openSUSE:Tumbleweed インストール
目次
概要
openSUSE Tumbleweed はインストールイメージをダウンロードしてインストールし、何もない状態から始めることもできるほか、安定版のリリースからアップグレードしてインストールすることもできます。
何もない状態からのインストール
下記のリンクから最新の Tumbleweed ISO をダウンロードし、 DVD または USB メモリに [[SDB:Live_USB_stick|ImageWriter] などで書き込んでから、システムを再起動して書き込んだメディアから起動してください。
インストール ISO - インストールおよびアップグレード向けに推奨
既存のインストール環境からアップグレードを行ないたい場合は、 DVD をお使いください。将来のインストール作業で DVD を再利用することができるほか、何らかの問題が発生して起動しなくなってしまったシステムを救出 (レスキュー) する際にも利用できるためです。
ライブ CD/レスキュー CD - インストールには非推奨 - アップグレードは不可
警告!
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'ライブ CD やレスキュー CD は既存のインストール環境をアップグレードする際には利用できません。 |
アップグレード
リリース版から Tumbleweed に移行するには、下記の 2 つの作業を実施する必要があります:
- Tumbleweed を指し示すようにリポジトリを変更する
- zypper dup を実行してすべてのパッケージをアップグレードする
リポジトリ
まずは既存のリポジトリを削除するところから、作業が始まります:
mkdir /etc/zypp/repos.d/old mv /etc/zypp/repos.d/*.repo /etc/zypp/repos.d/old
リポジトリを削除したら、下記のコマンドでリポジトリを追加します:
zypper ar -f -c http://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/oss repo-oss zypper ar -f -c http://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/non-oss repo-non-oss zypper ar -f -c http://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/debug repo-debug
必要であれば、ソースパッケージ用のリポジトリも追加します。通常は OBS を使用するので、追加は不要です:
zypper ar -f -d -c http://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/src-oss repo-src-oss zypper ar -f -d -c http://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/src-non-oss repo-src-non-oss
追加作業後は、下記のようなリポジトリの一覧になるはずです:
# zypper lr -u # | 別名 | 名前 | 有効 | 更新 | URI --+-------------------+-------------------+------------+----------+-------------------------------------------------------- 1 | repo-debug | repo-debug | はい (Y) | はい (Y) | http://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/debug 2 | repo-non-oss | repo-non-oss | はい (Y) | はい (Y) | http://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/non-oss 3 | repo-oss | repo-oss | はい (Y) | はい (Y) | http://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/oss 4 | repo-src-non-oss | repo-src-non-oss | いいえ (N) | はい (Y) | http://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/src-non-oss 5 | repo-src-oss | repo-src-oss | いいえ (N) | はい (Y) | http://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/src-oss
アップグレードの実行
リポジトリの設定が完了したら、あとは zypper dup を実行してアップグレードを行ないます。
zypper dup
警告!
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screen コマンドのセッション内で zypper dup を実行するなどして、 X.org のプロセスが落ちてしまっても処理が継続できるようにしておくとよいでしょう。 |
この処理にはしばらく時間がかかります。コーヒーでも飲んで待ってから、ローリングリリースの世界でお楽しみください。