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リリースアナウンス

tagline: 提供: openSUSE

献者の皆様、そして友人およびファンの皆様へ: 本リリースがようやく完成しました! 8 ヶ月にもわたる計画とパッケージ作成、機能の追加や問題の解決、そして何よりもテストとその修正の結果、これまでで最良のフリー/オープンソースソフトウエアが完成しました。これは我々のカラーである緑色の示す、安定性とすばらしさを兼ね備えたものと自負しています。

本リリースは、我々の成果であるテストインフラの改善から得られる恩恵を存分に受けたリリースで、バグ修正の点では非常に力を注いでいます。 6000 個ものパッケージが 5 つものアーキテクチャで動作する都合上、全く問題がないわけではないと思いま すが、フリーソフトウエアの世界で提供可能な、最高のものに仕上がったと自信を持っています。最新のデスクトップやサーバ/クラウド技術のほか、ソフトウエア開発ツールなど、全てのものが刺激的な新技術になっています。 openSUSE の世界をお楽しみください!

日本語に関する重要な情報は 日本語ポータル にも記載しています。

ハイライト

openSUSE 13.1 の主な概要は...

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安定性
openSUSE 13.1 では、 我々の用意した openQA 自動テストツールに対する改善 のほか、 グローバルなバグ修正 (ハッカソンと呼びます) など、様々な点でテストへの注力が行なわれています。これらの作業により btrfs を様々な用途で検証し、実験的な存在であったものを本番環境でも利用できるようにしました。また、本リリースは Evergreen サポート の対象として選択され、 3 年間のライフサイクル保証を用意しています。
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接続性
本リリースでは、約 400 もの新機能が搭載された最新の OpenStack Havana が用意されています。また、 Web サーバの管理者であれば、最新の Apache や MySQL, MariaDB のアップデートなどが有益でしょう。それ以外にも、 Web の開発者であれば Ruby 2.0 on Rails 4 があります。これには中枢クラスに対する改善のほか、 Rails フレームワークのキャッシュ機能も改善されています。また、 php 5.4.2 では、内蔵のテストサーバが用意されています。エンドユーザであれば、 Amazon S3 バケットをローカルのファイルシステムとしてマウントできる機能や、 Windows ドメインへの対応を強化した Samba 4.1 も便利でしょう。
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発展性
openSUSE は AArch64 アーキテクチャへの移行を推進しています。これにより、 64 ビット環境の ARM デバイス上で openSUSE を動作させることができるようになっています。もちろん既存の 32 ビット環境の ARM に対しても、 Raspberry Pi 用の特別ビルドなどが用意され、従来以上の改善を行なっています。また、本リリースでは新しいエラー報告機能に対応した GCC 4.8 のほか、 AArch64 や C11, Intel TSX ロックに対応した最新の glibc 、 SDL2 や Qt 5.1 などによって、 QML や C++11 機能を開発者に提供することができるようになっています。
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完全性
openSUSE 13.1 では、 FeeeType 2.5 で提供されるようになった新しいフォントエンジンの助けにより、フォントのヒンティング処理が大きく改善されています。また、 YaST は Ruby 上に移植され、様々な開発者が YaST に携わることができるようになりました。また本リリースでは doc.opensuse.org とドキュメンテーションパッケージの代替として ActiveDoc が用意され、貢献を行なうのに必要な障壁をより低くしています。
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高速性
MESA では VDPAU サポートが追加され、ビデオ処理の速度を向上させているほか、 glibc の最適化により、 32 ビットシステムの性能も向上しています。また、 Linux 3.11 では 'ページリクレーム' 処理により、ディスク操作中の性能管理機能を提供しています。
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機能性
デスクトップユーザの場合、 KDE ファイルマネージャやシェル、ミュージックプレーヤ Amarok での Android デバイスとの統合機能が目を引くことでしょう。アートに興味のある方であれば、テクスチャペイントやグレースケールのマスク・選択など、新しい Krita の機能をお試しになるとよいでしょう。また、 GNOME Shell では、システムのステータスバーが再設計され、多数のアプリケーションでヘッダバーが用意されるようになりましたので、画面領域をより広く使用することができます。また Enlightenment では、 openSUSE テーマが用意されています。
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革新性
本リリースでは、試すに値する多数の実験的な技術が搭載されています。 GNOME Shell や KDE Plasma デスクトップ内での Weston コンポジタを利用した実験的な Wayland サポートのほか、アプリケーション/シェルでの超高解像度への対応などが行なわれています。また、テスト用に LightDM KDE greeter と Plasma NetworkManagement アプレットなども用意されています。


