openSUSE Weekly News/110
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openSUSE ウィークリー・ニュース 第 110 号へようこそ!
今週の見出し:
- openSUSE ニュース: ドイツ語 Wiki へのボランティア求む
- Duncan Mac-Vicar Prett: もう Kopete の Facebook 用プラグインは必要ありません
- openSUSE ビルド・サービスの KDE SC 4.4
- openSUSE Weekly News にはどうやって投稿したらいい?
- h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: 2.6.33 の新機能 (パート 4) - アーキテクチャと仮想化
お知らせ
- openSUSE ニュース: openSUSE アンケート (Survey) 2010 – ご協力お願いします
- "openSUSE アンケート (Survey) 2010 (訳注: 一度アンケートに答えると - ブラウザのキャッシュが残っていると(?) - 左記リンクに進んでも www.opensuse.org ポータルページにリダイレクトされるようになります) に参加して、ディストリビューション、openSUSE 関連のツール環境、プロジェクト全般について openSUSE プロジェクトへのフィードバックをお願いします。いいところはどの辺りで、改善が必要なのはどの領域なのか教えてください。質問の中にはユーザについての統計を取るための質問もいくつか含まれています。私たちのプロジェクトがどういう方向に進むべきかという声を多くいただければいただけるだけ、良い方向に進めていくことができるでしょう。アンケートの所要時間はおよそ8分間です。アンケートの締切りは2010年2月28日で、参加者の中から抽選で何名かの方に T シャツや openSUSE 11.2 のボックス版を、また、1名の方には本当に素晴らしいデバイス (おそらく Chumby) をプレゼントします。プレゼントに応募したい方は、最後にあなたのメールアドレスを登録してください。プレゼントはいらないという場合はスキップしていただいて結構です。"
- openSUSE ニュース: ドイツ語 Wiki へのボランティア求む
- "お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、私たちは現在ドイツ語 Wiki の整理を行っています。古い記事は削除され、あるいは更新されていくことになります。このために、私たちはスタイル宣言、フォーマット、テンプレート関連の新たな Q&A 集を作成しました。やらなければならないことは山ほどありますので、是非ご協力をお願いします。"
- openSUSE ニュース: openSUSE Build Service 1.7 が公開されました
- "本日、openSUSE Build Service チームは、ソフトウェア開発者に openSUSE、SUSE Linux Enterprise、その他 Fedora、Red Hat、Mandriva、Debian、Ubuntu などの Linux ディストリビューション向けにソフトウェアを作成、リリースする機能を提供するツール、openSUSE Build Service の最新バージョンをリリースいたしました。openSUSE Build Service を使えば開発者はパッケージやソフトウェアスタック、更にはディストリビューションまるごとを作ることができるのみならず、他のオープンソースコンポーネントと一緒に使ったり統合したりすることもできるのです。"
- openSUSE ニュース: 2月22日、SUSE で KDE Plasma 開発者ミーティングが開催されます
- "2月22日月曜日の晩、ドイツ・ニュルンベルクの SUSE オフィスに KDE Plasma、KWin、Oxygen 開発者が集い、公開イベントを開催します。openSUSE コミュニティ用のスペースも用意しますので、KDE のハッカー達によるユーザインターフェイスについてのビジョンなどのお話を是非とも聞きにきてください。"
- openSUSE ニュース: openSUSE フォーラム・チームの編成見直し
- "管理者及びモデレータにより構成される openSUSE フォーラム・チームは、openSUSE 評議会 (Board) によるレビューを元に、編成の見直しを行いました。新しいチーム編成についてはフォーラム・チームのページをご覧ください。このフォーラムの見直しの結果、モデレータとして関わりながらも openSUSE 評議会 (Board) とフォーラム・チームとの間を取り持つ役割を担う新たな3名体制の管理者グループが編成されました。Kim Groneman がテクニカルアドミニストレーターを務め、openSUSE フォーラムのウェブサイド機能全般について担当することになります。また、何名かグローバル・モデレータが選出されていることにお気付きかもしれませんが、彼らはこれまでの積極的な参加具合やフォーラムでの評判を元に慎重に選任されています。
