openSUSE Weekly News/115
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目次
- 1 編集部より
- 2 お知らせ
- 3 更新状況
- 4 Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
- 5 新規/更新アプリケーション @ openSUSE
- 6 プロジェクト・コーナー
- 7 ローカル・ニュース - 日本の openSUSE
- 8 Planet SUSE
- 9 openSUSE フォーラム
- 10 Web 上の記事から
- 10.1 お知らせ
- 10.2 参加者募集
- 10.3 レポート
- 10.3.1 Aaron Reichman (areichman): ownCloud 機能 + スクリーンショット
- 10.3.2 Aaron Seigo: Plasma Netbook リファレンスプラットフォーム
- 10.3.3 Mario Carrion: Ruby と C# を比較してみる:同一性について
- 10.3.4 THINQ.co.uk/Paul Hales: Linux パワーがスーパーコンピュータートップ10のうち9台を独占
- 10.3.5 ZDNet/Zack Whittaker: 2010年トップ 100 サイト:検索の巨人、ショッピング、Facebook、そしてちょっとポルノも
- 10.3.6 Computerworld/Steven J. Vaughan-Nichols: クラウドに乗る Linux: IBM、Novell、Red Hat
- 10.3.7 The Register/Timothy Prickett Morgan: Novell と Ingres、アプライアンス提供で提携
- 10.3.8 Techworld/Paul Krill: Novell の Mono プロジェクト、Silverlight を Apple iPhone へ移植
- 10.4 レビュー/エッセイ
- 10.5 お笑い
- 11 イベント/ミーティング報告
- 12 近日開催のイベント/ミーティング
- 13 セキュリティアップデート
- 14 統計情報
- 15 フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
- 16 クレジット
- 17 翻訳版(Translations)
編集部より
- openSUSE ウィークリー・ニュース 第 115 号へようこそ!. 今年の第11週となる今週、興味深い動きが起こっています。英語以外の言葉へウィークリー・ニュースを翻訳してくださる方を募集していたところ、多くのフィードバックをいただくことができました。どうもありがとうございます。更にウィークリー・ニュース関連の動きとしては、現在、opensuse-marketing メーリングリスト上でニュースの内容とレイアウトについての議論 (訳注: この投稿から始まるスレッドをご覧ください) が進行中です。どうぞ同メーリングリストに登録し、議論に参加して、私たちの更なる成長にご協力ください。
お知らせ
openSUSE ニュース: openSUSE 11.3 マイルストーン 3 公開!
- "11.3 に向けて7つ計画されているマイルストーンのうちの第3弾が完成し、スケジュール通りリリースされました。このマイルストーン 3 ではデフォルトのコンパイラとして GCC 4.5 を使うことに焦点が当てられているため、いくつかの問題 (例えばカーネルパニックなど) は解決しているもののまだ openSUSE ビルド・サービスでは沢山の作業が積み残されたままとなっています。"
更新状況
ディストリビューション
Andrea Florio: openSUSE-LXDE Live CD
- "完成しました!
- http://en.opensuse.org/Derivatives#Unofficial_updated_LXDE_live_CDs
- Dmitry Serpokryl (SOAD の作者) には心より感謝しています。彼抜きでは成し遂げることはできなかったでしょう!"
Pavol Rusnak: openSUSE Xfce Live CD
- "昨日、Dmitry Serpokryl の協力の元にビルド・サービスで作成された LXDE の Live CD について anubisg1 というハンドルで知られる Andrea がお知らせを流しました。それを作るのに使った kiwi の定義を流用すると、とても簡単に LXDE 関連のパッケージを Xfce 関連パッケージと入れ替えられるので、Xfce の Live CD もお届けすることができることになりました!
