MySQL 5.1 パッケージについての注意点
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MySQL 5.1 パッケージには、注意しておくべきいくつかの変更点があります。
これらのうちのほとんどは以前のバージョンからのアップグレード時にのみ影響があるもので、
お使いの設定に何らかの変更を加える必要があるものです。
1) プラグイン:
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MySQL 5.1 での新機能のうちの 1 つがプラグインへの対応です。いくつかのストレージ
エンジンが同梱されています。下記のようなプラグインを使用することができます:
- archive
- blackhole
- federated
- example
InnoDB は今もなお MySQL の内部パートとしてコンパイルされています。バージョン
5.0 からのアップグレード、または今回はじめて MySQL 5.1 をインストールする環境の
場合は、既定で全てのプラグインが有効に設定されていますので、後からそれらを
無効化することができます (http://dev.mysql.com/doc/refman/5.1/ja/uninstall-plugin.html
をお読みください) 。.
この変更により、 my.cnf ファイルを手動で変更した場合は skip-federated オプションを
取り除く必要があります。従来のバージョンの MySQL では既定で設定されていたものです。
2) ファイルの配置:
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ファイル配置についてもいくつかの変更が行なわれています。これらのうちの多くは
既定の設定ファイル内で行なわれているため、何らかの問題に直面した場合で
/etc/my.cnf に対して手動での変更を行なっている場合は、 /etc/my.cnf.rpmnew
ファイルを参照して書き換えてください。
ファイル配置の変更点:
- MySQL ソケットファイルとプロセス ID ファイルは、既定では /var/lib/mysql から
もっとわかりやすい場所 ( /var/run/mysql ) に移動しました。
- MySQL ログファイルは /var/log/mysql 以下に保存されるようになりました。
3) BerkeleyDB:
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MySQL では BerkeleyDB のストレージエンジンが利用できなくなりました。こちらに
ついて後から修正することはできませんので、 **アップグレードの前に** あらかじめ
お使いのデータを別のストレージエンジンに移行してください。下記のようなコマンドで
ストレージエンジンを移行することができます:
ALTER TABLE foo ENGINE = INNODB;
4) MySQL アップグレードログ
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MySQL の自動データベースアップグレードで表示されたメッセージを見失ってしまった
場合は、下記のファイルから読み直すことができます。
/var/log/mysql/mysqld-upgrade.log