openSUSE Weekly News/116
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目次
- 1 編集部より
- 2 お知らせ
- 3 更新状況
- 4 Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
- 5 新規/更新アプリケーション @ openSUSE
- 6 プロジェクト・コーナー
- 7 Planet SUSE
- 8 openSUSE フォーラム
- 9 Web 上の記事から
- 10 イベント/ミーティング報告
- 11 近日開催のイベント/ミーティング
- 12 セキュリティアップデート
- 13 統計情報
- 14 フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
- 15 クレジット
- 16 翻訳版(Translations)
編集部より
- openSUSE ウィークリー・ニュース 第 116 号へようこそ! 先週もお伝えしましたが、現在 openSUSE ウィークリー・ニュース改善のための議論が進行中です。是非あなたのアイデアをブレインストーミングのページへ書き込んで、私たちの更なる成長へ力を貸してください。
- それでは読者の皆さん、良い週末を。そして、ウィークリー・ニュースをお楽しみください。
お知らせ
openSUSE ニュース: Planet SUSE について
- "Planet SUSE は SUSE Linux (openSUSE 及び SUSE Linux Enterprise) 関連のブログを世界中から集めて紹介しているサイトです。このサイトでは、英語のみならず別フィードでドイツ語、スペイン語、ポーランド語、ポルトガル語のブログも集めて紹介しています。
- この Planet SUSE、ドメインの更新に伴いここ数日つながらなくなってしまっていました。 これに対応するため、私たちはサーバを openSUSE ドメイン配下に置くべく代替の DNS エントリを設定しましたので、現在は planet.openSUSE.org でつながるようになっています。この新しい URL は暫定的なものではなくこの先も有効ですので、ブックマーク登録をこの新しいアドレスに変更していただいても大丈夫です。"
openSUSE 11.3 マイルストーン 4 リリース
- "11.3 に向けて、7つ計画されているのうちの第4弾マイルストーンが完成し、予定通りリリースされました。マイルストーン 4 の焦点は、init デーモンとして upstart (訳注: 日経 IT Pro の記事、また、Linux の起動高速化全般との関係については IBM developerWorks Japan の記事などが参考になると思います) を採用したことです。
- 以下、この新しいリリースの注目ポイントをご紹介します:
- * OpenOffice.Org は新機能を組み込んだ 3.2.1 Beta1 にアップデート
- * NetworkManager は BlueTooth と GSM サポートが改善された 0.8 へアップデート
- * CUPS がバージョン 1.4.2 にアップデートされ、「Bonjour/DNS-SD サポートの改善、ネットワークプリンタの消耗品残量や機器の状態を SNMP 経由で取得できるようになった、進化したウェブインターフェイス、CUPS DDK ツールの同梱などといった、 CUPS 1.3.11 にはなかった67以上の変更と新機能が追加」されました
- * conntrack – ネットワークフィルタリングシステムが追加されました。これはユーザスペースのツールで、これによりシステム管理者は、iptable 用のステートフル・パケットインスペクション (訳注: @IT の記事など参照) を提供するモジュールとなるコネクショントラッキングシステム (Connection Tracking System) とやりとりすることができるようになります
- * Mono 関連はバグフィックスリリースの 2.6.3 にアップデートし、MonoDevelope も 2.2.2 になりました
- * Python はバグフィックスリリースの 2.6.5 RC 2 にアップデート
- * Samba はバージョン 3.5.1 にアップデート
- * Moblin チームはディストリビューションへの Moblin UI の取り込み作業に着手し、次回マイルストーンまでには準備を完了させたいとしています
