openSUSE:Build Service アプライアンス

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Open Build Service をインストールするにあたって、お勧めの方法はアプライアンスを使用することです。このアプライアンスの中には openSUSE ディストリビューションとともに OBS で必要なコンポーネントが含まれていて、物理マシンまたは仮想マシンのどちらでも動作するようになっています。

準備

OBS アプライアンスをマシンに配置する準備を行なうにあたって、最も良い方法は "OBS" という名前の LVM ボリュームグループを作成する方法です。このボリュームグループは、 OBS サーバコンポーネントではデータを保存する場所として、 OBS ワーカーではルートファイルシステムやスワップ、キャッシュとして使用されるため、できる限り大きな領域にしておくことをお勧めします。

pvcreate /dev/sdX1
vgcreate "OBS" /dev/sdX1


サーバのインストール

OBS サーバイメージには、最新の openSUSE ディストリビューションのほか、インストール済みかつ設定済みの OBS のバックエンドと API 、および Web フロントエンドとワーカーが含まれています。

システムは初回の起動時にハードウエアの準備を行なうほか、 DHCP 経由で IP アドレスの設定と DNS の設定を行ないます。その後、 "OBS" という名称の LVM ボリュームグループを検索し、ワーカーのためのルートファイルシステムとスワップ、キャッシュに必要な論理ボリュームを設定します。また、このボリュームグループに "server" という論理ボリュームがあれば、サーバで使用するためのデータパーティションとして使用します。

インストールイメージ

下記のインストールイメージを利用して起動すると、イメージの配置先のブロックデバイスを選択することのできる基本的な機能のみのインストーラを起動することができます:

http://download.opensuse.org/repositories/OBS:/Server:/2.6/images/iso/obs-server.x86_64.install.iso

上記は USB メモリに書き込むことができますので、書き込んだあとそこから起動してください。

cat obs-server.x86_64.install.iso > /dev/sdX


Process-stop.png
警告!
上記で、 /dev/sdX は USB メモリのデバイスを示しています。 /dev/sda1 のように、現在起動中のオペレーティングシステムが利用している領域を指定したりしてはなりません。
Process-stop.png
警告!
デバイスを間違って指定してしまうと、指定した先にもともとあったデータは上書きされ、復旧できなくなります。あらかじめご注意ください!


VirtualBox/VMWARE

VirtualBox や VMwware の場合は、設定ファイル (.vmx) とディスクイメージ (.vmdk) を提供しています。 VMware workstation/player や VirtualBox から設定を読み込んでお使いください:

http://download.opensuse.org/repositories/OBS:/Server:/2.6/images/obs-server.x86_64.vmx

http://download.opensuse.org/repositories/OBS:/Server:/2.6/images/obs-server.x86_64.vmdk

KVM/QEMU

QEMU/KVM の場合は、 qcow 形式のディスクイメージが用意されています:

http://download.opensuse.org/repositories/OBS:/Server:/2.6/images/obs-server.x86_64.qcow2

生ディスクイメージ

ブロックデバイスに直接書き込んで使用したい場合は、ファイルシステムイメージ (.raw) をお使いください:

http://download.opensuse.org/repositories/OBS:/Server:/2.6/images/obs-server.x86_64.raw.xz

xzcat obs-server.x86_64.raw.xz > /dev/sdX


Process-stop.png
警告!
上記で、 /dev/sdX は書き込み先のブロックデバイスを示しています。 /dev/sda1 のように、現在起動中のオペレーティングシステムが利用している領域を指定したりしてはなりません。
Process-stop.png
警告!
デバイスを間違って指定してしまうと、指定した先にもともとあったデータは上書きされ、復旧できなくなります。あらかじめご注意ください!


ワーカーのインストール

最新の openSUSE ディストリビューションと OBS ワーカーコンポーネントだけを含むイメージも用意されています。このイメージ内にあるシステムは、初回の起動時にハードウエアの設定を行ない、 DHCP 経由で IP アドレスと DNS の設定を取得して、 SLP で OBS サーバを検索します。また、このイメージは起動時に "OBS" という名前の LVM ボリュームグループを検索して、ワーカー用のルートファイルシステムやスワップ、キャッシュなどの構造を作成します。

生ディスクイメージ

ブロックデバイスに直接書き込んで、 KVM や QEMU から使用したい場合は、ファイルシステムイメージ (.raw) をお使いください:

http://download.opensuse.org/repositories/OBS:/Server:/2.6/images/obs-worker.x86_64.raw.xz

更新

上記までに紹介したイメージは、いずれもリポジトリの設定が正しく行なわれているものであるため、 YaST や zypper などのシステムツールで任意に更新することができるようになっています。 更新にあたって、もう 1 つの方法は、イメージ全体を入れ替える方法があります。イメージ全体を入れ替えるにあたっては、データディレクトリ (/srv/obs) を別のストレージ (LVM ボリュームやパーティションなど) に配置する必要があることに注意してください。そうでない場合、従来のデータは削除されてしまいます。