openSUSE Weekly News/171

移動先: 案内, 検索






更新状況

ディストリビューション


チームレポート

Build Service チーム

OWN-oxygen-Build-Service.png

Adrian Schröter: OBS 2.2.72 リリース - デフォルトで Apache & SSL に切り替え

  • 着々と進化を続ける openSUSE Build Service (OBS) ですが、現在は 2.3 に向けての開発が進行中です。ウェブ UI を提供していた HTTP サーバ部分、これまでは実は Apache ではなかったということ、ご存知だったでしょうか?

"OBS 2.3 に向けての新たなアルファリリースとなる OBS 2.2.72 をつい先ほどリリースいたしました。これまでのアルファリリースと比較して最も目立った変更点は、Apache に切り替えたことです。変更を選んだのにはいくつか理由があります:

  1. デフォルトの httpd をちゃんとメンテナンスされているものベースに戻す
  2. mod_rails (Passenger) を使うとこれまでの静的な設定よりも融通が効くようになる
  3. 追加モジュールによって最適化することができる (詳しくは後述)

API サーバによる無効で偶発的な空のリプライが返ってきていた等のいくつかのバグも、この切り替えにより解決したものと思います。 (...)" (注:1)


Build Service 統計情報


GNOME チーム

GNOME-foot.jpg

Nelson Marques: fcrozat による GNOME3 の ISO と ATI Radeon ドライバー… とりあえず修正!

"ここしばらく、GNOME3 と gnome-shell をチェックアウトしたいと思っていました… 私が今使っているチップセットは ATI M92 RV710 で、プロプライエタリなドライバーを使ったときの発熱状態はほぼ期待通りだったのに対し、オープンソースの radeon ドライバーだと flgrx と比較してノートパソコンはかなり発熱してしまいます。でも、画面上部にある「アクティビティ」バーを固めてしまうほどなので、当面 fglrx を選択するというのは考えにくいですね… そして ATI がドライバーを修正するまでは、GNOME3 / gnome-shell と相性がいい標準の radeon drm ドライバーを使うしかないのではないかと思います。

みんなに関係してくる重要なことは、KMS が有効化されるということ、ピリオド、お終い。そしてこれにより… 電源管理について二つの選択肢ができたということになります:

  1. 動的で頻繁な切り替え (私の環境だとうまく機能しません);
  2. プロファイルを元にした頻繁な切り替え (これは期待通り);

「プロファイルを元にした頻繁な切り替え」とした場合は、以下の5つのプロファイルが使えることになります:

  • “デフォルト”にするとデフォルトのクロック周波数での稼働となり、電源状態を変更しません。これが既定の挙動になります。
  • “自動”にすると、電池で稼動しているかどうかに応じて“中”と“高”の間の電気使用状態が選択されるようになります。モニターの dprm がオフ状態になると“低”となります。
  • “低”にすると常時 GPU を低パワーで使うようになります。“低”にすると一部のノートパソコンでは問題が起こる可能性もありますのでご注意を; 自動にしたとき、ディスプレイが消えているときのみ“低”となるのはこれが理由です。
  • “中”にすると、GPU は常時“中”程度の電気使用状態となります。モニターの drpm がオフ状態になると“低”に変わります。
  • “高”にすると GPU は常時“高”程度の電気使用状態となります。モニターの drpm がオフ状態になると“低”に変わります。 (...)"



Vincent Untz: gnome-panel の終焉、gnome-panel 万歳!

  • KDE が 3.x から 4.x に切り替わった際、少なからぬユーザが拒否反応を示したことはまだ記憶に新しいところですよね。今回久々にメジャーバージョンアップした GNOME についても、やはりそういったことが起こる懸念はあるわけです。GNOME の開発者たちは、ユーザがスムーズに GNOME 3 に移行できるよう、これまでと同じような使い勝手の UI を用意してくれたようです。

"GNOME 3 では、皆さんには GNOME Shell をベースにした新しいインターフェイスを使っていただきたい (少なくとも数日は使い続けてもらいたい、そうすればきっと病みつきになると思います) と切に願っています。もっとも、(例えば使っているハードウェアが運悪く対応していないなどの理由で) 皆さん全員が GNOME Shell を使うことができなかったり、GNOME 2 が提供していたインターフェイスに近いものを使い続けたいという方もいらっしゃることでしょう。このために、フォールバックモードも用意してあるのです。

確かに、フォールバックモードはデザインの観点からは我々が目指しているものではないのですが、だからといってないがしろにしているということではありません。実際、3.0 での見栄えもなかなかのもので、私としては、GNOME 3 でいろいろ変わったことが気に入らないと食わず嫌いでいるよりはこれを使ってでもとにかく一歩前してみることをお勧めしたいと思っています。システム設定のシステム情報パネルから、GNOME でこのフォールバックモードを常時使用するように設定することができるようになっています: (...)" (注:4)


openFATE チーム

Logo-fate.png

支持を集めているフィーチャーリクエスト

  • 以下は、多くの賛同を集めているものの担当者が決まっていないフィーチャー (訳注: 機能の実装、追加、改変要望) です。実装を担当してくださる方を募集中です。

ダウンロードとインストールを分離 (得票数: 346)

"パッケージのダウンロードとインストールが並行して行えるようになれば、ネットワークインストールがより改善されると思います。"

起動中のスプラッシュ用に Plymouth を使う (得票数: 181)

"初めて Plymouth のことを聞いた時からこれを openFATE にリクエストしようと思ってましたが、この話を読んでますます、採用した方がいいと思うようになりました。
「起動プロセス中に起こるチラつきやモードの切り替えは全て、全体的な印象を損なうものです」という出だしで始まる Ray のコメントは特に興味深いものです。
ここで「デフォルトで GRUB を見せないようにする」という要望もまとめて論じてしまってもいいでしょうか?"

