何がおかしいのかヒントが与えられることもなく、ただ動かないシステムがそこにあるということなのです。 (...)"
#310070: openSUSE で ARM をサポートする
- "こちらのスレッドで表明されているように、またこれまで何度も言われてきているように、openSUSE は ARM をサポートすべきたという要望が絶えることはありません。メーリングリストでは以下のようなやりとりが繰り広げられています: (...)"
統計情報
- openSUSE 11.3 に向けての機能追加リクエストの統計は以下の通りです。
- * 総数: 539 (-144)
- * 未確認 (Unconfirmed): 343 (-98)
- * 新規 (New): 11 (-3)
- * 評価中 (Evaluation): 74 (-19)
- * 候補 (Candidate): 3 (-2)
- * 完了 (Done): 40 (-4)
- * 不採用 (Rejected): 53 (-14)
- * 重複 (Duplicate): 15 (-4)
- * ( ) 内の数字は対前週比の増減を示しています。
Testing チーム
Larry Finger: Testing チーム ウィークリーレビュー
- "openSUSE Testing コアチームについての一般的なニュースについてはチームの議事録及びそこからはられている各リンク先をご覧になってください。
- 先の月曜日にチームは、Factory が RC1 から RC2 に更新されていく中間地点での感触について報告しあうための特別な定期 IRC ミーティングを開催しました。開発陣に報告しておかなければいけないバグのあぶり出したり、RC1 で見つかったバグがちゃんと修正されているかを確認したいと思ったのです。スケジュールでは RC2 が出た後 GM が出るまで2週間しかありませんから、バグを見つけ、直していける時間はもうあまりありません。
- チームは週明け月曜日に RC2 について話し合う定期ミーティングを開催します。
- この記事を書いている時点では、私の手元の RC2 環境は VirtualBox の 32-bit 仮想マシン上で NET インストール CD を使って RC1 からアップデートをかけたものだけです。このアップデートは問題なく完了しました。再起動すると - ログに出ていたのですが - resolv.conf がおかしなことになっていたため DNS がちゃんと動いてくれませんでした。ちょっと修正すれば直る問題ですが、慣れていないユーザにとっては問題となる可能性がありますね。"
翻訳 (Translation) チーム
翻訳(ローカライゼーション)
- * 日々の翻訳アップデート状況はopenSUSE ローカライゼーション・ポータルで確認することができます。
- * Trunk トップリスト – ローカライゼーション・ガイド
コミュニティ内での出来事
openSUSE 女子部 (Women of openSUSE)
- "openSUSE 女子部 (Women of openSUSE) は出来立てほやほやの、openSUSE プロジェクトのサブプロジェクトです。openSUSE 女子部ができたのは LinuxTag 2010 の時でした。立ち上げた理由は、技術的な問題を抱える女性がいたら助けてあげたいと思っているような女性たちが集まれる場を作り、いろいろな話題の技術話をしあったり、女性ならではの視点で openSUSE コミュニティの一部を形作っていきたいと思ったからです。"
Martin Vidner: 新人さんたちを助ける
- "とある提言 (…と、そこで紹介されているリンク先の資料) を読み、openSUSE 女子部発足の知らせを受けて、どうしたら openSUSE コミュニティをもっと女性にとって優しいものにしていけるか私なりに考えてみています。
- 新人さんたちが会話に加わったり、フォーラム、IRC あるいはメーリングリストに参加したときに彼らが歓迎されていると感じることができているか、もう一度確認し直してみるのはいいことだと思います。でも、私たちみんなが無尽蔵の時間を持っていて全部の質問にどんな答えが返っているか読むことができるならいざしらず、それはとても不可能ですよね。なので、視点を変えてみることにしました。
- フォーラムには、この視点にうってつけの機能があります。つまり、投稿数の少ないユーザには「Puzzled Penguin」というラベルが付けられているのです。ということで、http://forums.opensuse.org から新人ユーザの投稿に絞って切り出してみることのできるちょっとしたサービスを作ってみました: http://vidner.net/martin/software/rss-creator-blacklist です。"
Ohio Linux Fest 出展/講演参加者募集の締切延長
- "Ohio Linux Fest は2010年9月10日から12日にかけて、オハイオ州のコロンバスで開催されます。そしてこの度、参加登録申し込み期間が一週間延長されました。オハイオ周辺にお住まいで openSUSE について話をしてみたいと思っている方がいらっしゃいましたら、こちらにどんなことを話そうと思っているか登録してみてください。"
Vincent Untz: LinuxTag 2010: Geeko たちの来襲!