- * LiveCD に VirtualBox guest tools が同梱されるようになりました。これにより、スクリーンのサイズ変更、シームレスモード、クリップボードの共有といった機能が起動後何も追加設定なしで使えるようになりました! 実際にこの機能を使っている様子については (約 8.5MB の) この ogv ビデオをご覧ください"
更新状況
ビルド・サービス
ビルド・チーム・ミーティング
- チーム・ミーティング議事録
Pavol Rusnak: zypper – 依存関係グラフ
- "昨日、darix と仕事している最中に、これからインストールしようとしているパッケージの依存関係をグラフ化して見ることはできないだろうか、という話になりました。そう言えば zypper チームの方で同じようなことを計画しているという話を聞いたことがあったので、Jano Kupec のところへ行ってどんな状況になっているか尋ねてみたところ、残念ながらまだこの機能は実装されていないとのことでした。ちょっと考えると、zypper のパッケージリスト表示をもっとカッコよく見せるのはそれほど難しいことではないと思うのですが、まだ詳しく突っ込んでみてはいません。できれば、Gentoo ような感じ (色付きの簡単な ASCII アートの依存ツリー) にしたいものだと考えています。ところで、zypper には既にカラー表示機能が組み込まれています。ですから、もしハックしてみようと思われるようでしたら、ソースコードは gitorious から手に入れることができます。"
Wiki / 交流 / イベント
Andreas Jaeger: ギリシャ、テサロニケで開催される FOSSCOMM 2010
- "今年、2010年4月24、25日の週末、ギリシャ最大のフリー/オープンソースカンファレンス (FOSSCOMM 2010) がテサロニケ市で開催されます。このイベントにはコミュニティのみならずオープンソースコードを開発している企業も参加します。 過去2回アテネ、ラリッサで開催され300人以上の参加者を集めて成功を収めたこの FOSSCOMM イベントが、今回はテサロニケで開催されることになったのです! このカンファレンスに参加すれば、オープンソースの事情通になることもできるし、オープンソース界のコミュニティや企業とアイデアを交換する機会も得られるのです。更にこのイベントは、毎日の生活に役立つようなものからプロフェッショナルなニーズに応えるものまで、幅広いオープンソースソフトウェアについて知見を広げる絶好の機会となることでしょう。他の例に違わず、このカンファレンスもボランティアによって運営され、スポンサーからの提供により成り立っています。加えて、イベント全体入場料は無料です! いくつか並ぶブースの中には openSUSE Linux のブースもありますから、是非お立ち寄りのうえ CD/DVD をもらって我らの愛するディストリビューションの話を聞いていってください。"
Nikanth Karthikesan: National Free Software Conference - 2010 から戻って
- "GNOME Evolution プロジェクトのメンテナである Chen と私は、バンガロール (訳注: インド南部・カルナータカ州の州都) で開催された National Free Software Conference - 2010 でトークセッションを行なってきました。お題は「フリーソフトウェアの開発 - 内輪話」というものでした。
- 私がお話したのは、Linux カーネル開発に携わる人たちについてで、どうすれば加わることができるのか、などなど... それに続けて Chen は彼の視点からの話をしました。彼の話はとても示唆に富んだ内容で、私自身のモチベーションを高めることもできました。まず最初に彼が披露したのは、まだ彼がオープンソースに関わり始めて間もないころ、自分が使っているソフトウェアに変更を加え、それを友達に見せたことがどれほどエキサイティングだったかという体験談でした。その後話は GNOME や Evolution コミュニティに及び、話が終わった後は多くの人に取り囲まれ、お話が終わってから彼が会場を後にするまで、1時間近くもかかってしまいました!"
Bryen Yunashko: GNOME A11y Hackfest と CSUN Conference 2010
- "金曜日の夜になりました。そしていつものように、2週間のカリフォルニアへの旅のための荷作りを完了し、準備を整えるべく頑張っています。間違いなくこの2週間は私にとってとても忙しい期間となるでしょう。言葉を変えると、まだ旅立つ前から既に、家へ帰って一息つけるのを楽しみにしているくらいなのです! :-) やらなければいけないことがたくさん待ち構えています。一体どんなことが予定されているのでしょうか?