SaX2 の代替ツールを (得票数: 124)

"自動設定で適切なモニタ/キーボード/マウスが見つけられなかったときの安全策として、11.3 には SaX2 の代替ツールが必要です。 (...)"

GRUB v2 へアップデート (得票数: 114)

"GRUB 0.97 に対するバグ修正や追加機能を開発しても、もう GRUB 2 を使うからという理由でアップストリームプロジェクトには受け入れてもらえなくなってしまっています。ディストリビューションを開発するコミュニティの間ではブートローダーの切り替えには抵抗があるようですが、もはやこの膠着状態が解消する見込みはなさそうです。コード自体は綺麗だとも言えませんし、しっかりメンテナンスされているとも言えません。何か新しい機能を追加しようと思ったら、あらゆる実行時の制限をなんとか迂回したとしても、ちゃんと機能するかどうか分からない何段階もの手順を踏まなければいけなくなります。例えば、ファイルシステムの実装はメモリ管理に使える静的なバッファを持ちます。このサイズはたったの 32k です。複雑なファイルシステム、あるいはシンプルなジャーナリングファイルシステムであっても、扱う場合には問題が起こってしまいます (Reiserfs でバグをロードするのが全然終わらないといったようなケース)。というのも、ジャーナルのためにブロックマッピングを行うのに十分なメモリーが割り当てられておらず、メタデータを読み込むごとにいちいちスキャンしなければいけなくなってしまうからです。(本当に、もう。) (...)"

Popularity contest (人気投票) (得票数: 94)

"ユーザに好まれ、良く使われているパッケージについてのフィードバックが必要です。Debian には既に Popularity contest (popcon) という名前のツールが用意されています。

  • popcon を再利用することで、Debian 及び Ubuntu と直接的に比較した結果を見ることができる
  • パッケージャーチームはパッケージをどうしていくべきか伺い知ることができる
  • YaST で使える見通しの良い設定用ダイアログが必要です
  • opensuse.org 上にサーバインフラストラクチャーが必要です (いくつか個人情報絡みの問題があります。詳しくは Debian の FAQ をご覧ください)"



先週挙げられた新規フィーチャーリクエスト

  • 以下は、 先週新たに挙げられたフィーチャーです。気になるものがあったらどうぞ投票、コメントお願いします。

sshguard を強化する

"security リポジトリにある sshguard パッケージを、独立した一つのファイルに chain を保存して SuSEfirewall2 で扱えるように改良すべきです。そうできるようにしたら、Factory に採用しましょう。

Ludwig による記述から引用: 「SuSEfirewall2 は、呼び出される度にすべてのルールをまっさらにしたうえで、一からルールを書き直していきます。なので、別途書き加えられているルールは失われてしまいます。もし独自のルールを追加したいなら、FW_CUSTOMRULES にスクリプトを登録して SuSEfirewall2 に呼び出させることも可能ではありますが。」"

新しいインストールメソッド

"システムが稼働中でもインストールできるようにしましょう。11.4 リリースで改めて感じたのですが、CD/USB で起動するために一度シャットダウンして、ファイルがコピーされる間システムを使うことができないなんて馬鹿げていると思うんです。

システムを稼働したままインストールが始められるようにすべきです。このインストールで必要なファイルを全てどこかのパーティションにコピーし、通常の設定作業を済ませ、GRUB にエントリーを書き加えるようにしておくのです。で、次回再起動すると新たにインストールされたものを選んで起動できるようにして、初回起動時に、初期インストール中に設定しきれなかったことを完了させるようにする、という寸法です。

「システムを使い続けられる」という利点の他に、こうしておくと他にもいいことが考えられます。CD や USB に書き込むことなくインストールファイルをダウンロードして実行すれば良くなるでしょう。あるいは、例えば openSUSE 12.1 を YaST から入れられるようになるでしょう。

こんな感じでインストールできるようになれば今よりスマートですし、「お気に入り」アプリ (とその設定) をチェックしてインストールしたり、「入れたくない」アプリをインストールしないで済むようになるなどということなどもできるようになるでしょう。"

「ようこそ」ウィンドウでいくつかインストール後のステップを

"SUSEgreeter に簡単なステップを二つ追加してみたらどうだろうかというアイデアが頭に浮かびました。NVIDIA のプロプライエタリなドライバー、マルチメディア用のコーデックが置いてあるリポジトリがありますよね。C++ と libyui を使ってちょっとコードを書いてみました。まともな C++ アプリとしては初めて書くものですので、おかしくても許してくださいね ;)。私のいじった SUSEgreeter は、もし nouveau ドライバーが使われていたら NVIDIA ドライバーを使うように提案してくれます (http://opensuse-community.org/nvidia.ymp をダウンロードして実行します)。マルチメディアについても同様に、「codec」が名前に含まれているパッケージがインストールされているかどうか zypper で検索し、もしインストールされていないようなら 1-クリックマルチメディアインストーラをダウンロードしてくれます (KDE を使っているかどうかも見分けてくれます)。ご意見いただけると嬉しいです。私の作ったアプリをそのまま採用していただかなくても、どなたかがオリジナルの SUSEgreeter にこの要素を追加してくだされば結構です。ソースはこちらからダウンロードできるようになっていて、i586 用にコンパイルしてある RPM はこちらに置いてあります。 見た目は以下のような感じになります:
http://img.susepaste.org/56507867

