openSUSE Weekly News/156

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編集部より

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openSUSE Weekly News 日本語版 第156号 をお届けします。

2011年、明けましておめでとうございます。今年は openSUSE にとっても激動の一年となるかもしれません。OWN-ja チームはこれまで同様、openSUSE 内外からの興味深い情報をいちはやく皆様にお届けすべく努めていきますので、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

それでは今週号も楽しく読んでいってください。


お知らせ

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FOSDEM 2011 での/と openSUSE

"来年 (訳注: 2011年) も2月5日、6日の予定でブリュッセルで FOSDEM が開催され、例によって openSUSE も参加します!

よく知られているオープンソースのハイレベルな技術カンファレンスとは別に、同イベントでは2回目となるディストリビューションミニカンファレンス (Miniconf) も開催されます。このミニカンファレンスはいろいろなプロジェクトがアイデアを共有したり、これまでそれぞれのプロジェクトが試みてきたことを話し合ったり、コラボレーションを進めていくためのうってつけの場となります - コラボレーションとあっては openSUSE としても指を加えて見ているわけにはいきません。この部分でも重要な役割を果たしていきたいと思っています。 (...)"

openSUSE 2010 アンケート当選者及び Chumby 獲得者発表!

"2010年2月に openSUSE は、コミュニティについてより多くの情報を集めるため 2010年 openSUSE アンケート (openSUSE survey 2010) を実施しました。 どういった人たちが openSUSE のユーザなのか? 欲しているものはどういうものなのか? 貢献してくれているのはどんな人たちなのか? 貢献してくれている人たちの動機は? openSUSE はどんな方向に進化していくべきなのか? 3ヶ月のアンケート実施期間中、27,000人以上の参加者がこういった質問やそこから更に掘り下げた質問に回答を寄せてくださいました。一年の終わりに当たり、お待たせしましたがついに Chumby 当選者が決まりました。幸運を獲得したのは……ドイツはドルトムントにお住まいの Konrad Schlichtherle さんです。その他の当選者については以下の通りです! (...)"


更新状況

ディストリビューション


チームレポート

Boosters チーム

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openSUSE Boosters の2010年振り返り

"年の終わりに当たり、 openSUSE Boosters チームはこの機会を逃すことなく、この一年を振り返ってみたいと思います。2010年、openSUSE Boosters チームにとってはどんなことが重要なことだったのでしょうか? どんなことが起こり、どんな進展が見られ、Boosters はどのように openSUSE に協力したのでしょうか? 以下、Klaas Freitag からの報告です。 (...)"


GNOME チーム

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Nelson Marques: GNOME:Ayatana プロジェクト、キックオフ…

""沈思黙考し効果的な行動を取れ。沈思黙考こそが、意志、さらには効果的な行動を生むのだ。" // ピーター F. ドラッカー

かなり長い間、これは私の人生における指針でした……。ずいぶん前に好奇心から始めた Notify OSD に端を発し、今やそれは openSUSE でのフルプロジェクトになるまで成長しました。この場で、モチベーションを与えてくれた openSUSE GNOME チームに感謝しなければなりません。彼らは多くの指針と助けを与えてくれました。Vincent Untz (vuntz) と Dominique Leuenberger (Dimstar) 、彼らに感謝します。今、私達は OBS (openSUSE Build Service) 上で GNOME:Ayatana プロジェクトを立ち上げました。現在、Ayatana の Unity と Indicators のためのサポートライブラリが日々充実しています。 (...)"


Marketing チーム

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Jos Poortvliet: 第一回マーケティング・コラボレーションデーは無事終了、でもまだこの先へとつながっていきます!

"12月6日を皮切りに、openSUSE Marketing チームは都合3日にわたる初のコラボレーションデーを開催しました。この企画で目指したのは、みんなで IRC に集まり、いくつかのタスクをこなしていこうということでした。各日ともに、それぞれ2名のボランティアからなるチームによって仕切られ、参加者がその日に取り組む候補となる作業が彼らによってリストアップされていました。 (...)"


openFATE チーム

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支持を集めているフィーチャーリクエスト

  • 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。

ダウンロードとインストールを並行して行えるように (得票数: 328)

"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"

起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 155)

"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"

1-クリック・アンインストール (得票数: 122)

"簡単にソフトウェアを削除できる手段を!