- "やっと LinuxTag 2010 のことをお話するときがやってきました。私がこのイベントに参加したのは今回が三度目で、少なくとも私にとっては今回が最高のものとなりました! そう感じた最たる理由は、openSUSE のブースが素晴らしいものだったからです! ていうか、Geeko たちの侵略のせい?
- openSUSE ブース
- 私たちのブースにはさほど広いスペースが割り当てられていたわけではありませんが、でも何と言うか ... 結果的には広い場所を占めることになってしまったのです! 私たちのブースには終日人が詰めかけ、その人たちはどうやら展示していたタッチスクリーンに引き寄せられてきていたようです。でも、興味をかきたてるものがなければ、つなぎ止めておくことはできないものです。タッチスクリーンを使っていろいろなデモをしていたということもありますが、みんなを引き寄せていたのはワークショップを開いたことにあったものと思われます。一日に4回 (日によってはそれ以上) 開かれたワークショップでは、ブースの前の席についた人たちが様々な話題のセッション - Inkscape を学ぶだとか、ビルド・サービスで何かパッケージを作てみようだとか、GNOME shell で遊んでみようだとかいった内容のセッション - に参加することができたのです。これは非常にうまくいきました。特に、参加者を話の輪に引き込むことができたのが何よりでした。"
ようこそ、新 Member
- 皆さんに新たな openSUSE メンバー(Member) をご紹介します:
- * idulk: 彼は自身のホームページでいくつかのハウツーを公開していたり、Facebook で Kendari Group の管理者を務めていたりします。
イベント & ミーティング
終了分:
近日開催:
- * 2010年7月6-11日: RMLL (フランス)
- * 2010年7月7日: ドイツ語 Wiki チーム・ミーティング
- * 2010年7月8日: openSUSE KDE チーム・ミーティング
- * 2010年7月14日: openSUSE プロジェクト・ミーティング
- * 2010年7月14日: ドイツ語 Wiki チーム・ミーティング
- * その他のイベント情報については以下をご覧ください:
- * openSUSE News/Events ページ – 各地域のローカルイベント
11.3 リリース記念パーティー (Launch パーティー) 開催予定
- * こちらの一覧でお近くのリリース記念パーティーの予定をご確認ください。
耳で聞く openSUSE
- * openSUSE ウィークリー・ニュースのドイツ語版をライブ・ストリームまたはポッドキャストで聴取することができす。http://blog.radiotux.de/podcast より聴取またはダウンロードしてください。
交流
- * メーリングリスト登録者数: 37518 (+245)
- * openSUSE フォーラム]登録者数: 47219 (+206)
- * 最大同時オンライン数は 30559 名で、2010年1月8日 13:06 のことでした。
- * ( ) 内の数字は対前週比の増減を示しています。
貢献者
- ユーザ名簿に登録している 12164 (+25) 名のうち、4744 (+17) 名が基本方針(Guiding Principles)の支持を表明しています。評議会(Board)は、425 名のメンバー(Member)を承認しています。
- * ( ) 内の数字は対前週比の増減を示しています。
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
Packman: OpenSceneGraph 2.8.3
- "OpenSceneGraph はフライトシミュレータやゲーム、ヴァーチャルリアリティ、科学分野での可視化などのハイパフォーマンスグラフィックスアプリケーションを開発するためのオープンソースの、クロスプラットフォームなグラフィックスツールキットです。SceneGraph の基本となるコンセプトは、OpenGL に載るオブジェクト指向フレームワークの提供することで、実装から低水準のグラフィックスの呼び出しまでを自由に行え、さらにグラフィックスアプリケーションを素早く開発するための数多くの追加のユーティリティも開発者に提供しています。"
Packman: ossim 1.7.16
- ""awesome(オウサム;素晴らしい)" と発音する、OSSIM プロジェクトはすでにあるオープンソースのアルゴリズム、ツール、そしてパッケージを利用して、リモートセンシング、画像処理、地理情報科学 (GIS; Geographical Information Sciences) 解析のための統合ライブラリを構築するものです。"
Packman: vlc 1.1.0
- "VLC メディアプレイヤーはとても多彩なオーディオおよびビデオフォーマット (MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、DivX、mp3、ogg ...) と、DVD、VCD、そしていろいろなストリーミングフォーマットを再生できる、非常にポータブルなマルチメディアプレイヤーです。VLC はまた高い帯域を持つ IPv4 または IPv6 ネットワーク経由のユニキャスト、あるいはマルチキャストなストリーミングサーバーとして使うことができます。"