- えー、FOSS 関連で言うと、3月23日(火)にカリフォルニア州サンディエゴで開催される GNOME A11y チームの Hackfest には世界中から、遠くはイタリアや中国から仲間が集結します。詳細については我がチームの Wiki ページをご覧いただくとして、簡単に要約すると、Oracle の Peter Korn 率いる AEGIS in Europe の人たちと電話会議を行なったりする予定です。"
Thomas Biege: 「セキュアな開発 (Secure Development)」トレーニングのためにプラハに来ています
- "プラハ滞在の最終日がやってきました。Marcus と私たち夫婦は、仲間たちと会い、Ruby on Rails でのセキュアなアプリケーションデザインとセキュアなコーディングについての勉強会を開くため、月曜日にプラハへ来たのです。"
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
Packt/Bethany Hiitola: Skype を使ったインタビューを Audacity 1.3 で録音する
- "前の記事で音声トラックの録音について必要なことはすべて学んだかと思います。Getting started with Audacity 1.3 (Audacity 1.3 をはじめよう) の著者 Bethany Hiitola による今回の記事では、Skype のようなサードバーティ製の電話ソフトウェアで電話インタビューを録音するための詳細について学びましょう。またこの記事では時間予約録音についても触れています。"
コマンド/スクリプト初心者向け
Alex Barrios: BCM4312 チップでの 802.11b/g 通信の典型的な問題を解く
- "問題 1: Broadcom の新しいワイアレス機器を持ってるんだけど B43 のドライバだとファームウェアをダウンロードしないと動かないんだ。
- 問題 2: Broadcom の無線ドライバなんか使いたくないよ、バグだらけでクローズドソースで、さらに aircrack も未対応ときてる。
- 回答: これらの問題解決のために尽力した暁には、無線LANについて詳しくなっているだけではなく、すべてが完璧に動作するでありましょう。"
Linux Magazine/Jerry Peek: ドットの中にある沢山のもの: ファイルシステムのパーミッションとパス名 (パート 1)
- "Linux ファイルシステムのパーミッションとパス名はしばしば混乱の種となります。ユーザはもっと短い指定でアクセスできるのにやたら長いパス名をタイプしていたり、もっと安全な設定が簡単にできるのにやたらと広い開かれたアクセス権限を設定してしまいますが、もしコンセプトがはっきりわかればそんなことはしなくなります。
- この記事と続きとなる次の記事ではユニークなアプローチを取ろうと思います:みなさんがディレクトリのリストを取ったときによくご覧になるドット (.) を理解するところからはじめるのです。"
- パート 2
Dedoimedo: Linux のクールなハック - パート II
- "あなたの生産性をぐーんと上げ、システムの理解を深める、とっても便利で、クールで楽しいユーティリティ、コマンド、ちょっとしたコツを紹介する記事の第二弾の時間がやってきたよ! 第一弾では、top コマンドをバッチで動かしたり、プロセスアカウントログの読み方とか、システムの能力をいくつかのプログラムの組み合わせで測ったり、簡単なUDPサーバ・クライアントの書き方なんてことを山のように学びましたよね。
- 今度は、Linux の知識をより高く、クールなレベルでマスターして、周りのみんな -- もちろん上司を含めてね -- に君を印象づける、いくつかのコツをお伝えしましょう。"
開発者/プログラマ向け
Andreas Jaeger: openSUSE ディストリビューションに新しいパッケージを追加する方法
- "openSUSE ディストリビューションに新たなパッケージ (grub2) を追加してみましたので、そのやり方をみなさんとも共有してみたいと思います。例として使うのは grub2 です。ディストリビューションに何らかのパッケージを組み込みたい場合は、まず openSUSE ビルド・サービスの openSUSE:Factory プロジェクトに入れる必要があります。"
システム管理者向け
Linux Magazine/Ken Hess: あなたの Linux システムをセキュアにする5つの簡単な方法
- "先週書いた DenyHosts の使い方、先々週の Nikto に引き続いて、今週もセキュリティ関連の話をしましょう。今回紹介するのはシステムを守るのに使える5つの簡単なテクニック - アカウントのロック、cron 使用の制限、サービスへのアクセスを DENY する方法、root で ssh ログインすることの禁止、sshd のデフォルトポートの変更方法 - です。"
TechRepublic/Vincent Danen: Linux で RAID を組んでいる環境で、エラーの出たドライブを換装する
- "数週間前のある日、リモートシステムで組んである RAID アレイに異常が発生しているというメールに叩き起こされました。そのリモートのシステムはまだ稼働していましたが、ハードディスクの1台がほとんど死にかけているようでした。