“我々は、本リリースとその作業者の方々を誇りに思っています。貢献者も着実に増えていて、世界中にお住まいの様々な方々が多大なる苦労をされています。貢献者の皆様無しでは、 ARM のサポートなど、難しい課題をクリアできなかったでしょう。何よりも彼らに感謝する限りです。” と openSUSE ボードメンバーの Andrew Wafaa は表明しています。

詳細

ユーザ向け

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KDE

KDE Plasma デスクトップは openSUSE のデフォルトデスクトップで、このフリーデスクトップのバージョン 4.11 は、長期サポートリリースと呼ばれているバージョンです。このリリースではデスクトップ検索やファイル検索、ウインドウ管理などについて高速化が図られているほか、マルチモニタの処理が改善されていたり、メールの送信を予約できる機能や、 KDE PIM (個人情報管理) では詐欺メールの検出機能などが用意されていたりします。それ以外にも、デスクトップと Android とのより深い統合や Amarok ミュージックプレーヤなど、様々なものが用意されています。 openSUSE 13.1 の Plasma デスクトップについて、詳しくは 紹介 (英語) をお読みください。
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GNOME

本リリースは GNOME コミュニティにとって非常に重要なバージョンで、システムステータス領域や位置情報機能のほか、高解像度ディスプレイのサポートや地図/メモ/音楽/写真など、各種の新しいアプリケーションや改善などが提供されています。 openSUSE 13.1 の GNOME 3.10 について、 新機能概要 (英語) をお読みください。
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デスクトップアプリケーション

openSUSE 13.1 では、ブラウザやオフィスアプリケーションなど、最新版のフリーデスクトップソフトウエアが用意されています。 LibreOffice 4.1 ではハイフン処理やスタイル処理などの改善が図られているほか、 RTL サポートや性能改善なども行なわれています。また、 Calligra 2.7 では LATEX へのサポートが改善や、ツールボックスの改善がされています。デジタル描画プログラムの Krita では、新しく書き直された変形ツールやグレースケールによるマスクと選択、新しいファイル形式やカラーマネージメントなどの機能が用意されています。


管理者向け

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仮想化

今回のリリースでは、 KVM 1.6 パッケージは qemu パッケージが提供するバイナリのラッパーになっています。これは QEMU が KVM に完全対応したことを反映しています。また、 Xen 4.1 では既定で xl/libxl のツールスタックを提供しています。一方 libvirt パッケージは複数のサブパッケージに分割され、必要に応じて libvirtd 固有の仕組みを利用できるようになっています。
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データベースとネットワーク

13.1 では、より強い暗号化に対応した新しい MySQL コミュニティサーバが同梱されています。また、 innoDB では性能の改善や新しいクエリ機能などが提供されています。 MySQL と MariaDB については、いずれも既定の設定が改善されています。 Apache httpd 2.4 リリースでは、 MPM (Multiple Processing Module) に対して多くの改善が図られていて、これらをモジュールとして分割できるようになっているほか、非同期入出力などにも対応しています。
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クラウド

本リリースでは 400 項目もの新機能が搭載された、 OpenStack 提供の最新の Havana リリースなど、様々なクラウド技術が用意されています。また、 Amazon S3 バケットをローカルのファイルシステムとして利用できる FUSE ファイルシステム、 s3fs も用意されています。これにより、 S3 内のファイルをローカルにあるものと同じように扱うことができます (プログラムから特殊な手段を用いることなく、そのままアクセスできます) 。