Packman: qdvdauthor 2.1.0-2
- "QDVDAuthor は dvdauthor と dvd-slideshow スクリプトを用いたGUI フロントエンドで、簡単に DVD のメニューを作り、DVD VOB ファイルを構築できます。"
Packman: Lame 3.98.4
- "LAME は MP3 エンコーディングについて学ぶために用いられる教育用のツールです。オープンソースモデルを用いて MP3 の音響心理、ノイズ除去そして処理速度を進化させていこうというのが LAME プロジェクトの目的の一つです。
- LAME プロジェクトが目指しているもう一つのゴールは、特許が主張されない (patent free) GNU プロジェクトによるオーディオ圧縮コーデックの基礎として、これらの進化を用いることです。"
Packman: audacity 1.3.12
- "Audacity はデジタルオーディオの波形を操作するプログラムです。プログラムから直接音声を録音することができるだけでなく、さまざまなサウンドファイルフォーマット、例えば WAV、AIFF、AU、IRCAM、MP、Ogg Vorbis からの取り込みも可能です。Audacity を使えば、お使いのコンピュータの物理メモリを超えるサイズの波形データを編集することができます。"
セキュリティアップデート
- 完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
新たなメンテナンス及びセキュリティアップデートのお知らせ方法について
- "数週間前から私たちは、様々なメディアを通じて、これまでよりも良いメンテナンス及びセキュリティアップデートのお知らせを提供するようにし始めました。
- 将来的には、これらのお知らせが現在のセキュリティ要約レポート (ダイジェスト版) にとって変わることになると思います。"
SUSE セキュリティ報告: Samba (SUSE-SA:2010:025)
- * パッケージ: samba
- * 報告 ID: SUSE-SA:2010:025
- * 日付: 2010年7月1日(木) 10:00:00 +0000
- * 該当プロダクト: openSUSE 11.0
- * openSUSE 11.1
- * SUSE SLES 9
- * Open Enterprise Server
- * Novell Linux POS 9
- * SLE SDK 10 SP3
- * SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP3
- * SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3
- * SUSE Linux Enterprise Software Development Kit 11
- * SUSE Linux Enterprise Desktop 11
- * SUSE Linux Enterprise Server 11
SUSE セキュリティ報告: IBM Java 6 (SUSE-SA:2010:026)
- * パッケージ: java-1_6_0-ibm
- * 報告 ID: SUSE-SA:2010:026
- * 日付: 2010年7月1日(木) 18:00:00 +0000
- * 該当プロダクト: SUSE Linux Enterprise Software Development Kit 11
- * SUSE Linux Enterprise Server 11
- * SUSE Linux Enterprise Software Development Kit 11 SP1
- * SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1
SUSE セキュリティ報告: Linux kernel (SUSE-SA:2010:027)
- * パッケージ: kernel
- * 報告 ID: SUSE-SA:2010:027
- * 日付: 2010年7月2日(金) 08:00:00 +0000
- * 該当プロダクト: SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP1
- * SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1
- * SUSE Linux Enterprise High Availability Extension 11 SP1
- * 脆弱性タイプ: リモート DoS (サービス不能攻撃)
カーネルレビュー
Rares Aioanei: openSUSE 風味の週刊カーネルレビュー
- "今週も Rares がレビューをお届けしてくれました。お楽しみください。
- - 今週最初のニュースは Jan Kara の linux-fs (ぼくらのケースだと ext2 と ext3 だね) への、-rc4 に向けての pull リクエスト、Frederic Weisbecker が perf ツリーへの pull リクエストを、Arnaldo Carvalho de Melo が pef/core への pull リクエストを、それぞれ 2.6.36 に向けて出したことだね。(...)"