- ログインしてみると、あるドライブに割り当ててある6つの RAID デバイスのうちの4つに異常が出ていていました。/dev/sdf デバイスの4つのパーティションでエラーが出ていたのです。まだ生きていたのは、/boot と swap パーティションだけでした (このシステムでは3組の RAID1 ミラーのドライブがつながっているので、物理ハードディスクは6台あるということになります)。"
Linux Journal/Mitch Frazier: ssh_config を使って手抜きする
- "複数のシステムを管理するにあたり必須となるツールといえば、皆さんご承知のように ssh です。ssh を使えば、他の (リモートの) システムにログインし、あたかもマシンが目の前にあるかのように操作することができます。もし仮にログインしたいシステムがファイアウォールの向こうに何台かあったとしても、ssh で入ることは可能です。ただ、そんな場合はきっとコマンドにいくつもオプションを付けなければいけなくなると思いますし、管理する台数が増えるとそういったオプションをいちいち憶えておくのは難しいでしょう。でも、一度確認しておきさえすれば、実は憶えておく必要はないのです。ssh の設定ファイルにそういったオプションを書き込んでおけば、コマンドを実行するときに自動的に設定をロードすることができるのです。"
Novell Cool Solutions: 暗号化された接続 (ssh トンネリング) 経由での Xen のライブマイグレーション
- "ライブマイグレーションにあたって Xen そのものが持つ認証機能はそれほどしっかりしたものではなく、通信は全て暗号化されずに流れてしまいます。その対策となる、ssh トンネリングを使ってライブマイグレーションを行なう設定方法についてご紹介しましょう。"
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
Packman: k3b 1.91.0_rc2
- "K3b は Ogg Vorbis、MP3 オーディオファイル、DVD への書き込み、CDDB などなどをサポートする CD 書き込みアプリケーションです。"
Packman: kmymoney4 3.96.1
- "KMyMoney は KDE4 用の個人用投資管理ツールです。Quicken と同じような操作感で、いろいろなアカウントのタイプ、経費のカテゴリー化、複数の通貨、QIF、OFX 及び HBCI 経由のオンラインバンキング、予算管理、そして様々な形式でのレポート出力をサポートしています。"
Packman: FreeCAD 0.9.2646
- "FreeCAD が目指しているのは、一般的な目的で使える 3D CAD モデラーとなることです。その開発は完全にオープンソースで進められることになります。(例えば AutoCAD LT のように) 2次元の製図や、(Maya、3D StudioMAX、Cinema 4D などのように) アニメーションだとか有機的な形状を描画することを視野に入れているわけではないものの、最近主流の他の多くの 3D CAD モデラー同様、このソフトにも3次元モデルからデザインの詳細を展開して2次元図を描き出すための 2D コンポーネントが備わっています。"
プロジェクト・コーナー
Education プロジェクト
openSUSE Education Li-f-e アップデート
- "openSUSE Education チームより、アップデート版 openSUSE Education Li-f-e DVD の ISO イメージ公開をお知らせいたします。Linux for Education (Li-f-e) には、教育、開発、オフィス関連だけでなく、マルチメディアパックなど、学生、教師、子どもを持つ親たちがコンピュータを使ううえで必要とするであろうの様々なツールが多数収録されています。 "
Mono プロジェクト
Miguel de Icaza: Microsoft と .NET
- ".NET への課税という Windows の戦略についての David の記事だと、そこで引用されている私の文章の前後関係が十分に説明されているようには思えません。
- David が私に連絡してきた時、彼は .NET の進化についての記事を執筆中で、Microdoft に対して語りかけているところだったため、Microsoft のどこが正しくて、どこが間違っているかという点についての他の人たちからのフィードバックを求めていたのです。以下、私が David に宛てたメールの出だしです:
えー、私は .NET の大部分については気に入っていますので、完全に客観的な物言いにはならないと思います。おそらくあなたは Microsoft を目の敵にしているような人からもフィードバックを得たいと思っていることでしょうが、強い意見を持ってはいるものの .NET は一度も使ったことがないという多くの人たちと比較するために、Microsoft は嫌いだけれど .NET は使ったことがあるという人の声にも耳を傾けてみるべきでしょう。
David 曰く: このフレームワークに慣れ親しんでいる立場で見てみて、首を傾げざるを得ないような変更が繰り返されたり、あるいは説明が欲しいと感じるようなことはありませんか?