- Derivatives のページにもエントリーを作っておきましたので、そこからイメージをダウンロードしてください。デフォルトのユーザ名は linux で、root ユーザともどもパスワードは設定してありません。"
Boosters チーム
Michal Hrušecký: openSUSE 検索
- "この2週間、私は他の作業と並行して、openSUSE 関連の全てのウェブページにどうやって検索機能を実装したらいいものかあれこれ考えていました。現在進行中の Umbrella プロジェクトの一環として、全てのウェブページの見た目を統一したいと考えていまして、全ウェブページを対象として検索できるようにすることも目標の一つなのです。ということで、試してみたこととその結果についてちょっと見ていきましょう..."
2010年3月16日付け Boosters 現状報告
- "今回のスプリント期間は3月2日から16日でした。若干静かなスプリントとなりました。マイルストーンの第3弾については順調にことが進みましたが、特筆すべき事件は起こっていません。また、チームの様子を眺め渡してみても、全体的に停滞気味の期間となってしまっていたようです。"
ビルド・サービス
ビルド・チーム・ミーティング
- ミーティングの議事録
Will Stephenson: openSUSE Boosters 進捗報告: build.opensuse.org の改善
- "1月に、openSUSE Boosters のビルド・サービス分科会は openSUSE ビルド・サービスのウェブクライアント機能の改善に取り組み始めました。
- 目指していたことの一つは、コントリビュータからのパッケージ登録依頼をメンテナがもっと簡単にレビューし、受け入れることができるようにすることでした。Collaboration のページで詳細を説明してあるように、コントリビュータがいずれかのプロジェクトに対応する自分のブランチ内でパッケージに何らかの変更を加えたなら、元のプロジェクトにその変更をマージしてもらうようリクエストしなければなりません (‘osc submitrequest’)。このリクエストは元プロジェクトのメンテナに届き、レビューされた後、例えば openSUSE:Factory に登録され、そこで再度レビューを受けることになります。この手順を踏むことで、フリーソフトウェアの開発においては典型的な「何人もの目で確認する」という確固とした手法を用いて、ディストリビューションを組み立てていくという作業を行うことになるのです。"
Wiki / 交流 / イベント
Jan Weber: ケムニッツで DVD を800枚配りました :-)
- "この週末、以前の投稿でもお伝えしてあった通り、openSUSE ブースを開くために Chemnitzer Linux Tage (ケムニッツ Linux Days - ドイツ/ケムニッツ市で開催される Linux のイベント) に行ってきました! このイベントに参加するのは今回が初めてでしたが、来場者の多さだけでなく、主催者の手際よさで全てがうまく運営されていたこと - まぁ、それはケータリングがとても良かったことがもっぱらの理由なんですが ;) - にもとても感銘しました。もちろん、openSUSE Boosters チームの Petr、色管理アプリケーションを開発している Kai-Uwe が手伝ってくれたおかげで我々のブースの運営も非常にスムーズにいきました。このお二人のサポートには心より感謝しています。"
Sirko Kemter: 先週末の出来事
- "先週末の出来事についてちょっと書いておきたいと思います。イベント (訳注: 上の記事の Chemnitzer Linux Tage) があって、参加してきました。そうです、参加してきたのです。参加すると決めることは、私にとって容易なことではありませんでした。でも、多くの友人達がそこで私と会えることを願ってくれていたのです。行くと決めたのは最後の最後で、行けたのはとてもラッキーなことでした。会場で多くの友達に会うことができたのは嬉しいことで、彼らからかけてもらった言葉にはとても元気付けられました。来ていたのは、例えば、Mandriva ユーザの Wobo で、彼は私が昨年招待したことに感謝していると言ってくれ、おかげさまで今年は Mandriva のブースを出すことができたとのことでした。また、「Fedora 軍団」からは kital と Christoph が、Ubuntu からは Unki、Martin、Michael、Roman が来ていました (juliux も来ていたのですが、彼は OTRS のブースにいました)。ドレスデンからは KDE を代表して Tokoe と Stefan (前回彼に会ったのは Launch Party の時でした) そして Felix が駆けつけていました。今回もまた openSUSE は KDE に DVD を提供したのですが、思えば前回は私がその DVD を遠路はるばる運ばなければいけなかったのです (Henne、次回は Jan に KDE-CD を持ってこさせるようにしてくださいね) :D。FSF からは Matthias と Rainer が来ていて再会を果たすことができましたし、更に沢山の友達とも再会することができました。彼らは皆私の家族同然のやつらで、だからこそ私はこのエントリを「家族関係」カテゴリーに分類したのです。"