例えば、あるアプリケーションを 1-クリックインストールで入れたとします (これにより、必要なパッケージが全てインストールされることになります)。そのような場合、その 1-クリック操作で入れたものを簡単に (ここでも 1-クリックで) 削除する手段があるべきです...言い換えると、インストールしたソフトウェアの (依存関係にあるパッケージもまとめての) 「1-クリック・アンインストール」です。"

SaX2 の代替ツールを 11.3 そして 11.4 にも入れてください (得票数: 94)

"自動設定で適切なモニタ/キーボード/マウスが見つけられなかったときの安全策として、11.3 には SaX2 の代替ツールが必要です。 (…)"

Popularity contest (人気投票) (得票数: 74)

"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。 (…)"

YaST-Qt: もっと必要な情報が収められた "インストールのサマリー”を (得票数: 60)

"YaST Qt パッケージマネージャーは、“インストールのサマリー” ビュー内で zypper と同じようにできるだけ多くの情報、特に、想定される全体ダウンロードサイズとかその操作を実行するとどれだけのディスクスペースが開放/使用されるかといった情報を提供すべきです。"

オフラインで 1-クリックインストール (Linux 版の MSI) (得票数: 56)

"コミュニティ仲間の Raúl García から頂戴したアイデアです。

Windows における MSI と同じコンセプトでありながら、openSUSE の 1-クリックインストールのコンセプトを活かしたものを想定しています (それはつまり、簡単明瞭さとコード、セキュリティを引き継ぐということです)。 (...)"

先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト

  • 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。

起動時の「クリスマスバージョン」スクリーンを廃止しましょう

"毎年クリスマスが近付くと、openSUSE の起動画面はペンギンがちょこまか動く冬景色のものへと変貌します。私にとってはこれは混乱の元となり、嬉しくもないし子供だましだと思えてしまいます。
将来のリリースではこの機能を外してください。"

GNOME 3 をデフォルトにしましょう

"openSUSE は 2009 年からずっと distrowatch.com 上で三つのGNOMEベースディストリビューションに遅れを取っています。 2010 年に openSUSE は KDE-4 に全てを賭け、活発的な競争者としてその地位を再び手に入れることに失敗しました。

SUSE Linux Enterprise Desktop が登場した頃の人気と熱狂を取り戻す方法、それは openSUSE における GNOME の認知度を高め、望むべくんば GNOME 3 採用ディストリビューションの最前線に立つことしかないように思えます。 Ubuntu は自身の事情のために、愚かしくもその役目を放棄しました。 (...)"


openFATE 登録フィーチャー統計情報

  • openSUSE 11.4 を対象として openFATE に挙げられている機能追加リクエストの統計情報についてはこちらをご覧ください。


Testing チーム

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Larry Finger: 週刊ニュース1月1日号

"11.4 マイルストーン 6 について話し合う次回の Testing コアチーム IRC ミーティングは1月31日 18:00 UTC からです。

12月27日のミーティングに参加するかどうかは任意となりました。チーム仲間の多くは休暇に入ってしまっていたので、参加したのはたった二人となってしまいました。二人のうちのどちらも、11.4 M5 で特に目立った問題には遭遇していませんでしたので、ちょっと時間を割いてお互いの事を紹介し合いました。ということで、ミーティングっぽくなかったので、IRC のログも今回は上げないことにします。

openSUSE フォーラムを覗いてみても M5 についてはあまり不平不満が挙がっていないようで、まとまり具合はまずまずのようです。更に、11.4 で採用される 2.6.37 カーネルもだいたい1、2週間のうちにはリリースされる予定なので、11.4 のリリースまで、カーネルのテストにもおよそ3ヶ月充てることができるということになります。これはとてもいいタイミングです。

それでは皆さん、良いお年を。"


翻訳 (Translation) チーム

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翻訳(ローカライゼーション)


コミュニティ内での出来事

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Manu Gupta: FOSS.in の2日目、3日目、そして休暇中のことなど…