- 最近は新たな言語のフォーラムも設立され、フォーラムモデレータの讃辞を受けています。Wiki の改善について: openSUSE Wiki の改修にはフォーラムのユーザも多数協力していて、新たに Wiki フォーラムセクションも立てられました。
- レビューのプロセスに協力していただいた Rupert Horstkötter には心から感謝いたします。"
コミュニティ内での出来事
- Pascal Bleser: Factory 向け Packman
- "11.3 M1 がいよいよ公開されたのを受け、私たちは既に Packman で openSUSE Factory 向けにマルチメディア/コーデック関連のパッケージのコアセットを構築し公開するための作業を開始しています。
- 現在既に利用可能なパッケージには、MPlayer、ffmpeg、fluidsynth、lame、xine、twolame、vlc、xmms、更に gstreamer スタックやそれらがらみの一連の追加ライブラリなどがあります。私たちは 11.2/11.1/11.0 用のリポジトリにあるものすべてを Factory 向けにビルドしていこうとは考えていません。というのも、openSUSE.org の Factory はひっきりなしに更新されているので、私たちのビルド用サーバが過負荷でおかしくなってしまうかもしれないからです。もし何か重要なものが忘れられているということにお気付きでしたら、メールにてお知らせください。追加すべきかどうか検討させていただきます。"
更新状況
Boosters チーム
ビルド・サービス
- Marcus Hüwe: リクエストをレビューする osc の新機能
- "darix が私に、リクエストを対話的にレビューする機能を実装してくれと (ついでにブログにも書いておいてね、と :)) 依頼してきました。仕組みはこうです: ..."
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
- Duncan Mac-Vicar Prett: もう Kopete の Facebook 用プラグインは必要ありません
- "2008年5月、Facebook から、Google Talk やその他のチャットプログラムで使われている標準的なメッセージングプロトコルの XMPP (別名、Jabber) を Facebook のチャット機能の実装に追加するとの発表がありました。
- 2009年5月、この件については何も進展がなさそうだったので、私は Kopete に Facebook サポートを加えるという作業にとりかかり、github でそのプロトタイプをリリースしました。このプラグインは完全なものではなく、標準的とは言えない方法 (後の処理に都合よく html をデータ変換するという荒技も使って!) で Facebook と会話するようなものだったのですが、コンタクトを表示してチャットすることはできていました。"
コマンド/スクリプト初心者向け
- ServerWatch/Juliet Kemp: Linux のライブラリ設定を Readline でいじってみる
- "Readline というのは、Linux でのコマンドラインからの入力 (及びある種のアプリケーションからの入力) を扱うライブラリです。このための様々なカスタマイズオプションは、システム全体に適用したいなら /etc/inputrc で、ユーザごとに摘要したいなら ~/.inputrc で設定することになります。ほとんどの場合はデフォルトの設定のままで問題ないと思いますが、たまに、タブによる補完の際の挙動をちょっと変えてみたいと思うこともあるのではないでしょうか。"
- Linux Magazine/Jerry Peek: Linux の GUI アプリをパワーアップ
- "Linux を操作するためのインターフェイスをウインドウ化することには多くの利点があります。必要なプログラムを探すことさえできれば、メニューやダイアログボックスからやりたいことを選択していけば済むので、インターフェイスについて詳しく知らないでもなんとかなってしまいます。
- とはいえ、GUI の大きな弱点の一つとして — 自分でプログラムを書き直さない限り — そのインターフェイスからできることしかできない、ということが挙げられます。例えば、先週月曜日にハードディスクのいろいろな場所に書き込んでしまった写真を全部まとめてフォトビューワで見るにはどうしたらいいでしょう? どこに保存したか、名前は何だったか覚えていれば Nautirus のようなファイルブラウザを使ってディレクトリをたどり、ファイルをクリックして見ていくことはできますが、とっても面倒くさいですよね!"