Petr Uzel: openSUSE @ Chemnitzer Linux Tage 2010
- "先週末私は Chemnitzer Linux Tage に赴き、そこで Jan Weber、Kai-Uwe Behrmann、Sirko Kemter と一緒に openSUSE ブースを展開してきました。Jan と Sirko がそれぞれのブログでレポートを書いてくれていますので、私は個人的な感想と覚書を記してみることにします。"
Alex Barrios: ベネズエラで開催される FLISOL 2010
- "少なくともベネズエラの19都市を含む213以上のこの地域の都市から各国のオープンテクノロジーのユーザと開発者のコミュニティが一堂に会する FLISOL (Festival Latinoamericano de instalación de Software libre - ラテンアメリカ・フリーソフトウェア・インストール・フェスティバル) が今年も開催されます。"
Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)
デスクトップユーザ向け
Worldlabel.com/Dmitri Popov: AuthorSupportTool で OpenOffice.org Writer をターボチャージ
- "OpenOffice.org は実に有能な生産性を持つスイートですが、さらにお好みの素敵な機能を機能拡張を用いて付け加えることができます。数百もの素敵な機能拡張が公式の機能拡張リポジトリにあります。機能拡張の中には一つ二つ機能を付け加えるだけのものから、OpenOffice.org をまったく新しい段階に進化させてしまうものまであります。AuthorSupportTool (AST; 執筆者支援ツール) 機能拡張は後者に分類されるものです。AST は単にいくつかの機能を OpenOffice.org Writer に付け加えるだけでなく、このワードプロセッサーの機能を劇的に進化させてしまい、研究論文や込み入ったドキュメントを書くための強力なツールにしてくれるのです。"
コマンド/スクリプト初心者向け
nixCraft/Vivek Gite: Bash の history 機能: それぞれのコマンドを実行した日付と時刻を表示する
- "UNIX または Linux 上で、どうやったらシェルコマンドヒストリで、コマンドを実行した日付と時刻を得ることができるでしょうか?
- HISTTIMEFORMAT をセットすることで、それぞれのヒストリエントリに関連付けられるタイムスタンプ情報が、ヒストリコメント文字でマークされてヒストリファイルに書き込まれます。この環境変数は次のように設定できます:..."
ServerWatch/Juliet Kemp: Bash のリダイレクト機能を使ってオープンソースソフトウェアをもっともっと便利に使いこなそう
- "Bash のリダイレクトについてちゃんと理解できるようになるまでは、けっこう時間がかかりました。今でも、気をつけておかないと時々 & と > がごっちゃになってしまうことがあるのです。もしあなたもこの件で時々混乱してしまうようでしたら、このアンチョコを参考にしてみてください。
- Bash には3種類のファイルディスクリプタがあります。stdin、stdout、stderr で、それぞれ入力、出力、エラー出力を表しています。デフォルトでは、これらはすべてターミナルに向けられていますので、すべての入力はターミナルからのもので、すべての出力 (通常のものも、エラーも) はターミナルに表示されます。"
システム管理者向け
Ghacks/Jack Wallen: Samba のセキュリティモードを理解する
- "Ghacks にこれまで掲載された Samba についての記事を読んだことがある方であれば、設定ファイルの smb.conf の中に security = から始まる行があることにお気付きでしょう。これは Samba の設定の中でもとても重要な部分で、一般的にはユーザが最も頭を悩ますセクションだと言えるでしょう。セキュリティモードはそれほど分かりにくいものではないとは思いますが、説明を聞いておくときっと役に立つと思います。"
新規/更新アプリケーション @ openSUSE
Packman: sockso 1.2.3
- "Sockso は、誰でも使えるフリーでオープンソースな個人向け音楽サーバです!