"FOSS.in の2日目の話の続きです... ええ、分かってます。前回書いてからもう10日も経ってますよね。ブログ書くのを怠けていたので、ここにザッとまとめを書いていこうと思います。初日に比べると2日目はとても充実していて、いくつかのワークショップに参加し、MariaDB などといったいくつかのものについて理解を深めることができました。特に、Tobias Mueller によるモバイルデバイスにおけるセキュリティの話が面白かったです。そう、そして FOSS.in の主催者に招待された「こども使節団」に openSUSE DVD をあげたので、用意した DVD が足りなくなってしまいました :-( 。3日目は、トークセッションを聞きに行っている暇がなくて聞きたかったお話のいくつかを聞き逃してしまったため、その面では私にとって最悪の一日でした。また、少なくとも私にとっては Mediawiki のミニカンファレンスはあまり面白いものではなく、時間の無駄に思えてしまうような内容でした。tuxmaniac による「ハッカーの謝罪」は面白く、Raghu Dixit プロジェクトも全くもって最高でした :D 。そして FOSS.in 終了後、私はすぐさま汽車に乗って家路についたのでした。 (...)"

イベント & ミーティング

近日開催:

Ambassador 通信

José Oramas M.: 「Kokoa と仲間たちの集い (Kokoa and Friends Meeting - KyA2010)」 (エクアドル発)

"12月20日、エクアドル沿岸工科大学 (ESPOL) のコンピュータ・電子学部で第一回「Kokoa と仲間たちの集い」が開催されました。
この集いは openSUSE コミュニティの後援を受け、Kokoa コミュニティと ESPOL からいろいろな層の人たちが集まりました。最近 FLOSS を使うことに興味を持ち始めたという (いわゆる初心者の) 学生たちをはじめ、Kokoa コミュニティへの参加「候補者」の学生たち、現在の「アクティブ」メンバー、経験豊かな「シニア」メンバーまでが一堂に介したのです。
このイベントでは産学における FLOSS の利用について様々な話題が討論されました。そして、FLOSS の世界で歩を進めていくことに興味を抱いている人たちの間で成功談やガイドラインが共有されました。 (...)"

Stathis Iosifidis: 2010年12月28、29、30日 Xariseto.gr バザールの報告 (ギリシャ発)

"2010年12月28日から30日にかけて、我々は xariseto.gr のウェブページでの友からの呼びかけに応えることになりました。テサロニケ (ギリシャ) のホルティアティスでバザールが開催されたのです。場所は私たちの住む市からは離れたところでしたが、現地に住む何人かの人たちにとっては近い場所でした。
多くの人たちが、自分にとっては不要だけれど、まだ他の人にとっては役に立つような物を持ち寄りました。どんな雰囲気だったかは最後の写真を見ていただければ分かっていただけると思います。
私たちはそこで、FOSS や openSUSE について皆さんにご案内しました。そして、多くの皆さんからそれについての質問をいただきました。皆さん、Windows と違うということはほとんど理解されていないようでした。なんとか一人だけでも分かっていただけた方がいたなら良いのですが。 (...)"

コミュニケーションチャンネル

貢献者


新規/更新アプリケーション @ openSUSE

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Packman: yamdi 1.7-0.pm

  • オリジナル開発サイト yamdi より:

"yamdi は "Yet Another MetaData Injector" の頭字語で、 FLV ファイルへのメタデータ挿入ツールです。お好きな FLV ファイルに onMetaData イベントを加えることが出来ます。 yamdi は *BSD 、 Linux 、 Windows で動作し、ライセンスは BSD ライセンスです。 (...)"


Packman: pogo 0.3.1-0.pm

"Pogo の単純で素晴らしいデザインは、画面のスペースを非常に効果的に使用しています。それは HDD 上での音楽のアルバム編集に特によく適しています。メインとなるインターフェースは、ディレクトリツリーとアルバムを革新的な方法で分類するプレイリストから構成されています。
サポートするファイル形式には Ogg Vorbi、MP3、FLAC、Musepack、Wavpack、そして MPEG-4 AAC が含まれます。Pogo は Decibel Audio Player からフォーク(分岐)して誕生しました。 (...)"