.NET についていくつか気に入らないところがあるのは確かですが、(ある程度は) 問題回避したり無視できることなのでたいした問題ではないと思っています。でも、問題はそこじゃないんです。"
Planet SUSE
Kohei Yoshida: 本が届きました!
- "届いた本というのは、もう何年も前に発行された『Advanced Programming in the UNIX Environmen』 (邦題『詳解UNIXプログラミング』) の第2版です。初版を買って良かったと思っていたので、第2版が出てからというもの、買いたいという衝動にかられていました。買いたいという気持ちはずっと押さえ込んできたのですが、ついに先週その気持ちに負けてしまい、注文することにしてしまいました。
- 初版を読んだときは、UNIX プログラミングの力について目からウロコが落ちる思いでした。初版のときもそうだったので、今回の版でもどんなことが書いてあるか、初版発刊以来 UNIX システムが (とりわけ Linux が) どのように進化しているのか見ていけるのを楽しみにしています。"
Andrew Wafaa: コミュニティについてのディスカッション - Part 2
- "コミュニティについて最初のディスカッションを書いてから数週間が経ちましたので、その続きとして今回はコミュニティのためのツールについての話をしたいと思います。私の考えでは、ツールというものは2つに大別できます - つまり、ハードとソフトの2つです。ここで言う「ハード」とはインフラベースのもので、「ソフト」とはソフトウェアベースのものです。
- これから紹介するいくつかについてはあなたが見てもまさにその通りだと思えるものだと思いますが、いくつかについてはツールとは呼べないものに見えるかもしれません。なので、ツールと言ったときの私の定義を明きらかにしておきましょう。「やりたいことを完遂するのを可能にする、あるいは助けてくれるもの」です。そういう視点で見てみると、「ツール」というのは幅広いものだということになります。 :-)"
Francis Giannaros: 虹彩認証プロジェクト: Qt でうまく動きました
- "最初から最後までとても面白かったグループソフトウェアプロジェクト (私の履修課程の一部) の方はなんとか形になりそうです。どんなものだったかというと、基本的には虹彩認証アプリケーションを作るという小さなプロジェクトでした。
- 出来上がったアプリケーションは 8 bit のグレースケール画像 (虹彩認証デバイスは通常赤外線撮影でグレースケール(白黒)画像を撮ります) を読み取ることができ、瞳孔、虹彩、まぶたを自動識別しようと試みます。その後このアプリは虹彩の情報をエンコードしてデータベースに収めるので、将来他の虹彩情報と比較することができるようになるのです。"
openSUSE フォーラム
Windows 7 とのデュアルブート
- "まだ多くのユーザがこういった起動方法を選んでいて、このスレッドにはいくつか微妙な質問が投げられています。とにかく憶えておいて損はないでしょうし、特に、問題のタネとなるかもしれないので Windows 7 のサービスパックを当てるのはちょっと待った方が良さそうだという部分で、他の人を助けてあげる役に立つかもしれません。"
Broadcom の無線 LAN カードについて
- "興味深いスレッドです。というのも、最近はカーネルが直接サポートしているため、パイプラインにいくつか変更が加えられているからです。もし Broadcom の無線 LAN カードをお持ちでしたら、読んでおく価値はあります。"
新規インストール
- "新米ユーザがフォーラムでちょっとした手助けを求め、正しい方向へ導かれていく様子を見ることができます。教える人/教わる人双方にとってにうまくいってくれるといいですね。"
11.3 マイルストーン 4 を入れてみて
- "openSUSE 開発版の最新マイルストーンリリースを試してみてのコメントとフィードバック。私は個人的にこれを使ってみていて、一旦インストールしてしまえばとても安定していると感じています。まずは一読してみて自分自身で試してみるかどうか考えてみてください。"
Web 上の記事から
お知らせ
PySide-Shiboken のテクニカルプレビュー
- "本日、PySide から自動的に生成されたバインディングである Shiboken が、git の URL を単に示す代わりに、注意深く選り抜かれた必要なすべてのファイルの tarball という素敵な配布形式で得られるようになりました。これらはまだアルファリリース、あるいは「テクニカルプレビュー」、つまりぼくの芝生で遊んでる子供らがいつも言っているように「ちょっと試してみただけ」で、まだいくつかのモジュールは欠落していて、バグも簡単に見つかるだろうということにご注意ください。"