- できる限り簡単に使えるようデザインされていますので、マウスと MP3 の音楽ファイルを持っていれば誰でもすぐに、インターネット越しに友達へ音楽配信することができるようになるのです! Packman のリポジトリから入手できます。"
Packman: kmediafactory 0.7.5
- "KMediafactory は、簡単に使えるテンプレートを元にしたオーサリングツールです。
- 3つの簡単なステップで、ホームビデオや録画した TV 番組の DVD メニューをさっと作ることができるのです。"
OBS/Petr Mladek: OpenOffice_org 3.2.1 beta1 の openSUSE 用パッケージが公開されました
- "OpenOffice.org 3.2.1 beta1 の openSUSE 用パッケージが公開されたことをお知らせいたします。これらのパッケージはビルド・サービスの OpenOffice:org:UNSTABLE プロジェクトから入手可能で、アップストリームの 3.2 のソースを元に、Go-oo からの多くの改善とフィックスを取り込んであります。openSUSE OOo ビルドの詳細については Wiki ページをご覧になってください。"
OBS/Klaas Freitag (dragotin): Kraft 0.40 Beta 2 公開
- "昨晩 Kraft チームは Kraft 0.40 に向けての第2のベータ版をリリースいたしました。Beta 2 を出すことに決めたのは、この間に Akonadi を元にしたアドレス帳を組み込んだ KDE 4.4 がリリースされたことによります。これまで使われていたアドレス帳とは大きく異なりますから、Kraft にとってのインパクトは大きなものでした。Kraft のアドレス帳統合機能については、何ヶ所か書き直さなければいけなくなってしまいました。 KDE Pimlibs における Akonadi のアドレス帳インターフェイスは、どうもまだ完成していないように見えます。例えば大きなアドレス帳で様子を見てみると、Kraft のこのバージョンではパフォーマンスに違いが出てくることになると思います。"
プロジェクト・コーナー
ローカル・ニュース - 日本の openSUSE
2010年4月にopenSUSE勉強会を開催します
- "openSUSE勉強会の告知です。今回は会場がいままでと異なりますので、お気をつけ下さい。"
Planet SUSE
Andrew Wafaa: バグの処理に手を焼いてます - 誰か助けて
- "私見ですが、Linux であれ他の OS であれバグを追跡し対処していくというのは本当に面倒だと思っています。これはひょっとすると、提供されているサービスを私がちゃんと使いこなせていないだけなのかもしれません (どうすればもっとそのサービスを活用することができるのか、いまいち良く分からないんですよね)。また、バグトラッカーには Bugzilla、Trac、Mantis などといったいろいろなものが存在している、ということも悩みの元です。さらに、いろいろなプロジェクトが独自の追跡システムを採用していたりもします。一つありがたいのは、SourceForge、Gna!、launchpad、BerliOS などといったコード/プロジェクトホスティングサイトでは、それぞれの中で統一されたトラッキングシステムが使われていることです。このおかげで、それぞれのサイトの中にあるプロジェクトであるならば同じツール/インターフェースを使うことができるのです。もちろん、Bugzilla が最も一般的なツールでしょう。しかし、同時に最も手を加えられているツールでもあります。同じ Bugzilla でもプロジェクトが違えば見た目だけでなく機能やワークフローまで異なってしまっているのです。"
Klaas Freitag (dragotin): KDE Plasma リファレンス
- "一昨日、KDE Plasma コミュニティより Plasma ネットブックリファレンスプラットフォーム の ISO イメージ公開のアナウンスがありました。 これが公開されたのは、開発者、ユーザ、ジャーナリスト、ギークといった全ての人々に、より簡単に試してもらい、使いこなしてもらい、話のネタにしてもらい、改良してもらいたいからです。リファレンスの ISO イメージ は OBS を利用した KDE の成果物であり、openSUSE ディストリビューションを基にしてあります。"