最後に一言: 私のバージョンは SUSEGreeter (G が大文字)ですから、オリジナルのものと共存可能です。

(ところで: 「Show this window at startup (このウィンドウをスタートアップ時に表示する)」を選ばなかった場合、再度立ち上げたいと思ったら ~/.config/SUSEGreeter を削除してください)"

次期 openSUSE リリースに Cacti を取り入れる

"Cacti [1] を次期 openSUSE に採用できないでしょうか。設定済みですぐに使えるモニタリングツールが欲しいということでのお願いです。構築済みの RPM は [2] にあります。 設定すると、このツールはデバイスを見つけてトラフィック、ボリューム/帯域幅をグラフ化して見せてくれます。サンプルスクリーンショットは [3] に。openSUSE での設定情報は [4] にまとめてあります。

[1] http://cacti.net/
サイトより引用 -> Cacti は完璧なネットワークグラフ化ソリューションで、RRDTool のデータストレージ及びグラフ機能のパワーを利用すべくデザインされています。Cacti はそのまま追加で手を加えること泣く迅速に情報を収集し、進化したグラフのテンプレート、複数のデータ収集メソッド、ユーザ管理機能を提供します。これらの機能は全て直感的かつ使い易いインターフェイスにまとめられ、小規模 LAN から何百ものデバイスで構成される複雑なネットワークまで、あらゆる環境で使えるようになっています。
[2] 構築済み RPM -> http://download.opensuse.org/repositories/home:/worldcitizen/openSUSE_11.4/noarch/
[3] サンプルスクリーンショット:
- http://cacti.kernel.org/graph_view.php?action=tree&tree_id=2
- http://cacti.kernel.org/graph_view.php?action=tree&tree_id=3
[4] openSUSE 用の設定情報:
http://en.opensuse.org/Cacti "

アプリを残しつつスナップショットを取ったりそこからリカバリできる機能を

"こちらのショットをご覧ください。
openSUSE 12.1/12.2 にこんな感じのリカバリ機能を持たせることができたらいいですよね。また、こういう感じにできれば openSUSE に他のどの Linux ディストリビューションあるいは Mac OS X にもない強みを加えることができるでしょう (Windows は間もなくこの機能を実装するようです...)。
これな、ユーザにとっても嬉しい機能となるでしょう。うっかり設定ファイルを削除し、ゴミ箱も空にしてしまったとしても、簡単にシステムをリセットして元の状態に戻せるだけじゃなく、個人で集めた写真、音楽、メール、文書やコードファイルなどもレスキューできるようにします。
こんな感じにできたらすごいと思いませんか?
でも、C や C++ の知識が乏しい私一人では、こういったビッグプロジェクトを達成することは不可能です。

Novell/SUSE、そしてコミュニティには素晴らしいプログラマがたくさんいますよね。なので、次期 openSUSE リリースにこのナイスな機能を盛り込んでもらえたらうれしいです!"

openFATE 登録フィーチャー統計情報

  • openSUSE 11.4 を対象として openFATE に挙げられている機能追加リクエストの統計情報についてはこちらをご覧ください。



Testing チーム

Suse Box.png

Larry Finger: 週刊ニュース4月16日号

"Testing コアチームは4月11日(月)17:00 UTC からいつもの IRC チャンネルでミーティングを行いました。

4月2日(土)のオープン・バグ・デーについては参加人数が伸びなかった理由、バグの処理の意味、まだオープンのままのバグについて話し合いました。ディストリビューションのバグ分類/リリース対比表についてはこちらの表をご参照ください。膨大な数のバグをクローズしたとはいえ、まだ 10.0 対象のバグが7つ、10.1 対象のバグが14、10.3 対象のものが46個オープンのまま残ってしまっています。10.2 対象のバグはすべてクローズしました。

次に話し合ったのは、11.4 のテストサイクルで良かった点と悪かった点です。そして、最終的な製品の質をもっと良くするにはどうしたらいいかを考えました。この点については、12.1 の開発サイクル中にも再度話し合ってみたいと思っています。

次回のミーティングは5月9日の17:00 UTC からです。このミーティングは 12.1 M1 のリリースを受けてのものとなります。"


翻訳 (Translation) チーム

Icon-localize.png

翻訳(ローカライゼーション)


Tumbleweed チーム

Tumbleweed.png

Greg Kroah-Hartman: 2011年4月9日付 openSUSE Tumbleweed 進捗状況

  • カーネルハッカーとしても著名な Greg K-H が中心となって進めている openSUSE の「ローリング・リリース」版、Tunbleweed プロジェクト。この先が楽しみなプロジェクトですが、決して「安定版」という位置付けではありませんので、お使いの際はご注意願います。

"openSUSE:Tumbleweed リポジトリの最近の動きについて簡単にご報告します:

  • カーネルが 2.6.38 リリースレベルになりました
  • 多くのマルチメディアパッケージとライブラリが Factory レベルにアップデートされました
  • Banshee 2 がリポジトリに入りました
  • LibreOffice 3.3.2 がリポジトリに入りました
  • openSUSE GNOME 開発陣が GNOME3.0 をリリースしたら、openSUSE:Tumbleweed にも追加しようと考えています。現時点ではテスト用のリポジトリでうまくビルドできているようですが、「準備 OK」となるまでにはまだ何週間かかかりそうです。 (...)" (注:1)


Weekly News チーム

Icon-weeklynews.png

Sascha Manns: ドイツ語版 openSUSE Podcast リニューアル

"新しいドイツ語 Podcast を始めました。お聞きになりたい場合は、以下の二つの方法があります。

  1. こちらからダウンロード、もしくは
  2. 以下のフィードを追加: http://feeds.feedburner.com/SaigkillsOpensuseWeeklyPodcast