- 訳注:この記事を見ると Shiboken とは PySide (Qt の Python バインディング) を CPython で変換して C から呼べるようにしたもののようです。
Linux Foundation、2010 年 Linux.com の Linux Gurus 選定をアナウンス
- "サンフランシスコ、2010年3月23日 – Linuxの普及を促進することを目的とする非営利団体 The Linux Foundation は本日、2010年の Linux.com における Linux Guru 五傑を選定したと発表しました。その中には Linux.com で昨年を通じてもっとも記事を書いたりイベントに参加したポイントでトップを取った「最優秀 Linux Guru」も含まれます。"
Free Software アワード、発表
- "アメリカ、マサチューセッツ州、ボストン -- 2010年3月23日 -- Free Software Foundation (FSF) は、マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード科学センターでの LibrePlanet カンファレンス中に行われた3月20日(土)の式典にて、今年の free software アワードを発表しました。
- 今年の Advancement of Free Software 賞 (最もフリーソフトウェアの発展に寄与した個人に送られる) は Johon Gilmore の元に輝きました。また Project of Social Benefit 賞 (社会的利益をもたらしたプロジェクトに送られる) は Internet Archive のものとなりました。これらの賞は FSF のプレジデントにして創始者の Richard M. Stallman によって贈呈されました。"
レポート
Miguel de Icaza: OData クライアント、オープンソースに
- "Microsoft は以前に失敗したウェブサービスの世界で、新たに Open Data プロトコル (oData) で成功を目指しています。
- 何年か前、Don Box がデータサービスとウェブサービスについて話しているのを聞いているとき閃きました。ウェブサービスとウェブサイトは単にあなたの内部的なデータベースを公に見せるだけのものに過ぎません。ウェブサイトはあなたのデータベースを HTML にレンダリングしたものを公開するのと同様、ウェブサービスは同じように何種類かの、それぞれの場合によって決められたデータフォーマットで公開するのです。
- ウェブサービスでは、開発者はどんな種類の情報をどんな風に公開するのかを決める必要があります (これは SOAP および REST ベース両方に当てはまります)。問題は、開発者はあなたのデータベースにあってあなたが管理している興味深い情報すべてに対してどう公開するかを決めるだけの時間がないことです。もっとも重要なのは、情報をより深く掘り下げるようなサーバサイドの問い合わせを提供するウェブサービスはほとんどなかったということです。"
h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: 2.6.34 の Ceph ファイルシステム、CLT2010 におけるカーネルと KVM のプレゼン
- "Linus Torvalds は Ceph 分散ネットワークファイルシステムを、2.6.34 の二番目のリリース候補版にマージしてリリースしました。Chemnitz (ケムニッツ;ドイツザクセン地方の都市) Linux Days でのプレゼンテーションのスライドではカーネルと KVM についての高度な情報が示されました。Ubuntu はシリーズ 1.7 X サーバ向けの AMD のグラフィックドライバーを提供しました。"
h-online/Dj Walker-Morgan: OpenSUSE、Upstart へ移行
- "openSUSE 開発陣は openSUSE 11.3 の四番目のマイルストーンをリリースしました。このリリースで最も重要な変更点はブート方式が伝統的な System V の init 形式からより新しい Upstart システムへ変更されたことです。Ubuntu と Fedora を含む他の多くのディストリビューションは Upstart をデフォルトで採用したり、Debian のように、簡単にスイッチできるようになっています。Upstart について詳しくお知りになりたければ、The H の記事「Upstart で高速起動」をご覧ください。"