- Linux.com/Joe Brockmeier: GNU Screen を使ってターミナルのコマンドを操る
- "GNU Screen は、コマンドラインで作業しなければいけないような時に重宝するユーティリティーの一つです。Screen を使えば、一つのターミナルウインドウもしくはコンソール内で複数のシェルセッションを管理でき、複数のシェルセッションを同時に見たり、複数の場所から同時に一つのセッションにログインすることさえできるようになるのです。"
- Linux Journal/Mitch Frazier: シェルへの入力がターミナルからのものなのかパイプからのものなのかを見分ける
- "先日、ちょっとしたスクリプトをいじっている時に、そのスクリプトへの入力がパイプからきているのかターミナルからのものなのか確認する必要に迫られてしまいました。見分けるのはさほど難しいことではないだろうと思ったのですが、どうしたらいいかすぐには思い付かず、インターネットでちょっと検索してみても役に立つ情報には行き当たりませんでした。しばし考えた後、二つの解決法が思い付きました。stat コマンドを使う方法と、proc ファイルシステムからの情報を使う方法です。"
システム管理者向け
- Jigish Gohil: ocfs2-tools のちょっとしたテクニック
- "ocfs2 を cLVM 上で使い、openais+pacemaker を設定しようと思うと、以下のようなことになってしまうのではないかと思います。
- 症状:
umount /data1
mspx1d0:~ # tunefs.ocfs2 –fs-features=sparse,unwritten /dev/system/data1
tunefs.ocfs2: Unable to access cluster service while opening device “/dev/system/data1″
mspx1d0:~ # mount /dev/system/data1 /data1
mspx1d0:~ # tunefs.ocfs2 –fs-features=sparse,unwritten /dev/system/data1
tunefs.ocfs2: Configuration error discovered while opening device “/dev/system/data1″
- Jigish Gohil: openSUSE 11.2 の準仮想化 Xen
- "openSUSE 11.2 の準仮想化 Xen をインストールしなければいけなくなったのですが、11.2 の DVD に収録されている xen カーネルは壊れているし、Live CD からでは xen カーネルをインストールすることはできないわで大変な思いをしました。この件について Bugzilla やフォーラムに挙げられていた報告に全部眼を通して、やっとどうすればいいのか分かりましたので、以下、同じ問題についての解決法を探している方のためにその方法をご紹介します。"
- Masim Sugianto: SLES 11 64 bit 版に Zimbra 6.0.5 64 bit 版をインストール
- "Zimbra は Zimbra メールサーバ & コラボレーションスイートの新しいアップデート版、Zimbra 5.0.22 及び Zimbra 6.0.5 を公開しました。これらの版は、Zimbra が VMWare に対応するようになって初めてとなるアップデートです。ということで、Zimbra 6.0.4 にあったステータスとログ取得の問題が公式に解決しているのかどうかテストしてみることにしました。"
- Web Upd8/Andrew: MultiCD でいろいろな Linux ディストリビューションやユーティリティの入ったマルチブート CD / DVD を作る
- "multicd.sh というスクリプトは、いろいろな Linux ディストリビューションやユーティリティの入ったマルチブート CD / DVD を作るためにデザインされたスクリプトです。例えば、Gparted Live、Clonezilla、Ubuntu を一枚に収めたマルチブート DVD などを作ることができてしまいます。作った CD / DVD を起動する際に、収録されている中からどの Linux ディストリビューションを起動させるか選択できます。"
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
- Petr Mladek: OpenOffice_org 3.2 正式版の openSUSE 用パッケージが公開されました
- "OpenOffice.org 3.2 正式版の openSUSE 用パッケージが公開されたことをお知らせいたします。これらのパッケージはビルド・サービスの OpenOffice.org:/STABLE プロジェクトから入手可能で、アップストリームと Go-oo からの多くの改善とフィックスが取り込まれています。openSUSE OOo ビルドの詳細については Wiki ページをご覧になってください。
- openSUSE OOo チームは皆さんがこのリリースに満足してくださることを願っています。とはいえ、バグのないソフトウェアというものはありませんので、何か気になる点が見つかりましたら、今後のリリースで修正していけるように、是非ご一報ください。"
プロジェクト・コーナー
KDE プロジェクト
- openSUSE ビルド・サービスの KDE SC 4.4
- "With the release of KDE SC 4.4 がリリースされたのを受け、openSUSE ビルド・サービスのリポジトリにいくつか変更を加えています。簡単にまとめると、以下のような変更があります: ..."
- KDE のバグつぶし: バグはお好きですか?