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
FEWT: Open Office を高速化しよう!
- "インストール直後の Open Office はとても処理が遅く、使っているとイライラするものです。ここで紹介するちょっとした手順で、OpenOffice を高速化し、今よりもっと快適なソフトにしちゃいましょう。"
コマンド/スクリプト初心者向け
The Geek Stuff/Sasikala: あなたをループさせてみましょう ― Bash の For、While、Until を利用したループ処理の例
- "ループ命令は、プログラム中で命令を繰り返して実行させる場合に使われま す。このように処理される命令文のことを、ループ文と呼んでいます。
- ループ処理が始まると、制御式の値が「0」になるまで処理が繰り返されます。その制御式はどんなスカラーデータタイプでもかまいません。
- シェル言語も数種類の繰り返し命令、もしくはループ命令を提供しています。今回は、いくつかの例を紹介しながら、bash が提供しているループ命令についてみていきましょう。"
システム管理者向け
Coly Li: Random I/O ― RAW デバイスはどんな場合でもファイルシステムより速いのか?
- "いくつかの分散ファイルシステムの実装、例えば TFS [1] などでは、開発者はデータを raw デバイス (/dev/sdb, /dev/sdc ... など) に直接データを保存したほうが、ファイルシステムを介すより早いだろうと考えます。
- 彼らの選択は以下の理由で理にかなっています:
- 1, 巨大なファイルへのランダム I/O ではファイルシステムのページキャッシュの恩恵が得られない
- 2, <論理オフセット, 物理オフセット> のマッピングが、raw ディスクへのアクセスよりも余計な I/O を必要とする
- 3, メタデータの管理を他の強力なサーバで行うことで、ファイルシステムをデータノードで利用する必要性がなくなってしまう"
Pascal Bleser: openSUSE で sudo を使って X アプリケーションを起動する方法
- "sudo は、セキュアに使いたい場合に、非常に力を発揮するツールです。(つまり Ubuntu みたいなやり方をするんじゃない場合は、ということ)
- デフォルト設定では、openSUSE の sudo は、むしろ Ubuntu よりも厳格に設定されており、オープンセキュリティの抜け穴を許しません。
- もし、それは承知のうえでなおかつ X アプリケーションを起動するのに sudo を使いたいというのであれば、これからその方法を紹介します。"
Planet SUSE
Sebastian Kügler: もちろん、私も行きますよ、Akademy!
- "たった今、オランダの我が家に向けての第一歩を踏み出したところです。親友から新郎付添い人になってくれと頼まれ、彼の結婚式を祝うためにフランスのブルターニュで何日かを過ごしました。三日間に渡る結婚式は素晴らしいものでしたが、自分のことではなかったので若干暇を持て余したりもしました。メインの式は花嫁の実家のあるポルニシェの「とんでもなく美しい」シャトー Domaine de la Bretesche で行われました。今まさにオランダへ取って返しているところで、これから三日間机に張り付きます(私の Akademy 向けの発表資料を作ったり、openSUSE 11.3 のリリースのために最後に残った作業をやらなければいけないので)。金曜日、ヘルシンキへの飛行機に乗って、タンペレ (Tampere) で私にとって5回目の Akademy に参加することになります。"
Mike McCallister: KDE について学ぶには?