お楽しみください。 :-)" (注:2) (注:3)


コミュニティ内での出来事

Icon-project.png

Bruno Friedmann: GNOME 3 リリース記念パーティー @ チューリッヒのご報告

"金曜日の午後 (3時から7時)、ETHZ の F26.3 号室に20名ほどのグループが集結しました。GNOME 3 のリリースパーティーのために集まったのです。もっとたくさん集まるかな、と思ってはいたのですが、ポカポカ陽気だったのとチューリッヒでは月曜もお休みの連休だったこともあり、長い冬を室内で過ごしていた人々はややもすると屋外での活動に心惹かれてしまっていたようです。:-)

会では、Marcus Moeller が良い点悪い点 (まだ完成していない機能とか、意見の分かれる機能とか) ひっくるめて GNOME 3 全体について突っ込んだ解説をしてくれました。

その後は、機能についてとか、Unity/Ubuntu/GNOME 周りでこれからどんなことが起こるだろうか、といったことについてのトークがいくつかありました。

私自身は、ちょっと遅ればせながら openSUSE プロジェクトについて、OBS や SUSE Studio をいったスーパークールはツールについてのプレゼンをしました。
持ち時間は15分だったのですが、話してくれと頼まれたのは火曜日の夜だったんですよ! やってみたら、OBS と SUSE Studio のデモで30分以上時間を費やしてしまいました。とっても楽しかったです。 (...)"

イベント & ミーティング

終了分:



コミュニケーションチャンネル


貢献者


新規/更新アプリケーション @ openSUSE

OWN-oxygen-New-Updated-Applications.png
  • 最近更新されたパッケージ情報については以下をご参照ください:


ゲーム情報

Games.png

  • このコーナーでは、Linux で遊べる様々なゲーム & games リポジトリ更新情報等をご紹介します。

MakeUseOf/Tim Brookes: OpenBVE – Windows、Mac、Linux で遊べるフリーな列車シミュレーター

  • 洋の東西を問わず「鉄っちゃん」は存在するようで…。いわゆる『電車で Go !』タイプのシミュレーションゲームのご紹介です。

"子供のころ電車のオモチャで遊んだことを懐かしく思い出すことはありませんか? もしかしたら大人になった今でも、屋根裏部屋の隠れ家で時刻表開いて、キングス・クロスからは 12.23km だ (訳注: ロンドンまでの路線距離のようです) なんてやってたりしますでしょうか?

販売されているゲームとしてはいくつかあるものの、フリーなゲームの中から見つけようと思うと、本格的な列車シミューレーターは少ないものです。OpenTTD のようなゲームでは公共交通機関を操ったりできるのですが、運転席に座って運転するような遊び方はできません。ということで、OpenBVE の出番です!

3D で、運転手目線で遊べる列車シミュレーションゲームってないかな、とお探しでしたら、以下を読み進めてみてください。 (...)" (注:1)


セキュリティアップデート

Logo-SecurityUpdates.png

完全版のセキュリティ報告が読みたい場合、あるいは報告がリリースされたらできるだけ早く報せを受け取りたい場合は openSUSE セキュリティ・アナウンスメーリングリストを参照してください。

SUSE セキュリティ報告: xorg-x11 (SUSE-SA:2011:016)

"パッケージ: xorg-x11
報告 ID: SUSE-SA:2011:016
日付: 2011年4月13日(水) 12:00:00 +0000
影響を受けるプロダクト: openSUSE 11.2、openSUSE 11.3、openSUSE 11.4、SUSE SLES 9、Open Enterprise Server、Novell Linux POS 9、SLE SDK 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3、SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP1、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1、SUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP4、SLE SDK 10 SP4、SUSE Linux Enterprise Server 10 SP4
脆弱性タイプ: リモートからのコード実行
CVSS v2 基本値: 9.3 (AV:N/AC:M/Au:N/C:C/I:C/A:C)
SUSE デフォルトのパッケージか否か: Yes
クロス・レファレンス: CVE-2011-0465
(...)"


カーネルレビュー

Tux.svg.png

  • コミュニティ内外からの Linux カーネル関連ニュースです。

h-online/Thorsten Leemhuis: Kernel Log: 2.6.39 の新機能 (パート 1) – ネットワークドライバーとインフラストラクチャー

"ipset のサポートによりファイアウォールの構築が容易になりました。というのは特定の IP アドレスをブロックするためにただ一つだけのテーブルを編集すればよくなったからです。WLAN チップ向けドライバーについては、Ralink と Realtek が積極的に Linux カーネルドライバーの開発に関与し始めたことで大きく状況が進展しつつあります。 (...)" (注:2)

Linus Torvalds: Linux 2.6.39-rc3

  • Linus Tovards による Linux 2.6.39-rc3 のリリース通知です。-rc3 という段階にしては珍しい、静かな一週間であり、2.6.39 リリースサイクル自体が大きな革命的な変化はない、静かなものになるだろうというのが彼の予想のようです。

Greg Kroah-Hartman: Linux 2.6.38.3

  • 安定版カーネルのリリース担当 Greg K-H からの、最新安定版カーネルである .38 系のアップデート、2.6.38.3 のリリース通知です。.38 系を利用しているユーザーはすべてアップデートすべきとのことです。詳しい変更点は原文を参照ください。

Rares Aioanei: カーネル週刊ニュース – 2011年4月16日号

  • 今週のカーネル週刊ニュースは、.39 が「静かなリリースサイクル」であることを受けて、大きな変更というよりバグ修正の列挙となっています。Takashi Iwai さんのサウンド関係の修正、また David Miller によるネットワーク関係の細かな修正の一覧などなどです。その他もこれといって大きなニュースはない、全体的に「静かな」一週間だったと言えるでしょう。