訳注: 日本語での Pogo Music Player の紹介ブログもご参照ください。


Packman: mupen64plus 1.99.4-2.pm

"Mupen64Plus は多くのゲームが問題なく動作するプラグイン方式のクロスプラットフォーム N64 (Nintendo 64) エミュレーターです。 32 ビット x86 システムと 64 ビット amd64 システム用の動的再コンパイルをサポートした四種の MIPS R4300 CPU エミュレーターを含み、音声、グラフィックレンダリング (RDP)、シグナルコプロセッサ (RSP)、そして入出力のために必要なプラグインも備えています。 OpenGL 動画プラグインは RiceVideo 一つだけです。他に wahrhaft がメンテナンスしている三つの優秀なビデオプラグインがあり、それぞれ Arachnoid, Glide64, Z64 と呼ばれています。 (...)"


訳注: 日本語での Mupen64Plus の紹介記事もご参照ください。


  • 最近更新されたその他のパッケージ情報については以下をご参照ください:


セキュリティアップデート

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完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。


カーネルレビュー

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  • 以下、先週 Web 上に発表/公開された Linux カーネル関連ニュースです。原文記事の一節 (OWN-ja チームによる参考訳) と合わせてリンクをご紹介します:

Linux User & Developer/Jon Masters: Jon Masters のカーネルコラム 第45回

"今や我らは Big Kernel Lock から開放された (ほとんどのコンフィグレーションで - 使用すると未だ非互換のオプションを無効にするconfigオプションがあるのです) ので、私はちょっと前から BKL のないカーネルでシステムを動かしています。実に古いスケーラブルでない Linux からホンのちょっと残った BKL を取り除くという Arnd Bergman らによる素晴らしい活動により、もし V4L (Video-4-Linux – TV チューナー, WEB カムなど) デバイスが必要でないならば、皆さんも BKL なしのシステムを今日から使うことができます。V4L についても早急に修正され、2.6.37 に間に合うことが望まれます。デスクトップよりもハイエンドな環境で使っていない限りでは多分 BKL の除去によって劇的なパフォーマンス改善を感じることはないと思いますが、BKL を使わない場合の恩恵を得るために数ダースのCPUを備えたシステムを購入することさえ可能なら、より高い性能を得ることができる、ということを知っておくだけでも素敵なことでしょう。(...)"


h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: 2.6.37 (Part 5) の新機能 – ドライバー

"USB 接続 SCSI プロトコル (USB Attached SCSI Protocol; UASP) での高速な USB 3.0 ストレージデバイスのサポート、オーディオループバックドライバー、Apple の Magic Trackpad のサポートの拡張は、最終リリースが1月と予想されている、来たるべき Linux カーネル 2.6.27 のハードウェアサポートの進化の、ほんの一部分でしかありません。 (...)"


Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)

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openSUSE 使いこなしテクニック

Masim Sugianto: Zimbra+SLES 11 SP1 で OpenDKIM を使った DomainKeys/DKIM の導入

"このチュートリアルでは、SLES もしくは openSUSE 上で OpenDKIM を使って、DomainKeys/DKIM を導入する方法をご紹介しています。Domain Keys Identified Mail (DKIM) は、正規のドメイン所有者からの身分証明書を奪おうとする犯罪者どもの企てを阻止するために設計された技術です。この認証技術により、そのメッセージが本当に正規の送信者自身から送信されたものであると証明するために、送信者はメッセージに「署名」できるようになります。 (...)"


  • 以下、openSUSE や Linux、フリー/オープンソースソフトウェアを使ううえで知っておくと何かと役に立つ情報へのリンクを、原文記事の一節 (OWN-ja チームによる参考訳) と合わせてご紹介します:

コマンド/スクリプト初心者向け

PCWorld/Katherine Noyes: Linux 初心者が必ず抑えておきたい 12 個のコマンド

"今日、普段 Linux を使う分にはコマンドラインを勉強する必要がなくなったということは、Linux がそこまで進化したという証拠でもあります。そうした背景には、通常コマンドラインを必要としなくて簡潔に操作できる、多くのモダンな Linux ディストリビューションがあり、それに含まれるグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) の質の良さがあるでしょう。

しかし Linux では今でもコマンドラインを使えば、高度で効率的な技が利用でき、作業もスムーズになります。実際、GUI を使った場合よりもシンプルで簡単な場合もあり、メニューから選択してクリックするよりも直感的なのです。

Linux 初心者が陥りやすい 最大の過ちのうちの一つが、コマンドラインを敬遠することだと思ってます。そんなわけで、Linux ユーザーが知っておかなければならない主要なコマンドを覚えていきましょう。 (...)"