- "この議論は、よりユーザー指向の KOffice メーリングリストで話題が途絶えたあと、KOffice-Devel メーリングリストで突如起こりました。何人かの開発者はこの正直流量が少ない ML で議論を続ける意義があるのか疑問に思っているようです。主な論点は現在 ML を購読していない人たちに対し、質問を投げかけても、関心を呼ぶことはできないだろうということです。
- この件については意見があるのですが、それが大事なこと全部かというと疑問を持っています。技術的コミュニケーターとして、私は - 特にオープンソースという舞台において - 他の人がどうやって使っているソフトウェアを学び、それで問題を解くのかということに興味を持っています。KOffice には他のオープンソースのオフィス生産性向上スイート (ええ、OpenOffice.org のことですよ) が持っているような共有概念やユーザーベースはありませんが、今日の Linux ギークであってもそのおばあちゃんであっても、ソフトウェアのサポートが受けられるだけの十分なチャネルはもっているのです。選択肢はたくさんあって、KOffice および KDE チームがいろいろな好みを知ることは、私にとってとても面白くて有用なことだろうと思っています。"
Pascal Bleser: リポジトリの URL を短く
- "何日か前に、パッケージリポジトリ URL を短縮するために r.opensu.se を使う方法、さらに例えば http://r.opensu.se/network:utilities/11.2/r を zypper ar -r に渡してリポジトリを追加する方法について書きました。
- ところがこれはうまくいかないのです。なぜなら zypper はリダイレクトをサポートしていないからです。そこで私はこの部分を、このような URL を扱うために http://download.opensuse.org/repositories/ からの .repo ファイルに対するリバースプロキシを行う CGI スクリプト (正しい .repo URL を得て、それを zypper に渡す) を使うように書き直しました。"
Lubos Lunak: Packager-O-Matic
- "いつもいっているように、パッケージを作る必要があるとき、特にどうやったらいいかわからない人たちにとって、このツールは様々な魔法のように働きます。私も Akademy に行きますので、このツールのデモを行って、ご自分のソフトウェアをパッケージ化したい方々をお手伝いする枠を水曜日に用意しています。私はこのツールに数多くの機能を実装し改善してきましたので、きっと面白い話ができると思いますよ。 ..."
Rares Aioanei: openSUSE 風味の PostgreSQL 週刊レビュー
- "やあみんな、そしてようこそ、今週の PostgreSQL ニュース、130 号へ!
- - Josh Berkus が 7.4 と 8.0 が EOS (End-Of-Support;サポート終了) になったことについて公式に声明を出したよ : “PostgreSQL バージョン 7.4 と 8.0 の次のバグフィックスおよびセキュリティアップデートは、これらのバージョンにとって最後のものになります。これは昨年12月に公開された PostgreSQL リリースサポートポリシーに従うものです。7.4または 8.0 をまだ業務でお使いの方々には、早急に新しいバージョンへの移行計画を立てることを強く推奨します"
Lubos Lunak: 難しい、難しい...