Tips and Tricks(ヒントや「使える」小技集)

OWN-oxygen-Tips-and-Tricks.png

デスクトップユーザ向け

Masim Sugianto: openSUSE でマルチブートシステム : openSUSE、Fedora、LinuxMint、Ubuntu

  • 自分で OSS の開発に携わっていたりする関係で色んなディストリビューションをつまみ食いしたり、あるいは Windows や Mac OS X のようなプロプライエタリな OS と使い分けが必要だったり、そういうことはありますね。もちろん仮想化ソリューションは急速に使いやすくなっていますが、それでもマルチブート環境の方が好ましいときもあるでしょう。この記事の筆者もマルチブート派。今はディストリビューションによって GRUB Legacy (openSUSE 11.4 はこちらですね) と GRUB2 が分かれている過渡期ですから、その混在環境を作るこの記事はマルチブート派のみなさんには参考になるでしょう。

EVERYDAYLHT.com: openSUSE 11.4 でのフォントのヒンティング

  • フォントヒンティングとはスケーラブルフォントを解像度が低いデバイス (主にディスプレイ) に描画するときにスムージング処理を行い、見た目を向上させるものです。この処理の一部は特許の保護下にあったので、openSUSE 11.4 の TrueType を扱うライブラリである freetype2 はこの機能を無効にされて出荷されていますが、つい最近この特許は期限切れを迎えました。そこで freetype2 を入れ替えることでフォントヒンティングを有効にする方法が紹介されています。なお、この記事には 11.3 でのやり方へのリンクもありますので、まだ 11.3 の方はそちらをご覧あれ。

Packt Publishing/Juan Manuel Ferreyra: GIMP 2.6 で素晴らしいテキスト・フォント効果を作る方法

  • GIMP は非常に多機能なソフトですが、それだけにある程度の学習を必要とします。そして一度学んでしまえば、ビジュアルインパクトのある画像をカンタンに作ることができるのです。この記事ではフォントのインストールと、ロゴデザインに今すぐ使える数々のエフェクトを説明しています。

David Schlesinger: Facebook アプリの設定や削除: 方法はこちら

  • 皆様 Facebook はお使いでしょうか。Facebook の魅力の一つにさまざまなアプリがあるわけですが、この記事の筆者が「Facebook は (中略) そのなかでできることを可能なかぎり難しくするという革命をしているように見えます」と皮肉るように、一度追加したアプリを設定したり、削除したりというやり方がなかなか探せなかったりします。そこでこの記事。英語 UI ではありますがスクリーンショットを豊富に入れて、アプリの設定画面へ行く方法を説明しています。たまには自分がどんなアプリを使っているか、見直してみるといいかもですよ。ただし、筆者の意見は「すべてのアプリの削除を強く推奨します」だそうですが :-P

コマンド/スクリプト初心者向け

BashShell.net/mike: 10日で分かる繰り返し構文

  • GUI を使えば非常にめんどうな作業がスクリプトを使えば一瞬でできる、というのはしばしばあることです。bash は Linux においてユーザーに最も身近なスクリプト言語でしょう。このシリーズ記事「10日で分かる繰り返し構文 (10 Days of Loops)」は、ぱっと読める短い記事で bash スクリプトの繰り返し構文について学ぶというものです。英語はカンタンで図も例も豊富で気軽に読めますので、一日一記事などペースを決めて、、ぜひご一読を!

開発者/プログラマ向け

Low Kian Seong: openSUSE で Python パッケージをパッケージングする

  • OBS を使ったパッケージングはとても簡単ではあるものの、時には依存関係などでハマることもありますよね。Python 関連のパッケージを作ろうと思ったとき、役に立つのが py2pack というツール。使い方は至って簡単とのことですので、一度お試しあれ。

Linux.com/Nathan Willis: Weekend Project: Qt アプリのインタフェースを GIMP で作ろう

  • GUI なアプリを開発しようと思うと、機能だけではなくその見た目も重要なファクターとなります。しかし、プログラミングの力量とデザインセンスは必ずしも一致しないもの。Qt アプリを開発していて、洒落たインターフェイスをデザインしたいと思っているそこのあなた、GIMP QML Exporter を使ってみてはいかがでしょうか?

IBM developerWorks/William von Hagen: Mercurial でソースコードを管理する

  • 今やバージョン管理システム (VCS; Version Control System) なしでのソフトウェア開発は考えられませんよね。特に今では、ネットワークを介した大規模開発に向いた分散リポジトリ型のシステムが注目されています。Linux カーネルで採用されている Git も有名ですが、Mozilla や NetBeans、Python の開発に利用されている Mercurial もまた、著名な分散VCSの一つです。本記事は Mercurial の歴史、特徴、そして基本操作のカンタンなチュートリアルからなっています。もし分散VCSそのものの経験がないならよい入門記事ですし、今は Mercurial を使う予定がない方も、選択の余地を広げておくことはよいことだと思いますよ。

システム管理者向け

Unixmen/M. Zinoune: Linux デスクトップ・サーバを安全に保つ九つのベストプラクティス / インストールと設定も含む

"Linux ユーザーが知っておくべき、共通のセキュリティのプラクティスがいくつか存在します。残念ながら、これら「Linux ロゴ要件」にすべての人が対応しているわけではありません。この記事では、使える中では最高のオープンソースツールを最大限に活用することで、ご家庭のPCやサーバーの安全を保証する方法について述べます。