Linux.com: 2010 年 Vim ガイド 総決算

"2011 年に何かしたいと思っていることはありませんか? そのリストの中に「Vim を学ぶ」なんて入れてみてはどうでしょう? 2010 年、Linux.com で紹介した全ての Vim チュートリアルを見直して、Vim を使いこなしましょう。

今年 (訳注: 原文の公開日の2010年) は、一連の Vim チュートリアルの中で、Vim の基本から、スクリプトやプラグインといった Vim の拡張機能を紹介した発展編のトピックまで、紹介してきました。もし見落としているものがありましたら、これから紹介するリストを見直して、2011 年に紹介する記事の予習をしておきましょう。 (...)"


開発者/プログラマ向け

Packt/Daniel Arbuckle: Python のテストツールと技法

"この記事では "Python Testing" の著者 Daniel Arbuckle が、コードカバレッジと継続的インテグレーションの導入、そして自動化テストをバージョン管理システムと連携させる方法を説明しています。この記事で私達は、


Balau: Open Source Software 界でのコーディングスタイルを比べてみる

"C 言語のコーディングスタイルについて調べていたところ、GNU と Linux プロジェクトでは公式に全く異なったスタイルを提案していることに気づきました。Linux カーネルのドキュメントで、Linus Torvalds は GNU のコーディングスタイルについて、次のように嘲笑っています:
「まず最初に、「GNU コーディング規約」(GNU coding standards)を入手して印刷してみてください。でも、読むために印刷するのではありません。印刷した物を 燃やすのです。この儀式は晴れがましい意思表示なのです。」
そうしているうちに、定着しているオープンソースプロジェクトのコーディングスタイル間の違いについて、知りたくなりました。私が「スタイル」と呼んでいるものは、主にソースコードの見た目で、コードを読むときや維持するときに役立つ標準を指しています。ここに、私が読んだコーディングスタイルのリストを紹介します:


Planet SUSE

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Petr Baudis: データシート翻訳ツール

"今作っているレーザープロジェクタbrmlab でハックしてるとき、マイクロコンピュータの曖昧な仕様にみんなで (うん、ぼくよりも他の人たちがね) 悩まされたのは、ぼくらが見つけることができたデータシートが中国語だったからなんだ。中国製のパーツ (イベントで使うような LED とかもね) を使うときにはしばしばこういうことに悩まされて、使うのがイヤになったりするんだ。

ということで何人かでちょちょっとハックして簡単なデータシート翻訳ツールを作ったんだ – PDF 形式でデータシートを入れて、元の言語を指定して、何分かむしゃむしゃ食わせてやれば、英文に翻訳されたリンクを吐き出すんだ! (...)"

Han Wen Kam: SUSE Linux Enterprise、2010年リーダーズ・チョイス賞を勝ち取る

"ご報告が遅くなったことをお詫びいたします。遡ること2010年10月、この賞を受賞したんですが……遅ればせながらだとしても、報告がないよりマシです! :)

2010年10月15日、Novell は ComputerWorld シンガポール版 より、オープンソースプラットフォーム/オペレーティングシステム部門の リーダーズ・チョイス賞を受賞したことを発表しました。これは Novell シンガポールに所属する我々にとって非常に誇らしいことであるとともに、各地にいるすべての SUSE サポーターにとっての喜びであると確信いたします。(...)"