Focus: あなたが知らない Linux が稼働している 50 箇所
- "Microsoft がオペレーティングシステム市場に確固たる地位を築いたのはさほど昔のことではありません。サーキットシティやステープルズ (訳注;どちらもアメリカを代表する大手家電店・文具店)を歩いてみれば、お家に持ち帰ることができるほとんどすべてのコンピュータが Windows 風味であると思われることでしょう。同じことはメーカーから直販で買うときにも言えます。しかし近年、オペレーティングシステム市場には変化が始まっています。すべてのコンピュータのうち5%以上が Mac で動作しているというの がNetMarketShare.com の調査により明らかになっています。Linux は全オペレーティングシステムのマーケットシェアのほぼ1%のところを行ったり来たりしています。そして、これはとても小さな数字に聞こえるでしょうが、Linux はもはや辺境のOSとは言えないところにいます。以下では Windows や Mac の代わりに今現在 Linux が稼働している50箇所を紹介します。さっと読めば、公的機関、家庭、ビジネス、教育といった用途でそれぞれ使われていることが分かるでしょう。"
レビュー/エッセイ
Shane Fagan: Linux ゲームレビュー
- "オーケー、ぼくが Linux ネイティブの面白いゲームを探していたということについて最後のポストをしてからずいぶん立ちましたね。ところでぼくが探している中には FPS は含まれていないんです。なぜならこのジャンルについては素晴らしいものばかりだからです(Nexuiz はとくにぼくのお気に入りです):)
OStatic/Joe Brockmeier: もっと「マズい」英語を、お願いします
- "私は常々、マズい英語をメーリングリストで見るたび、臆せず投稿してくれたことを嬉しく思い、そして、ネイティブスピーカーでないみなさんが英語がマズくてすみませんとお詫びしないでもいいようにならないかと思っています。第二、第三、あるいは第四外国語でコミュニケーションを取ろうとすることを恥じる必要はなく、それらの言語に達者になる必要すらありません。もしネイティブスピーカーでない人たちに恐れを抱かせたり、決まりの悪さを感じさせたりして、積極的に貢献したり、彼らがFLOSS ツールに貢献したり使ったりするために何か質問をすることを躊躇わせるようなことがコミュニティ側にあるとしたら、それこそが恥ずべきことです。"
Computerworld/Steven J. Vaughan-Nichols: Novell、今何が起きてるんだ?
- "Novell の BrainShare では、他の一般的なテクニカルカンファレンスの始まりにあるような、始まりの号砲一発といったものはありませんでした。あるいは、今話題となっている、たったの20億ドルで買収しようという Elliot Association からの歓迎すべからぬ申し出に対し Novell がその意志はないと表明した件について、特に言及されることはありませんでした。
- 思うにこれは Novell 経営陣のうまい手だったと思います。もし Elliot Associations が Novell を買収していたとしたら、それは Novell という会社とその Linux ディストリビューション:SUSE Linux と openSUSE の終わりの日となっていただろうからです。"
Novell Cool Solutions/Ian Roughley: Novell Pulse と Google Wave: 企業を越えた連携
- "Novell Pulse について言えば、Google Wave Federation Protocol を選択したのは実に必然的な決定だったといえるでしょう。何ヶ月か前に Google Wave は世界に向けて、私たちは完全に同じ問題 - どうやって簡単に、しかもしたいときにコラボレーションを行えるか、グループ内のコラボレーションをどうやって簡単にするか、どうやったら文書のワークフローを促進させられるか、そしてこれらすべてをリアルタイムに - といった要望に応えるためにそれぞれ働き続けてきた、とアナウンスしました。そして私たちは多くの部分で同じ結論に達しました。それぞれの製品を並べて見比べてみたら、インターフェースにそれが反映されていることが見て取れるでしょう。間違いないとは言いませんが、多分、偉大な決定でした。"
警告!