1- ランダムメール送信の踏み台になっていないか調べる:
クラッカーたちはしばしば、スパムメール送信、不正なメッセージのリレーなどの目的で Form Mail のようなメーラーを狙ってくることがあり、それはあなた自身や周囲の人にとってのセキュリティ上のリスクとなり得ます。システムで勝手に走らされていないかどうか、以下のコマンドを使って調べることができます:

find / -name “[Ff]orm[mM]ai*”

CGIeMail も同じような問題を抱えるメーラーです。

find / -name “[Cc]giemai*”

もしこれらが見つかったら、以下を実行してみてください:

chmod a-rwx /path/to/filename

a-rwx = 全ユーザに対して読み取り、書き込み、実行を禁止します
(...)" (注:2)

HowtoForge/Falko Timme: PHP5 (と PHP-FPM)、MySQL サポートの Nginx を openSUSE 11.4 にインストール

  • 先号では LAMP サーバーの構築について取り上げましたが、Web サーバーとしては Apache 以外にもさまざまなものが知られています。今回は Nginx ("engine x" と発音します) で Web アプリケーション・データベースサーバーを構築する方法について紹介されています。

Masim Sugianto: Zimbra Mail Server 6.x.x を Zimbra Mail Server 7.x.x へアップグレード

  • Zimbra は Gmail のような Ajax のクライアントを最初から提供していることを特徴とする強力なメールサーバーです。先月、バージョン 7 がリリースされましたが、たくさんのバグ修正、さらにウィルス・スパムブロックといったセキュリティ強化機能も追加されていますので、Zimbra 6 の管理者はバージョンアップすべきであると、Zimbra によるメールサーバー管理経験が豊富な筆者は述べています。ただし、バージョンアップについては気をつけるべき点がいくつかあるそうです。この記事に従えば、失敗することなくバージョンアップ可能なはず。Zimbra 管理者の皆さんにはとても参考になるでしょう。


Planet SUSE

Logo-PlanetSUSE.png

Thomas Schraitle: Calibre のリポジトリを移動

"皆さんがご存知というわけではないかもしれませんし、ちょっと遅きに失しているかもしれませんが、何はともあれ… home:thomas-schraitle:calibre にあった Calibre リポジトリは Documentation:Tools に移動しました。この変更は、いくつかの内部的な再編成に基づくものです。新しい場所は公式な開発プロジェクトになります。

楽しんでください! :-)"

Sebastian Kügler: KDE UX スプリントに行ってきます。そして Tokamak がやって来ました!

  • このところ KDE 界隈では Plasma Active の話題が熱くなってきているようで、ヨーロッパでは立て続けに関連イベントが開催される模様です。

"関係者のご厚意によりベルリンの中心部に位置するオフィスで開催される KDE UX スプリントに参加するため、木曜日にベルリンへ向けて旅立ちます。そこでは Nuno、Celeste、Hugo 及びその他の仲間と落ち合うことになっていて、計画を練ることになっています。話題はヒューマンインターフェイス、もっと多くのデザイナーを KDE に巻き込んでいくにはどうしたらいいか、そしてもちろん Plasma Active についてとなります。

そこから戻った数日後には、ここナイメーヘンで大騒ぎが始まるでしょう。というのも、Plasma のメンバーたちが Tokamak (訳注: 「制御熱核融合反応実験装置」の意。Plasma に引っ掛けたネーミングでしょう) 集会を開くことになっているからです。ここ、というのは、オランダ (ヨーロッパの西部ですね ;)) の東部ナイメーヘンにある我が家で開催されるからです。Plasma ハッカー仲間が Plasma Active についてのエキサイティングかつ新しいアイデアとコンセプトを引っさげて我が家に来てくれるのをとても楽しみにしています。きっと最高の Tokumak になることでしょう。しかも、話が尽きることはないでしょうね。最初の人が来てから最後の人が帰るまでの間には、なんと12回も夜があるのです。オープンデーを作ってみてもいいね、という話も出ていますので、お近くにお住まいで顔を出してみたいという方がいらっしゃいましたらメールでお知らせください。 (...)" (注:1)


Jos Poortvliet: これからのことなど…

  • コミュニティマネージャーというと一見華やかなポジションに見えますが、ボランティアとは違ってあくまで被雇用者ということになりますから、そこには様々な「やらなければいけないこと」もついてまわり、なかなか思い通りにコトが進まないというジレンマもあるようです。そんなぼやきもまじえつつ、Jos が今後の予定などをしたためています。

"ここ数ヶ月間は非常に忙しかったです - Michael Löffler が去り、AJ が育児休暇で2ヶ月離脱していた間は殺人的な忙しさでした。幸い openSUSE は私抜きでも回ってくれて、いくつかの予定は狂ったものの大事なく予定は進行したと思っています。オーケー、特に内部的な予算のことであれこれ大変で、私の上司にとってもハッピーな期間ではありませんでしたけどね。私もいくつかインタビューを受けたり記事 (LinuxUser 向けのコラムとか) を書いてくれと依頼されたりで大変でした。そして個人的には、いろいろなことが中途半端なままで止まってしまっていてあまり嬉しい状態ではなくなっています。 (...)" (注:3)


Thomas Thym: 意味のある貢献とは

  • ここ最近、「...すべきだ。ただし、自分以外の誰かが」という人間がやたらとはびこってきてはいないでしょうか。自分自身がそうならないための自戒としても、このエッセイは心して読んでおきたいところです。自分がどのタイプに分類されるか、見つめ直してみたいですね。

"ここ数日の間に、Planet KDE と Planet SUSE に二つの投稿が上がっているのを読みました。どちらも (私には) あまり馴染みのないコントリビューターからのもので、プロジェクトに協力していきたいという意志を示してくれている内容でした。ところが、コミュニティの反応は彼らが想像していたよりも冷めたものでした。いったいどういうことでしょう?