- "openSUSE KDE チームは、改めて KDE のバグつぶしに取り掛かり始めることにしました。openSUSE 11.2 が公開され、間もなく 11.3 もリリースされようとしている今、報告されている多くのバグをレビューしてみるべき時だと言えるでしょう。バグ報告の多くはもはや古くなってしまったバージョンでの問題についてで、もはや済んでしまっていることも多いと思います。これらの前から挙がっているバグ報告は、11.3 のマイルストーンについてのバグ報告が挙がってくるのに備えて、今のうちに整理しておく必要があります。"
GNOME プロジェクト
- Joe Brockmeier: Banshee で何が新しくなったか
- "1月27日に Banshee プロジェクトはバージョン 1.5.3 をリリースしました。このリリースによって、これまでも既に素晴らしい印象を与えていたこのメディアプレーヤーに多くの改善が施され、誇大広告でなければ、iTunes ストアから楽曲を購入することもできるようになったとのことです。
- Banshee にはあまり馴染みがないという方に説明しますと、このソフトは Mono プラットフォームで C# を使って書かれているメディアプレーヤーで、元々を作ったのは Aaron Bockover です。2005年にデビューして以来、Banshee は100名近くの開発者からコード寄稿を受けてきています。Banshee は MIT/X11 ライセンスのフリーソフトウェアで、ほとんどの主要 Linux ディストリビューションでパッケージ化されているのみならず、最近は Mac OS X でも使えるようになっています。最新の Mac OS X リリースからは Mono と GTK フレームワークへの依存が取り除かれ、全部込みの一つのバイナリとして Mac OS X へインストールできるようになりました。ただし、Mac 版はまだベータ品質であることにはご注意を。Linux 版では使える機能のいくつかがまだ使えなかったり、安定性に欠けている可能性もあります。"
- Aaron Bockover: Banshee + GNOME 3.0
- "今週末ちょっと時間を作って、数年来やりたいと思っていた作業に取り組んでみました。それは、Banshee に残っている最も古いファイルの一つ、banshee-dialogs.glade を取り除く、というものです。Banshee の UI の大部分は、ランタイムで動的に配置されるカスタムウィジェットからできています。メインのウインドウと設定ダイアログはもう何年も前から Glade による制限を受けないようになっていたものの、その他のダイアログは全て Glade で定義されていたのです: ..."
Mono プロジェクト
- Linux で冬季オリンピックを見よう
- "冬季オリンピックの放送開始に合わせ、Chris Toshok 率いる驚くべき Moonlight チームにより先ほど Moonlight 3 のプレビュー 2 がリリースされました: [...] このプレーヤーには、ライブストリーミング、Tivo 風の「ジャンプバック」、帯域幅に合わせてビデオフィードの質を調整する Smooth Streaming を使って実現しているスローモーションなどの素晴らしい機能が組み込まれています。
- このスイートをテストし、NBC のオリンピック放送で使われる技術に先行でアクセスして動作確認するという協力をしてくれた Microsoft の Tom Taylor、Brian Goldfarb 及びその他チームの皆さんに感謝いたします。彼らの協力により、Moonlight 3 をこの祭典に間に合わせることができました (まだ24時間と14分余裕がありますね!)。"
Planet SUSE
- openSUSE Weekly News にはどうやって投稿したらいい?