Pascal Bleser: 議論: Packman リポジトリのレイアウト

"(Planet openSUSE を読んでいる)皆さんへのお知らせです ;)) リポジトリレイアウトの変更 (の可能性) について Packman メーリングリスト上で重要な議論が始まっています。

皆さん全てではないかもしれませんが、ほとんどの方は openSUSE で Packman を使われていることと思いますので、皆さんからのご意見は大歓迎です。もし何かひとこと言っておきたいことがありましたら、フィードバックお願いします (このブログのコメント欄への書き込みではなく、メールでお願いします)。

最終的には Packman チームがどうするか決断することになりますが、どうするのがユーザにとって最善なのかとても関心がありますので、どうしたらいいか、皆さんの要望を是非ともお聞かせいただきたいのです。"


openSUSE フォーラム

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クリスマスのログインテーマ

このスレッドは、この時期毎年恒例の例のアレ、GRUB の起動メニュー画面を可愛らしいペンギン達が占拠してしまうことについてのものです。初めて見るユーザはウイルスかワームに感染したんじゃないかとビックリするようです。このスレッドを読めば、そんなことじゃないと分かっていただけるはずです。これはクリスマス用のテーマというわけではなく冬用のテーマで、GRUB の開発者からの私たちへのプレゼントなのです。

openSUSE 11.2 でのパーティション割の問題

パーティションのマウントの仕方については何度も問題にぶち当たりますね。ここではその反対の話題が繰り広げられています: 例えば他の OS がインストールされているパーティションなどを、管理者が望まない形でエンドユーザが勝手にマウントできないようにしておくにはどうすればいいか、というものです。KDE における Dolphin のようなファイルマネージャーでは、こういったパーティションはアクセス可能な「場所」として表示されるのですが、管理者からするとこういった「場所」はエンドユーザにはアクセスできるものとして見せたくはないものです。この「パーティション割」問題を解決できるいろいろなオプションが示されています。

起動時間を早くする

何度も持ち上がる問題です。起動時間を早くするためのたくさんの新しい技術があって、そのうちのいくつかは既に他のディストリビューションで採用されていたりするのですが、この質問/問題は何度も出てくるのです。このスレッドを起こした人は最新の Linux Mint と openSUSE との間で起動時間に違いがあることに気がつきました。今後間違いなく openSUSE にももたらされるはずの多くの改良点についてみんながどのように説明しようと試みているか読んでみてください。

今週のサブフォーラム

フォーラムの使い方 (How to use the forums)

フォーラムチームにとってもメインの課題の一つに、フォーラムへのアクセスを早く、簡単にしていくということがあります。購読したり投稿したりするなら NNTP (ニュースグループ) がお薦めだと言うユーザもいれば、ウェブインターフェイスを推す人たちもいます。このサブフォーラムには、フォーラムのソフトウェア機能を使って便利に使いこなすための案内や、NNTP の使い方を教えてくれるスレッド、凡例の説明などが配置されています。


Web 上の記事から

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  • openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報へのリンクを、原文記事の一節 (OWN-ja チームによる参考訳) と合わせてご紹介します:

お知らせ

Frank Karlitscheck: Qt Creator の Build Service プラグイン、ベータリリース (プロジェクト Bretzn)

"プロジェクト Bretzn とはなんでしょう?

美味しいバイエルン風焼き菓子のことはさておいて、Bretzn はソフトウェア開発において、非常に長いあいだ存在していた問題を解決するための技術を集めたコードネームとなります。その問題とは、アプリケーションが対応しているすべてのプラットフォームに対してビルドを行い、それをユーザーの手に届けるにはどうするか? ということです。(...)"


conf.KDE.in: インド初の KDE カンファレンス

"インド KDE コミュニティは2011年3月に Bengaluru にて初めてのカンファレンスを開催します。この五日間のイベントには KDE のコントリビュータ、Qt の開発者、ユーザー及び FOSS 愛好家が集うことになるでしょう。

インド人が参加できる KDE/Qt 関係のイベントはそれほど多くなかったということを認識しています。FOSS カンファレンスやミーティングは、技術を人々に直に紹介したり、貢献する方法を知らせる非常に素晴らしい方法です。参加者の皆様に KDE の世界をお見せして感嘆させるだけでなく、KDE に関わったり、何かをいじってみるのは意外なほど簡単だということも直接お見せしたいと思います。これこそがイベントを企画しているモチベーションなのです。(...)"