コントリビューター候補の3タイプ
昨年の Akademy での発表資料より抜粋。

"Krogh、Spaeth、Lakhani による、メーリングリストにおけるコントリビューター候補の性格分析。その結果、三つのタイプに分類できるとのことです。
まず行動から入る問題解決者: 彼らはプログラムを使い、バグを見つけ、解決策を探します。メーリングリストへの初投稿で彼らはパッチを投げてきます。こういった人たちはコミュニティにとって貴重な人材となり、長きにわたる貢献者となっていくことが多い。
待ち受けボランティア: このグループは自分たちの能力をコミュニティに示した上で何か仕事が割り当てられるのを待ちます。一般的にこのタイプはあまり能動的ではありません。多くのコミュニティは彼らをうまく巻き込んでいくことができません。
夢想家: 彼らはプログラムを利用し、そのプログラムがどうあるべきかというアイデアを持っています。確かにコミュニティにとってビジョンや目標は大切ですが、この夢想家タイプはあまり役に立ちません。過去の流れを見ると、彼らのビジョンはコード開発者のそれとはずれるのが当たり前となっています。ここで意見が対立することによるロスの方が、議論の末に得られるものより大きくなるのが普通です。"

投稿の頭の部分をちょっと見るだけで、どのタイプに分類されるかはだいたい分かるものです。夢想家タイプの者は、「こんな感じでやってみました」とか「こんな感じでやってみようと思います」と言う代わりに、しばしば「...べきだ」「...しなければいけない」という言い方をしてきます。 (...)" (注:1)


Martin Schlander: KDE:UpdatedApps にもっと愛情を

  • OBS に KDE 関連のリポジトリがいくつか存在するのは皆さんもご存知だと思います。最先端を行く開発リポジトリは注目を集めやすいものですが、実はユーザにとってありがたいのは、とんがった技術よりは安心して使えるものだったりしますよね。そういったアプリを提供していくには地道な努力が必要です。是非お手伝いよろしくお願いします。

"(以前は KDE:Backports となっていた) openSUSE の KDE:UpdatedApps リポジトリがここ最近あまり皆さんに愛用されなくなってきているようです。このリポジトリを使うと、基本ライブラリや基本デスクトップ環境に非公式のアップグレードを適用しておかしなことにしてしまうリスクを負うことなく、簡単安全に多くの KDE アプリをアップデートできるようになっているんです。

この状況についてはここしばらくずっと声高に不満を表明してきましたが、openSUSE Build Service のこのリポジトリへのコミット権を開放してもう口をつぐむことにしました。そして私自身は今後整理役に回りたいと思っています – つまり、基本的には KDE:Distro:Factory のリビジョンの関連パッケージとリンクをはっていく作業に取り組むということです。 (...)" (注:1)


Web 上の記事から

OWN-oxygen-On-the-Web.png

  • openSUSE に限らず Linux、FLOSS 界隈で話題となっている注目情報をご紹介します:

お知らせ

Novell、業界最長のエンタープライズ Linux サポートプログラムを提供

  • こちらのニュースなどで既報通り、米 Novell が SUSE Linux Enterprise Server (SLES) に対して、現状の長期サポートプログラムの期間延長を発表しました。これによってミッションクリティカルな用途における SLES の優位性が一つできたものと思われます。業務で SLES を使われている方、また SLES 導入を推進したい方、ぜひ今後の動向に注目しましょう。

Oracle、OpenOffice.org をコミュニティベースのプロジェクトにする意向を発表

  • 何かと話題が多い OpenOffice.org に、またニュースが飛び込んできました。こちらのプレスリリースによると、Oracle のプレスリリースによると、商用プロダクトである Oracle Open Office の開発を停止し、OpenOffice.org を完全にコミュニティベースのプロジェクトとするとのことです。Oracle 対 FLOSS という対立関係と短絡的に考えないほうがよいとは思いますが、今後の動きに注目したいところです。
  • 以下の翻訳においては、ComputerWorld 日本語版の記事を参考にさせていただきました。。

"REDWOOD SHORES, カリフォルニア–(Marketwire – 2011年4月15日) – Oracle Corporation (NASDAQ: ORCL) は本日、OpenOffice.org を純粋にコミュニティベースのオープンソースプロジェクトにし、商用版 Open Office の提供を止める意向を発表しました。

「無料の個人用生産性アプリケーションに対する関心の広さと、パーソナル・コンピューティング技術の急速な進化を踏まえ、われわれは、OpenOffice.orgプロジェクトは、非商業ベースで幅広いユーザーに対応することにフォーカスした組織が運営することが、最善だと考えている」と Oracle の Chief Corporate Architect である Edward Screven 氏は述べました。「Oracleは、OpenOfficeの継続的な成功をさらに推し進めるために、コミュニティ・メンバーとの協力をただちに開始する。また、ODF(Open Document Format)のような標準を今後もサポートしていく」とのことです。 (...)" (注:1)


募集

コミュニティリーダーシップサミット 2011: 2011年7月23〜24日 – オレゴン州ポートランド

  • コミュニティや組織のリーダーやマネージャーが集う恒例の Community Leadership Summit 2011 が7月に開催されます。今年で3回目のこのイベントでは、さまざまなテーマについてアンカンファレンス形式で話し合い、議論し、探求することになります。暑い夏に熱い話し合いを期待したいですね。また日本発のコミュニティで参加するところがあると素晴らしいですね!