- "今回はよく質問される「openSUSE Weekly News にはどのように投稿したらよいか?」という話題です。実は、このプロセスは魔法のようなものではなく、至って平凡な作業です ;-) まず最初に伝えたいことは、誰でも openSUSE Weekly News に投稿できるという点です。
- もし興味深い話を持っていたならば、ダッシュボード にそのネタを書いてください。このダッシュボードには、openSUSE Weekly News のコンテンツ(例えば Planet SUSE、プロジェクト・コーナー等)が各々設置されています。詳しくは、こちらのマニフェストに、各々のセクションがどのような位置付けにあるのか、書いてあります。このドキュメントを読んで、あなたの記事がどのセクションにマッチするのか、選択してください。
- 参考までに: 「プロジェクト・コーナー」には、openSUSE 内での動きについての記事をまとめるようにしています。その他、openSUSE には直接関係のない KDE/GNOME など関連の記事は「Web 上の記事から」に置くようにしています。「Planet SUSE」には openSUSE 内での情報を置くようにしてはいますが、Planet SUSE に上がった記事しかここには配置されないというわけではなく、他所に掲載された openSUSE 関係の記事をここで紹介することもあります。"
- Charlotte Betterley: Novell と VMware 社、ISV 向けの統合認定で協力
- "Novell と VMware 社は、独立系ソフトウェア会社 (Independent Software Vendor - 以下、ISV) が開発しているアプリケーションを SUSE Linux Enterprise 及び VMware ESX 向けに最適化するのがより容易になるような体制を作り上げました。Novell は、OS ベンダとしては初めて VMware 社と ISV 向け統合認定で協力することになったのです。
- 統合認定されるようになったということは、即ち、SUSE Linux Enterprise の仮想マシン上でテストを受け、認定を得たアプリケーションは自動的に、そのまま VMware の仮想環境上でも動くと認定される、ということです。参加する ISV はどちらの会社のパートナープログラムも利用できるということになり、この大々的なエコシステムを通じてより大きなマーケットを獲得するチャンスを得ることができるということになります。このように Novell から VMware Ready のお墨付き - つまり、ISV にとって一番早く、簡単にソフトウェアアプライアンスを作成できる手段と言える SUSE アプライアンスプログラムによって作られた仮想アプライアンスが最適なパフォーマンスを発揮するとの認定 - が出せるようになることで、そのアプライアンスが VMware 仮想環境でも採用され易くなるのです。"
- Charlotte Betterley: SUSE アプライアンスプログラムがソフトウェアアプライアンスを強化
- "先週ある ISV から、Novell の SUSE アプライアンスプログラムによって作られたソフトウェアアプライアンスの発表がありました。ROC Software 社が発表した ROC EasySpooler SUSE-パワード・アプライアンスは、同社の ROC EasySpooler コアテクノロジーをベースとする、Novell の SUSE Linux Enterprise をフルサポートするバージョンです。ROC Software 社は、同じく既に SUSE-パワードなアプライアンスを発表している ISV の GroundWork Open Source 社及び Zmanda 社の陣営にも加わっています。"
- Pascal Bleser: openSUSE 11.2 で新しい aria2 のテストに協力してくださる方募集
- "皆さん既にご存知かもしれませんが、Zypp (openSUSE のパッケージ管理スタック) は、リポジトリのメタデータ、RPM ファイルどちらをダウンロードするのにも非常にパワフルな aria2 というアプリケーションを利用しています。これを使う前は、curl を使っていました。openSUSE 11.2 以降、Zypp スタックは既定で (環境変数 ZYPP_ARIA2C が 0 に設定されている場合を除く。この場合は curl を使うことになります) aria2 を使うようになっています。しかし、現在 11.2 で採用している aria2 のバージョン (バージョン 1.5.2) には、2点ばかり問題があります: ..."
openSUSE フォーラム
- md5sum エラー
- "実のところ、これは 'dd' コマンドを使った Live USB 作成という話題の一種です - 私自身が試してみた限りではうまくいきました。実際に私がやったのは、32 bit のマシンで _64 な Live USB/CD を起動し、動かしてみる、ということだったのですけれど。"
- SUSE をインストールしたら Windows を起動できなくなった
- "これは忠告です、何はともあれ、Windows からインストーラを立ち上げないでください。思わず、口にしちゃいけない例の4文字言葉を繰り返し叫びたくなっちゃうことでしょう。"
- nvidia と kernel のアップデートについてのテスター募集!
- "アップデートのテスト用リポジトリに置いてある新しい kernel を導入し、nvidia ドライバがちゃんと使えるかテストしていただけると大変助かります。ただし、自分が何をしているのかちゃんと理解できていない場合はうかつに試さないようにしてください。"
- おかしな挙動 - パスワード入力を求められない!?