- "時に何かが難しいものであると見られていることに気づいて、とても興味深く思います。「これは私には難しすぎる、できっこない」。「そんなことはできない、私には手がないんだ」。それが例えば指をぱちんと鳴らすぐらい簡単にできることだとしてもです。そういう人たちはあらゆるめんどうなこと - 例えば努力とか、自分で試してみたりとか、学んだりとか、練習したりとか、そういうことの代わりの何かを求めているわけです。奇妙に思えるのは、IT の分野では何をするとしてもそれほど大変なことではないはずなのに、みんな他力本願になってしまっているということです。Plasma アプレットを書きたいって? Techbase にステップバイステップのチュートリアルがあるから、それにだまって従えば、ちょっと文章を読む力があってキーがタイプ出来れば、ほら、Plasma アプレットの出来上がり。ビルド・サービスでパッケージをしたいって? 他のプロジェクトをテンプレートにして、wiki からチュートリアルを見つけるかちょっとぐぐるかして試してみれば、ほんのちょっと運がよければ、ツールがあなたのためにすべてやってくれるんです。"
openSUSE フォーラム
コンパイル中のエラー
- "この件にはいくつか飛びっきりのヘルプが付いたので、多くのユーザが興味を持ったことと思います。あるフォーラムのモデレータがこの件について全力を尽くしています。"
NVIDIA のグラフィック - 使い方は?
- "よくある話で、これでうまくいっているという簡単な解決方法が提示されています。この人もうまくいくといいですね!"
11.3 Update リポジトリ - 有効期限切れ?
- "データ版リリースで混乱した人には起こりがちな問題で、ちょっと変わった例です。"
11.3 RC1 の YaST でオプションがなくなっている
- "YaST のメニューからあるオプションが見当たらなくなってしまったという話なのですが、ちょっとややこしいことになってしまっているようです。つまり、ある人にはそのオプションが残っているのに、ある人からは消えてしまっているようなのです。"
Web 上の記事から
お知らせ
SC 4.5 のリリース候補第一号、出発準備完了
- "二つめのベータが出てからひと月というもの、KDE コミュニティは数百ものバグをつぶしました。機能の開発は現在凍結されており、今回の Software Compilation は最後に残った問題を振り落として見つけるような念入りなテストを必要としているところに来ています。
- そこでもしみなさんがお時間を割くことができ、問題を見つけたり、バグレポートの(不)再現確認をお手伝いいただけるなら、とても幸せです。付け加えれば、もし KDE のワークスペース、アプリケーション、開発プラットフォームにどんな機能や進化が追加されたのか試してご覧になりたいなら、この RC でお試しいただくのがよいと思います。
K3b 2.0 リリース
- "本日、KDE コミュニティ内で再構成された K3b チームは、この最高のディスクレコーディングアプリケーションの 2.0 最終版、コードネーム「Komeback」を自信を持ってリリースいたします。プレリリース版の時も広範囲にわたる変更点についてご紹介しましたが、今回のリリースの目玉となる機能について改めてご紹介しましょう。
- (...)
- ちょっとした例外を除いて、K3b は 1.0.x シリーズとの機能互換性を保っていますが、一方で数多くの新しい機能も提供しています。多分もっとも大きな変更点は Blu-ray ドライブのサポートでしょう。加えてユーザーエクスペリエンスの全面的な向上に多くの力が注がれました。いくつかのワークフローはメディアの種類に寄らない形に抽象化されまとめあげられました。"
Miguel de Icaza: TweetStation: 議論の質の向上
- "TweetStation は私にとって始めてのネイティブ iPhone アプリです (私の「数々の賞を受けた」HTML5 アプリ iCoaster) とは対照的に)。こちらにはもっとたくさんのスクリーンショットが置いてあります。
- Rails のように、TweetStation は「意固地な」Twitter クライアントで、いくつかの Twitter クライアントから私が個人的にブレンドした機能を持っていますが、それだけでなく、世界を変えるような挑戦もしているのです。
- TweetStation は「Twitter における議論のレベルを向上させる」ために設計されたのです。"
- 訳注:「数々の賞を受けた」iCoaster は こちらの玩具 であって、Miguel の iCoaster は別になんの賞も取っていないジョークアプリです(ぜひリンク先をご覧あれ)。
- なおこの記事自体もかなりキツイ洒落が効いておりますのでぜひ本文をご覧ください。
レポート
Kai Ahrens: Unix システムの OpenOffice.org でマルチメディアサポートをもっと豊かに
- "オーディオやビデオの素材を Unix システムで再生するには、これまでもそうでしたし、今でも選択肢がたくさんあります。