レポート

KDE.news/Boudewijn Rempt: 第一回 Calligra スプリント

  • Calligra は KDE の新たな標準オフィススィートを目指すプロジェクトです。こちらの開発を一気に加速させるため、Qt を用いた開発やコンサルタントを行う KDAB のオフィスで4月1〜3日の三日間、開発スプリントが行われました。14カ国から31人が集まり非常に活気あるイベントとなったようです。興奮ぎみのレポートをぜひお楽しみあれ!

レビュー/エッセイ

dasublogbyprashanth: レビュー: GNOME 3

  • ついにリリースされた GNOME 3 のレビューです。もちろん注目すべきは GNOME Shell の登場ですが、3D アクセラレーションが使えない環境でのフォールバック機能や、細かな使い勝手 (例えばウィンドウの最大化・最小化ボタンの廃止など) についても丁寧に書かれたレビューです。概ね好意的な評価のようです。GNOME 3 は気になっているけれども……という方、まずはこの記事を読んで判断してみてはいかが? なお、第170号で紹介した GNOME3 Live イメージを一緒に使うといいと思いますよ。

OStatic/Susan Linton: Plasma Active をテストする

  • Plasma Active については第170号でも紹介しましたが、同じアプリケーションを異なるデバイスで動かしたときに、デバイスに合わせて UI を最適化しようという野心的な試みです。というと、最初は Netbook 用として開発されながら、デスクトップにも適用された Ubuntu の Unity を思い起こす人もいるのではないでしょうか。著者は Plasma Active の紹介記事を書きながら GNOME 3 や Unity と同じような道を KDE が歩もうとしているのではないかと懸念し、早速に open-slx から配布されている openSUSE ベースの LiveCD で試してみることにしたそうです。さて、実際のところは先行者の後追いなのか、それとも野心的な試みなのか、どちらなのでしょうか?

Mayank Sharma: Gnome Asia Summit 2011 における Vincent Untz へのインタビュー

  • Novell 社員で openSUSE の開発メンバーでもあり、GNOME のリリースマネージャを務める Vincent Untz 氏へのインタビューです。GNOME 3 についての質問がもちろん中心になりますが、そもそもリリースマネージャとはどういう責務であるとか、KDE ディストリビューションであると見做されている openSUSE と GNOME それぞれで責務を担う彼自身の、そして openSUSE のポジションなど興味深い質問もあります。コミュニティでどのような「人」がどのように考えて行動しているか、非常に面白いインタビューです。

注意!

the INQUIRER/Asavin Wattanajantra: Wordpress.com、クラックされる

  • 「オープンソースの」ブログサイトである Wordpress.com がクラックされ、ログインパスワードが流出したというアナウンスがありました。このようなことがありますので、上のアナウンス文にもありますように、複数の Web サービスで同じパスワードを使い分けること、そのパスワードは十分強力なものであること、を強く推奨します。詳しくはアナウンス文をお読みください。

Linux Pro Magazine/Amber Graner: Adobe、Flash Player 向けセキュリティアドバイザリを発行

  • Adobe は Windows、Mac、Linux、Solaris 向け Flash Player 10.2.153.1 など複数のバージョン、プラットフォーム、ソフトウェアについてのセキュリティ情報を公開しました。システムを不正に終了させたり、外部からシステムを制御できたりできる深刻な脆弱性が報告されています。上記のセキュリティ情報を確認の上、至急ソフトウェアのアップデートを行いましょう。


フィードバック / 交流 / 仲間に加わろう

OWN-oxygen-FCG.png

openSUSE Weekly News 日本語版について何かコメントしたいことはありませんか? もし何かありましたら、opensuse-ja メーリングリスト宛に投稿していただくか、Twitter で #ownja というハッシュタグを付けて Tweet し、お知らせください!

また、openSUSE Weekly News の編集/翻訳に興味をお持ちでしたら、 Weekly News チームのページをご参照のうえ、ご連絡ください。

Facebook には openSUSE Weekly News のコミュニティページ (英語)もあります。

交流したり、広く openSUSE コミュニティからの助けを求めるためには、IRC、フォーラム、あるいはメーリングリストが使えます。詳しくは交流ページをご覧ください。

Rss 32.png openSUSE Weekly News 英語版 は RSS フィードで購読することも可能です。

openSUSE 関連の文書をお探しでしたら、まずは docs.opensuse.org を覗いてみてください。


クレジット

OWN-oxygen-Credits.png


日本語以外の言語版について

OWN-Icon-locale.png

openSUSE Weekly News には英語版及び日本語以外の言語バージョンもあります。現在購読可能な言語版については こちらをご覧ください。


免責事項

OWN-Icon-disclaimer.png

openSUSE Weekly News 日本語版(以下、"OWN-ja")はopenSUSE Weekly News 英語版を基に、OWN-ja チームが独自に編集したものです。掲載されている情報や翻訳等の正確性、有効性等には一切の保証がありません。また、記事の内容は編集時点のものです。

このサイトの文書は特記されていない限り GNU Free Documentation License version 1.2 ("GFDL") の元に公開されており、ライセンスに従って自由に利用することができます。詳しくは Terms of site (英文) をご参照ください。

著作権及びライセンスについて

openSUSE Weekly News で紹介した記事の著作権はすべて個々の権利者に属します。

(注:1) 原文を利用する場合は、権利者の指定する方法、ライセンスに従ってください。
(注:2) openSUSE Weekly News は権利者より掲載・翻訳の許諾を得ています。原文を利用する場合は、権利者の指定する方法、ライセンスに従ってください。
(注:3) 原文は CC BY-SA 3.0 ライセンスの元に公開されています。
(注:4) 原文は CC BY 2.0 ライセンスの元に公開されています。