KOffice 2.3.0 リリース

"KOffice チームより、KOffice 2.3 のリリースをご報告できて嬉しく思います。このリリースでは KOffice のすべてのアプリケーションに対して小さな改良がたくさん施されていますが、大きな新機能というものはありません。もっとも重要な新機能は:

  • Krita はプロのアーティストでも使えるものに進化しました。これはビジョンをクリアにしゴールをきちんと定義したミーティングを経た Krita チームの非常に集中した努力の賜です。詳しくはKrita 2.3.0 リリース通知をご覧ください。
  • 一部のユーザーに待望されていた、 KPresenter の新しいスライド入れ替えビュー。他にも新しいシェイプアニメーション機能も追加されました。
  • コアエンジンおよびプラグインの OpenDocument Format サポートの強化。特にテキストレンダリングはよりよくなったようです。
  • Microsoft ファイル形式 (doc、xls、ppt、docx、xlsx、pptx) の読み込みも強化されました。
  • KPlato と Kexi で使われている新しいレポートエンジン。 (...)"


レポート

TechRadar/Graham Morrison: 教育における Linux: 本当の代替案

"教育現場でフリーソフトウェアを使うことは、ただコストを節約するというだけではありません。それは生徒に特定のやり方を押し付けるのではなく、選択肢を残しておくことにもなります。

Linux ではベンダによる囲い込みはありません。むしろフリーソフトウェアはオープンスタンダードに準拠しようとします。そして、異なる言語や土地、教育課程に開かれたものになろうとしています。 (...)"


OStatic/Susan Linton: 結果発表: openSUSE のコミュニティアンケート調査

"さかのぼること2月、openSUSE はそのコミュニティについてより深く知るためにアンケート調査を実施しました。コミュニティを構成しているのはどんな人たちなのか? 彼らは普段どの OS を使っているのか? 彼らが欲しているのはどんなものなのか? openSUSE をどのように改善していけるのか? えー、その結果から見えてくるものは openSUSE のユーザにとっても広い意味でのコミュニティにとっても興味深いものです。

ほとんどの質問に対して、およそ8,500の回答が寄せられました。回答者の一般像はどんなものかというと、若い成年男性の学生で、中上級の技術的知識を持ち、安定性とハードウェアサポート、セキュリティに重きを置き、その多くは仕事用にいずれかのバージョンの Windows を、パーソナル用途に openSUSE をというデュアルブート構成にしていて、openSUSE の開発やプロモーションには関わっておらず、openSUSE にはメールやチャット、インターネットサーフィンをするには十分なソフトウェアが揃っていて簡単にインストールできると思っている…というような人だということになります。 (...)"


NetworkWorld/Joe Brockmeier: オープンソースイニシアチブ (OSI)、Novell 買収に割って入る

"オープンソースイニシアチブ (OSI) が Novell の買収に介入しました。OSIは German Federal Cartel Office (ドイツ連邦公取委) に、Novell が Microsoft 傘下の CPTN ホールディングスに売却した特許について調査するよう申し入れました。

OSI は オープンソースの定義 (Open Source Definition; OSD) の精神の守護者としてまず第一に知られており、その定義に合致したライセンスを認証しています。しかし、例えば Simon Phipps のような OSI の自薦によるボードたちは、代議制のメンバー構成を取ることで、OSI がより活発な組織でるように少しずつ変えていくべきだと考えています。その結果、ちょっとした行動が起きましたが、この方向に向かうには未だ小さな一歩だといえそうです。 (...)"