openSUSE フォーラム
Thunderbird がインストールできない
- "これってそんなに難しい問題なのでしょうか? ところがどっこい、意外と難しかったりするみたいです。zipper in <パッケージ名> 一発で済むんじゃないの?と思いますよね。はてさてこの問題は来週のニュースが発行されるまでに解決されているでしょうか。"
テンキー問題
- "正しい方向へ導くべくお手伝いしつつ、満足できる結果をもたらそうと奮闘中です。でも、このエントリが立ったときには他のスレッドも進行中でした。どうやって解決していくものか見ていきましょう。"
無線 LAN 問題
- "他の上手くいったユーザーが正しい助言をして、質問者の無線LANは動くようになりました。いい日ですね。"
Virtual Box の USB 問題
- "思うにこの問題が解決することは永遠にないのではないかと思います。このフォーラムではいくつか明瞭かつシンプルな操作説明を見つけることができますし、経験豊富なユーザも少なからずいます。"
Web 上の記事から
お知らせ
Frank Karlitschek (karli): ownCloud - 開発開始
- "昨日 ownCloud 1.0 beta 1 を gitorious.org にコミットしました。
- ところで ownCloud とはなんでしょう?
- ownCloud プロジェクトは今年1月、サンディエゴで行われた Camp KDE での私のプレゼンが最初のアナウンスでした。以下に私たちが ownCloud で保管できるようにしたいと思ったものの外観をお見せしたいと思います。"
オーディオについての進化
- "... 今週、また新たな一歩が踏み出されました。我々はインターネット技術タスクフォース (IETF) のインターネットドラフトのサイトに、彼らによって承認された、SILK のソースコードを公開しました (訳注:SILK とは Skype の使用する音声コーデックです)。つまり誰もがこのソフトウェアを、見て、ダウンロードして、進化を加えることができるようになったのです。さらに重要なのは、このできごとはワイドバンドコーデックをインターネットで用いるための国際標準の開発の重要なステップであるということです。"
Eclipse 3.6 M6 (Helios) ダウンロード可能に
- "EclipseCon の会期に合わせ、Eclipse 3.6 M6 が今、ダウンロード可能になりました。このマイルストーンで入った新しい機能、とくに PDE 関係のものについてはワクワクしています。
- 機能ベースローンチ (そして機能ベース目標日) の機能はバンドル管理をとても簡単にしてくれるでしょう。"
Gustavo Noronha: WebKitGTK+ 1.1.90 登場!
- "GNOME 2.30 の開発の日々も終わりの日が来ました。そこで私たちは WebKit の svn から安定版リリースのブランチを用意しました。安定版のブランチを用意するというアイデアはメンテナンスについての試行であって、安定性を増し、なおかつ新しい機能が勝手に付け加わってしまうということを防止できるのです。一方、機能に目を向けてみると、これまで注意を払ってきてくれた方であれば、WebKitGTK+ がここにきてようやく完成に近付いてきているということにお気付きになるのではないかと思います。
- まずは、ダウンロードサポートとかリンクを別タブで開くといった基本機能についてお話しするのは止めて、HTML5 のメディア関連の実装についてちょっとお話しし、このプロジェクトをよりよくするだろうけれども、開発者たちがまだほとんど着手できていないか、抜けている機能についても話したいと考えています。これらのことはもっと注目されるべきであって、まだできていない先進的機能を作り込んでいただいたり、HTML5 メディアサポートをいじり倒して望むまで葉っぱ(訳注:不具合のこと)を落としてくれるような貢献者の方々を日々募集しています。私たちがほぼ隔週のリリースを初めてからほぼ一年が経っており、その間とても素晴らしい機能が追加されました。"
参加者募集
Linux.com/Jennifer Cloer: 一年経ってみて:Linux.com についてどう思いますか?