- "私がこれまで聞いたことのあることの中でも、これはかなり奇妙で不思議な現象の部類になります。なんとか解決法は見つかったものの、私には何故問題が解決したのか理解できていません。でも、興味深い話です。"
Web 上の記事から
お知らせ
- KDE.org、Software Compilation 4.4 を再リリース
- "KDE プロジェクトのウェブチームは KDE.org のトップページと buzz.kde.org を再デザインし、私たちがアップデートしてリリース待ちになっていたワークスペース、アプリケーション、そして開発プラットフォームのセットをリリースできたことを喜んで報告させていただきます。Web の再デザインはアーティスト、コーダー、ライター、テスターそれぞれの膨大な作業の結晶です。どうぞ記事の続きを読んで、今回の改造の背後で活動した人々とプロセスについて、何かしらの考察を得てください。"
参加者募集
- Sascha Manns: 2010年バレンタインデー: あなたのフリーソフトウェアへの愛を紹介しよう
- "皆さんご存知の通り、今年もまた2月14日、バレンタインデーがやってきます。この日はフリーソフトウェアへの愛を友人達みんなで分かち合う日にふさわしいと思いませんか? このキャンペーンは Free Software Foundation ヨーロッパ支部により始められました。キャンペーンについての詳細はこちらをご覧あれ: http://www.fsfe.org/campaigns/valentine-2010/ 楽しみましょう (Have a lot of Fun) :-)"
- Linux for Devices/Eric Brown: 小型 Linux ネットサーバーのためのデザインコンテスト開始
- "Lantronix はすでに「世界最小のLinuxネットサーバー」として紹介された XPort Pro を対象にしたデザインコンテストを行うと発表しました。彼らの発表によれば最優秀作品と次点にはそれぞれ $6,000 と $3,000 の賞金が与えられ、それとは別に学生の最優秀デザインには賞金 $3,000 が与えられるとのことです。"
レポート
- OStatic/Joe Brockmeier: Thunderbird の資金源を調達する:どんなふうに?
- "Mozilla Messaging (訳注:Mozilla Corporation のメッセージング関係開発を行う子会社) は2010年という重大な年を、Thunderbird 3.1 のリリースと、どうやってこのプロジェクトの開発費を調達するかを明確にするという二点で、非常に期待しています。Thunderbird をよりよいものにするということは簡単なことです。しかしプロジェクトからどうやってお金を生み出す方法を見つけることは、まったく別の話なのです。
- 今のところは Lanikai というコードネームで呼ばれている Thunderbird の次のリリースがたくさんのユーザーを獲得するであろうことは疑いのないことです。Lanikai は Thunderbird 2 からの移行を徐々に進めていくことと、Thunderbird 3 プラットフォームを進化させること、両方に焦点を置いています。これは例えば IMAPに関する修正、安定性向上およびメモリ消費量の削減、インターフェースの進化、それにメッセージフィルタとスマートフォルダの機能についての拡張が行われることを意味しています。3.1 ではユーザを混乱させるような変更は避けられ、5月のリリースを狙っています。Mozilla Messaging にとって最大の挑戦は、どうやって彼らにお金を払わせることができるか、です。"
- h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: 2.6.33 の新機能 (パート 4) - アーキテクチャと仮想化
- "X86 と KVM のコードに加えられたいくつかの変更によってカーネル自身が持つハイパーバイザ機能は高速化するでしょう。カーネル開発者たちはトレース用のインフラについてもう一度見直して、まだ向上の余地があるのではないかと見当しています。Power および PowerPC のコードは今やゲームキューブおよび Nintendo Wii もサポートするようになりました。"
- OStatic/Joe Brockmeier: OpenOffice.org 3.2: 10年の開発
- "OpenOffice.org の歴史を振り返ってみたならば、この11日・木曜日にリリースされた 3.2 がより刺激的なものに感じられるでしょう。ほぼ10年の開発を経て、OpenOffice.orgは Microsoft Office ドキュメントを読み込む機能との格闘というダサイ独占的な提案から始まり、高速で、完全なオープンドキュメントフォーマット (open document format; ODF)をサポートし、さらに多くの独占的なフォーマットを優雅に扱うことができる、「生産性の発電所」と化したのです。
- 最初 StarOffice と呼ばれていたものは Sun が StarDivision ごと1999年に買収したもので、最初の OpenOffice.org のソースは2000年7月にリリースされました。このオープンソースオフィススイートはその始まりから急速に成長しつづけ、今や独占的なオフィススイートに数百ドルを払うことから「フリー」(この単語が示すすべての意味において)でいたいと考える、世界中の何百万人のユーザーを満足させるものとなりました。"