レビュー/エッセイ

Groklaw: 次にあなた方に説明しておくべきことが分かりました: 契約条文 — そして openSUSE の人たちへ贈る言葉

"あらゆる事をずっと考えに考えてきて、次にあなた方に説明しておくべきことがどういうことなのか分かってきました。openSUSE Board ミーティングで交わされた、プロジェクトのためにファウンデーション (財団/基金) を立ち上げようという議論のログを読んで、あることが私の頭にひらめきました: あなた方は契約条文 (bylaws) について理解しておく必要があります。企業がファウンデーションを設立するとしたら、それはそこからコードの寄進が受けられることを目論んでのものであり、自分たちの都合に沿うようにしつらえ、皆さんに恩恵をもたらすことなど考えないものです。コミュニティがプロジェクトのホームとすべくスポンサーと協力してファウンデーションを立ち上げるのとは違います。そのことについては後ほどもっと詳しく書いていきます。それをちゃんと説明するためには、退屈であまりにも突拍子もないと思われるかもしれないことをいくつか説明する必要があります。でも、あなたが Perl を学ぶことができるなら、契約条文についても学ぶことができるのです。

パラリーガル (弁護士助手) として働いていた頃、私の好きだった仕事は新規ビジネスや団体を最初に立ち上げるための契約条文策定だったということをお伝えしておきましょう。この作業は私にとって面白いものなので、皆さんにも興味を持ってもらえるように説明したいと思います。しかし、あなた方が食いつくのはきっとこんなことでしょう: 契約条文にはその団体にできること、できないことが全て記される、ということです。これが問題なのです。これがあなた方に影響を及ぼします。ですから、外国に行く前に、少なくとも道に迷った際になんとかホテルに戻ってバスルームに辿りつける程度にはその国で話されている言葉を学ぶように、契約条文や法人格付与について十分に理解し、誰からも不意打ちを受けないようにしておくべきなのです。 (...)"


ZDNet/Steven J. Vaughan-Nichols: 2010 年、Linux / オープンソースに関するストーリーベスト 5

"ええ、私と違って、皆さんはたぶんこの記事を Linux デスクトップ - Mint 10 とか、でもそんなのは誰も気にしてないですよね - では読んでいないでしょう。けど、Google や Facebook、Twitter なら使ってるんじゃないですか? もしそうなら、あなたは Linux を使ってるってことになるんです。Android フォンがポケットに入ってる? それも Linux。ディジタルビデオレコーダー、ネットワーク接続ストレージ (NAS)、トレードストックは? 全部 Linux、Linux、Linux です。

Linux について最もよく引き合いに出てくる話は友人の Joe “Zonker” Brockmeier から聞いた、「Linux は難しすぎた」といっていた人の話です。Zonker はその人が持っている Android フォンについて聞いたところ、答えはこんな感じでした。「ああ、Android は簡単だね、でもこいつは Linux じゃない!」(...)"


Network World/Joe Brockmeier: Open Invention Network について理解しよう

"何週か前に Novell のパテントを買った CPTN のギャングたちについて書き、Google も同じような存在になりうるとの予測を示しました。一部の人たちは、Google であろうと他の会社であろうと、Open Invention Network (OIN) が他の OIN メンバーからの特許行使の脅威から守ってくれるとコメントしています。もし Linux についてなら、それは事実です。他のプロジェクトについては? そうともいえないんです。 (...)"


LinuxInsider/Katherine Noyes: Linuxy Hopes, Dreams and Resolutions for 2011 年の Linux のデラックスな希望、夢、決意

"さて、今年もまた間もなく大晦日となり、2010年にやり残したことと言えば去る年にお別れを告げることくらいで、来たるべき年に思いを馳せる時期となっったようです。

一年の振り返りはもう済ませました; この一年を議論「の年」の新たな段階へと進めることもできました。ということで、やり残しているのは我々を2011年に突き進めてくれるような希望、夢、決意を固めていくことだけとなりました。 (...)"


LinuxLinks.com: 気になるフリーな Linux ゲーム21選 パート 3 (全3回)

"コンピューターゲームが子供や大人に悪影響を与えるというのは、しばしば聞かれる懸念です。そこには、暴力的な行動や依存症を引き起こすのではないかという恐怖があります。しかしながら、主要な研究者達は、コンピューターゲームをプレイすることには多くの有益な性質があることを示しています。そのうちのいくつかは以前の記事で触れました。コンピューターゲームは認知能力、創造性、言語能力や計算能力を鍛える助けになります。また、自らの考えに向き合い、既成概念に捉われない発想をすること、今までにない創造的で賢い考え方を模索する足がかりにもなります。ですが、最も言及すべきことは、ゲームが正真正銘の純粋な楽しみを提供するということです。(…)"


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