- "Linux.com が今の形になって今月で一周年を迎えました。一年前、私たちは IdeaForge にあるようなランキングシステムをサイトに導入しました。本日は、みなさんに Linux.com をどのように使っているか、最高に使いやすいものであるかをお聞きしたく思います。そして多分もっと大事なこと – どこが使いにくいか、も。どんな方々が私たちのサイトを使っているかをよりよく理解するために、皆さんが必要とされる特別な資源を提供してもよいと考えています。
- ということで、まずは私たちがどこに向かうべきかについて重要な参考情報を得るために、ちょっとした調査を行うことにしました。その結果は4月に行われるCollaboration Summit で、Linux.com 年次計画ミーティングでレビューし、2010 年の Linux グル (近々発表されるでしょう) がそれに参加して、次にこのサイトをどうすべきかを探し、助けてくれるものと思います。どうか5分だけお時間をいただき、8問のLinux.com コミュニティ調査にお答えください。"
レポート
Aaron Reichman (areichman): ownCloud 機能 + スクリーンショット
- "何日か前、Frank は ownCloud の最初のベータ版をリリースし、そのときからずっとつづけて遊んでみています。Frank のブログエントリを読んでいない(これは読む価値がありますよ)方のために簡単に説明しますと、ownCloud は個人向けストレージ (よくある奴と同じです) を実現するためのサーバスクリプトで、オープンソースのクラウドを立てる機会をすべての人に与えることを目標としているものです。ピンとこない方のために、スクリーンショットをご覧に入れましょう :-)。新しい機能も計画されています(もしご覧になりたければ ownCloud.org を尋ねて見てください)。"
Aaron Seigo: Plasma Netbook リファレンスプラットフォーム
- "Plasma Netbook リファレンスプラットフォームは Linux ベースのソフトウェアディストリビューションで、KDE Plasma Netbook を簡単に体験することができます。
- このディストリビューションは簡単に取得できるように設計されています:もし2GB(以上)の USB メモリスティックと USB スティックから起動できる適当なデバイス (ノートパソコン、ネットブック、タブレットなど) をお持ちなら、1.ダウンロードする、2.(コピー&ペーストを)実行して何分か放っておけば、最新の Plasma Netbook が起動し、動作する環境を手に入れられるのです。"
Mario Carrion: Ruby と C# を比較してみる:同一性について
- "『プログラミング言語 Ruby』を読んで、ruby を C# と比較したいくつかのメモを取りました。この記事はそのメモのなかから取ってきたシリーズの第1弾です。
- C# と Ruby はオブジェクトの同一性(訳注:オブジェクトが同じかどうかを調べること。オブジェクトの値が同じかどうかは「同値性」(equivalence) といいます)を調べるのに似たような文法を使用しています。どちらも演算子 (==) を用い、少なくとも一つ以上の同一性検査メソッドを持っています。Ruby では equal? または eql? で、C# では Equals です。そして同一性 (==) 演算子をオーバーライドする機能をサポートしており、必要ならば別のロジックで同一性検査をすることができます。メソッド名は異なりますがほとんど同じ動きといってよいでしょう。
- これら二つの言語の違いを理解するのはとても簡単です。もし参照型と値型の違いをご存知なら、準備完了といったところです。"
THINQ.co.uk/Paul Hales: Linux パワーがスーパーコンピュータートップ10のうち9台を独占
- "トップ 500 スーパーコンピューター サイトによれば、世界最大のスーパーコンピューター10傑のうち9台までがLinuxで稼働しているとのことです。
- これらのうち6台は Suse Linux Enterprise Server で稼働していると、Novell は喧伝しています。"
ZDNet/Zack Whittaker: 2010年トップ 100 サイト:検索の巨人、ショッピング、Facebook、そしてちょっとポルノも