h-online/Chris von Eitzen: Firefox 3.6.2、致命的なセキュリティホールを対策
- "Mozilla Foundation はオープンソースのWebブラウザFirefoxの3.6.2をリリースしました。開発者によれば、他に対策されたセキュリティホールに加え、Firefox 3.6.2 によって閉じられたもっとも重要な脆弱性は、詳細が知られたのはごく最近であったにも関わらず、実は2月に知られていたセキュリティホールであったとのことです。新しいバージョンの Firefox は元々3月30日リリース予定でしたが、開発者たちは予定を前倒しにしました – その理由の一つはセキュリティ研究機関 Secunia がこのセキュリティホールを「非常に致命的」と判断したからです。"
イベント/ミーティング報告
- その他のイベント情報については以下をご覧ください:
- openSUSE News/Events ページ – 各地域のローカルイベント
近日開催のイベント/ミーティング
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
SUSE セキュリティ報告: Linux kernel (SUSE-SA:2010:018)
- パッケージ: kernel
- 報告 ID: SUSE-SA:2010:018
- 日付: 2010年3月22日(月) 16:00:00 +0000
- 該当プロダクト: openSUSE 11.2
- 脆弱性タイプ: ローカル権限昇格 (local privilege escalation)、ローカル情報漏洩 (local information disclosure)
- CVSS v2 基本値 (参照): 4.9 (AV:L/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C)
統計情報
括弧内の数字は先週と比較しての増減を表しています。
opensuse.org
交流
lists.opensuse.org 管理下の全メーリングリスト登録者数合計は延べ 37268 (-12) 名です。
openSUSE フォーラム の登録ユーザ数は 43937 (+275) 名 - 最大同時オンライン数は 30559 名で、2010年1月8日 14:06 のことでした。
貢献者
ユーザ名簿に登録している 11535 (+49) 名のうち、4459 (+22) 名が基本方針(Guiding Principles)の支持を表明しています。評議会(Board)は、395 (+0) 名のメンバー(Member)を承認しています。
ビルド・サービス
ビルド・サービスは現在 11723 (+149) プロジェクト、92875 (+879) パッケージ、20840 (+287) リポジトリをホストしており、22132 (+153) 名の承認済みユーザが利用しています。
openFATE
openSUSE 11.3 に向けての機能追加リクエストの統計は以下の通りです。
- 総数: 573 (+10)
- 未確認: 349 (+6)
- 新規: 10 (+0)
- 評価中: 98 (+0)
- 候補: 4 (+0)
- 完了: 31 (+3)
- 不採用: 62 (+1)
- 重複: 19 (+0)
Bugzilla
今週の openSUSE プロジェクト関連の登録数は以下の通りです:
- オープンな報告の総数: 4922 (+0)
- Blocker(最重要課題): 3 (+0)
- Critical(緊急): 262 (+1)
- Major(重要): 873 (+1)
- Normal(普通): 2805 (+1)
- Minor(影響度の小さい問題) 392 (-7)
- Enhancements(機能強化の要望): 587 (+4)
- Bugzilla レポートの詳細 – バグ・レポートの登録 – バグ・レポートについての FAQ
翻訳(ローカライゼーション)
- 日次の翻訳アップデート状況はopenSUSE ローカライゼーション・ポータルで確認することができます。
- Trunk トップリスト – ローカライゼーション・ガイド
耳で聞く openSUSE
- openSUSE ウィークリー・ニュースのドイツ語版をライブ・ストリームまたはポッドキャストで聴取することができます。http://blog.radiotux.de より聴取またはダウンロードしてください。
フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
もし openSUSE ウィークリー・ニュースの編集/翻訳にお手伝いいただけるようでしたら opensuse-marketing@opensuse.org 宛てにメールを送ってください(事前にメーリングリストへの 登録 が必要となります)。 あるいは、irc.freenode.net 上の #opensuse-newsletter チャンネルに参加していただくことも可能です。
クレジット
- Sascha Manns (編集長)
- Jan-Simon Möller (副編集長、英語版ニュースレター担当)
- Sebastian Schöbinger (『Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)』セクション担当)
- Satoru Matsumoto (編集室、日本語翻訳ページ作成)
- Carl Fletcher (英語版ニュースレター担当、『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (イベント & ミーティング情報担当)
- Naruhiko Ogasawara(日本語翻訳)
- Ko Kazaana(日本語翻訳)
- Masahiko Hashimoto(日本語翻訳)