開発者向け

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IDE と周辺ツール

GCC 4.8 では新しいエラーレポート機能が追加されました。出力される解析用メッセージにはソースコードの行が表示されるようになっているだけでなく、 ‘^’ で列を表わすこともできるようになっています。また、 glibc と LLVM では、 aarch64 サポートも用意されています。
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言語とライブラリ

本リリースは、 Linux における最も有名なツールキットの次世代版、 Qt 5.1 を同梱しています。今のところ、ほとんどのアプリケーションは Qt 4.8 でコンパイルされていますが、 QML2 などの革新的な機能を利用できるよう、開発者向けに用意されています。 Web 開発者に対しては、 Rail 4, Ruby 2.0 リリースのほか、テストサーバ内でのビルドを含む PHP 5.4.20 などが用意されています。ゲーム開発者に対しては、 Linux ゲームを次世代のものに進化させるため、 SDL 2 への対応をはじめられるようにもなっています。


openSUSE の裏側

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カーネル
openSUSE 13.1 では、カーネルバージョン 3.11 シリーズの最新パッチが適用されています。この世界最大のソフトウエアエンジニアリングプロジェクトは開発も活発で、過去 openSUSE の 4 リリースで使用されていたものと比較しても、遜色のない品質に仕上がっています。また、数多くの新機能も提供されています。一部ではありますが、新機能を紹介しておきます:

  • 高い I/O 負荷でも応答性を高めるため、ページリクレーム処理が改善されています
  • メモリリソースコントローラ内でのカーネルメモリの統計処理を利用した、リソース追跡機能の改善と、プログラムの書き込みを追跡する詳細トラッキング機能が追加されました
  • NUMA ポリシーの再設計によりスケーラビリティを改善しているほか, タイマーレスマルチタスキング, rwlock, ミューテックスや SYSV IPC メッセージキューの変更などが行なわれています
  • Zswap と呼ばれる圧縮スワップキャッシュ機能が追加されています。特にメモリ量の少ないシステムでの性能改善に役立ちます
  • btrfs での安定性と性能面の改善が図られているほか、 ext4 では inode 内に小さいファイルを書き込むことができるようになりましたし、 XFS ではメタデータとジャーナルのチェックサム機能が追加されました。また、 F2FS と呼ばれる、フラッシュに最適化されたファイルシステムも提供されています
  • NFS 4.2 の予備サポートが追加されています。それ以外にも、 TCP Tail Loss Probe と呼ばれる短時間の転送性能を向上させる機能や、サーバ向けに低遅延でネットワークポリーングを実現できる機能などが追加されています
  • テンポラリファイルの機密を保持するための O_TMPFILE と呼ばれる open(2) フラグや拡張ネームスペースのほか、 NFS 上で SELinux に完全対応するのに必要な、 "ラベル設定済み NFS" と呼ばれる機能などが用意されています
  • デバイス向けの新しいサスペンド状態や、 r600 以降の Radeon GPU に対応した実験的な動的電源管理などもあります (安定性に疑問があることから、既定では無効化されています)
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システムツール

  • 最新の systemd と udev の統合により、イーサネットデバイスの命名も固定化することができるようになりました。もちろん再起動を行なっても、失われることはありません。
  • 電源管理の領域では、デバイス向けの新しいサスペンド電源状態が用意され、非常に小さな電力状態を作り出すことができるようになっています。この状態は、他のサスペンドでは問題が発生するような場合にも有用で、ラップトップユーザにはお勧めの機能です。それ以外にも、 r600 以降の全ての Radeon GPU に対応した、実験的な動的電源管理機能も搭載されています。
  • x86_64 ハードウエア向けの UEFI サポートと Secure Boot 対応のハードウエアサポートが強化され、特に互換性の問題が改善されています。詳しい情報については、 wiki をお読みください。
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ドキュメンテーション