- ユーザーの側から見れば、これはよいことなのです。ユーザーのニーズにぴったりあった幅広いフレームワークが提供されているということなのですから。しかし他方から見れば、マルチプラットフォームの、汎用的な、オフィスで利用されるスィート、例えば OpenOffice.org (OOo) の開発者を、選択しなければならない状況に追い込むのです。すでに存在するマルチメディアフレームワーク全てについて異なるバックエンドを提供するような選択は許容されません。そんなことをしたら人的資源がいくらあっても回らないからです。そこで、もっとも大きいと思われるグループのニーズに一致しているだろう、ある一つのフレームワークが選択されることになるのです。"
Phoronix/Michael Larabel: Qualcomm、オープンソースの 2D/3D カーネルドライバーをリリース
- "もし Google の Nexus One か、その他の Qualcomm の Snapdragon プロセッサをベースにしたスマートフォンをたまたまお持ちだとしたら、あなたにとって素晴らしいニュースが飛び込んできました。Qualcomm が自社の OpenGL ES グラフィックプロセッサ向きのオープンソースの 2D/3D カーネルドライバをリリースしたのです。この Qualcomm 製カーネルドライバは割り込み、コマンドストリーム、コンテキストスイッチ、メモリ管理、などのサポートを提供しています。Qualcomm はこのコードをできるだけ早く Linux カーネルのメインラインに入れ込むつもりのようです。"
Nagappan Alagappan: Mago アプリケーションによる Nautilus 自動テストツール
- "Mago のサポート範囲に nautilus を加えようという試みの一環として、Ubuntu の Jeff Lane は launchpad に mago-applications というチームを作成しました。このチームは Mago に新しいアプリケーションのサポートを加えることに興味を持つ人たちに同じコードベースで協調してもらい、mago-contributors チームに似たようなコードの山が送り付けられることがないようにとの目的で結成されたのです。
- 我々が観測しているところでは、mago-applications は単純に Mago に新しいアプリケーションインタフェースとテストスイート/テストケースを付け加えることに焦点を当てており、一方で mago-contributors は Mago そのもののコードを、最新の LDTP でちゃんと動作するようにするとか、その他のために修正することに焦点を当てています。"
PCWorld/Joab Jackson: Unix 向け Active Directory ソフトウェア、高速化
- "Likewise Software は、Linux、Apple Macintosh、商用 Unix ベースのコンピュータを Microsoft の Active Directory でコントロールされたサーバーおよびネットワークにぶらさげることができる、オープンソースの認証ソフトウェアの新バージョンをリリースしました。"
レビュー/エッセイ
ITworld/Brian Proffitt: レビュー: SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1
- "Novell は SUSE Enterprise Linux Server (SLES) 向けの最初のサービスパックのリリースをアナウンスしましたが、もしあなたが仮想化をお好みであれば、このサービスパックは仮想化システムを構築し始めるにはとても強力なプラットフォームになります。
- その理由は、今や、Novell は SLES 11 SP1 で KVM と Xen (加えて Microsoft の Hyper-V テクノロジーも) をサポートしているからで - 最近締結された Novell/VMware パートナーシップにより、VMware が SLES を認定のお勧めオペレーティングシステムとして提供するようになっていくということは考慮に入れていません。"
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クレジット
- Sascha Manns (編集長)
- Sebastian Schöbinger (『Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)』セクション担当)
- Satoru Matsumoto (編集室、日本語翻訳ページ作成)
- Carl Fletcher (英語版ニュースレター担当、『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (イベント & ミーティング情報担当)
- Naruhiko Ogasawara(日本語翻訳)
- Ko Kazaana(日本語翻訳)
- Masahiko Hashimoto(日本語翻訳)
翻訳版(Translations)
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