- Internet.com/Sean Michael Kerner: LPI、Linux 認定資格で Novell とパートナーに
- "「LPI/Novell 二着セール」ファイルより:
- 経済が回復の方向に(願わくば)向かっているように、Linux関連の仕事の市場も弾みがつくのではないかと予想しています。大体の場合は経験が鍵になりますが、雇い主によっては(あなたの人となりよりも)どんな資格を持っているかを気にするかもしれません。
- ありがたいことに Novell Inc. と The Linux Professional Institude (LPI) がパートナーシップを結び、今やそれぞれの認定資格を取るのが少しばかり簡単になりました。"
- Linux Magazine/Nils Magnus: FOSDEM 2010: ディストリビューション市場
- "2010年2月9日、ブリュッセルで開催されている FOSDEM 2010 において、死んだとされていたソフトウェアが復活し (Hurd)、ライバルたちが同じテーブルにつき (openSUSE、Fedora、Debian)、そして、もうなくなってしまったのかと思われていたもの (openSUSE for PowerPC) がプロジェクト自身の手によって復活しました。"
- OStatic/Joe Brockmeier: Oracle、GNOMEのアクセシビリティ活動への熱意を断ち切る
- "Sun は世界で最高のオープンソース貢献者の一つであると喧伝してきました。このことは図らずも、Oracle によって買収された今になって本当だったと証明されてしまいました。Oracle による Sun の買収、そしてそれに続くレイオフは、オープンソースコミュニティに波紋を広げています。このような切り捨ては GNOME のアクセシビリティ (accessibility; a11y) チームと、GNOME における a11y に対する取り組みを今後どうしていくかという計画にも影響を及ぼしています。"
レビュー/エッセイ
- jun auza: ここ10年間 (2000-2009) でベストな Linux ディストリビューション
- "たくさんの「10年間ベスト」リストを見てきましたが、Linuxディストリビューションに間するものは見当たりませんでした。ということで、勝手ながら私たちで「ここ10年間 (2000-2009) でとくに目立ち、重要な位置を占めた最高の Linux ディストリビューション」を認定してみましょう。"
警告!
- US-CERT Current Activity - Adobe、Acrobat、Reader、Flash Player のセキュリティ速報を公開
- "Adobe は Adobe Acrobat、Reader、Flash Player の脆弱性に対応した二つのセキュリティ速報をリリースしました。
- 最初の速報、APSB10-06 では Adobe Flash Player、Adobe AIR に対するセキュリティアップデートで、深刻な脆弱性に対応したものです。これらの脆弱性を利用することで、攻撃者は権限を得ていないクロスドメインリクエストをすることができます。この速報では本アップデートで潜在的なサービス拒否 (denial-of-service; DoS) 問題にも対応したと述べています。"
- h-online/Chris von Eitzen: Samba に不正ファイルアクセスの脆弱性
- "Samba で共有している適当なファイルやプリントサーバにシンボリックリンク (symlinks) を作ることによる脆弱性を突かれると、あらかじめ設定されているパスの外へのアクセスが可能となってしまいます。攻撃者はこれによりシステムのルートディレクトリ (/) にアクセスできます。この欠陥を悪用する (ディレクトリトラバーサル)ためには、攻撃者は最初は最低でも一つの共有に対して書き込み権限を持っていなければなりません。しかし、もし共有がゲストでの書き込みを許可していたならば、このようなアカウントがサーバになかったとしても、この穴をリモートから利用することができてしまいます。初期設定では、どの共有もゲストに対して書き込みを許可していません。"
- 訳注: Samba のディレクトリトラバーサルの脆弱性に関する検証レポート (PDF) (NTT データセキュリティ 2010.02.12) が参考になると思います。
LOL
- カウチで横になるクールなトカゲ (Lizard)
- ちょっとオフトピですけど、つまり openSUSE には直接関係はないですが、でもこのカウチでリラックスしてる Geeko はすごくおかしいですよね :-)
- (GreenGeeko からのタレ込み)
近日開催のイベント/ミーティング
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
SUSE セキュリティ報告: Linux kernel (SUSE-SA:2010:009)
- パッケージ: kernel
- 報告 ID: SUSE-SA:2010:009
- 日付: Fri, 05 Feb 2010年2月5日(金) 10:00:00 +0000
- 該当プロダクト: SLE SDK 10 SP2
- SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP2