- "Neilsen のデータ及び BBC の図解のおかげで、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、ヨーロッパの数ヶ国を含む世界中のユーザーがネットでどのようなことをしているか、主にどういったサイトを訪れているかが可視化されました。"
Computerworld/Steven J. Vaughan-Nichols: クラウドに乗る Linux: IBM、Novell、Red Hat
- "本日3月16日は、Linux とクラウドについてのニュースに満ち溢れていました — 私が思うに、もしあなたがクラウドを信じて、お持ちのデータを置く心の準備ができているとしたら、それはすごいことだと思います。
- 私のように Linux についてべったりとフォローしていない皆さんのため、以下簡単にまとめます:Red Hat と Novell は IBM と共同で、IBM Cloud でのスマートビジネス開発・テスト (Smart Business Development and Test on the IBM Cloud) という大層な名前の新しいオープンなクラウド環境を提供することになったのです。"
The Register/Timothy Prickett Morgan: Novell と Ingres、アプライアンス提供で提携
- "この1月に、Novell は1年間のアルファおよびベータテストを経て、SUSE Appliance Toolkit をリリースしました。現在は、システム、ミドルウェア、データベースソフトウェアメーカーに対して彼らのコードを乗せてもらい、このオンラインツールによって利用可能にすることで、ソフトウェア会社も彼らのソフトをどんどん使ってもらうよう交渉する、という困難な仕事に取り組んでいます。
- 本日、San Francisco で開催されているオープンソースビジネスカンファレンスにおいて、Novell とオープンソースデータベースメーカーである Ingres は、Ingres の eponymous データベースが SUSE Appliance Toolkit より取得可能になったとの共同発表を行いましました。"
Techworld/Paul Krill: Novell の Mono プロジェクト、Silverlight を Apple iPhone へ移植
- "MonoDroid - .Net ベースアプリケーションを Google Android 携帯電話に簡単に配布することができるようにするプロジェクト - は Novell によって開発され、8月にプレビューリリースが計画されていると、プロジェクトリーダーは述べています。
- ランタイム・プロジェクトは Novell の Mono に対する取り組みの一部であり、Microsooft の .Net ベースの技術を Linux あるいはその他 Microsoft でないプラットフォームに展開するものです。"
レビュー/エッセイ
TuxRadar: レビュー: OpenOffice.org 3.2
- "Linux のもっとも素晴らしいオフィススィートの新バージョンが登場しましたが、これは大いなる前進なのでしょうか、それともちょっとしか見るべきもののない退屈なアップデートなのでしょうか? さらに重要なことですが、起動時間は許容できるほどのものになったのでしょうか? 以下、その詳細を隅から隅まで徹底解剖してみましょう。
- オフィススィートは魅惑的というものじゃありません。大体形式的で、実務的で退屈なものです。私たちに本当の仕事を、ありふれた日常となすべきことの山を思い出させるものです。しかし、それこそが OpenOffice.org が洗練されたものであり、先進的であろうかなかろうが、フリーソフトウェアのエコシステムに確固たる地位を築いた理由なのです。"
Ars Technica/Ryan Paul: 五つの最高のオープンソースイースターエッグを開けてみよう
- "たくさんのユーモラスでドキュメントに書かれていない機能が、著名なオープンソースソフトウェアアプリケーションの表面を彩る機能の裏に隠されています。イースターエッグはだいたいがアプリケーションのソースコードを見れば簡単に見つけることができてしまいますが、広く知られているものはそんなにありません。"
- もし openSUSE のユーザなら、ぜひ "zypper moo" をお試しあれ ;-)
お笑い
handlewithlinux.com: Linux coolness: Linux クーラー、Linux サーバーでビールをサーブ?