本リリースでは、 doc.opensuse.org や openSUSE 内のドキュメンテーションパッケージの代替として ActiveDoc が用意されています。 ActiveDoc は高品質で複数の形式を扱うことができることから、ドキュメンテーションへの貢献について敷居を下げることのできる新しい Web アプリケーションです。詳しくは こちら をおよみください
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SUSE Studio

SUSE Studio ユーザの場合、リリース日以降であれば openSUSE 13.1 をすぐに利用することができますから、その日のうちに既存のアプライアンスをアップグレードすることもできます。これはつまり、 openSUSE 13.1 をベースにして、独自のパッケージやアートワーク、スクリプトなどをインストールしたクラウドやデスクトップ、ポータブルデバイスなどを、簡単に作成できることを意味します。作成したアプライアンスは、 SUSE Gallery で共有することもできます。


“openSUSE コミュニティはとても見事な仕事ぶりを見せてくれました。リリース前には様々な最終テストや、それに伴うバグ修正がコミュニティチャンネルに届いたことからも、我々 SUSE がこのような熱狂的で革新的なチームの一員でいられたことを誇りに思っています。” と SUSE の技術部門 VP の Ralf Flaxa は述べています。.

サポートとリリースプロセス

通常通り、少なくとも 2 つ後のバージョンが公開されてから 2 ヶ月間までは、バグ修正とセキュリティ修正を提供します。 上記に加え、 openSUSE Evergreen チーム提供の拡張セキュリティ/バグ修正サポート (英語) により、追加で 18 ヶ月の対応を行ないますので、 openSUSE 13.1 のライフサイクルは 3 年となります。

より詳しい解説については、 opensuse.org/13.1 をお読みください。

ダウンロード

openSUSE 13.1 のダウンロードは、 software.opensuse.org/131 からお願いいたします。

なお、アップグレードやインストールを行なう前に、 リリースノート をお読みになることをお勧めします。


現時点で openSUSE 12.3 をお使いの方の場合は、 アップグレード に書かれた手順に従って、作業を行なってください。また、 Tumbleweed の設定を行なうことで、自動的に新しいリリースに移行できるようにすることもできます。

ARM アーキテクチャをお使いの場合は、 ARM wiki をお読みください。 ARMv7 向けの 13.1 安定版イメージが公開されているほか、完全メンテナンスについても提供予定です。 ARMv6/ARMv8 (AArch64) の各アーキテクチャは現在実験中で無保証です (http://www.theregister.co.uk/2013/11/05/debugging_a_crap_bossports (英語)) 。

感謝

openSUSE 13.1 はディストリビューションそれ自身や同梱されるプロジェクトの開発者も含め、数千もの開発者が関わるプロジェクトの成果であります。 openSUSE プロジェクト内外の貢献者の皆さんにおかれましては、本リリースに携わったことを誇りに思っていただければ何よりです。また、我々からは数々の貢献に対して “ありがとう” の一言ではとうてい言い表わしきれないほど、ただひたすら感謝するばかりです。 openSUSE 13.1 は今までで最高のディストリビューションであり、 Linux の普及をさらに促進できるものと思っています。このディストリビューションをお使いになることで、さらなる楽しみに巡り会えることを期待しています。また次回のリリースの作業でもお会いしましょう。

openSUSE プロジェクトについて

openSUSE プロジェクトは、 Linux を幅広く普及させるために活動を行なっている、ワールドワイドのコミュニティです。 最高の Linux ディストリビューションを作成するため、オープンで透明性の高い、フレンドリーなやり方で数々の活動を行ない、 1 つのフリーソフトウエア/オープンソースソフトウエアのコミュニティを構成しています。本プロジェクトはコミュニティの形態で統制が図られ、様々な個人、テスターからプログラマ、翻訳者からユーザビリティのエキスパート、そしてアーティストや開発者まで、様々な人々が関わっています。本プロジェクトでは様々な技術を包含し、いろいろなレベルの技術者や異なる言語、そして各種の文化的な背景を持った方々が参加しています。本プロジェクトについて、詳しくは opensuse.org をお読みください。