- SUSE Linux Enterprise 10 SP2 DEBUGINFO
- SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2
- 脆弱性タイプ: kernel リモート DoS
SUSE セキュリティ報告: Linux kernel (SUSE-SA:2010:010)
- パッケージ: kernel
- 報告 ID: SUSE-SA:2010:010
- 日付: 2010年2月8日(月) 16:00:00 +0000
- 該当プロダクト: openSUSE 11.2
- 脆弱性タイプ: リモート DoS
- CVSS v2 基本値 (参照): 6.8 (AV:A/AC:L/Au:N/C:N/I:P/A:C)
- SUSE 既定のパッケージに含まれるか: yes
- クロスレファレンス(相互参照): CVE-2009-3939, CVE-2009-4141, CVE-2009-4536
- CVE-2009-4538, CVE-2010-0003, CVE-2010-0006
- CVE-2010-0007, CVE-2010-0299
SUSE セキュリティ要約レポート: SUSE-SR:2010:003
- 報告 ID: SUSE-SR:2010:003
- 日付: 2010年2月9日(火) 11:00:00 +0000
- クロスレファレンス(相互参照): CVE-2008-6123, CVE-2009-3297, CVE-2010-0295,
- CVE-2009-4035
統計情報
括弧内の数字は先週と比較しての増減を表しています。
opensuse.org
交流
lists.opensuse.org 管理下の全メーリングリスト登録者数合計は延べ 37340 (-14) 名です。
openSUSE フォーラム の登録ユーザ数は 41938 (+375) 名 - 最大同時オンライン数は 30559 名で、2010年1月8日 14:06 のことでした。
貢献者
ユーザ名簿に登録している 11112 (+100) 名のうち、4278 (+35) 名が基本方針(Guiding Principles)の支持を表明しています。評議会(Board)は、395 (+0) 名のメンバー(Member)を承認しています。
ビルド・サービス
ビルド・サービスは現在 10766 (+211) プロジェクト、92795 (+2573) パッケージ、19511 (+232) リポジトリをホストしており、21122 (+235) 名の承認済みユーザが利用しています。
openFATE
openSUSE 11.3 に向けての機能追加リクエストの統計は以下の通りです。
- 総数: 501 (+20)
- 未確認: 321 (+9)
- 新規: 32 (-12)
- 評価中: 80 (+6)
- 候補: 1 (+0)
- 完了: 17 (+1)
- 不採用: 34 (+14)
- 重複: 16 (+2)
Bugzilla
今週の openSUSE プロジェクト関連の登録数は以下の通りです:
- オープンな報告の総数: 5040 (-10)
- Blocker(最重要課題): 3 (+0)
- Critical(緊急): 263 (+4)
- Major(重要): 876 (+16)
- Normal(普通): 2879 (-26)
- Minor(影響度の小さい問題) 425 (-3)
- Enhancements(機能強化の要望): 594 (-1)
- Bugzilla レポートの詳細 – バグ・レポートの登録 – バグ・レポートについての FAQ
翻訳(ローカライゼーション)
- 日次の翻訳アップデート状況はopenSUSE ローカライゼーション・ポータルで確認することができます。
- Trunk トップリスト – ローカライゼーション・ガイド
耳で聞く openSUSE
- openSUSE ウィークリー・ニュースのドイツ語版をライブ・ストリームまたはポッドキャストで聴取することができます。http://blog.radiotux.de より聴取またはダウンロードしてください。
フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
もし openSUSE ウィークリー・ニュースの編集/翻訳にお手伝いいただけるようでしたら opensuse-marketing@opensuse.org 宛てにメールを送ってください(事前にメーリングリストへの 登録 が必要となります)。 あるいは、irc.freenode.net 上の #opensuse-newsletter チャンネルに参加していただくことも可能です。
クレジット
- Sascha Manns (編集長)
- Jan-Simon Möller (副編集長、英語版ニュースレター担当)
- Sebastian Schöbinger (『Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)』セクション担当)
- Satoru Matsumoto (編集室、日本語翻訳ページ作成)
- Carl Fletcher (英語版ニュースレター担当、『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (イベント & ミーティング情報担当)
- Naruhiko Ogasawara(日本語翻訳)
- Ko Kazaana(日本語翻訳)
- Masahiko Hashimoto(日本語翻訳)