- "Linux はクールです。Linux ユーザはそれをよく知っています。Linux にはクールなことがたくさんありますが、もう一個付け加わりました。それがコイツです:Linux ビールマシン"
イベント/ミーティング報告
近日開催のイベント/ミーティング
セキュリティアップデート
完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。
SUSE セキュリティ要約レポート: SUSE-SR:2010:006
- 日付: 2010年3月15日(月) 11:11:00 +0000
- クロスレファレンス(相互参照): CVE-2008-7248, CVE-2009-0547, CVE-2009-3736
- CVE-2009-4214, CVE-2009-4274, CVE-2009-4565
- CVE-2010-0013, CVE-2010-0186, CVE-2010-0187
- CVE-2010-0188, CVE-2010-0277, CVE-2010-0409
- CVE-2010-0420, CVE-2010-0423, CVE-2010-0426
- CVE-2010-0427
SUSE セキュリティ報告: OpenOffice.org (SUSE-SA:2010:017)
- パッケージ: OpenOffice_org
- 報告 ID: SUSE-SA:2010:017
- 日付: 2010年3月16日(火) 15:00:00 +0000
- 該当プロダクト: openSUSE 11.0
- openSUSE 11.1
- openSUSE 11.2
- Novell Linux Desktop 9
- SLE SDK 10 SP2
- SLE SDK 10 SP3
- SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP2
- SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP3
- SLE 11
- SLED 11
- Novell Edition of OpenOffice.org for Windows
統計情報
括弧内の数字は先週と比較しての増減を表しています。
opensuse.org
交流
lists.opensuse.org 管理下の全メーリングリスト登録者数合計は延べ 37280 (+12) 名です。
openSUSE フォーラム の登録ユーザ数は 43662 (+333) 名 - 最大同時オンライン数は 30559 名で、2010年1月8日 14:06 のことでした。
貢献者
ユーザ名簿に登録している 11486 (+72) 名のうち、4437 (+27) 名が基本方針(Guiding Principles)の支持を表明しています。評議会(Board)は、395 (+0) 名のメンバー(Member)を承認しています。
ビルド・サービス
ビルド・サービスは現在 11574 (+162) プロジェクト、91996 (+178) パッケージ、20553 (+430) リポジトリをホストしており、21979 (+114) 名の承認済みユーザが利用しています。
openFATE
openSUSE 11.3 に向けての機能追加リクエストの統計は以下の通りです。
- 総数: 563 (+10)
- 未確認: 343 (+10)
- 新規: 10 (+0)
- 評価中: 98 (-3)
- 候補: 4 (+0)
- 完了: 28 (+1)
- 不採用: 61 (+2)
- 重複: 19 (+0)
Bugzilla
今週の openSUSE プロジェクト関連の登録数は以下の通りです:
- オープンな報告の総数: 4922 (+17)
- Blocker(最重要課題): 3 (+0)
- Critical(緊急): 261 (+7)
- Major(重要): 872 (-6)
- Normal(普通): 2804 (+23)
- Minor(影響度の小さい問題) 399 (-2)
- Enhancements(機能強化の要望): 583 (-5)
- Bugzilla レポートの詳細 – バグ・レポートの登録 – バグ・レポートについての FAQ
翻訳(ローカライゼーション)
- 日次の翻訳アップデート状況はopenSUSE ローカライゼーション・ポータルで確認することができます。
- Trunk トップリスト – ローカライゼーション・ガイド
耳で聞く openSUSE
- openSUSE ウィークリー・ニュースのドイツ語版をライブ・ストリームまたはポッドキャストで聴取することができます。http://blog.radiotux.de より聴取またはダウンロードしてください。
フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう
もし openSUSE ウィークリー・ニュースの編集/翻訳にお手伝いいただけるようでしたら opensuse-marketing@opensuse.org 宛てにメールを送ってください(事前にメーリングリストへの 登録 が必要となります)。 あるいは、irc.freenode.net 上の #opensuse-newsletter チャンネルに参加していただくことも可能です。
クレジット
- Sascha Manns (編集長)
- Jan-Simon Möller (副編集長、英語版ニュースレター担当)
- Sebastian Schöbinger (『Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)』セクション担当)
- Satoru Matsumoto (編集室、日本語翻訳ページ作成)
- Carl Fletcher (英語版ニュースレター担当、『openSUSE フォーラム』担当)
- Thomas Hofstätter (イベント & ミーティング情報担当)
- Naruhiko Ogasawara(日本語翻訳)
- Ko Kazaana(日本語翻訳)
- Masahiko Hashimoto(日本語翻訳)